コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

齋藤俊雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
齋藤 俊雄
オリックス・バファローズ 戦略コーチ #87
オリックス選手時代
(2016年3月20日 阪神鳴尾浜球場にて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県岡崎市[1]
生年月日 (1983-12-23) 1983年12月23日(40歳)
身長
体重
180 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2004年 ドラフト10巡目
初出場 2008年3月30日
最終出場 2016年5月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • オリックス・バファローズ (2018 - )

齋藤 俊雄(さいとう としお、1983年12月23日 - )は、愛知県岡崎市出身の元プロ野球選手捕手)、プロ野球コーチ。右投右打。横浜、ロッテ時代の登録名は斉藤 俊雄(読み同じ)。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

岡崎市立羽根小学校4年から羽根ファイターズでソフトボールを始めた。岡崎市立南中学校を経て、豊田大谷高等学校に入学[1]。高校時代は強打の捕手として知られ、通算47本塁打を放つ。卒業後は三菱自動車岡崎に入社、第75回都市対抗野球大会では控えながらベスト4[2]。2004年に発覚した三菱リコール隠し問題の余波で野球部の活動が休止する憂き目に遭う。

2004年度ドラフト会議にて横浜ベイスターズから10巡目指名を受け、入団。

横浜時代

[編集]
横浜時代(2009年、阪神甲子園球場)

2006年にはプロの二軍選手と大学生を中心に編成されるプレオリンピックの野球日本代表に選出された。2007年には北京プレオリンピック野球日本代表に選出され、正捕手として全勝・金メダル獲得に貢献した。

2008年3月30日の対阪神タイガース戦(京セラドーム大阪)に途中出場で一軍初出場を果たす。4月2日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)でも途中出場を果たし、一軍初打席に立つ。4月6日の対広島東洋カープ戦(広島市民球場)に先発出場し、初安打・初得点・初猛打賞と活躍した。この年、正捕手の相川亮二が故障続きだったこともあってチームの若手起用も増え、シーズン終盤からスタメン出場の機会が与えられるようになった。

2009年野口寿浩細山田武史と共に開幕一軍に名を連ねるも20試合の出場に留まり、相川移籍後の正捕手争いでは細山田の他に新沼慎二武山真吾に一歩後れる結果となった。シーズン終了後の11月9日、清水直行との交換トレードで、那須野巧と共に千葉ロッテマリーンズへ移籍。

ロッテ時代

[編集]

2010年は主に的場直樹のバックアップを務める形で21試合に出場。21試合は正捕手格の里崎智也と的場に次ぐ数字で、クライマックスシリーズでも1試合ながらベンチ入りを果たし、日本シリーズでも出場有資格者選手の40名枠に食い込んだ。

2011年1月22日光原逸裕との交換トレードでオリックス・バファローズへ移籍[3]

オリックス時代

[編集]

2011年は正捕手不在の状態で捕手陣の一翼を担い、35試合に出場。守備では7つの捕逸を記録したものの、打撃では前年までの通算安打数と同数である17安打、打率.243を記録した。なお、社会人時代とマリーンズでチームメイトだった竹原直隆も4月29日にトレードで加入してきたため、同選手とは2チーム続けて同じユニフォームを着ることとなった。

2012年は開幕一軍入りを果たし、伊藤光と共にスタメンマスクを被り続けた。しかし、8月19日の対福岡ソフトバンクホークス戦で投手陣の崩壊を招いた事で岡田彰布監督の不興を買い、翌日に伊藤と共に登録抹消され、その後は再昇格することなくシーズンを終えた。それでも、自己最多の51試合に出場し、19安打・6打点を記録した。

2013年も開幕一軍入りを果たしたものの、22試合で打率.095だった。

2014年2015年には一軍公式戦への出場機会がなく、2016年も1試合の出場にとどまった。2016年10月25日に戦力外通告を受けたことを機に、現役を引退。12月2日付で、NPBから自由契約選手として公示された[4]

現役引退後

[編集]

2017年は、スコアラーとしてオリックス球団に引き続き在籍した[5]2018年からは、育成コーチとして現場復帰[6]2020年は二軍バッテリーコーチに就任すると[7]、8月21日からは、中嶋聡二軍監督が一軍監督代行に就任したことに合わせて一軍バッテリーコーチに配置転換となった[8][注 1]2021年からは、コーチに一軍・二軍の区別がなくなったため、役職名はバッテリーコーチとなった[10][11]

