ミス・ジャクソン
「ミス・ジャクソン」 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パニック!アット・ザ・ディスコ feat. Lolo の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』 | ||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||
作詞・作曲 |
| |||||||||||||||
プロデュース | ブッチ・ウォーカー | |||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
パニック!アット・ザ・ディスコ シングル 年表 | ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
|
「ミス・ジャクソン」(Miss Jackson)は、アメリカ合衆国のポップ・ロック・バンドであるパニック!アット・ザ・ディスコの楽曲。2013年7月15日に4作目のスタジオ・アルバム『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』からの第1弾シングルとして発売された[4][5]。女性歌手のLoloがボーカルで参加した。本作はベーシストのダロン・ウィークスが正規メンバーとして参加した初のシングルとなった。音楽配信で56,000DLを売り上げ、『ビルボード』誌のRock Digital Songsでは初登場5位を記録した[6]。
歌詞と曲の構成
[編集]本作の「ミス・ジャクソン」という曲名は、ジャネット・ジャクソンおよびジャクソンの楽曲「ナスティ」の "Miss Jackson, Are You nasty?" という歌詞にちなんで付けられた[7]。ブレンドン・ユーリーは1940年代もしくは1950年代の女優を想定して本作を書いていて、当初はマリリン・モンローの名前が使われていたものの完成せず、その後「ナスティ」のミュージック・ビデオを見たことをきっかけに現在の歌詞に落ち着いた[8]。
歌詞はユーリーの青年期に起きた出来事に基づいており、「若かった頃はいろいろあった。ある夜1人の女の子と寝て、その次の夜はその子の友達と寝て、だけど彼女たちがどう感じたか、どういう気持ちにさせたかなんて気にかけていなかった。それから同じ目に遭った時に気づいたんだ。「ああ、そういう感じか。実に不愉快だ」ってね」と語っている[7]。
当初のタイトルは「Bad Apple」で、フィオナ・アップルの「エヴリ・シングル・ナイト」のサンプリングを使用していて、アップルに許諾を取ろうとしたが拒否された[9]。ユーリーはリヴォルトの取材で、アップルが絶対にやらせない
という態度であったとし、僕としてはちょっと傷ついたよ。フィオナの作品は大好きだし、フィオナも大好きなんだけどね、さすがに『このビッチ!!』っていう心境になったよ(笑)。いや、マジ頭に来たから。今も大ファンだけどさ、すごいムカついたからね。だから、一瞬ね、この曲、もうやめよっかとも思ったんだけど、こうなったからには絶対に仕上げなきゃならなくなったんだよ
と語っている[10][11][注 1]。
リリースと評価
[編集]「ミス・ジャクソン」は、2013年7月15日に4作目のスタジオ・アルバム『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』の第1弾シングルとして発売された[4][5]。アトランティック・レコードによるプレスリリースでは、「暗い聖歌のような曲」と紹介された[5]。シングルの発売後、7月30日のAlternative radioで「Impacting Songs」の1つとして扱われ[13]、11月5日にMainstream CHRでエアプレイを得た[14]。
『ビルボード』誌が発表した「(評論家が選んだ)史上最高のパニック!アット・ザ・ディスコの楽曲10選」では第8位にランクインした[15]。
ミュージック・ビデオ
[編集]「ミス・ジャクソン」のミュージック・ビデオは、ジョーダン・バハトが監督を務めた作品で[16]、女優のカトリーナ・ボウデンが出演した[17]。ミュージック・ビデオの内容について『ビルボード』誌のルーク・オーネイルは「怪しげなモーテルで始まる非常に不安な気持ちにさせる夜のブレンドン・ユーリーの姿を描いたノワール・ストーリー」と説明している[18]。モーテルのシーンはカリフォルニア州バーストーで撮影された[19]。
ミュージック・ビデオは、公開から2週間で200万回を超える再生回数を記録した[17]。
クレジット
[編集]※出典[20]
- ブレンドン・ユーリー – リード・ボーカル、ギター、ピアノ、キーボード、シンセサイザー、プログラミング、作詞作曲
- スペンサー・スミス – ドラム、パーカッション
- ダロン・ウィークス – ベース、バックグラウンド・ボーカル
- Lolo – ボーカル、作詞作曲[注 2]
- ブッチ・ウォーカー – 作詞作曲、プロデュース、追加のギター、バックグラウンド・ボーカル
- ジェイク・シンクレア – 作詞作曲、レコーディング・エンジニア、ミキシング
- アミール・サレム – 作詞作曲
- アレックス・グース – 作詞作曲
- ロブ・メイセス – ストリングスアレンジ、指揮者
- ジュリアン・リーパー – コンサートマスター
- エムリン・シングルトン – ヴァイオリン(リーダー)
- ピーター・レイル – ヴィオラ(リーダー)
- デイヴ・ダニエルズ – チェロ(リーダー)
- トッド・ストペラ – アシスタント・エンジニア
- アミール・サレム – アディショナル・エンジニア
- ジョナサン・アレン – レコーディング・エンジニア(ストリングス)
- クリス・バレット – アシスタント・エンジニア(ストリングス)
- テッド・ジェンセン – マスタリング
チャート成績
[編集]週間チャート
[編集]チャート (2013年) | 最高位 |
---|---|
カナダ (Canadian Hot 100)[21] | 73 |
UK シングルス (OCC)[22] | 61 |
UK ロック・アンド・メタル (OCC)[23] | 2 |
US Billboard Hot 100[24] | 68 |
US Alternative Songs (Billboard)[25] | 7 |
US Hot Rock Songs (Billboard)[26] | 11 |
US Rock Airplay (Billboard)[27] | 18 |
認定
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
カナダ (Music Canada)[31] | Gold | 40,000 |
イギリス (BPI)[32] | Silver | 200,000 |
アメリカ合衆国 (RIAA)[33] | 2× Platinum | 2,000,000 |
認定のみに基づく売上数と再生回数 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Payne, Chris (17 October 2013). "Panic! at the Disco Parties at Billboard Studios: Watch Live Performances And Q&A". Billboard. 2024年4月5日閲覧。
- ^ Leimkuehler, Matthew (6 October 2018). "Panic! At The Disco Has Its Biggest Hit In 12 Years With 'High Hopes'". Forbes. Forbes Media. 2024年4月5日閲覧。
- ^ "ACE Repertory: MISS JACKSON". ASCAP. 2024年4月4日閲覧。
- ^ a b Gocobachi, Pam (15 July 2013). "Panic! At The Disco Returns with New Album, 'Miss Jackson' Single". Billboard. 2024年4月4日閲覧。
