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A album

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『A album』
KinKi Kidsスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ジャニーズ・エンタテイメント
プロデュース 藤島メリー泰子
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1997年度年間20位(オリコン)
  • ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会[1]
  • KinKi Kids アルバム 年表
    A album
    (1997年)
    B album
    1998年
    テンプレートを表示

    A album』(エー・アルバム)は、KinKi Kidsデビューアルバム1997年7月21日発売。発売元はジャニーズ・エンタテイメント

    解説

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    デビューシングル硝子の少年』との同時発売であるが[2]、本作に未収録であり次作の『B album』に収録されている。

    これまでCDデビューには至っていなかったが、ジャニーズJr.時代にライブなどで披露されたオリジナル、カバー楽曲や、テレビ番組タイアップがついた楽曲が本作に収録された。本作はCDデビュー前から完成していた楽曲を中心に収録し、シングル曲なしのアルバムになっている。

    このアルバムの発売前に発売された映像作品『KinKi Kids'97 LAWSON PRESENTS』には、本アルバムに収録されているいくつかの楽曲が、CDデビュー前にライブで披露された際の映像が収録されている。

    まだKinKi Kidsがジャニーズ事務所の自社レーベル『ジャニーズ・エンタテイメント』に所属する前、つまりCDデビューする前の楽曲が多数収録されているため、本作収録曲は楽曲によって版権の持ち会社が異なっている。作品化によって版権は全てジャニーズに渡ったため、他のレコード会社に権利がある楽曲も、ジャニーズ出版(JOHNNY COMPANY)との併記になっている。カバー曲である『たよりにしてまっせ』のみ、原曲の権利がある作詞・曲者の表記のみになっている。

    チャート成績

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    初回プレスは本作とシングルの「硝子の少年」がセットになった仕様で発売された。本作の初回盤は卓上カレンダー付きであり、このセット販売の発案者は小杉理宇造である。初回プレス数は100万枚製作され完売している。

    シングルとアルバムが同時発売となったのは、KinKi Kidsをデビューさせるために、ジャニー喜多川の意向を汲んだ上でのもの。山下達郎は後日談として、「ジャニーさんは、かわいいやつはデビューさせたくないんです」とし、「キンキも『Kissからはじまるミステリー』でデビューのはずだったが、ジャニーさんがイヤだと言った。デビューさせたくないと。で、次に『硝子の少年』を書いて、それもイヤだと言って。(ジャニーは)アルバムでデビューさせたいと言うので、しょうがないのでアルバムとシングルを同一パッケージ仕様にし」たとのこと[3]

    シングル、アルバムともにミリオンセラーを達成し、オリコン集計で史上2組目(DEENの「このまま君だけを奪い去りたい」と『DEEN』以来)となるデビューシングル・アルバムどちらもミリオンセラー達成という記録を打ち立てる。ジャニーズ事務所所属歌手のオリジナルアルバムでは、2010年にが「僕の見ている風景」を発売するまでは最も高く売り上げていた。

