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HIP 107772 b

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HIP 107772 b
HIP 107772 b
分類 太陽系外惑星
海王星型惑星
軌道の種類 周回軌道
発見
発見年 2020年
発見方法 ドップラー分光法[1]
軌道要素と性質
軌道の種類 周回軌道
軌道長半径 (a) 0.243±0.011 au[1]
離心率 (e) 0.18±0.11[1]
公転周期 (P) 55.19±0.083 [1]
HIP 107772の惑星
衛星の数 0
位置
赤経 (RA, α)  21h 50m 00s[1]
赤緯 (Dec, δ) −41° 14′ 42″[1]
視線速度 (Rv) 3.01±0.65 m/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -244.817 ミリ秒/[2]
赤緯: 232.762 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 42.2662 ± 0.0431ミリ秒[2]
(誤差0.1%)
距離 77.17 ± 0.08 光年[注 1]
(23.66 ± 0.02 パーセク[注 1]
物理的性質
質量 >0.0406±0.009 MJ
他のカタログでの名称
LTT 8716 b[2]
HIC 107772[2]
2MASS J21495979-4114422 b[2]
TYC 7986-911-1[2]
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HIP 107772 bとは、地球から約23.66パーセク離れた位置に存在する恒星 HIP 107772 の周囲を公転している太陽系外惑星である[1]

概要 

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この惑星の主星であるHIP 107772は太陽の0.63倍の質量をもつ、大型の赤色矮星である[3]。HIP 107772 bはドップラー分光法による観測で発見され、2020年8月に他の10個の太陽系外惑星とともにその発見が公表された[4][3]下限質量は地球の約13倍(木星の0.0406倍[1])で、公転周期は55.2日とされている[3]

HIP 107772 bはハビタブルゾーン内を公転していることが判明しているものの、質量的に地球型惑星ではないと考えられている。同時に発見が公表され、ハビタブルゾーン内を公転している太陽系外惑星は他にもHIP 38594 bGJ 2056 bがあるが、これらも地球型惑星でない可能性がある[注 2]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ HIP 38594 bは地球型惑星か海王星型惑星かはっきりしていない[3]。GJ 2056 bは質量的に地球型惑星ではないと考えられている。ただし、衛星が存在すれば衛星に生命が誕生している可能性がある。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i Planet HIP 107772 b”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年9月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g HIP 107772”. Simbad. 2020年9月2日閲覧。
  3. ^ a b c d 太陽系近傍の赤色矮星に太陽系外惑星が続々と見つかる”. exop.info. 2020年9月2日閲覧。
  4. ^ Feng, Fabo; Shectman, Stephen A.; Clement, Matthew S. (2020). "Search for Nearby Earth Analogs. III. Detection of ten new planets, three planet candidates, and confirmation of three planets around eleven nearby M dwarfs". arXiv:2008.07998 [astro-ph.EP]。

関連項目 

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