アクシオム ミッション1
Ax-1 approaching the ISS
の離昇 | |
名称 | Ax-1 |
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任務種別 | ISSへの民間宇宙飛行 |
運用者 | アクシオム・スペース |
COSPAR ID | 2022-037A |
ウェブサイト | Axiom Mission 1 |
任務期間 | 17日 1時間 48分 |
特性 | |
宇宙機 | クルードラゴン・エンデバー |
製造者 | スペースX |
打ち上げ時重量 | 12519 kg |
着陸時重量 | 9616 kg |
乗員 | |
乗員数 | 4名 |
乗員 | |
任務開始 | |
打ち上げ日 | 2022年4月8日 15:17:12 UTC[1] |
ロケット | ファルコン9ブロック5 ♺ B1062.5 |
打上げ場所 | ケネディ宇宙センターLC-39A |
打ち上げ請負者 | スペースX |
任務終了 | |
着陸日 | 2022年4月25日 17:06 UTC[2] |
着陸地点 | 大西洋 |
軌道特性 | |
参照座標 | 地球周回軌道 |
体制 | 低軌道 |
傾斜角 | 51.66° |
国際宇宙ステーションのドッキング(捕捉) | |
ドッキング | ハーモニー天頂側 |
ドッキング(捕捉)日 | 2022年4月9日 12:29 UTC |
分離日 | 2022年4月25日 01:10 UTC |
dock時間 | 15日 12時間 41分 |
コナー、スティッベ、パティおよびロペス=アレグリア |
COSPAR ID | 2022-037A |
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アクシオム ミッション1(Axiom Mission 1ないしAx-1)[3]はテキサス州ヒューストンにあるアクシオム・スペースのミッションコントロールセンター(MCC-A)[4]からアクシオム・スペースが運営する国際宇宙ステーションへの民間クルーミッション。この飛行は2022年4月8日にケネディ宇宙センターから打ち上げられた[5]。クルーの構成はアクシオム・スペースに雇用された専門的な訓練を受けた宇宙飛行士マイケル・ロペス=アレグリア[6]、イスラエル出身のエイタン・スティッベ[7]、アメリカ合衆国のラリー・コナー[8]およびカナダのマーク・パティ[8]となっている。
背景
[編集]アクシオム・スペースは、世界初の商業宇宙ステーションを作ることを目標に2016年に設立された。2020年初頭、NASAはアクシオムがISSのハーモニーモジュールの前方ポートへのアクセスを許可されたと発表し、アクシオムはそこにアクシオム軌道セグメントの最初のノードを停泊させる予定であるが、この複合施設は、2024年以降に大きな観察窓を備えた5つの加圧モジュールに成長する可能性があり、これは、トランクウィリティーの天底側に取り付けられている現在のキューポラと同様で、ISSへのこの新たな追加により、地球低軌道での同社の促進することができる[9]。早ければ2024年に最初のモジュールが打ち上げられるのに先立ち、アクシオムは民間人宇宙飛行士、あるいは公的機関や民間団体からの宇宙飛行士に報酬を支払って構成する有人ミッションを組織し、ISSへ飛行させる計画を立てていた[10]。2020年3月、アクシオムは、早ければ2021年後半にもスペースXのクルードラゴン宇宙船によるISSへの飛行をチャーターすると発表した[11]。このミッションは、ISSへの完全に商業的に運用される初の有人ミッションであり、2021年12月のロスコスモスのソユーズMS-20ミッションと並んで、最初の軌道専用民間有人ミッションの1つである[12]。アクシオムは初飛行に続き「NASAが提供する飛行機会に合わせて」ISSへの有人飛行を年に2回提供する予定である[13]。
クルー
[編集]マイケル・ロペス=アレグリアが商用宇宙飛行士として選定された[6]。残る3席は民間宇宙飛行士のために用意され、それぞれの費用として5500万米ドルと発表された[14]。
クルードラゴンの最初の有人テスト飛行である2020年5月のCrew Dragon Demo-2の打ち上げに続いて、アックシオムのCEO、マイケル・サフレディーニは「あと一月かそこら」でクルーの名前を発表する予定だと述べ[15]、Ars Technicaは、クルーの全容は「おそらく2021年1月に発表されるだろう」と報じた[16]。2021年1月26日に、アクシオムはマイケル・ロペス=アレグリア、ラリー・コナー、マーク・パティおよびエイタン・スティッベからなるこのミッションのクルー全員を明らかにした[17][18][19][20]。同社はまた、ペギー・ウィットソンを予備の指揮官として、ジョン・ショフナーを予備の操縦士として発表した[21][22]。マイケル・ロペス=アレグリアは元NASAの宇宙飛行士であるとともに、アクシオム・スペースの副社長でもある[23]。ジョン・ショフナーは航空ショーのパイロットであるとともに起業家だが、アクシオムの雇用者でも政府の訓練を受けた宇宙飛行士でもない[18]。ペギー・ウィットソンは元NASAの宇宙飛行士でアクシオムのコンサルタントである[23]。
俳優のトム・クルーズと映画プロデューサーのダグ・リーマンが映画の企画として搭乗すると報道されたが[24]、その後、後続の便に登場することが発表された[25]。
