コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

1978年のJSL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1978年JSL(第14回日本サッカーリーグ1部および第7回日本サッカーリーグ2部)は、1部が1978年4月2日から11月5日まで行われた。

優勝は、1部が三菱重工業サッカー部、2部が本田技研工業サッカー部であった。

JSL1部

[編集]
日本サッカーリーグ(JSL)1部
シーズン 1978(第14回)
優勝 三菱重工
降格 富士通JSL2部
試合数 90
ゴール数 245 (1試合平均2.72)
1試合平均
ゴール数
2.72[1]
得点王 カルバリオフジタ
釜本邦茂ヤンマー
合計観客動員 191,900人
平均観客動員 2,132人[1]
1977
1979

前期は前年優勝のフジタが首位で折り返したが[2]、後期開幕戦(第10節)を終えると三菱重工が入れ替わって首位になった[2]。三菱が後期開幕から4連勝して勝ち点16をあげていた時期に、フジタは勝ち点3しか積み上げられず、三菱が独走状態に入った[2]。三菱は第17節、広島での東洋工業との試合に3-1で勝利して5年ぶり3度目の優勝を決めた[2]。三菱は7、8月の第3回JSLカップから、ユニフォームの色を従来の青から赤へと変更していた[2]

2位には釜本邦茂がプレーイングマネージャーに就任したヤンマーが入った。[2]。この年にクラブチームとしては初めてJSL1部に昇格した読売クラブは4位となった。後期に限定すれば7勝2敗という全チーム中トップの好成績だった[2]

1976年(第12回)チャンピオンの古河電工は最下位に沈んだが、本田技研との入れ替え戦を制して残留を決めた[2]。古河はシーズン前から負傷者が続出し、開幕から8連敗を喫していた[2]

大会概要

[編集]
  • 開催期間:前期 1978年4月2日-5月15日、後期 9月8日-11月5日
  • 春・秋の前後期制復活。
  • 警告の累積(3回目および以降1回ごとに出場停止)による1試合の出場停止処分導入[2]

参加クラブ

[編集]
チーム名 所在
都道府県
前年成績
フジタ工業クラブサッカー部 東京都 JSL1部 01位優勝
三菱重工業サッカー部 JSL1部02位
日立製作所サッカー部 JSL1部03位
東洋工業サッカー部 広島県 JSL1部04位
ヤンマーディーゼルサッカー部 大阪府 JSL1部05位
古河電気工業サッカー部 神奈川県 JSL1部06位
新日本製鐵サッカー部 福岡県 JSL1部07位
日本鋼管サッカー部 神奈川県 JSL1部08位
富士通サッカー部 JSL1部09位
読売サッカークラブ 東京都 JSL2部 01位優勝

成績

[編集]

年間順位

[編集]

[2]

順位 クラブ 勝点 勝利 PK勝 PK敗 敗戦 得点 失点 得失差
1位 三菱重工 54 13 1 0 4 30 13 +17
2位 ヤンマー 47 11 1 1 5 33 26 +7
3位 フジタ工業 46 9 3 4 2 35 14 +21
4位 読売クラブ 43 10 1 1 6 40 30 +10
5位 日立製作所 34 8 1 0 9 26 30 -4
6位 東洋工業 34 7 3 0 8 23 34 -11
7位 日本鋼管 30 7 0 2 9 19 21 -2
8位 新日本製鐵 26 5 2 2 9 16 18 -2
9位 富士通 17 3 1 3 11 14 29 -15
10位 古河電工 15 3 1 1 13 9 30 -21
優勝
JSL2部との入替戦

得点ランキング

[編集]

[2]

順位 選手名 所属クラブ 得点数
1 ブラジルの旗 カルバリオ フジタ工業 15
日本の旗 釜本邦茂 ヤンマー
3 日本の旗 岡島俊樹 読売クラブ 13
4 日本の旗 和後昭司 7
日本の旗 浜口和明
日本の旗 碓井博行 日立製作所
日本の旗 松永章
日本の旗 安原真一 東洋工業
日本の旗 崎谷誠一 新日鐵
日本の旗 高橋義貴 日本鋼管

アシストランキング

[編集]

[2]

順位 選手名 所属クラブ アシスト数
1 ブラジルの旗 ジャイロ 読売クラブ 9
2 日本の旗 永尾昇 三菱重工 7
ブラジルの旗 ジョージ与那城 読売クラブ
4 日本の旗 吉村大志郎 ヤンマー 6
ブラジルの旗 マリーニョ フジタ工業
日本の旗 上田栄治
7 日本の旗 加藤光雄 三菱重工 5
日本の旗 岡島俊樹 読売クラブ
9 日本の旗 高原郁夫 三菱重工 4
日本の旗 釜本邦茂 ヤンマー
日本の旗 上西一雄
日本の旗 古前田充 フジタ工業
ブラジルの旗 カルバリオ
日本の旗 小見幸隆 読売クラブ
日本の旗 安原真一 東洋工業
日本の旗 松浦敏夫 日本鋼管

