EVEシリーズ
EVEシリーズ | |
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開発元 |
シーズウェア El Dia |
発売元 |
シーズウェア イマジニア ゲームビレッジ 角川書店 タイレルラボラトリー Red Flagship |
1作目 |
EVE burst error (1995年11月22日) |
最新作 |
EVE ghost enemies (2022年6月30日) |
『EVEシリーズ』(イヴ・シリーズ)は、姫屋ソフトのゲームブランドのシーズウェアが製作したアドベンチャーゲームシリーズ。
概要
[編集]1995年にPC-9800シリーズ用ソフトとして第1作となる『EVE burst error』が発売。私立探偵・天城小次郎と国家エージェント・法条まりなの2人の主人公を交互に操作し物語を進行させる「マルチサイトシステム」が特徴の推理サスペンス調のアドベンチャーゲームである。本作はアダルトゲーム市場で大ヒットを記録し、1997年には家庭用ゲーム機のセガサターンに移植され、20万本近いセールスを達成するなど、アドベンチャーゲームの歴史に名を刻む。
以降シリーズ化され、『EVE The Lost One』(1998年)、『ADAM THE DOUBLE FACTOR』(1999年)、『EVE ZERO』(2000年)、『EVE The Fatal Attraction』(2001年)、『EVE new generation』(2006年)、『EVE rebirth terror』(2019年)とリリースされた。また、各ゲーム機などへの移植・リメイク版が制作されており、特に1作目は『EVE burst error PLUS』(2003年、PlayStation 2、以下PLUS)、『EVE』(2003年、Windows)、『burst error EVE the 1st.』(2010年、PlayStation Portable)、『EVE burst error R』(2016年、PlayStation Vita)、『EVE burst error A』(2016年、Windows)と数多い。
一方で、『EVE The Lost One』以降は、1作目の主要スタッフで企画・脚本・ゲームデザイン・プログラムを担当した剣乃ゆきひろ、キャラクターデザイン担当の田島直、音楽担当の梅本竜などはシーズウェアを退職しており、シリーズを重ねるたびに中核スタッフは変更されるようになった。ゲーム売り上げ面も第2作『EVE The Lost One』では前作を上回るも、以降は下降線をたどっていった。
また、シーズウェアブランドは2003年以降事実上活動が停止し、販売元のゲームビレッジ(ネットビレッジ)も『PLUS』の販売不振によりゲーム事業部が縮小された。2006年以降は角川書店から発売されている。なお、同シリーズの版権は他社へ移譲されたといわれていたが、2006年8月31日発売の『EVE new generation』(販売元角川書店、開発元F&C)には著作権者としてシーズウェアの名が記されている。
なお、本シリーズを題材にしたノベライズ本も出版されており、執筆者は『EVE The Lost One』のシナリオライターで後に直木賞受賞作家となる桜庭一樹(名義は山田桜丸)。
作品一覧
[編集]ここでは各シリーズ作品とそのリメイク作、追加要素のある改題作のみ記述し、機種移植作や限定版・廉価版などは除外するものとするが、1作目に関しては追加要素の変移がいちじるしく、言葉通りの移植かリメイクかの線引が非常に難しいため、シリーズの原点である原作のみ示す(詳しくは当該記事の各タイトル節にて参照のこと)。
- 悦楽の学園(PC-9801VM以降:1994年2月25日発売)
- 事実上の前日譚的な作品で「EVEシリーズの静かなる序章」と位置付けられている。松乃広美、氷室恭子が出演。
- EVE burst error(PC-9801UX以降:1995年11月22日発売、Windows 98 - XP:2003年11月28日発売)
- EVE The Lost One(セガサターン:1998年3月12日発売、PlayStation:1998年12月23日発売)
- THE LOST ONE Last chapter of EVE(Windows:2000年6月2日発売)
- ADAM THE DOUBLE FACTOR(Windows:1999年6月18日発売)
- EVE The Fatal Attraction(PlayStation:2001年9月27日発売)
- EVE ZERO(PlayStation:2000年3月30日発売)
- EVE ZERO -ark of the matter-(Windows:2000年6月23日発売)