正規クルー
[編集]地位 | 宇宙飛行士 | |
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宇宙船指揮官 | / マイケル・ロペス=アレグリア 5回目の宇宙飛行 | |
操縦士 | ラリー・コナー 1回目の宇宙飛行 | |
第1ミッションスペシャリスト | マーク・パティ 1回目の宇宙飛行 | |
第2ミッションスペシャリスト | エイタン・スティッベ 1回目の宇宙飛行 |
予備クルー
[編集]地位 | 宇宙飛行士 | |
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宇宙船指揮官 | ペギー・ウィットソン | |
操縦士 | ジョン・ショフナー | |
第1ミッションスペシャリスト | シア・スティッベ医師 |
ミッション
[編集]このミッションは2022年4月8日の東部標準時11時17分に打ち上げられた[5]。このミッションは、ファルコン9を打ち上げるためにスペースXにリースされているケネディ宇宙センター第39発射施設(LC-39A)からファルコン9 ブロック5に搭載されて打ち上げられた。このミッションは、以前にCrew Dragon Demo-2およびスペースX Crew-2ミッションで使用されたクルードラゴンのエンデバーに搭乗して飛行した[26]。その後、宇宙船は1日足らずでステーションに移動してハーモニーモジュールにドッキングし、国際宇宙ステーション(ISS)で10日間過ごし[27]、ISSでの滞在後、宇宙船はドッキングを解除し、大西洋に着水して地球に帰還する予定だった。帰還地点の悪天候の影響で帰還が遅延し[28]、その結果、クルーはISSで16日間を過ごし、軌道上で合計17日を過ごした[2]。
国際宇宙ステーションを訪れた初めての民間ミッションで搭載された「ゼロGインジケーター」は、モントリオール小児病院財団のマスコットである「キャメロット」というおもちゃの犬だったことが明らかにされた[29]。
ISSに滞在中、民間人クルーは25種類以上の異なる研究実験を実施した[30]。
イスラエルのミッション部分は「ラキア」(Rakia)と呼ばれ、これはヘブライ語で「空」を意味すると共に、2003年のコロンビア号空中分解事故後に回収されて出版されたイラン・ラモーンの日記のタイトルでもある[31]。
コナーはまた、ニール・アームストロング航空宇宙博物館を代表して、3個のアイテムを船内に持ち込んだ。コナーはオハイオ州出身であり、持ち込んだアイテムはジョン・グレン上院議員の選挙運動ボタン、アームストロング航空宇宙博物館のパッチおよび着水後にアポロ11号から取り外されたカプトンフォイルだった[32]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Ax-1 now targeting April 8th launch” (3 April 2022). 4 April 2022閲覧。
- ^ a b “Ax-1 crew returns safely to Earth, successfully completing first all-private astronaut mission to ISS” (25 April 2022). 26 April 2022閲覧。
- ^ “NASA, Axiom Agree to First Private Astronaut Mission on Space Station”. NASA (10 May 2021). 10 May 2021閲覧。 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
- ^ “Axiom Space’s Mission Control Center Ready to Support Upcoming Ax-1 Mission to International Space Station” (英語). Axiom Space. 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b “NASA Launch Schedule”. NASA (28 March 2022). 29 March 2022閲覧。
- ^ a b Irene Klotz [@Free_Space] (2020年9月18日). "SpaNSFce Hero mission is about 4th on @Axiom_Space manifest, Mike Suffredini tells @AviationWeek.First up in October '21 is flight of 3 private individuals and former @NASA_Astronauts Mike Lopez-Algeria". X(旧Twitter)より2023年5月22日閲覧。
- ^ “Israel's second astronaut to blast off to space in 2021”. (16 November 2020)
- ^ a b Robert Z. Pearlman (26 January 2021). “Axiom Space Names First Private Crew to Visit Space Station”. Scientific American (Scientific American) .
