コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

PL-10

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
PL-10
J-20の側面ウェポンベイに格納されているPL-10
種類 短距離空対空ミサイル
製造国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
性能諸元
ミサイル全長 3000 mm[1]
ミサイル重量 105㎏
信管 レーザー近接信管
射程 60km[要出典]
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 中途航程:INS+COLOS
終末航程:赤外線画像(IIR)
飛翔速度 マッハ4
テンプレートを表示

PL-10中華人民共和国空軍が装備する短距離空対空ミサイル

特徴

[編集]

ミサイルは画像識別誘導式で推力偏向を備え、612研究所としても知られる2002年に誘導空対空ミサイル研究所(中国空空導弾研究院)と改名された洛陽電気光学センターの梁暁豊によって設計され、J-20のようなステルス機での運用を視野に入れて2004年に開発が開始された。

±90°の角度で探索することが可能な赤外線誘導のシーカーを備え、ヘルメットマウントディスプレイ(HMD)で操縦士が標的を追尾する方向へ向くと[2]ロックオンする[3] 。ステルス機のように格闘戦に適さないような機体での運用を視野に入れて開発され、航空機自体は急激な機動を行わなくても推力偏向を備えるミサイルが標的の方向へ飛翔する[4]。PL-10はアメリカのAIM-9Xサイドワインダーより優れた運動性能を持ち、ヨーロッパのASRAAMIRIS-Tに匹敵する[5]

運用機

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ “Chinese Super Manoeuvrable Air-to-air Missile Closer to Deployment”. Asian Defence News. (2015年9月28日). https://asian-defence-news.blogspot.com/2015/09/chinese-super-manoeuvrable-air-to-air.html 2022年12月29日閲覧。 
  2. ^ China Completes Air-to-Air Missile Development For Fifth-Gen Fighter Jet”. Defenceworld (18 September 2015). 27 March 2016閲覧。
  3. ^ Melzer, James (2011). “Chapter 5: Head-Mounted Displays”. In Spitzer, Cary. The Avionics Handbook. Boca Raton, USA: CRC Press. ISBN 0-8493-8348-X. http://www.davi.ws/avionics/TheAvionicsHandbook_Cap_5.pdf 
  4. ^ Chief designer reveals data on China's new Luoyang PL-10 AAM”. Janes (18 September 2015). 27 March 2016閲覧。
  5. ^ ジャスティン・ブロンク (2020年10月). “ロシアと中国の航空戦闘トレンド”. 英国王立防衛安全保障研究所. p. 36. https://static.rusi.org/russian_and_chinese_combat_air_trends_whr_final_web_version.pdf  PDF p. 43

関連項目

[編集]