キャサリン・レッグ
キャサリン・レッグ Katherine Legge | |||||||
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国籍 | イギリス | ||||||
生誕 | 1980年7月12日(44歳) サリー州ギルフォード | ||||||
インディカー・シリーズでの経歴 | |||||||
年の間5レース出場 | |||||||
チーム | No. 6 (ドラゴン・レーシング) | ||||||
初戦 | 2012 ホンダ・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグ (セントピーターズバーグ) | ||||||
最終戦 | 2012 インディ500 (インディ) | ||||||
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チャンプカーでの経歴 | |||||||
年の間28レース出場 | |||||||
活動年 | 2006-2007 | ||||||
チーム | PKVレーシング (2006) デイル・コイン・レーシング (2007) | ||||||
最高位 | 15位 - 2007 | ||||||
初戦 | 2006 Grand Prix of Long Beach (Long Beach) | ||||||
最終戦 | 2007 Gran Premio Tecate (Mexico City) | ||||||
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27 May 2012更新 |
基本情報 | |
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過去参加シリーズ | |
2001-2004 2003 2005 2006-2007 2008-2010 |
フォーミュラ・ルノーUK イギリスF3選手権 アトランティック・チャンピオンシップ チャンプカー・ワールド・シリーズ ドイツツーリングカー選手権 |
キャサリン・レッグ(Katherine Legge, 1980年12月7日 - )は、イギリス出身の女性レーシングドライバー[1]。
経歴
[編集]初期およびアトランティック・チャンピオンシップ
[編集]トヨタ・アトランティック・シリーズに参戦する前、彼女はイギリスでの下位カテゴリーのオープンホイールに参戦していたが、その中にはフォーミュラ3、フォーミュラ・ルノー、フォーミュラ・フォードなどが含まれる。2000年に彼女はゼテック・レースでポールポジションを獲得した初の女性ドライバーとなった。2001年にはキミ・ライコネンの記録を破ってポールを獲得し、BRDCの「ライジングスター」を獲得した初の女性となった。2005年にはレーサーマガジン誌の「年間最有望ロードレーサー」を獲得した。同賞は2002年以来A.J.アルメンディンガーが毎年受賞していた。同賞を受賞した主なドライバーとしては、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、クリスチアーノ・ダ・マッタ、アレックス・バロン、ジャンカルロ・フィジケラ、グレッグ・ムーア、ジル・ド・フェランがいる。
2005年11月、レッグは2002年のサラ・フィッシャー以来のフォーミュラ1をテストした女性ドライバーとなった[2]。ローマ近郊のバレルンガでミナルディが行った最終テスト3日間の内の2日目と3日目(11月22日、23日)に参加し、初めてコースに出て2周目にクラッシュした。テストは翌日に延期が決められ、彼女は27周しベストラップは1分21秒176であった[3]。彼女はまたA1グランプリ用マシンをテストした初の女性ドライバーであり、2005年12月9日から11日にかけてA1チーム・イギリスと共に行った[4]。
2005年、レッグはアトランティック・チャンピオンシップにポールスター・モーターレーシングより参戦した。開幕戦のロングビーチで勝利を収め、同シリーズで勝利を収めた初の女性ドライバーであった。エドモントンで2勝目、サンノゼで3勝目を収め、5度の表彰台を得てランキング3位でシーズンを終えた。彼女はまたトヨタ・アトランティックBBSライジングスター2005を受賞した。
チャンプカー
[編集]2005年から2006年にかけてのオフシーズンにレッグはロケットスポーツ・レーシングで1回、PKVレーシングで2回、チャンプカーのテストを行った。2006年2月にPKVレーシングが彼女を2006年シーズンに起用することを発表した。彼女は6月のミルウォーキーで12周に渡ってトップを走行し[5]、チャンプカー史上初めてラップリードした女性ドライバーとなった。ロード・アメリカでは激しい事故に遭遇し、車はリアから激しく損傷したものの、彼女は無傷で難を逃れた[6][7]。
2007年にはデイル・コイン・レーシングに移籍し、6位を2度記録した。結果的にこれが彼女の最高位となった。
DTM
[編集]2008年、レッグはドイツツーリングカー選手権に戦いの場を移し、コリン・コレスのフューチャーコムTMEアウディチームに加わった。
2009年はアプト・スポーツラインに移籍。同チームは2008年のチャンピオンチームであったが、2009年は同チームの5人のドライバーの内、唯一前年型のマシンを使用することとなった。
アメリカへの帰還
