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S&M (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「S&M」
リアーナシングル
初出アルバム『ラウド
リリース
規格 CDシングル、デジタル・ダウンロード
録音 2010年
ロック・ザ・ミック・スタジオ
(ニューヨーク州ニューヨーク市)
ウエストレイク・レコーディング・スタジオ
(カリフォルニア州ロサンゼルス)
ブティック・スタジオ
(フランスパリ)
ジャンル ユーロダンスエレクトロダンス・ポップ
時間
レーベル デフ・ジャム
作詞・作曲 ミケル・S.エリクセン、トーア・エリック・ヘルマンセンサンディー・ウィルヘイムエスター・ディーン
プロデュース スターゲイトサンディー・ヴィー
年表
オール・ラヴ・ザ・ライツ
(2011年)
S&M
(2011年)
マン・ダウン
(2011年)
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S&M」(エス・アンド・エム)はバルバドスレコーディングアーティストリアーナ楽曲。5枚目のスタジオ・アルバムラウド』から4枚目のシングルとして2011年1月21日デフ・ジャム・レコードより発売された。

ミケル・S.エリクセン、トーア・エリック・ヘルマンセン、サンディー・ウィルヘイム、エスター・ディーンによって書かれ、スターゲイトとサンディー・ヴィーによってプロデュースされた。音楽的にはユーロダンスエレクトロダンス・ポップで、歌詞はりアーナがある楽しみを宣言する内容になっている。

「S&M」は批評家から様々な評価を受けた。歌はこれまでに、12カ国以上で上位10位に入っている。ニュージーランドで最高2位、アメリカ合衆国で1位、イギリスで3位、全英R&Bチャートとオーストラリアのチャートで最高1位を記録。「S&M」のミュージックビデオはメリーナ・マツオウカが監督を務めた。リアーナを傷つけた報道機関の記者らを罰する内容で、ゴシップブロガーペレス・ヒルトンも出演している。この曲は数カ国で放送禁止になった。その一方で、夜間のみ放送を許可した国もあった。イギリスでは内容が猥褻だと判断され、昼間は再編集された上、「S&M(カモン)」と題名を変えて放送された。リアーナは2011年ブリット・アワードでこの曲を披露した。

背景

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アルバム発売前の2010年11月5日に、他のアルバム収録曲と共にオンライン上に音源が流出した[1][2]。リアーナはラジオ番組『エルビス・ディランとモーニングショー』とのインタビューで、彼女のファンが「S&M」と「チアーズ (ドリンク・トゥ・ザット)」の2つのどちらかをアルバムからの次のシングルとして発表して欲しいと願っていたと明かし、結果、前者を選んだと述べた[3]2011年1月17日ラッパーJ・コールリミックスをオンライン上に発表した[4]。「S&M」は2011年1月25日にアメリカ合衆国のTop 40/Mainstream and rhythmic radiosで初公開された[5]

ミュージックビデオ

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背景とコンセプト

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監督は過去にリアーナの「ハード」「ロックスター101」を手がけたメリーナ・マツオウカが務めた[6][4]。リアーナも共同監督を務め、多くの概念とショットを提案した[7]撮影2011年1月15日ロサンゼルスで行われた。マツオウカは『Billboard.com』とのインタビューで、ビデオについて「サドマゾヒストとプレスとの関係・・・・・・それは多くの鞭と鎖についてではない」と明かした。更に「それは優雅で、カラフルでもあって、ポピーでもある。彼女はポップアートが好きで、そういう物を造りたがっていた」と述べた[8]。イメージの多くは写真家デビッド・ラシャペルの作品を思い起こさせる。2011年1月27日に38秒のティーザー映像がYouTubeに公開され[9]2月1日VEVOに完全なビデオが公開された[10]

内容

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ビデオは無理やり会見場に連れ込まれるリアーナの映像で始まる。リアーナは会場に着くとすぐにラップに包まれてしまう。リアーナが歌い始めると、ボールギャグを付けた記者らがノートにメモをとる。記者会見の場面から、野外の場面に切り替わる。そこでリアーナはクリーム色のラテックスガウンを着ている。そして、綱で繋がれたゴシップブロガーペレス・ヒルトンと歩く。次に、リアーナがピンク色のボディラテックスを着て、記者が鞭で打たれて苦しむ場面なる。それからリアーナはプレイボーイバニーの格好になる。その間、プロジェクターで新聞の見出しが投影されている。次に再び記者会見の場面になり、リポーターが彼女を取り囲み、写真を撮る。それからリアーナは編集室に現れて、机の上に乗る。それからリアーナがバナナイチゴ、宝石で飾られたアイスクリームを食べる場面になる。ビデオは、リアーナが目にスマイルマーク、口にローリングストーンズのロゴマークを乗せられて終わる。