- EVE ZERO 完全版 -ark of the matter-(ドリームキャスト:2001年3月22日発売)
- EVE new generation(PlayStation 2:2006年8月31日発売)
- EVE 〜new generation X〜(Windows:2007年3月23日発売)
- EVE雀(Windows:2008年7月25日発売)
- EVE rebirth terror(PlayStation 4、 PlayStation Vita:2019年4月25日発売)
- EVE ghost enemies(Nintendo Switch、PlayStation 4:2022年6月30日発売)
登場人物
[編集]以下、第1作目『EVE burst error』は原作/SS版/Win95版も含めてbe、『EVE burst error PLUS』と『EVE』はPLUSとPLUS18禁およびPLUSシリーズ、『burst error EVE the 1st.』は1st、『EVE burst error R』はR、第2作目『EVE The Lost One』はリメイクの『The Lost One Last Chapter of Eve』も含めてTLO、第3&5作目『ADAM THE DOUBLE FACTOR』と『EVE The Fatal Attraction』はADAMとTFA、第4作目『EVE ZERO』はZERO、第6作目『EVE new generation』と『EVE 〜new generation X〜』はngとngX、第7作目『EVE rebirth terror』はrtのように略記する。
さらに総称する場合は、1作目では『PLUSシリーズ』『1st』『R』も含めてのbeシリーズ、3&5作目ではTFAシリーズ、6作目では『EVE雀』も含めてのngシリーズなどと称する。
ただし、必要があれば『burst error』のようにサブタイトルをそのまま記す。
主人公
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 天城小次郎(あまぎ こじろう)
- 『beシリーズ』『EVE ZERO』『EVE The Fatal Attraction』『EVE new generation』における主人公の一人で、『EVE The Lost One』にも登場。
- 前髪で目が隠れ[注 1]、長髪であるのがトレードマーク。驚異的な推理力を持つ名探偵だが、デスクワークは苦手で、捜査も頭を使うというより探偵としてのカンを頼りにし、数々の難事件を解決している。
- かつては養父の桂木源三郎に代わって探偵業界でも有名な実績を誇る「桂木探偵事務所」の所長代理を務めており、その娘の桂木弥生とは姉弟同然に育ちながら恋人関係にもなっていたが、源三郎の不正を告発した事で源三郎は逮捕され、小次郎も桂木探偵事務所を辞職し恋人だった弥生とも別れ、埠頭の倉庫街にある12番倉庫[1] を改装して「あまぎ探偵事務所」を開業した。ただし依頼内容の殆どは浮気調査やペット探しばかりであり、家計も火の車同然だった頃に『be』の事件に関ることになった。現在は初および唯一の所員として氷室恭子を雇っている。
- 推理中は冷徹なイメージが強く、実際に他人を見下してしまいがちな言動を取ることもあるが、根は優しく正義感の強い性格だが、基本はお調子者かつ女好きで猥談を好み、性欲にも流されやすくほぼ全シリーズで弥生や氷室を含め多くの女性と肉体関係(未遂も含め)を持つ。しかし本質的に女性に優しい性格からか、恨みを買う事は殆ど無く、むしろ男の甲斐性として受け入れられてしまう事もある。ただし、自分の意のままに生きる事を望む一匹狼な気質の持ち主で、他者から縛られて生きる事には嫌悪感を示している。もっとも、小次郎自身も自身の女性関係の派手さについては強く自覚しており、『ng』では弥生にもっと誠実で真面目な男と付き合うべきだと諭してもいる。
- 父親の天城健は、遺伝子工学者で、「XTORT(エクストート)」と呼ばれる研究に着手していたが、小次郎の中学生時代にXTORTの独占を目論む者達の陰謀によって小次郎の母と共に殺されてしまい、小次郎は天涯孤独の身となっていた所を健の知人である探偵の桂木源三郎に拾われ、探偵としてのノウハウを学ぶ。
- 愛銃はグロック22カスタマイズ[注 2]
- 『TFAシリーズ』では安藤左衛門との縁によりマシンピストルのステアーTMP、外車のアルファロメオ・デュエットを所有している。
- ゲーム雑誌の人気投票では1位になった[2]。
- 法条 まりな(ほうじょう まりな)
- 『beシリーズ』『EVE ZERO』『EVE The Fatal Attraction』『EVE new generation』における主人公の一人で、『EVE The Lost One』にも登場。