[編集]2012年1月にレッグはドラゴン・レーシングと契約、インディカー・シリーズに参戦することになった。チームメイトはフランス人のセバスチャン・ボーデ[8]。彼女はスポンサーのトゥルーカーの「Women Empowered」キャンペーンの一環として2年間の契約を結んだ[9]。
この年は当初搭載したロータスエンジンが著しく競争力に欠けていたため、チームはシーズン中にシボレーエンジンへのスイッチを決定。しかし、チームオーナーのジェイ・ペンスキーはエンジンを1台分しか調達できず、チームはインディアナポリス以降のレースに1台体制で臨まざるを得なくなった。チームは2012年の残りレースの内、ロード・ストリートコースはボーデを起用し、レッグはオーバルコースのみのエントリーとなった[10]。
フォーミュラE
[編集]2014年よりフォーミュラEにおいてアムリン・アグリ・フォーミュラEチームより参戦[11]。
パーソナル
[編集]レッグは元DTMドライバーのペーター・テルティングと婚約した[12]。
記録
[編集]アメリカン・オープンホイール
[編集](key)
アトランティック・チャンピオンシップ
[編集]年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | ポールスター・レーシング・グループ | LBH 1 |
MTY 5 |
POR1 9 |
POR2 3 |
CLE1 16 |
CLE2 5 |
TOR 6 |
EDM 1 |
SJO 1 |
DEN 17 |
ROA 2 |
MTL 4 |
3位 | 267 |
年 | チーム | 出走数 | ポールポジション | 勝利数 | 表彰台 (勝利以外)** |
トップ10 (表彰台以外)*** |
チャンピオン獲得数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 12 | 0 | 3 | 2 | 5 | 0 |
- ** 表彰台(勝利以外):2位または3位
- *** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで
チャンプカー
[編集]年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006 | PKVレーシング | LBH 8 |
HOU 14 |
MTY 14 |
MIL 6 |
POR 13 |
CLE 8 |
TOR 14 |
EDM 13 |
SJO 12 |
DEN 9 |
MTL 13 |
ROA 16 |
SRF 15 |
MXC 16 |
16位 | 133 |
2007 | デイル・コイン・レーシング | LVG 6 |
LBH 10 |
HOU 16 |
POR 17 |
CLE 15 |
MTT 11 |
TOR 16 |
EDM 16 |
SJO 16 |
ROA 15 |
ZOL 11 |
ASN 12 |
SRF 15 |
MXC 15 |
15位 | 108 |
年 | チーム | 出走数 | ポールポジション | 勝利数 | 表彰台 (勝利以外)** |
トップ10 (表彰台以外)*** |
チャンピオン獲得数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 28 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
- ** 表彰台(勝利以外):2位または3位
- *** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで
インディカー
[編集]年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | ロータス-ドラゴン・レーシング | ダラーラ・DW12 | ロータス | STP 23 |
ALA 23 |
LBH 19 |
SAO 26 |
26位* | 115* | |||||||||||
ドラゴン・レーシング | シボレー | INDY 22 |
DET | TXS 15 |
MIL 18 |
IOW 15 |
TOR | EDM | MDO | SNM 24 |
BAL | FON |
* 現在進行中
年 | チーム | 出走数 | ポールポジション | 勝利数 | 表彰台 (勝利以外)** |
トップ10 (表彰台以外)*** |
チャンピオン獲得数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- ** 表彰台(勝利以外):2位または3位
- *** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで
A1グランプリ
[編集](key) (太字はポールポジション、斜体はファステストラップ)
年 | エントラント | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | DC | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005-06 | A1チーム・イギリス | GBR SPR |
GBR FEA |
GER SPR |
GER FEA |
POR SPR |
POR FEA |
AUS SPR |
AUS FEA |
MYS SPR |
MYS FEA |
UAE SPR PO |
UAE FEA PO |
RSA SPR |
RSA FEA |
IDN SPR |
IDN FEA |
MEX SPR |
MEX FEA |
USA SPR |
USA FEA |
CHN SPR |
