PL-15
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種類 | 長射程空対空ミサイル |
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製造国 | 中華人民共和国 |
製造 | 中国航天科技集団 |
性能諸元 | |
ミサイル全長 | 399.6 cm |
ミサイル重量 | 200–230 kg |
射程 | 200–300 km |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
誘導方式 |
中途航程:INS+COLOS 終末航程:ARH |
飛翔速度 | マッハ4+ |
PL-15(霹靂-15、簡体字:霹雳-15、拼音: )は中国人民解放軍空軍が装備する長射程空対空ミサイル。
特徴
[編集]PL-15は2016年に配備され、J-10C・J-16・J-20などに搭載される[1]。アクティブ・フェーズドアレイレーダーを備え、機動性の優れたジェット戦闘でも回避は困難である[2]。全長4mでデュアルスラストロケットモーターを備える。発射されるとミサイルはマッハ4に達して、200kmまでの標的と交戦する能力を有する[3]。
中国製の以前の最大射程100kmのPL-12と比較すると、新型で大型のPL-15は長距離レーダー捕捉距離を持ち、対妨害能力が向上している。2018年の中国国際航空宇宙博覧会の開催期間中、中国空軍の2機のJ-20戦闘機がそれぞれの内部兵装に、4基のPL-15と2基のPL-10Eを搭載した状態で展示された。PL-15は空中給油機やAWACS等の優先度の高い標的の攻撃を目的として、中国の接近阻止・領域拒否能力を効果的に高める。
小型のAESAシーカーヘッドを搭載したPL-15は、アメリカのAIM-120D AMRAAMを凌駕する性能があり、最大射程はミーティアに匹敵する[4]。軍事専門家である傅前哨は、400㎞の射程を有する先進的な長射程空対空ミサイルを開発すべきと提案している[5][6]。
運用国
[編集]運用機
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “ロシアと中国の空対空ミサイル:西側の制空権に試練”. 国際戦略研究所 2022年12月29日閲覧。
- ^ Champion, Mark (May 7, 2018). “Chinese Missiles Are Transforming the Balance of Power in the Skies”. bloomberg.com. 2018年11月10日閲覧。
- ^ “Chinese Military Aviation: Missiles I”. Chinese Military Aviation. 2020年9月5日閲覧。
- ^ ジャスティン・ブロンク (2020年10月). “ロシアと中国の航空戦闘トレンド”. 英国王立防衛安全保障研究所. p. 36 PDF p. 43
- ^ John Pike. “PL-15 air-to-air missile”. globalsecurity.org. 2018年11月10日閲覧。
- ^ “Consent Form | Popular Science”. popsci.com. 2018年11月10日閲覧。