- 元警視庁公安第六課所属の捜査官(ZERO)で、現在は内閣調査室(JCIA[3])に所属する1級捜査員。
- いつもは明るくいい加減で、がさつな性格をしているが、甲野曰く色々な人間に頼られ好かれる気質の持ち主であるらしい。小次郎の恋人である弥生とは、アメリカでの留学中に知り合い、以降親友として付き合っており、当時は弥生がFBIに入る事を目標としていたのに対して、自身はCIAに入る事を目標としていた。任務達成及び検挙率が99パーセントを誇るスーパーエージェントであり、任務のためには命令無視や規律違反も辞さないが、甲野本部長のことだけは信頼している。ヘロイン・シンジケートのスパイに機密を漏らしてしまった事でアメリカに左遷されていたが、元上司である甲野の根回しによって帰国を許された。その甲野とは、高校に入ったばかりの時に出会っていたが、その時は今とは打って変わって絶対に笑わない性格をしており、常に父親と行動を共にしていたとされている。
- 『be』の御堂真弥子との出会いはその後のまりなの人生に大きな影響を与えることとなった。小次郎については弥生から色々と聞いてはいたが、初めて知り合ったのは『be』の事件で、以降奇妙なコンビ関係となっている。『be』以降は一時第一線を退いて教官職に就き、桐野杏子や見城陽一といったエージェントを育て上げる。しかし『TFAシリーズ』からは再び第一線に復帰した。
- 男性不信が長く初体験は『be』から約2年前の22歳の時でカレッジの助教授との不倫。アメリカ在住の頃は婚約者がいたが手切れ金を残されての一方的な破局を迎えており、後にまりなは「男運が無く、いつも何らかの理由で駄目になってしまう」というジンクスを抱くようになった。『be』では鈴木源三郎と恋に落ち婚約までに至るが、わずか翌日に死別という形で実ることはなかった。好みのタイプは渋い中年系と公言しているが、『ADAM』では平井、『EVE雀』では(ゲームのルール上に過ぎないが)小次郎など同年代とも肉体関係を持っている。弥生からは「まりなはキス魔」と言われており、『be』の原作では真弥子、『ADAM』では藤井ユカといった同性ともペッティングに及んでいる[注 4]。
- 『TFAシリーズ』では他者には言えない暗い過去を背負っていることになっており、自身のみならず両親も共に諜報員で、母親が防衛庁の陸幕二部のエージェントで、父親は内調の情報官を務め、甲野の上司であった時期もあるが、彼は自らのコネクションを利用して裏で麻薬ビジネスを行ってもいた。そんな中、日本が旧ソビエトと情報戦を繰り広げていた時期に、カウンター・インテリジェンスの為にあえて逃していた旧ソビエトのスパイ達をまりなの母親が次々と挙げてしまった事で、父親はソビエト側が提示してきた母親の暗殺を阻止するどころか、黙認だけでなくお膳立てまでして母親を北条家のボディ・ガードに暗殺させ、父親はソ連を経由する麻薬の入手ルートを確立している。当時のまりなの年齢は10歳で、しかも母親は自身の目の前で蜂の巣にされる形で殺されており、この時に植えつけられたトラウマから、一時期薬漬けだった時期もあり、その麻薬でさえも、父親が自らの裏のビジネスで入手したものであった。それから数年後の高校時代には、まりなもまた父親のサイドビジネスの手伝いをさせられ、殺し以外の犯罪ならば何でもやっていたとさえ言われている。しかし、父親の裏切りによる母親の暗殺の真実を知ってしまったまりなは、父親だけでなく関係者や密輸ルートも憎む様になり、麻薬取引の場で父親や関係者を抹殺、密輸に使われた漁船も跡形も無く燃やしている。この時に行った父親殺しが、最初の殺人となっている。それ以降のまりなの行動の数々には、不可解な点も見られている事が、甲野の独自の調査で明らかになっている。父親を含む麻薬密売の関係者を抹殺した後、アメリカの大学に留学すべく渡米しているが、それと同時期にアメリカには安くて純度の高いロシア、中国産となる新種の麻薬がもたらされており、甲野は母親の仇討ちでは無く、麻薬の独占権を得る為に父親を殺したのではないかと予想している。また、まりなは留学先の大学で知り合った桂木弥生と親友関係になり、男関係もかなり派手なものになっていたが、その関係を持った対象者は会社役員や政府関係者にも及んでおり、しかも年輩が多かった。それから日本に帰国した後は、国家公務員試験を合格した所謂キャリア組となっているが、何故か公安の一捜査員を希望していたとされている。公安時代は非常にクリーンであったのに対し、内調のエージェントになってからは、使途不明金増加、諸外国における不動産所持等といった変化も現れ始めている。甲野はそれらがあくまでも諜報活動で必要なものだと信じて疑わず、まりな自身も任務において怠りは無かったのだが、逆にそこが不気味であるとも評されている。