表彰

[編集]

[3]

選手名 所属クラブ 受賞回数
得点王 ブラジルの旗 カルバリオ フジタ工業 2
日本の旗 釜本邦茂 ヤンマー 7
アシスト王 ブラジルの旗 ジャイロ 読売クラブ
得点王 ゴールデンボール賞 ブラジルの旗 カルバリオ フジタ工業 2
アシスト王 シルバーボール賞 ブラジルの旗 ジャイロ 読売クラブ
新人王 日本の旗 永尾昇 三菱重工 _
年間優秀11人賞 日本の旗 田口光久 3
日本の旗 園部勉 フジタ工業
日本の旗 斉藤和夫 三菱重工 3
日本の旗 今井敬三 フジタ工業 2
日本の旗 落合弘 三菱重工 7
日本の旗 藤島信雄 日本鋼管 4
日本の旗 藤口光紀 三菱重工 3
ブラジルの旗 ジャイロ 読売クラブ
日本の旗 永井良和 古河電工 4
ブラジルの旗 カルバリオ フジタ工業 2
日本の旗 釜本邦茂 ヤンマー 11

JSL2部

[編集]
日本サッカーリーグ(JSL)2部
シーズン 1978(第7回)
優勝 本田技研工業
昇格 日産自動車JSL1部
降格 京都紫光クラブ関西リーグ
試合数 90
ゴール数 268 (1試合平均2.98)
得点王 数野篤人(甲府クラブ)
1977
1979

JSL2部大会概要

[編集]
  • 開催期間:1978年4月2日-。
  • 10チームで2回戦のリーグ戦で行われた。

JSL2部参加クラブ

[編集]

このシーズンから帝人松山サッカー部が帝人サッカー部に名称を変更した。

チーム名 所在
都道府県
前年成績
トヨタ自動車工業サッカー部 静岡県 JSL1部010位
日産自動車サッカー部 神奈川県 JSL2部02位
住友金属工業蹴球団 茨城県 JSL2部03位
ヤンマークラブ 兵庫県 JSL2部04位
甲府サッカークラブ 山梨県 JSL2部05位
京都紫光サッカークラブ 京都府 JSL2部06位
本田技研工業サッカー部 静岡県 JSL2部07位
帝人サッカー部 愛媛県 JSL2部08位
田辺製薬サッカー部 大阪府 JSL2部09位
東芝堀川町サッカー部 神奈川県 関東 01位優勝

JSL2部成績

[編集]

JSL2部年間順位

[編集]
順位 クラブ 勝点 勝利 PK勝 PK敗 敗戦 得点 失点 得失差
1 本田技研工業 57 13 1 3 1 39 9 +30
2 日産自動車 46 10 2 2 4 30 16 +14
3 甲府クラブ 38 9 1 0 8 32 33 -1
4 ヤンマークラブ 38 8 3 0 7 29 31 -2
5 田辺製薬 37 7 3 3 5 23 16 +7
6 帝人 34 7 2 2 7 25 22 +3
7 東芝堀川町 34 7 2 2 7 20 20 ±0
8 住友金属 30 7 0 2 9 29 28 +1
9 トヨタ自工 22 5 1 0 12 26 42 -16
10 京都紫光クラブ 8 1 1 2 14 15 51 -36
JSL1部との入替戦
地域リーグとの入替戦

JSL2部表彰

[編集]
選手名 所属クラブ 備考
得点王 数野篤人 甲府クラブ 12得点
アシスト王 星野泰男 東芝堀川町 11アシスト

JSL1部・2部入替戦

[編集]

[2]参加クラブ

JSL1部 第1戦 第2戦 JSL2部
富士通 0-2 2-1 日産自動車
古河電工 1-0 0-0 本田技研工業
昇格
降格
  • 古河電工はJSL1部残留。富士通はJSL2部降格。
  • 日産自動車はJSL1部昇格。

JSL2部・地域リーグ入替戦

[編集]

参加クラブ

JSL2部 第1戦 第2戦 地域リーグ
トヨタ自工 1-0 1-2 東邦チタニウム
京都紫光クラブ 0-3 1-0 ヤマハ発動機
昇格
降格
  • トヨタ自動車工業はJSL2部残留。京都紫光クラブは地域リーグ降格。
  • ヤマハ発動機はJSL2部昇格。

出典

[編集]
  1. ^ a b 「観客動員数/総得点数」『日本サッカーリーグ全史』 259頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「1978 第14回大会」『日本サッカーリーグ全史』 148-149頁。
  3. ^ 「歴代ベスト11」「歴代表彰選手」『日本サッカーリーグ全史』262-263頁。

参考文献

[編集]
  • 『日本サッカーリーグ全史』日本サッカーリーグ、1993

関連項目

[編集]