選手としての特徴

[編集]

二塁送球タイムが1秒79を記録するなど、NPBトップクラスの強肩の持ち主[12]。二軍の公式戦では、捕手としての盗塁阻止率が4割に達したシーズンがある一方で、三塁手として出場することもあった。

打率こそ安定しないものの、打撃にも意外性と一発長打を秘めていた。

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2008 横浜 25 44 39 2 7 0 0 0 7 2 0 0 4 0 1 0 0 13 0 .179 .200 .179 .379
2009 20 26 24 1 5 1 0 0 6 2 0 0 1 0 1 0 0 9 0 .208 .240 .250 .490
2010 ロッテ 21 31 27 1 5 1 0 0 6 0 0 0 3 0 1 0 0 11 1 .185 .214 .222 .437
2011 オリックス 35 81 70 5 17 1 0 0 18 2 0 0 5 0 3 0 3 30 0 .243 .303 .257 .560
2012 51 107 92 5 19 3 0 0 22 6 1 0 13 0 1 0 1 34 2 .207 .223 .239 .463
2013 22 23 21 1 2 0 0 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 10 0 .095 .095 .095 .190
2016 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
通算:7年 175 312 273 15 55 6 0 0 61 12 1 0 28 0 7 0 4 107 3 .201 .232 .223 .456

年度別守備成績

[編集]


捕手






















2008 横浜 20 96 9 1 0 1 .991 17 13 4 .235
2009 14 52 4 1 0 2 .982 4 4 0 .000
2010 ロッテ 21 69 1 2 0 2 .972 2 2 0 .000
2011 オリックス 35 160 12 2 1 7 .989 28 20 8 .386
2012 50 224 27 3 2 2 .988 36 23 13 .361
2013 20 52 7 1 0 0 .983 7 6 1 .143
2016 1 2 0 0 0 0 1.000 0 0 0 ----
通算 161 655 60 10 3 14 .986 94 68 26 .277
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 49(2005年 - 2009年)
  • 43(2010年)
  • 45(2011年 - 2016年)
  • 87(2018年 - )

登録名

[編集]
  • 斉藤 俊雄(さいとう としお、2005年 - 2011年)
  • 齋藤 俊雄(さいとう としお、2012年 - 2016年、2018年 - )

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 8月20日まで登録上はブルペン捕手だったが、配置転換に伴いブルペン捕手登録が抹消され、コーチ登録された[9]

出典

[編集]
  1. ^ a b “三菱自動車岡崎ドラフト指名 2選手 岡崎出身・齋藤捕手は横浜 新天地へ拍手で送る”. 東海愛知新聞. (2004年11月19日). http://fm-egao.jp/tokai/041119.php 2022年6月6日閲覧。 
  2. ^ 2005スポニチプロ野球プレイヤーズ名鑑
  3. ^ 斉藤選手とオリックス・バファローズ光原投手のトレードについて - 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト
  4. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  5. ^ オリックス加藤康幸球団本部付が12月31日付で退団へ”. 日刊スポーツ (2016年12月29日). 2016年12月30日閲覧。
  6. ^ 新コーチングスタッフ決定のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2017年10月29日). 2021年12月12日閲覧。
  7. ^ 新コーチングスタッフ決定のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2019年10月15日). 2021年12月12日閲覧。
  8. ^ コーチ配置転換のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2020年8月20日). 2021年12月12日閲覧。
  9. ^ 2020年度 監督・コーチ一覧(オリックス・バファローズ) | 2020年度公示」NPB.jp 日本野球機構。2024年4月18日閲覧
  10. ^ “肩書から「1軍」「2軍」なくしたオリックスのコーチ革命、低迷するチームを変えるか”. 産経新聞. (2020年12月11日). https://www.sankei.com/article/20201211-UOBNE4CBYFOSLH3LTXXSYZOKZQ/ 2021年12月12日閲覧。 
  11. ^ オリックスが来季コーチ陣25人を発表 8人が新入閣”. ベースボールキング (2020年12月8日). 2021年12月12日閲覧。
  12. ^ 小豆畑が“球界最速”二塁送球タイム1・71秒マーク スポニチ 2013年11月20日

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]