GNU Mach
開発者 | GNUプロジェクト |
---|---|
OSの系統 | Unix系 |
開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | フリーソフトウェア |
最新安定版 | 1.8 / 2016年12月18日 |
リポジトリ | |
プラットフォーム | IA-32 |
カーネル種別 | マイクロカーネル |
ライセンス | GNU General Public License |
ウェブサイト | www.gnu.org - gnumach |
GNU Mach(グヌー マーク)は、GNUプロジェクトにより開発されているマイクロカーネルタイプのカーネル。Machマイクロカーネルに由来する実装の一つであり、同プロジェクトが開発するオペレーティングシステム (OS)、GNU Hurdのマイクロカーネルとして使用されている[1]。対応プラットフォームはIA-32。GNU General Public License (GPL) に基づくフリーソフトウェアとして公開されている。
歴史[編集]
GNU Hurdの初期のバージョンは、カーネギーメロン大学のMach 3.0上に行われていた。[2]
1994年、同大学はMachプロジェクトを終了、GNUプロジェクトもユタ大学のMach 4へと移行した。その後ユタ大学での開発も終了したため、Mach 4からさらに派生する形でGNU Machが開発された。最初の変更履歴は、トーマス・ブッシュネルによる1996年12月16日のものである(それ以前はユタ大学の研究者によるものだった)。[3][4][5]
2002年にはローランド・マクグラスにより、GNU Mach 1.2を元にデバイスドライバといくつかのハードウェアサポートをユタ大学のOSKitに置き換えることを目的にOSKit-Machのブランチが行われた。GNUプロジェクトでは当初、GNU Mach 1.3リリース後はこのOSKit-Machを元にGNU Mach 2.0の開発を進めるとしていたが、その後のOSKitの開発停止を受け、2006年までにOSKit-Machの開発は放棄された。[6][7][8]
その後は長らくリリースが無かったものの、2013年9月27日に11年ぶりのリリースとなるGNU Mach 1.4が公開されている。[9]
リリース履歴[編集]
- Version 1.0 : 1997年4月14日リリース
- Version 1.1.1 : 1997年5月12日リリース
- Version 1.1.2 : 1997年6月10日リリース
- Version 1.1.3 : 1997年6月12日リリース
- Version 1.2 : 1999年6月21日リリース
- Version 1.3 : 2002年5月27日リリース
- Version 1.4 : 2013年9月27日リリース
- Version 1.5 : 2015年4月10日リリース
- Version 1.6 : 2015年10月31日リリース
- Version 1.7 : 2016年5月18日リリース
- Version 1.8 : 2016年12月18日リリース
脚注[編集]
- ^ 厳密にはGNU HurdはGNU Mach上で動作する一連のサーバ群であり、両者の組み合わせで一般的なカーネルとしての機能を提供する。
“Debian GNU/Hurd”. Debianプロジェクト. 2013年9月29日閲覧。 - ^ Initial announcement of the Hurd
- ^ http://www.gnu.org/software/hurd/history/hurd-flash6
- ^ "Re: Which Mach is GNU Mach?" e-mail from Roland McGrath to Pontus Lidman on the debian-hurd mailing list (25 Aug 1999)
- ^ A GNU Mach ChangeLog
- ^ OSKit-Mach announcement
- ^ GNU Mach 1.3 release announcement
- ^ "Re: mach4 & gnumach/oskit..." e-mail by Thomas Schwinge to bug-hurd mailing list (10 Oct 2006)
- ^ Happy 30th birthday, GNU! GNU Mach 1.4 released
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- GNUプロジェクト - GNU Mach (英語)
- ユタ大学 - Mach 4プロジェクト (英語)