D&Bトゥゲザー
『D&Bトゥゲザー』 | ||||
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デラニー&ボニー&フレンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年、1971年[1] | |||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | デラニー・ブラムレット | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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デラニー&ボニー&フレンズ アルバム 年表 | ||||
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『D&Bトゥゲザー』(D & B Together)は、アメリカ合衆国の夫婦デュオ、デラニー&ボニーが「デラニー&ボニー&フレンズ[3]」名義で1972年に発表したスタジオ・アルバム。コロムビア・レコード移籍第1弾アルバムで、結果的にデラニー&ボニーにとって最後のスタジオ・アルバムとなった。
解説
[編集]デラニー&ボニーは1971年にデイヴ・メイソンの楽曲「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」[4]をレコーディングして、同年、アトコ・レコードからシングルとしてリリース[1]。同作は全米20位を記録するヒットとなった[2]。しかし、プロデューサーのジェリー・ウェクスラーはデラニー・ブラムレットとボニー・ブラムレットの夫婦仲に問題が生じていると感じて、デラニー&ボニーの権利をコロムビア・レコードに売却した[5]。本作には、前述した「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」の別ミックスを含む1971年録音の10曲に加えて、1969年にエリック・クラプトンと共にレコーディングされてシングル・ヒットした「カミン・ホーム」と、そのカップリング曲であった「スーパースター」も収録された。
「ウェイド・イン・ザ・リヴァー・ジョーダン」は、デラニー&ボニーが映画『バニシング・ポイント』(1971年公開)に出演した際に劇中で歌った曲「ユー・ゴット・トゥ・ビリーヴ」の別ヴァージョン[5]。「サウンド・オブ・ザ・シティ」では、ティナ・ターナーが一部のパートでリード・ボーカルを担当している[5]。
本作は1972年にリリースされ、同年には本作からのシングル「ムーヴ・エム・アウト」が全米59位に達した[2]。しかし、この年のうちにデラニーとボニーが離婚してデラニー&ボニーは解散し、2人はそれぞれソロ・アーティストとしてコロムビア・レコードとの契約を継続した。
CD
[編集]本作は、1994年1月に日本で世界初CD化がなされており[6]、当時はオリジナルLPと同じ12曲入りだった[7]。
デラニー&ボニーの母国アメリカでは、2003年4月にレガシー・レコーディングスによって初CD化され、その際、デラニー・ブラムレットのソロ・アルバムからの4曲とボニー・ブラムレットのソロ・アルバムからの2曲がボーナス・トラックとして追加された。同年8月には、日本でもレガシー・レコーディングスに準じた形で再発された。
収録曲
[編集]- オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ "Only You Know and I Know" (Dave Mason) – 3:26
- ウェイド・イン・ザ・リヴァー・ジョーダン "Wade in the River of Jordan" (Traditional) – 2:10
- サウンド・オブ・ザ・シティ "Sound of the City" (Delaney Bramlett, Joe Hicks) – 2:39
- ウェル・ウェル "Well, Well" (D. Bramlett) – 3:03
- アイ・ノウ・ハウ・イット・フィールズ・トゥ・ビー・ロンリー "I Know How It Feels to Be Lonely" (Bonnie Bramlett, Leon Ware) – 3:47
- カミン・ホーム "Comin' Home" (B. Bramlett, Eric Clapton) – 3:13
- ムーヴ・エム・アウト "Move 'Em Out" (Steve Cropper, Bettye Crutcher) – 2:50
- ビッグ・チェンジ・カミン "Big Change Comin'" (D. Bramlett) – 3:22
- ア・グッド・シング(アイム・オン・ファイア) "A Good Thing (I'm on Fire)" (D. Bramlett, Gordon DeWitty) – 2:13