エージェントとしての人脈も幅広く、アメリカ大手銀行役員、石油会社役員、航空機メーカー役員等、層々たるメンバーがおり、イタリア系、ユダヤ系の人種が殆どを占めていたが、中にはロシア系や華僑が混ざっており、彼らの方が古くからの交流があったという。他にも、内調の任務以外で、まりなが海外で密かに設立させていた現地法人の存在や、内調の知らない銀行口座も海外で多数存在する等、まりなの行動に関しては数々の謎があり、細かく見たらキリが無いとまでされている。さすがにこれらの話一切を甲野から聞かされた小次郎も驚いてはいるが、同時にまりなが何らかの目的で不可解な行動をとっていると判断してもいる。まりなが麻薬密売ルートを確保するブラックマーケットの実力者である事に関しては事実となっている。また父親が母親の暗殺を計画し、まりなが父親を殺した事自体が、父親自身がまりなを一流の諜報員にする為に仕組んでいた事であった事実が『TFA』のエピローグにてまりな自身の独白で語られている。
- 愛銃はベレッタM1919[注 5]・初期型[4](自称「イクイク」)。原作『burst error』のボックスアートと『R』のメインビジュアルで持っている銃はベレッタM1919ではなく、サプレッサーを装着したイングラムという短機関銃である。
- ゲーム雑誌の人気投票では3位になった[2]。
レギュラー・準レギュラー
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 桂木弥生(かつらぎ やよい)
- 『EVE ZERO』『EVE The Fatal Attraction』『EVE new generation』にも登場。
- 現・桂木探偵事務所の所長。探偵としての腕も高いが、小次郎が所長代理をしていた際には事務を担当しており、小次郎らが現場で思う存分動けるように書類上のサポートをしながら探偵事務所を盛り上げてきた。男勝りな性格をしているが、根は繊細で寂しがり屋。電化製品類の扱いは極端に苦手だが(出来るのはパソコンくらい)、料理を始めとする家事類は得意。少女時代に小次郎が源三郎に連れられて家にやって来てからは幼馴染みのような、姉弟のような関係を経て恋人関係へと至る。しかし、父・源三郎の不正を小次郎が暴露してしまった事で、源三郎が逮捕されたため、小次郎とは別れた。また、まりなとはアメリカ留学時代からの親友で、当時まりながCIAの捜査官を目指していたのに対し、自らはFBIの捜査官を目指していた。
- 小次郎には冷たい態度をとる事も多いが、未練は残っている。小次郎には何度も復縁を望んでいるが、元々一匹狼気質である小次郎にとって他者から縛られて生きる事は苦痛で、対照的に自らは好意を寄せる人間に依存してしまう傾向が強く、実は彼との相性は決して良いとは言えない部分がある。そのためか、関係が修復されたかに見えて、また喧嘩別れしてしまう事もある。
- 父・源三郎はエルディア共和国に重要な関係を持っている人物であり、シリア・フラットという異母姉妹が存在するのだが、小次郎とまりなの意向によって、弥生本人はそれらの真相を知らず、源三郎は刑務所の服役中に火事で死んだと思っている。
- ゲーム雑誌の人気投票では2位になった[2]。
- 氷室恭子(ひむろ きょうこ)
- 『EVE The Lost One』『EVE The Fatal Attraction』『EVE new generation』にも登場。
- EVEの生みの親である剣乃ゆきひろの過去作『悦楽の学園』でのキャラクターと同一人物で、教育監視機構の女性エージェント。
- エージェントとしては優秀だが、高圧的な部分があり、対象外である事件や他人のプライバシーに関してまで勝手にでしゃばる悪い癖があり、甲野にその事を注意された事もあった。また、キャリア志向やエリート意識も強く、エージェント時代はキャリアに関する拘りを見せ、後輩だと思い込んでいたまりなに対しても、見下している節が強かった。
- エール外国人学校ディレクターであるストールマン・孔にかかった公金横領疑惑の調査の為、同校に生徒として潜入していたが、調査の過程において、別件で同校に派遣されたまりなの要人護衛任務を優先する必要性から、捜査の打ち切りを強制されてしまう。面子を潰されてしまった氷室は納得がいかなかった為、事件中に知り合った探偵の小次郎と行動を共にして、孔の周囲で起きている暗殺者・テラーに関する事件を追いかける事になる。
- 身内である公安データベースへのクラッキング、エルディア大使館への潜入などの無茶な手段を用いてまで真実に近付こうとしたが、その中で政府が陰謀に加担している事実に直面し自身の公僕としての存在に疑問を抱く。しかし、そんな氷室なりの悩みを肯定し、以前に付き合っていた彼氏とは正反対に自分のことを魅力的だと熱弁する小次郎と話す内、弥生という女性がいることは分かっているものの肉体関係の一線を越えた(コンシューマー移植版ではキスまで)氷室は、小次郎に明確な愛情を抱くようになり、監視機構を退職しあまぎ探偵事務所へ転職する事を認めさせ、小次郎の公私におけるパートナーとなった。