- ^ a b c "Panic! At The Disco Announce Fourth Studio Album; Collection Heralded by New Single/Video, "Miss Jackson"; Intimate Tour and Arena Trek Alongside Fall Out Boy Slated; "TOO WEIRD TO LIVE, TOO RARE TO DIE!" Arrives October 8TH" (Press release). Atlantic Records. 15 July 2013. 2013年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月4日閲覧。
- ^ Trust, Gary (26 July 2013). "Chart Moves: Finatticz Fly; Danielle Bradbery Bows; Panic! At The Disco Lead Host Of Rock Debuts". Billboard. 2024年4月4日閲覧。
- ^ a b Montgomery, James (16 July 2013). "Exclusive: Panic! At The Disco Talk Dark, Decadent 'Too Rare To Die!'". MTV News. MTV Networks. 2022年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月5日閲覧。
- ^ de Gallier, Thea (6 September 2016). "The 10 best Panic! At The Disco songs according to Brendon Urie". Louder. Future Publishing Limited. 2024年4月5日閲覧。
- ^ Misker, Evan (2 November 2013). "Watch: Fiona Apple Refused to Let Panic! At the Disco Sample "Every Single Night"". Pitchfork. Condé Nast. 2024年4月5日閲覧。
- ^ Panic! At The Disco's Brendon Urie Opens Up About Nixed Fiona Apple Sample, Band's New Approach. Revolt. 2 November 2013. 2024年4月5日閲覧。
- ^ "パニック!アット・ザ・ディスコ、フィオナ・アップルからサンプリングを断られたと明かす". rockin'on.com. ロッキング・オン. 2013年11月5日. 2024年4月5日閲覧。
- ^ Mench, Chris (26 September 2019). "Fiona Apple Explains Why She Refused To Let Panic! At The Disco Sample Her On "Miss Jackson"". Genius. ML Genius Holdings. 2024年4月5日閲覧。
- ^ "Alternative eWeekly/Add Board Alert". AllAccess.com. All Access Music Group. 23 July 2013. 2024年4月5日閲覧。
- ^ "Airplay Archive: CHR". FMQB. 2013年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月5日閲覧。
- ^ Payne, Chris (26 March 2018). "Panic! at the Disco's 10 Greatest Songs: Critic's Pick". Billboard. 2024年4月5日閲覧。
- ^ Panic! At The Disco: Miss Jackson (Beyond The Video). Fueled By Ramen. 7 August 2013. 2024年4月5日閲覧。
- ^ a b Carone, Patrick (6 August 2013). "EXCLUSIVE: Katrina Bowden Behind the Scenes of Panic! At The Disco's New Video". Maxim. Maxim Media. 2024年4月7日閲覧。
- ^ O'Neil, Luke (15 July 2013). "New Video: Panic! At The Disco Featuring Lolo, 'Miss Jackson'". MTV News. MTV Network. 2024年4月9日閲覧。
- ^ Schmidt, Katie (19 April 2021). "15 iconic music video locations you can visit in real life". Alternative Press. 2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ "Miss Jackson (feat. LOLO) - パニック!アット・ザ・ディスコの曲". Apple Music. Apple. 2024年4月5日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Billboard Canadian Hot 100)". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Official Rock & Metal Singles Chart Top 40". Official Charts Company. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Billboard Hot 100". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Alternative Airplay)". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Hot Rock & Alternative Songs)". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Rock & Alternative Airplay)". Billboard. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "Rock Songs: Dec 13, 2013". Billboard. 2014年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ "Alternative Songs: Dec 19, 2013". Billboard. 2013年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ "Hot Rock Songs: Year End 2014". Billboard. 2014年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月9日閲覧。
- ^ "Canadian single certifications – Panic! At The Disco – Miss Jackson". Music Canada. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "British single certifications – Panic At The Disco Ft Lolo – Miss Jackson". British Phonographic Industry. 2024年4月9日閲覧。
- ^ "American single certifications – Panic! At The Disco – Miss Jackson". Recording Industry Association of America. 2024年4月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- Miss Jackson - Geniusの歌詞ページ