- スーパースター "Groupie (Superstar)" (B. Bramlett, Leon Russell) – 2:49
- アイ・ノウ・サムシング・グッド・アバウト・ユー "I Know Something Good About You" (D. Bramlett, J. Hicks) – 4:11
- カントリー・ライフ "Country Life" (D. Bramlett, Bobby Whitlock) – 3:38
2003年リマスター盤ボーナス・トラック
[編集]- オーヴァー・アンド・オーヴァー "Over and Over" (D. Bramlett) – 2:41
- アイム・ノット・ユア・ラヴァー、アイム・ユア・ラヴィー "I'm Not Your Lover, Just Your Lovee" (D. Bramlett, Doug Gilmore) – 4:27
- グッド・ヴァイブレイションズ "Good Vibrations" (G. DeWitty) – 3:14
- アー・ユー・ア・ビートル・オア・ア・ローリング・ストーン "Are You a Beatle or a Rolling Stone" (D. Bramlett, D. Gilmore) – 3:22
- (ユー・ドント・ノウ)ハウ・グラッド・アイ・アム "(You Don't Know) How Glad I Am" (Jimmy Williams, Larry Harrison) – 3:59
- カリフォルニア・レイン "California Rain" (D. Bramlett, D. Gilmore) – 3:52
- 13. 14. - デラニー・ブラムレットのアルバム『サム・シングズ・カミング』[8](1972年)収録曲
- 15. 17. - ボニー・ブラムレットのアルバム『スウィート・ボニー・ブラムレット』[8](1973年)収録曲
- 16. 18. - デラニー・ブラムレットのアルバム『モービアス・ストリップ』[8](1973年)収録曲
参加ミュージシャン
[編集]- ジョー・ヨハンソン - ギター
- チャック・モーガン - ドラムス
- サム・クレイトン - ドラムス
- ダレル・レナード - トランペット
- ラリー・サヴォイエ - トロンボーン
- ジェリー・ジュモンヴィル - サックス
- ゴードン・デウィッティ - オルガン
- ジェイ・ヨーク - キーボード
- エリック・クラプトン - ギター
- デイヴ・メイソン - ギター
- カール・レイドル - ベース
- ジム・ゴードン - ドラムス
- キング・カーティス - サックス
- ジム・プライス - ホーン
- ボビー・キーズ - サックス
- テックス・ジョンソン - パーカッション
- リタ・クーリッジ - バッキング・ボーカル
- レオン・ラッセル - ピアノ、ボーカル
- ラリー・ネクテル - ベース
- ボビー・ウィットロック - オルガン
- ビリー・プレストン - オルガン
- チャック・レイニー - ベース
- ジョー・ヒックス - バッキング・ボーカル
- スティーヴ・クロッパー - ギター
- チャーリー・フリーマン - ギター
- デュアン・オールマン - ギター
- レッド・ローズ - ペダル・スティール・ギター
- ロン・ブラウン - ベース
- ジェイムズ・ジェマーソン - ベース
- アーニー・マクダニエルズ - ベース
- ケニー・グラッドニー - ベース
- レイ・ジャクソン - ハーモニカ、マンドリン
- ジョン・ハートフォード - フィドル
- エディ・ケンドリックス - バッキング・ボーカル
- メリー・クレイトン - バッキング・ボーカル
- ヴェネッタ・フィールズ - バッキング・ボーカル
- パトライス・ホロウェイ - バッキング・ボーカル
- クライディ・キング - バッキング・ボーカル
- シャーリー・マシューズ - バッキング・ボーカル
- ティナ・ターナー - ボーカル
脚注・出典
[編集]- ^ a b c 2003年リマスターCD英文クレジット
- ^ a b c Delaney & Bonnie - Awards : AllMusic
- ^ 日本盤CDでは単に「デラニー&ボニー」と表記されている
- ^ ライブ音源は1970年にライブ・アルバム『オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン』で発表されている
- ^ a b c 2003年リマスターCD英文ライナーノーツ(グレッグ・マーティン/訳:永田由美子)
- ^ 日本盤再発CD(MHCP 2038)ライナーノーツ(小倉エージ、2003年7月)
- ^ ORICON STYLE
- ^ a b c 日本では各アルバムとも1994年にCD化されていたが、アメリカでは2003年当時は未CD化であった