- 続篇のシリーズではかなりのヤキモチ妬きであり、美人にデレデレしている小次郎を鋭い目で睨み付けたり、ヒールで足を踏みつける。
- 甲野三郎(こうの さぶろう)
- 『EVE ZERO』『EVE The Lost One』『EVE The Fatal Attraction』『EVE new generation』にも登場。
- まりな直属の上司でまりなからは「本部長」と呼ばれている。オネエ言葉が特徴の自称「ダンディ中年」。まりなとは古い付き合いであるため、まりなの問題行為は、ある程度目を瞑る。警視庁時代には「カミソリ甲野」と呼ばれていた切れ者だった彼は、後に美作らの同意のもと、まりなたち腹心を連れて内閣調査室を設立した。
- しかし、『TLO』時に、身内から犯罪者を出してしまった事で立場が悪くなり、『TFA』時にはJCIAの傘下に取りこまれてしまうが、あの時に決意した「自立した日本を作る」という意志を今なお持ち続けて日々の任務に勤しんでいる。
- 妻帯者でありながら、香川美純と愛人関係にある。
- 愛銃はコルト・コンバットコマンダー
- 柴田茜(しばた あかね)
- 『EVE ZERO』にも登場。
- 海外版ではKanomi Shibata[6]。週刊誌関係のルポライター。大型のカメラと眼鏡が特徴。口調は男っぽく、一人称が「ボク」であるボクっ娘。小次郎とは、桂木探偵事務所時代からの付き合いであり、漫才のような会話を行う。情報や依頼を提供したり、新しい特ダネをもらったりしているが、小次郎が引き受けた依頼のギャラをすっぱ抜く等、ちゃっかりした面もある。小次郎に密かに想いを寄せていたのだが、弥生の存在もあって、その気持ちを打ち明けられずにいた。
- 『ZERO』で小次郎が関わった事件は元々は茜が提供した依頼が発端。一方、小次郎がエルディアに関わるきっかけとなる絵画創作依頼は茜がとってきたものではなく、桂木探偵事務所の乗っ取りを企てる二階堂が仕組んでいた事であり、当時仕事を干され行き詰っていた茜の事情を知る二階堂からの誘いに乗り、数回の肉体関係(コンシューマー移植版では話術を飴・暴力を鞭に例える上下関係)を結びながら共謀して小次郎の捜査状況をリークしていた。そしてエルディア共和国の国璽の半分を隠し持っていた茜は、ディーブによって捕らわれ凄惨な凌辱による拷問(移植版では殴打)を受ける事となるが、同じく囚われた小次郎と共に駆けつけてきた源三郎に助け出され、その後麻薬の解毒剤による幻覚の副作用にもがき苦しむ小次郎からも暴行を受けるが、無抵抗に徹し全ての行為を受け入れることで(移植版では抱擁)小次郎の精神的安定を取り戻させた。
- グレン
-
- 性別:男
- 職業:情報屋
- 年齢:推定30歳(PLUS)
- 声:飯塚昭三/秋田邦彦(PLUS18禁)
- 英名表記はGlen[6]。『EVE ZERO』にも登場。源三郎や小次郎と付き合いの長い裏世界の情報屋。金さえ払えば、銃器等を取り寄せる事も出来、小次郎愛用のグロック22もまた、グレンが仕入れたものである。
- 『ZERO』『be』双方において、小次郎に情報を提供しているが、『be』では多額の報奨金に目が眩んだ結果、小次郎と対立していたディーブにも情報を流すという二重リークを行っており、結局それが裏世界の情報屋にとっての掟を破る事になって、最後は口封じのためシルディに背後から撃たれて殺された。
- プリシア・レム・クライム
- 『EVE The Lost One』『EVE The Fatal Attraction』にも登場。
- 英名表記はPrisia Lem Clime[8]。海外版ではPatricia Curtis[6]。日本での王位継承事件の際、不良達に絡まれていた所を小次郎に助けられ、そのまま小次郎に保護を受けていた。敬虔なイスラム教徒。家事を得意としているが、明るく振舞いすぎて空回りしたり、時おり奇抜な行動を見せる等、周囲を困惑させるも多かった。瞳の色は左が青、右が金であるオッドアイ。
- 中東の小国エルディア共和国の女王候補で、前国王の姪にあたる。御堂に命を狙われていたプリシアは、自らを支持してくれるストールマンに暗示をかけてもらい、プリン(海外版ではPuddin'[6])というプリシア王女の側近の別人格で行動していた。まだ20代前半[要出典]という若さであるものの、女王即位後は責務と自覚をはっきりと持ち、『TLO』の際には新薬ADDの解放を宣言する等、国内外を問わずその政治的手腕が高評価をうける。
- 『TFA』では日本との国交強化のために訪日した。初恋の相手でもある小次郎に守ってもらった事を今でも忘れられないらしく、一人でいる時には、しばしば「プリン」としての自分に戻り、自らにとって運命の人である小次郎の事を思い出すなど、女王即位後も性格はあまり変わっていないようである。小次郎と再会した際にも、ためらわず小次郎に抱き付く等、小次郎の事になると周りが見えなくなる。