CHN FEA |
3位 | 97 |
ドイツツーリングカー選手権
[編集](key) (太字はポールポジション、斜体はファステストラップ)
年 | チーム | 車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008 | フューチャーコムTME | アウディ・A4 DTM 2006 | HOC1 18 |
OSC 17 |
MUG 18 |
LAU 15 |
NOR 15 |
ZAN Ret |
NUR Ret |
BRH 19 |
CAT Ret |
FRA 16 |
HOC2 Ret |
19位 | 0 |
2009 | アプト・レディパワー | アウディ・A4 DTM 2008 | HOC1 12 |
LAU Ret |
NOR 12 |
ZAN Ret |
OSC Ret |
NUR Ret |
BRH 15 |
CAT Ret |
DIJ 16 |
HOC2 Ret |
18位 | 0 | |
2010 | チーム・ロズベルグ | アウディ・A4 DTM 2008 | HOC1 14 |
VAL DNS |
LAU 14 |
NOR 16 |
NUR 15 |
ZAN 14 |
BRH 14 |
OSC Ret |
HOC2 Ret |
ADR 15 |
SHA 14 |
18位 | 0 |
フォーミュラE
[編集]年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014-15 | アムリン・アグリ | CHN 15 |
MAL 15 |
URU |
ARG |
MIA |
LBH |
MON |
GER |
MSC |
GBR1 |
GBR2 |
29位 | 0 |
IMSA スポーツカー選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | グラディエント・レーシング | アキュラ・NSX GT3 Evo 22 | GTD | DAY 19 |
SEB 17 |
LBH | MON | WGL |
MOS |
ELK |
VIR |
IMS |
PET |
49位* | 309* |
参照
[編集]- ^ Associated Press (18 July 2005). “Look out, Danica! Woman wins race”. NBC Sports 6 June 2011閲覧。
- ^ . (2005年). http://www.lvmh.com/magazine/pg_mag_contenu.asp?int_id=49&archive=1&rubrique=ACTUALITE&srub=0&rub=1&str_theme_id=+12 September 2007閲覧。
- ^ Staff writer (23 November 2005). “Katherine Legge impressively quick at Vallelunga”. GPUpdate.net 30 January 2011閲覧。
- ^ Legge first lady driver to grace A1 Grand Prix
- ^ “PKVレーシング's Katherine Legge back in a Champ Car following crash at Road America”. Press release. PKVレーシング (29 September 2006). 23 January 2012閲覧。
- ^ “Allmendinger wins RA as Legge survives major crash”. Crash.net. (24 September 2006) 12 September 2007閲覧。
- ^ Associated Press (24 September 2006). “Allmendinger wins crash-marred Champ Car race; Legge escapes injury”. USA Today, publishing AP material 12 September 2007閲覧。
- ^ Cavin, Curt (13 January 2012). “Dragon team will have Bourdais, Legge and Lotus engine”. Indianapolis Star 23 January 2012閲覧。
- ^ “Katherine Legge Gains TrueCar INDYCAR Sponsorship”. (17 January 2012) 15 February 2012閲覧。
- ^ Hier, Daryle (31 May 2012). “Jay Penske’s Dragon Racing Will Be a Two-Headed Single Car ? Fan’s Take” 21 July 2012閲覧。
- ^ “スーパーアグリFEがレッグ起用を発表。新体制に”. AutoSports Web. (2014年9月14日) 2014年6月28日閲覧。
- ^ 5 questions for Peter, Peter Terting, Retrieved 19 September 2011
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- キャサリン・レッグ at Racing Reference
- Katherine Legge at Driver Database