規格と収録内容

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  • デジタル・ダウンロード[11]
  1. S&M (カモン) - 4:03
  • デジタル・ダウンロード - リミックス[12]
  1. S&M (デイヴ・オーディ ) – 3:50
  2. S&M (ジョー・ベルムデス チコラジオ) – 3:49
  3. S&M (シドニー・サムソン ラジオ) – 3:19
  4. S&M (デイヴ・オーディ クラブ) – 7:28
  5. S&M (ジョー・ベルムデス チコクラブ) – 5:17
  6. S&M (シドニー・サムソン クラブ) – 6:50
  7. S&M (デイヴ・オーディ ダブ) – 6:29
  8. S&M (ジョー・ベルムデス チコダブ) – 5:17
  9. S&M (シドニー・サムソン ダブ) – 6:50
  • ドイツCDシングル[13]
  1. S&M (アルバム版) – 4:04
  2. S&M (シドニー・サムソン ラジオリミックス) – 3:18
  • デジタル・ダウンロード - リミックスシングル[14]
  1. S&M (リミックスfeat.ブリトニー・スピアーズ) – 4:17

チャート

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チャート(2010〜2011年) 最高順位
アメリカ(Billboard Hot 100[15] 1
イギリス(全英シングルチャート[16] 3

発売日一覧

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地域 発売日 規格 レーベル
アメリカ合衆国[12][5][17] 2011年1月21日 デジタル・リミックス(masterbeat.com) デフ・ジャム
2011年1月25日 メインストリーム、リズムラジオ
2011年2月8日 デジタル・リミックス
イギリス[11] 2011年2月11日 デジタル・ダウンロード マーキュリー・レコード
ドイツ 2011年3月18日 CDシングル

脚注

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出典

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  1. ^ “New Music Leak - Rihanna 'S&M'”. 97.7 Now FM (CBS Radio Inc.). (2010年11月5日). http://997now.radio.com/2010/11/05/new-music-leak-rihanna-sm/ 2011年1月29日閲覧。 
  2. ^ Vena, Jocelyn (2010年11月8日). “Rihanna's 'Raining Men,' Two Other Tracks Leak”. MTV News (MTV Networks). http://www.mtv.com/news/articles/1651729/rihannas-raining-men-two-other-tracks-leak.jhtml 2011年1月29日閲覧。 
  3. ^ “Fans Will Decide Rihanna's Next Single”. BET.com. http://blogs.bet.com/music/soundOff/will-the-fans-decide-rihannas-next-single/ 2011年1月22日閲覧。 
  4. ^ a b “New Music: Rihanna f/ J.Cole - 'S&M (Remix)'”. Rap-Up. (2010年1月17日). http://www.rap-up.com/2011/01/17/new-music-rihanna-f-j-cole-sm-remix/ 2011年1月18日閲覧。 
  5. ^ a b FMQB: Radio Industry News, Music Industry Updates, Arbitron Ratings, Music News and more!”. FMQB. Friday Morning Quarterback Album Report, Inc.. 2011年1月30日閲覧。
  6. ^ Turner, Sadao (2011年1月24日). “EXCLUSIVE: Sneak Peek at Rihanna’s New “S&M” Video (PHOTOS)”. RyanSeacrest.com (Ryan Seacrest Productions). http://ryanseacrest.com/2011/01/24/exclusive-sneak-peek-at-rihannas-new-sm-video-photos/ 2011年1月29日閲覧。 
  7. ^ Vena, Jocelyn (2011年2月1日). “Rihanna's 'S&M' Video Recalls Madonna, Perez Hilton Says”. MTV News (MTV Networks). http://www.mtv.com/news/articles/1657075/rihanna-s-m-perez-hilton.jhtml 2011年2月2日閲覧。 
  8. ^ Concepcion, Mariel (2011年1月28日). “Watch: Sneak Peek of Rihanna's 'S&M' Video”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.). http://www.billboard.com/column/viralvideos/rihanna-s-m-video-brings-the-kink-puts-perez-1005017082.story#/column/the-juice/watch-sneak-peek-of-rihanna-s-s-m-video-1005015282.story 2011年2月2日閲覧。 
  9. ^ “Behind the Video: Rihanna - 'S&M'”. Rap-Up. (2011年1月28日). http://www.rap-up.com/2011/01/28/behind-the-video-rihanna-sm/ 2011年1月29日閲覧。 
  10. ^ “Video: Rihanna - 'S&M'”. Rap-Up. http://www.rap-up.com/2011/02/01/video-rihanna-sm/ 2011年2月1日閲覧。 
  11. ^ a b S&M (Come On) - United Kingdom”. iTunes Store. Apple. 2011年2月14日閲覧。
  12. ^ a b S&M (Remixes)”. Masterbeat (2011年1月21日). 2011年1月22日閲覧。
  13. ^ S&M (2-Track): Rihanna: Amazon.de: Musik” (German). Amazon.de. 2011年4月3日閲覧。
  14. ^ S&M (Remix) - Single”. iTunes StoreApple. 2011年4月11日閲覧。
  15. ^ Rihanna”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
  16. ^ Rihanna|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月17日閲覧。
  17. ^ S&M - Remixes - United States”. iTunes Store. Apple. 2011年2月14日閲覧。