- 御堂 真弥子(みどう まやこ)
- 『EVE The Lost One』にも登場。
- エール外国人学校に通うエルディア国駐日大使の令嬢。糖尿病を患っており、インスリンを常用している。身辺警護のために派遣されたまりなを最初は毛嫌いしていたが、自らの性の体験談すら厭わないでプライベートな話をしたり、時には本気で怒り、愛撫に訴えてまで(コンシューマー移植版では共感)元気付けようとしてくれる明け透けな人柄に触れる内、いつの間にか忘れてしまう“笑顔”を取り戻させてくれるまりなに心を開いていく。
- プリシアの遺伝子を利用して複製したクローンに前エルディア国王とアクアの記憶の一部を移植した、有機ヒューマノイド「μ-101」(海外版ではA101)であり、1年間に培養液で急速に現在の姿まで成長させた。そのため、骨格レベルに至るまでプリシアと同一の肉体を有しており、インスリンと称されて飲んでいた薬品は、前国王の記憶を繋ぎとめておくための薬品であった。前国王のみではなくアクアの記憶も移植されていることで、自分が前国王と妾の間に生まれて娘だと思い込まされており、王権派への復讐心から自らが女王になろうとしていた御堂とアクアの操り人形であった。前国王の人格が支配している間の真弥子は気絶に近い状態になっており、その間に行われた“処断”(殺人)の自覚症状は全く無かったが、その精神バランスの崩壊は進行を続け次第に日常生活に支障が出始める。
- アクアを殺害した直後、真弥子は鏡に映った自分の姿に驚愕する。激しい頭痛と嘔吐が襲いパニックに陥りかけるが、防衛本能なのかアクアとは仲違いして別れたと記憶することで平常心を取り戻す。そして真弥子は天城小次郎に求婚し、手元にあった国璽の権利を放棄しプリシアへ王位を託した。
- その後、御堂から真実を聞かされた真弥子は記憶が飛ぶ中で御堂を殺害してしまう。半狂乱となった真弥子は機関室に迷い込み小次郎に引き止められ我に返るが、小次郎・まりな・プリシア達と共に船倉に閉じ込められてしまう。
- 救助を待つ内に前国王の記憶を消失させた真弥子は、最後には全員を救うべく自ら犠牲になった。
- クロージングクレジットの前後に挿入されるポートレイト風カットでは、トリスタン沈没までには一度も集ったことのない小次郎・まりな・プリシアの3名と共に、いずこかの場所で笑っている(PLUSではプリシアと手を繋いでいる)様子が描かれている。
- 続篇の『TLO』では覚醒を果たしており、真弥子の細胞がウイルス「LOSTONE」対策となるワクチンの製作に大きく関わる事になり、その後も生命維持装置で眠り続けていることになっている。『TFAシリーズ』では人造生命体「EVE」の始祖とされている。
- 二階堂進(にかいどう すすむ)
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- 性別:男
- 職業:桂木探偵事務所所員
- 年齢:推定25歳(PLUS/R)
- 声:上田祐司/中澤アユム(PLUS18禁)
- 『EVE ZERO』にも登場。
- 桂木探偵事務所の所員。所長である弥生に気があるらしく、彼女と恋人関係にある小次郎を勝手にライバル視しているが、おぼっちゃん育ちでプライドが高いので、いつも小次郎のいいおもちゃにされており、「東海道新幹線」を始めとした変なあだ名で呼ばれている。探偵としての腕は二流以下であるが、弥生によると小次郎の次に腕は良かったらしく、小次郎が探偵事務所をやめてからは彼より腕のいい探偵は小次郎以外にはいなかったらしい。また、電子手帳には複数の女性のプライベートなデータを登録していた。
- 『be』にて小次郎が桂木探偵事務所をやめてからは本格的に弥生を手に入れようとするが身を許してくれるのは愛撫(コンシューマー移植版ではキス)までで最後の一線は越えられず、まだ小次郎に未練があることを思い知らされたために手段を変更し、桂木探偵事務所の乗っ取りを画策。事務所がエルディア大使である御堂とディーブから絵画の捜索を依頼され担当することになった二階堂は、2人と個別に交渉し買い取り価格を競わせ高い方に売りつけることを画策[9]。一方現物の捜索には肉体関係を持っていた(移植版では話術を飴・暴力を鞭に例える上下関係)茜を介して労せずに小次郎にやらせることにする。結果、小次郎にまんまと絵画を発見させた二階堂は、一緒に入っていた国璽の片割れを2人に隠れて密かに手に入れるも、数時間後に再び来宅した際に現場に落ちていた凶器と思しきサバイバルナイフに自らの指紋を残してしまったとは知らずに立ち去るという単純ミスを犯し、本物のストールマン殺しの容疑をかけられ指名手配となる。