- ^ “Axiom selected by NASA for access to International Space Station port”. Axiom Space (27 January 2020). 2023年5月22日閲覧。
- ^ “Axiom Space - National Astronaut Missions”. Axiom Space. 2023年5月22日閲覧。
- ^ Ralph, Eric (9 March 2020). “SpaceX space tourism ambitions made real with Crew Dragon's first private contract”. Teslarati. 2023年5月22日閲覧。
- ^ “Roscosmos signs new contract on flight of two space tourists to ISS” (19 February 2019). 2023年5月22日閲覧。
- ^ “Axiom Space plans first-ever fully private human spaceflight mission to International Space Station”. Axiom Space (5 March 2020). 2023年5月22日閲覧。
- ^ Chang, Kenneth (5 March 2020). “There Are 2 Seats Left for This Trip to the International Space Station”. 2023年5月22日閲覧。
- ^ Sheetz, Michael [@thesheetztweetz] (2020年6月3日). "Axiom Space CEO Mike Suffredini said his company's private trip to the ISS with SpaceX is scheduled for October 2021, so Demo-2 helped "our customers know that it's going to be real". Axiom plans to announce the 3 passengers in a month or so. t.co/31f2YNI2gO". 2020年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2021年6月14日閲覧。
- ^ “There are an insane amount of cool space things happening in 2021”. arstechnica.com. Ars Technica. 6 January 2021閲覧。
- ^ Davenport, Christian (26 January 2021). “Meet the people paying US$55 million each to fly to the space station”. The Washington Post 26 January 2021閲覧。
- ^ a b “Axiom Space names first private crew to launch to space station”. collectSPACE (26 January 2021). 26 January 2021閲覧。
- ^ Dunn, Marcia (26 January 2021). “1st private space crew paying US$55 million each to fly to station”. AP News
- ^ Axiom Space [@Axiom_Space] (2021年1月26日). "The first private ISS crew in the history of humankind has been assembled. Commander Michael López-Alegría, Mission Pilot Larry Connor, Mission Specialist Mark Pathy, Mission Specialist Eytan Stibbe, Axiom Mission 1 (Ax-1): The start of a new era". X(旧Twitter)より2023年5月22日閲覧。
- ^ Axiom Space [@Axiom_Space] (2021年1月26日). "Ax-1 backup commander @AstroPeggy". X(旧Twitter)より2023年5月22日閲覧。
- ^ Griffin, Andrew (26 January 2021). “Axiom Space revela la primera tripulación comercial que viajará a la Estación Espacial Internacional”. The Independent 26 January 2021閲覧。
- ^ a b “What would you ask an astronaut, given the chance?”. Axiom Space (8 October 2020). 2023年5月22日閲覧。
- ^ “Tom Cruise is officially going to space for his next movie”. (22 September 2020)
- ^ “Axiom Space unveils two investors will fly on the first fully-private SpaceX crew mission to the ISS”. CNBC (26 January 2021). 2 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。2 February 2021閲覧。
- ^ Margetta, Robert (2 February 2022). “NASA, Space Station Partners Approve First Axiom Mission Astronauts”. NASA. 3 February 2022閲覧。
- ^ Kelly, Emre (5 March 2020). “Axiom signs contract with SpaceX to fly Crew Dragon on first fully private ISS mission”. 2023年5月22日閲覧。
- ^ “Ax-1 Crew Update: Flight Day 12, Undocking delayed” (19 April 2022). 26 April 2022閲覧。
- ^ “Hospital mascot, not Disney rabbit, floats on Axiom-1 mission as zero-g indicator”. collectSPACE.com. 2022年4月12日閲覧。
- ^ “Axiom Space Ax-1 mission to expand health, technology researchers' access to ISS” (英語). Axiom Space. 2022年4月6日閲覧。
- ^ New Details Emerge About Israeli Astronaut's Upcoming Space Mission
- ^ “Axiom-1 mission all-private crew to make and carry history on space station”. 2023年5月22日閲覧。