JR東日本ウォータービジネス
本社が入居していたアートヴィレッジ大崎セントラルタワー | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒151-0053 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 9階 |
設立 | 2006年(平成18年)8月1日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 4011001048577 |
事業内容 |
清涼飲料卸 飲料自動販売機事業 |
代表者 | 代表取締役 竹内 健治 |
資本金 | 4億9,000万円 |
売上高 | 396億円(2010年度) |
純利益 | 29億6900万円(2020年03月31日時点)[1] |
総資産 | 345億3900万円(2020年03月31日時点)[1] |
従業員数 | 59名(2012年2月末現在) |
決算期 | 3月末 |
主要株主 | (株)JR東日本リテールネット 100% |
関係する人物 | 新井良亮(元社長)[2] |
外部リンク | https://www.acure-fun.net/ |
株式会社JR東日本ウォータービジネス(ジェイアールひがしにほんウォータービジネス)は、かつて存在した、清涼飲料卸、飲料自動販売機事業などを行っていた企業。東日本旅客鉄道(JR東日本)の連結子会社およびJR東日本リテールネットの完全子会社だった。
2021年4月1日にJR東日本リテールネットに吸収合併され、法人は消滅した。以降は、JR東日本リテールネットから商号変更したJR東日本クロスステーションの社内カンパニーである「ウォータービジネスカンパニー」が事業を継承している。
概要
[編集]2006年8月1日に、グループ各社に分散していた飲料事業を一元化するために設立された。具体的には、グループ会社の飲料仕入の一元化、グループ会社の自動販売機による飲料販売・管理の一元化、ミネラルウォーターの製造・販売等の谷川岳の湧水を活用した事業の展開のために、JR東日本グループの飲料事業の再編を行い、同年10月1日から、同社に一元化して事業を開始している。
- 商品
これまでに発表・発売された商品は、朝(出勤中)に飲んで、一日を始めるということに重点を置いている。
自社のオリジナル商品「From AQUA」のミネラルウォーター、および、一般の飲料水メーカーとの共同企画商品で構成される。 これら商品には、オリジナルブランド「acure made」のマークが表記されている(一部商品を除く。ブランド誕生前は、会社のロゴデザインが表記されていた)。
- 自動販売機
JR東日本管内の駅構内にある飲料自動販売機は、原則として同社の管理となっている。実質的な補充等の管理は元各飲料メーカーによって行われる(業務委託方式)。これまで単一メーカーの商品しか取り扱いのなかった駅構内の自動販売機を、売れ筋等に合わせてメーカーを限定しない品揃えに変更した。
自社管轄の自動販売機は、「acure」のブランドロゴを順次表記している。また、Suica電子マネーの読み取り機を積極的に自動販売機に組み込んでいる。
2010年8月には、JR品川駅に全面タッチパネル式の次世代自動販売機の1号機を設置し[3][4]、順次、同機の設置場所を拡大している。
沿革
[編集]- 2006年(平成18年)8月1日 - 設立
- 2006年(平成18年)10月1日 - 営業開始
- 2007年(平成19年)3月30日 - 公式ウェブサイト開設
- 2007年(平成19年)7月17日 - オリジナルブランド「From AQUA(フロムアクア)」~谷川連峰の天然水~ 発売開始
- 2010年(平成22年)8月10日 - 「次世代自販機」発表
- 2011年(平成23年)4月25日 - 本社移転
- 2018年(平成30年)4月1日 - JR東日本グループ再編により、JR東日本直系の完全子会社から、株式会社JR東日本リテールネットの完全子会社へ異動(JR東日本の孫会社化)[5]。
- 2021年(令和3年)4月1日 - JR東日本グループ再編により、株式会社JR東日本リテールネットに吸収合併。
商品ラインナップ
[編集]オリジナルブランド「From AQUA」
[編集]- 設立の際に、ジェイアール高崎商事が営んでいた大清水事業の移管も受けており、2007年7月17日より「From AQUA」~谷川連峰の天然水~という商品名のミネラルウォーターとして発売を開始。「From AQUA」ブランドとして、今後商品展開を進めていく予定である[6]。
- Jリーグジェフユナイテッド市原・千葉(JR東日本が50%出資)にオフィシャルサプライヤーとして「From AQUA」を提供。
共同企画
[編集]- 一般の飲料水メーカーと共同企画した商品で、そのため、ウォータービジネス社の独占販売となっている。販売者名義は各メーカーとなっているが、パッケージにはウォータービジネス社の企業マークが描かれている。これらは、通常の一般向け商品とともに、JR東日本グループの店舗や自動販売機で販売されている。
- 朝の茶事 - 緑茶:伊藤園との共同企画
- 朝にすっきり野菜と果実 - 野菜ジュース:カゴメとの共同企画
- ジョージアキックオフ - コーヒー:日本コカ・コーラとの共同企画
- 2007年(平成19年)8月28日発売開始
- リポビタンBiz - 栄養ドリンク:大正製薬との共同開発
- 2008年(平成20年)6月17日発売開始
- 午後の紅茶 薫るダージリン<秋摘み茶葉使用> - 紅茶:キリンビバレッジとの共同企画
- 2008年(平成20年)9月23日発売開始
- ワンダ 朝のカフェオレ - コーヒー:アサヒ飲料との共同企画
- 2008年(平成20年)9月30日発売開始
JR東日本施設外向け商品
[編集]三国コカ・コーラボトリング管内の一部自販機(JR施設外)では、かつて同社の自販機で扱われていた「大清水」の各ソフトドリンク商品に替えて、2007年秋から、JR東日本ウォータービジネスが販売者となっている商品が販売されている。この商品群は、谷川連峰の天然水使用を表記するなど、「大清水」商品に準じた内容になっている。前述の通り、JR東日本の駅構内では販売されていない。
- お茶(狭山茶)
- 烏龍茶
- ココア
- ティーオレ(丸善食品工業製造)
これとはまた別に、関西地区の鉄道駅(JR西日本の駅構内の自販機、阪急電鉄の「アズナス」など)でも「acure made」ブランド品が取り扱われている場所が存在する。
氷
[編集]2009年から、それまでの「大清水」ブランドから「谷川連峰のうるおい天然水」ブランドに変更した『谷川連峰うるおい天然水氷』を首都圏のNEWDAYSで販売している。製造は「大清水」から引き続き蒲田製氷冷蔵で、原水も同じものを使用している。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “株式会社JR東日本ウォータービジネス 第14期決算公告”. 官報決算データベース (2020年6月29日). 2021年8月29日閲覧。
- ^ “『株式会社JR東日本ウォータービジネス』の設立について”. 東日本旅客鉄道株式会社 (2006年7月28日). 2021年8月29日閲覧。
- ^ 清嶋直樹 (2010年9月3日). “記者の眼 飲料自販機も「リコメンド」の時代”. 日経クロステック. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “夢の飲料自販機 エキナカ本格展開へ ~マーケティング頭脳を搭載した次世代自販機~”. 株式会社JR東日本ウォータービジネス (2010年8月10日). 2021年8月29日閲覧。
- ^ “JR東日本グループ事業の再編についてのお知らせ”. 東日本旅客鉄道株式会社 (2017年12月19日). 2017年12月19日閲覧。
- ^ “「From AQUA(フロムアクア)」新発売について ~谷川連峰の天然水~”. 東日本旅客鉄道株式会社、株式会社JR東日本ウォータービジネス (2007年7月3日). 2021年8月29日閲覧。