- プリンセス・ホテルから身動きが取れなくなった二階堂は、茜を呼び出し殴ったりもしながら小次郎の動きをさらに調べるよう頼みこみ密会する。茜が去った後は続けて来訪した御堂たちを招き入れるが、隠れていたまりながクローゼットから出てきた時にはすでに殺害されていた。
- 香川 美純(かがわ みすみ)
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- 性別:女
- 職業:国家機関の内務調査官
- 年齢:自称30歳(PLUS/R)
- 声:渕崎ゆり子/結城みづほ(PLUS18禁)
- 『EVE The Lost One』『rebirth terror』にも登場。
- 公安の内務監査官。駐日エルディア大使・御堂から外務省経由でまりなの御堂真弥子護衛任務に不手際があったとしてこれを監査することになるが、元から破天驚なまりなの事は快く思っていなかった。
- プライドが高く、キツめな性格の持ち主。また、デスクワーク重視の職業のため、現場の現状に対する理解力は薄い。まりなを敵視している。
- 桂木 源三郎(かつらぎ げんざぶろう)
- 『EVE ZERO』にも登場。
- 弥生の実の父親で、元・桂木探偵事務所の所長。天涯孤独になった小次郎に探偵としてのあらゆるノウハウを叩き込んだ養父である。小次郎とは互いにいがみ合いながらも、その信頼関係は強い。有能な探偵であるが、姿を消してしまうことも頻繁にあった。
- 『be』にて、不正を行っていた事を小次郎に突き止められ刑務所に服役していたが、後に刑務所に火を放ち逃走。表沙汰ではその時焼死ということになっており、娘の弥生にもそのまま死んだことにして会おうとはしなかった。その後、鈴木源三郎という偽名で、弥生の異母姉妹でもあるシリアのサポートを受けつつ行動し、職業も「サンプラス生命保険」のセールスマンと偽り、まりなと接触。彼女と行動を共にし、恋愛関係を経て婚約関係にまで至っている。また、小次郎と茜が危機に瀕した際にも、彼の元に現れており、麻薬を打たれた小次郎に解毒剤と行方の判らなくなった国璽の一部を与え、自らに関する真相を明かしている。
- 源三郎が今まで不可解な行動に出ていたのは自身の過去に原因がある。源三郎はエルディア共和国旧情報部に所属していた過去があり、当時は「エルディア情報部の中心である三人の東洋人の一人」として、実行部隊「テラー」の隊長を務めていた。
- エルディアを御堂やディーブらと共に影から支え、「Cプロジェクト」の発案を行ったが、自らの計画の末に生み出された有機ヒューマノイドを目の当たりにした時に、その非道なエゴに嫌気が差して情報部から脱退。祖国の日本に帰国し、のち探偵事務所を開くことになったのである(このエルディアにいた時期に、エルディア人の女性と関係を持って生まれたのが、シリア・フラットである)。しかし、エルディアの機密を知っている源三郎を現在も裏で活動を続けている情報部が見逃すはずもなく、日本にまで刺客が現れ始めたことで、源三郎はワザと不正行為を行い、小次郎に暴かせることによって刑務所に服役し、更には刑務所に火を放つことでエルディア情報部に自分が死んだと思わせた。鈴木源三郎と名乗ってからは、エルディアに二重スパイとして残したシリアと連絡を取り合って、御堂やディーブと決着をつけるために行動。人相を変えるために、髭を生やしていた。
- 沈み行く豪華客船「トリスタン号」の中でシリアの亡骸と運命を共にする。最後まで、弥生の名を叫び続けていた。
- 愛銃はワルサーP38
ノベライズ
[編集]- イヴ・ザ・ロストワン(山田桜丸、1998年4月、扶桑社、ISBN 4-594-02471-8)
- 自身がシナリオを書いた同名ゲームのノベライズ。
- イヴゼロ The Beginning EVE(山田桜丸、2000年4月、ファミ通文庫、ISBN 4-7577-0004-0)
- オリジナルストーリー。
- EVE TFA 亡き王女のための殺人遊戯(桜庭一樹、2001年9月、ファミ通文庫、ISBN 4-7577-0573-5)
- オリジナルストーリー。
- EVE burst error PLUS サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ(桜庭一樹、2003年8月、ファミ通文庫、ISBN 4-7577-1547-1)
- オリジナルストーリー。
コミカライズ
[編集]- EVE new generation(画:藤真拓哉、2006年11月、角川コミックス・エース、全1巻、ISBN 4-04-713880-0)
- 登場人物は共通しているが、ストーリーはゲームとまったく異なったものになっている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 原作『burst error』でのボックスアートおよびまりな編におけるエルディア大使館の監視カメラ映像や、1998年のサウンドトラックのカバーアート、『R』のメインビジュアルなどでは目が隠れていない素顔が確認できる。
