KVレーシング・テクノロジー
KVレーシング・テクノロジー(KV Racing Technology )は、インディアナポリスに本拠地を置き、インディカー・シリーズに参戦していたレーシングチーム。オーナーはケビン・カルコーベンと1996年CARTチャンピオンのジミー・バッサー。KVとは二人の名字の頭文字である。
概要
[編集]KVレーシング・テクノロジーの創設は2003年。カルコーベンとジャック・ヴィルヌーヴの当時のマネージャーであり、B・A・Rのチーム代表を離れていたクレイグ・ポロックが手を組み、「PKレーシング」として創設されたのが始まりである。カルコーベンは、Championship Auto Racing Teams (CART)の資産を買収して2007年シーズンまでチャンプカー・ワールド・シリーズを運営した。チームとしても同シリーズに参戦、2004年にはドライバー兼共同オーナーとして、ベテランのジミー・バッサーを迎えている。(ポロックは2003年でチームを離れている。)
2010年でオープンホイール・レーシングの参戦開始から8シーズン目、インディカー・シリーズでは3シーズン目を迎えることになる。チームのジェネラルマネージャーは、モータースポーツ界で長年手腕を振るってきたマーク・ジョンソンが務める。
共同オーナーのひとりであるジミー・バッサーは、オープンホイール・レーシング界でもっとも広くその名を知られた人物のひとり。1996年インディカー・ワールドシリーズのチャンピオンは、2004年に共同オーナー兼ドライバーとしてKVレーシング・テクノロジーに参画。CARTシリーズとチャンプカー・ワールドシリーズあわせて14シーズン参戦したバッサーは、アメリカのオープンホイール・レーシングの歴史のなかでも最高の評価を得ているドライバーのひとりと言える。1996年にタイトルを勝ち取ったことに加え、カリフォルニア出身のバッサーは1998年にシリーズ2位、1997年にシリーズ3位に輝くなど、数多くの華々しい戦歴を残している。オープンホイールドライバーとしての参戦は2008年のロングビーチが最後となったが、その後もチームの業務に深く関わっている。その傍ら、スポーツカー・イベントでは現在もドライバーとして活躍。レース活動以外では、3社の自動車ディーラー、カリフォルニア州ナパにあるワイン用ぶどう園のオーナーであり、北アメリカ各地に様々な不動産を所有している。
KVレーシング・テクノロジーは、チャンプカーおよびインディカーでこれまで2013年のインディ500を含め4勝を挙げている。ポールポジション獲得は2011年の佐藤琢磨による2回を含め通算4回。
チームオーナー
[編集]- ケビン・カルコーベン(Kevin Kalkhoven)
- ジミー・バッサー(Jimmy Vasser)
所属ドライバー
[編集]- パトリック・ルマリエ(2003年)
- ミカ・サロ(2003年)
- マックス・パピス(2003年)
- ブライアン・ハータ(2003年)
- ジミー・バッサー(2004年 - 2006年, 2008年)
- ロベルト・ゴンザレス(2004年)
- クリスチアーノ・ダ・マッタ(2005年)
- ホルヘ・ゲテレス(2005年)
- キャサリン・レッグ(2006)
- オリオール・セルビア(2006年 - 2008年)
- ニール・ジャニ(2007年)
- トリスタン・ゴメンディ(2007年)
- ウィル・パワー(2008年)
- タウンゼント・ベル(2009年, 2014年)
- マリオ・モラエス(2009年 - 2010年)
- ポール・トレーシー(2009年 - 2010年)
- 佐藤琢磨(2010年 - 2011年)
- E.J.ヴィソ(2010年 - 2012年)
- トニー・カナーン(2011年 - 2013年)
- ルーベンス・バリチェロ(2012年)
- シモーナ・デ・シルベストロ(2013年)
- セバスチャン・サーベドラ(2014年)
- セバスチャン・ブルデー(2014年 - 2016年)
- ステファノ・コレッティ(2015年)
- ブライアン・クロウソン(2015年)
- ステファン・ウィルソン(2016年)