    収録曲

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    1. Rocks
      (作詞:相田毅 / 作曲:谷本新 / 編曲:棚橋信仁 / コーラスアレンジ:松下誠)
      本作のために書き下ろされた新曲。デビュー直前に堂本剛テレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』に出演し、ソロで披露した。
      後に自身の2014年のアルバム『M album』にもセルフカバー・バージョンとして収録されている。
    2. Kissからはじまるミステリー
      (作詞:松本隆 / 作曲・編曲:山下達郎
      堂本剛主演の日本テレビ土曜グランド劇場金田一少年の事件簿 第2シーズン主題歌
      デビューシングル曲「硝子の少年」と同じく、作詞を松本、作編曲は山下が担当した作品。タイアップドラマ放送時からボーカルテイク・アレンジ含め再録されている。
      元々は『ジェットコースター・ロマンス』と同様に、デビュー曲として制作されたが、ジャニー喜多川に却下されており、その後製作された『硝子の少年』でデビューすることとなった[4]
      後に自身の2007年ベスト・アルバム39』にも収録されており、発売時のファン投票で36位にランクインした。
      後に「硝子の少年」と同様に山下達郎によるデモバージョンが公開されているが、商品化されていない。山下の2005年のアルバム『SONORITE』には詩・曲とも新たに制作し直したセルフカバーバージョンが収められている。
    3. Tell me
      (作詞:相田毅 / 作曲:羽場仁志 / 編曲:岩田雅之
      本作のために書き下ろされた新曲。
    4. 僕は思う - 堂本光一
      (作詞:相田毅 / 作曲:谷本新 / 編曲:船山基紀
      堂本光一主演の日本テレビ系土曜グランド劇場『銀狼怪奇ファイル』エンディングテーマ。
      タイアップドラマの放送から約2年越しでのCD化となった。ボーカルテイクは改めてレコーディングされている。
    5. せつない恋に気づいて
      (作詞:MIZUE&HIDE / 作曲:寺田一郎 / 編曲:岩田雅之)
      CDデビュー前からテレビやコンサートで披露されていた曲。披露当初はポップな楽曲であったが、後にピアノ伴奏によるバラードに大幅にアレンジ変更された。
      後に自身の2007年のベスト・アルバム『39』にも収録されており、発売時のファン投票で33位にランクインした。また、2014年のアルバム『M album』にもセルフカバー・バージョンとして収録されている。
    6. DISTANCE
      (作詞:山本英美 / 作曲:MARK DAVIS / 編曲:CHOKKAKU / コーラスアレンジ:岩田雅之)
      堂本光一主演のフジテレビ系スペシャルドラマ『艶姿!ナニワの光三郎七変化』主題歌。
      CDデビュー前からテレビやコンサートで頻繁に披露されていた曲。
    7. ひとりじゃない - 堂本剛
      (作詞:森浩美 / 作曲:MARK DAVIS / 編曲:船山基紀)
      堂本剛主演の日本テレビ系土曜グランド劇場『金田一少年の事件簿 第1シーズン』主題歌。
      剛ソロ曲として、先にタイアップドラマでのオンエアから約2年越しでのCD化である。ボーカルテイクは改めてレコーディングされているが、DVD(もしくはVHS)『金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件』に1995年当時の音源がSPECIAL PRESENTSとしてフルコーラスで収録されている。
      原作漫画『金田一少年の事件簿』の「人喰い研究所(ラボ)殺人事件」では、主人公の金田一一が同曲をカラオケで歌うシーンが収められている。
    8. あの娘はSo Fine
      (作詞:相田毅 / 作曲:谷本新 / 編曲:CHOKKAKU / コーラスアレンジ:西司
      本作のために書き下ろされた新曲。
    9. FRIENDS
      (作詞:森浩美 / 作曲:羽場仁志 / 編曲:船山基紀)
      堂本剛・堂本光一主演のTBSドラマ若葉のころ』主題歌。
      1996年時点で歌詞がすべて完成しており、テレビやコンサートでは2番のサビも披露された。
      自身の2007年のベスト・アルバム『39』発売時のファン投票で18位にランクインした。
    10. たよりにしてまっせ
      (作詞:吉田みなを・村雨まさを / 作曲:服部良一 / 編曲:岩田雅之)
      カバー曲。1956年笠置シヅ子の楽曲を、テンポ良くヒップホップ調にアレンジしたものである。1993年から歌われ続けており、CDデビュー前に出演したテレビ番組やコンサートで最も歌われていた曲だった。当初本人達は「他の曲とアレンジが違い、アルバム全体のバランスが崩れる」という理由で収録するのをためらったが、「今まで応援してくれたファンが、1番思い入れのある曲だし、その感謝の意味もこめて」ということで、収録されることとなった。ボーカルテイクは改めてレコーディングされている。

    出版者 1,3,5,6,8:ブライト・ノート・ミュージック、2:日本テレビ音楽株式会社、4,7:日本テレビ音楽出版&ブライト・ノート・ミュージック、9:日音、10:吉田みなを、村雨まさを&服部良一

    参加ミュージシャン

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    映像作品

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    脚注

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    1. ^ 日本レコード協会 認定作品 1997年10月度認定作品の閲覧。 2018年1月28日閲覧
    2. ^ KinKi Kids プロフィール オリコン 2016年2月28日閲覧
    3. ^ 山下達郎「ジャニーさんはかわいいやつはデビューさせたくないんです」硝子の少年秘話語る 日刊スポーツ 2023年2月18日付 2023年2月18日閲覧
    4. ^ 『関ジャム』山下達郎が語る自戒、多くのミュージシャンたちに突き刺さる“一問百答””. exiteニュース. モデルプレス (2021年6月27日). 2022年7月2日閲覧。

    外部リンク

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