- ^ 基本は黒一色、『PLUSシリーズ』 では緑・黒のツートンになっている。
- ^ このキャスト変更について「EVE ZERO SOUNDSTRCK&FM-EVE」で「仕事のし過ぎ」「声が枯れた」という視聴者に対して、法条まりなは「変声機(もしくは変声期)」と答えている。
- ^ ただし、それらの行為は護衛対象者を元気付けようとしたまりななりの手段にすぎず、恋愛対象はあくまでも男性であり、まりながレズビアンというのは誤り。
- ^ 装弾数の設定にはゆれや矛盾があり、『be』 の原作では10発撃って 「9発全弾撃っちゃったわ‥‥。」 、SS版では発砲とテキスト共に13発、Win95版では共に12発、PLUSシリーズでは二丁拳銃だが一丁で12発撃って 「残りが心許ないわ‥‥。」 、『R』では12発撃って「マズいわね、もう実弾の残りが心許ないわ‥‥。」となっている。
- ^ 『悦楽の学園』 での氷室は主人公の佐久間より2つ年上で、3年生を装っていたことに対し 「じゃ、じゃあ10年近くサバをよんでいたのか?」「失礼ね、8年よ」 と返しているため、この当時は推定26歳となる(松乃は2年生なので17歳と判明している)。であれば当作での松乃が大学院生(修士課程)で登場しているため、氷室が推定30- 31歳、松乃が推定21 - 22歳との計算(仮説)も成り立ち、『EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集』 91頁でも(非公式と前置きした上で)ほぼ同様に推察している。
出典
[編集]- ^ 小次郎の 「左奥の倉庫が、俺様の探偵事務所だ。」 という台詞のほか、『TFAシリーズ』 でのドアの横に貼付されているプレート、停車しているアルファロメオ・デュエットの位置などで明かされている。なお、『SS/Win95版be』 では同社の過去作 『悦楽の学園』 との共通設定である 「日本教育監視機構」 の略称 「JES」 のペイントやプレートが付いているというお遊びが見られる。
- ^ a b c 『電撃セガサターン』 Vol.1、キャラクター人気ランキング。
- ^ 『ADAM』 オンラインマニュアル。
- ^ 『EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集』 ソフトバンク、76頁。弾倉安全装置が付いていなかったモデルのことで、『be』 6日の廃ビルでのガンアクションが可能だった理由になっている(PLUSシリーズでは演出が変わったため初期型以外でも関係なくなっている)。
- ^ 『be』 の原作。a……マンション403号室での鈴木とのイベント会話。b……クラッキングイベントでのまりなのプロフィールにて比較可能。
- ^ a b c d 『Win95版be』の北米版における表記。
- ^ 『be/PLUSシリーズ』 のまりな編7日、トリスタン号VIPルームでのプリシアとの初会話。
- ^ a, b……『PLUS』初回特典「キャラクター事典」。b, c……クラッキングイベントでのプロフィール。
- ^ 『EVE burst error PLUS オフィシャルガイド』 エンターブレイン。a……16頁。しかし劇中での小次郎とのピロートークでは過去作同様に 「先月計ったときは、85かな‥‥。」 と述べている。b……70頁。c……80頁。
参考文献
[編集]- 『EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集』 ソフトバンク、1996年12月25日発売、ISBN 4-7973-0173-2
- 『EVE burst error PLUS オフィシャルガイド』エンターブレイン、2003年7月26日発売、ISBN 4-7577-1558-7
- 『EVE burst error SPECIAL TRADING CARD』イマジニア、全99種(1パック12枚入り)
- 『EVE The Lost One SPECIAL TRADING CARD』同上
- 「『バーストエラー イブ・ザ・ファースト』を徹底紹介 - ファミ通.com」ファミ通.com、2010年2月19日
- 「電撃 - 【まり探】思い出話が止まらない! 『イブ・ザ・ファースト』プレイレポート」電撃オンライン、2010年4月24日
- 「ADAM THE DOUBLE FACTOR (シーズウェア) (18禁) [ゲーム] - Getchu.com」Getchu.com、2014年6月7日閲覧
外部リンク
[編集]- EVE ghost enemies 公式サイト
- El dia 公式サイト
- El Dia (@ElDia_PR) - X(旧Twitter)