1972年札幌オリンピックのスキージャンプ競技
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1972年札幌オリンピックのスキージャンプ競技(1972ねんさっぽろオリンピックのスキージャンプきょうぎ)は70m級は宮の森(2月6日)、90m級は大倉山(2月11日)で行われた。
概要
[編集]70メートル級では1本目終了時点で1位笠谷、2位青地、3位金野、4位藤沢と上位を独占し、2本目で藤沢は距離を伸ばせなかったが笠谷、金野、青地の3人で表彰台を独占した。今のところ冬季オリンピックで日本勢がメダルを独占したのはこの時だけである。
90メートル級は1本目に111.0メートルの最長不倒を記録したポーランドの新鋭フォルトゥナ(19歳)が逃げ切って金メダル。1本目で2位に付けた笠谷は2本目に横からの突風にあおられて7位。この種目日本選手最高位だった。
アメリカ合衆国のジェリー・マーティンは隻眼というハンデに負けず2種目とも出場した。
試合結果
[編集]益子峰行および沢田久喜は代表に選ばれたが、出場機会がなかった。
70m級
[編集]順位 | 国・地域 | 選手 | 1本目 | 2本目 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 飛距離 | 得点 | 飛距離 | ||||
1 | 日本 | 笠谷幸生 | 126.6 | 84.0m | 117.6 | 79.0m | 244.2 |
2 | 日本 | 金野昭次 | 120.2 | 82.5m | 114.6 | 79.0m | 234.8 |
3 | 日本 | 青地清二 | 123.3 | 83.5m | 106.2 | 77.5m | 229.5 |
4 | ノルウェー | インゴルフ・モルク | 112.0 | 78.0m | 113.5 | 78.0m | 225.5 |
5 | チェコスロバキア | イジー・ラシュカ | 112.3 | 78.5m | 112.5 | 78.0m | 224.8 |
6 | ポーランド | ヴォイチェフ・フォルトゥナ | 115.4 | 82.0m | 106.6 | 76.5m | 222.0 |
7 | ソビエト連邦 | ガリイ・ナパルコフ | 112.4 | 79.5m | 107.8 | 76.0m | 220.2 |
7 | チェコスロバキア | カレル・コデシュカ | 114.7 | 80.0m | 105.5 | 75.5m | 220.2 |
9 | ソビエト連邦 | コバ・ツァカゼ | 109.7 | 77.5m | 110.2 | 77.5m | 219.9 |
10 | ユーゴスラビア | ペテル・ステファニッチ | 107.9 | 77.0m | 110.2 | 77.5m | 218.1 |
23 | 日本 | 藤沢隆 | 117.8 | 81.0m | 90.0 | 68.0m | 207.8 |
90m級
[編集]順位 | 国・地域 | 選手 | 1本目 | 2本目 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 飛距離 | 得点 | 飛距離 | ||||
1 | ポーランド | ヴォイチェフ・フォルトゥナ | 130.4 | 111.0m | 89.5 | 87.5m | 219.9 |
2 | スイス | ヴァルター・シュタイナー | 101.6 | 94.0m | 118.2 | 103.0m | 219.8 |
3 | 東ドイツ | ライナー・シュミット | 106.4 | 98.5m | 112.9 | 101.0m | 219.3 |
4 | フィンランド | タウノ・ケユヒケ | 104.5 | 95.0m | 114.7 | 100.5m | 219.2 |
5 | 東ドイツ | マンフレート・ウォルフ | 120.3 | 106.0m | 94.8 | 89.5m | 215.1 |
6 | ソビエト連邦 | ガリイ・ナパルコフ | 111.3 | 99.5m | 98.8 | 92.0m | 210.1 |
7 | 日本 | 笠谷幸生 | 124.9 | 106.0m | 84.5 | 85.0m | 209.4 |
8 | ユーゴスラビア | ダニロ・プドゲル | 98.5 | 92.5m | 107.5 | 97.5m | 206.0 |
9 | フィンランド | エスコ・ラウティオナオ | 95.7 | 93.0m | 110.1 | 99.0m | 205.8 |
10 | チェコスロバキア | イジー・ラシュカ | 111.1 | 99.0m | 93.6 | 89.0m | 204.7 |
12 | 日本 | 金野昭次 | 109.7 | 98.0m | 89.4 | 88.5m | 199.1 |
14 | 日本 | 藤沢隆 | 107.2 | 95.5m | 89.9 | 86.0m | 197.1 |
19 | 日本 | 板垣宏志 | 96.0 | 90.0m | 87.1 | 84.0m | 183.1 |
各国メダル数
[編集]順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 1 | 1 | 1 | 3 |
2 | ポーランド | 1 | 0 | 0 | 1 |
3 | スイス | 0 | 1 | 0 | 1 |
4 | 東ドイツ | 0 | 0 | 1 | 1 |
関連項目
[編集]その他
[編集]1972年札幌オリンピックのフォージャンパー(Forejumpers)1971.12.24発表
フォージャンパーは競技前もしくは競技中のジャンプ台の状況を確認するために飛躍を行うジャンパーで、審判団はこの飛躍の結果などを合わせてスタート位置を変更したり競技続行の可否を判断する。 トライアルジャンパー、あるいはテストジャンパーと称することもある。
- 秋元俊一(明治大学)
- 金子茂(明治大学)
- 渡部絹夫(明治大学)
- 小山英夫(日本大学)
- 若狭実(日本大学)
- 米倉正博(東京美装)
- 浅利正勝(雪印乳業)
- 角田幸司(雪印乳業)
- 田口世一(リンレイワックス)
- 斎藤信和(農材工業)
- 川端隆普美(小樽北照高校)
- 斎藤公男(芝浦工業大学)
- 斎藤文宏(ニッカウヰスキー)
- 斎藤幸三(芝浦工業大学)
- 杉本政徳(国鉄北海道)
外部リンク
[編集]- FIS公式記録70m級
- FIS公式記録90m級
- オリンピック公式報告書(英語/仏語)P462-P465