Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/麻酔 20230511
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選考終了日時:2023年5月25日 (木) 01:11 (UTC) → 2023年6月22日 (木) 01:11 (UTC)
- (自動推薦)2023年4月の月間強化記事賞受賞記事。--Trgbot(会話) 2023年5月11日 (木) 01:11 (UTC)
- 賛成 実質的な自薦票です。出典が英語ばっかりですいません。医学記事は日本語で出典揃えるのは困難なのです。何分、実質的な編集経験が浅いため、これを良い機会として皆様に査読をお願いする次第です。--Anesth Earth(会話) 2023年5月12日 (金) 02:01 (UTC)
- 反対 専門的な記事で大変ありがとうございます。以下は一般的な読者として気になる点です。
- 冒頭の定義文:「ヒトまたは動物を対象として誘発される、感覚または意識の制御された一時的な喪失の状態を指す。」は、コトバンクなどの「麻酔」の項目と比較しても日本語がちょっとあやしい気がします。
- 全体の構成:導入部で、4つの効果(?)と3つの種類がある、と示されているのに、本文の構成がそれにならっていないので、読むうえでストレスがあります。また読んでいくと途中でさらに麻酔には3つの目的がある、とあり混乱します。本文を再構成したうえで、導入部を書き下ろすことを検討してほしいとおもいます。また一般的な読者を想定すると、読み物としての歴史節はもっと上位にすべきだと思います。
- 語源節:蘭書「Die Einathmung des Schwefel-Aethers in ihren Wirkungen auf Menschen und Thiere, besonders als ein Mittel bei chirurgischen Operationen den Schmerz zu umgehen」に試訳が付されてますが、日本語があやしいです。
- 歴史節:もう少しbrush upを希望します。単語レベルでは問題なさそうですが、文章と文章の流れがおかしい箇所が散見されます。たとえば「中国の扁鵲(へんじゃく、紀元前300年頃)は伝説的な内科医・外科医で、外科手術に全身麻酔を用いたと伝えられている[要出典]。にもかかわらず、歴史上初めて麻酔薬を調合した人物は中国の華佗であると考えられているが、彼の処方はまだ完全に解明されてはいない。」など。全体に文体や係り受けが気になります。--SURUGA tank(会話) 2023年5月20日 (土) 15:58 (UTC)
- 返信 (SURUGA tank様宛) しっかり読んでいただいて有り難うございます。御指摘の部分、それぞれ手を加えるつもりでおりますが、いずれも短時日では難しいので、現在、お返事できる範囲でお答えいたします。
- 定義文: これは英語版の定義文を訳したものなので、訳を見直してみます。なお、私が訳したときは英語原文が"Anesthesia is a state of controlled, temporary loss of sensation or awareness that is induced for medical or veterinary purposes. "でした。ところが、現在の版は"Anesthesia (also spelt anaesthesia) is a physiological state of controlled, temporary loss of sensation or awareness that is induced for medical or veterinary purposes. "となっています。"Physiological"が加わったことに対しては違和感があります。すなわち、麻酔によって非生理的な状態になったことは明らかであるのに、この用語が書き加えられたことについて、です。このあたりから調べ直します。なお、コトバンクについては、世界大百科事典の定義がわりとよいかな、と思うので、そちらを参考にして差し替えるかもしれません。
ただ、コトバンクの世界大百科事典日本大百科全書は、本項において私が書いているように、内容が30年以上前のものとなってしまっていることが最大の問題です。この30年、というか20年の間に医学で何が起こったかといいますと、Evidence Based Medicine、根拠に基づく医療の勃興で、これは麻酔は勿論、医学全般にパラダイムシフトをもたらしました。その結果、正誤そのものがひっくり返る、ということが頻発しており、20年以上前の二次資料、三次資料は医学に関する限り、使い物にならない、という状況です。日本語の二次資料、三次資料は、まだ根拠に基づく医療に追いついたものが少なく、英語圏から探してくるので、「日本語として怪し」くなってしまいました。世界大百科事典に関してはコトバンクのそれはいつの版かわからないという問題があり、現時点では引用を見合わせています(世界大百科事典そのものに当たってみないとなんとも言えませんが少なくとも記載が16年以上前なのは確実)。 - コメント最近、英語版の冒頭の定義に追加された、"physiological"はこちらが間違っていると思われますので、英語版の方を変更しました。もし、私が間違っている、ということであれば、いずれ、何らかのコメントがそちらであるでしょう。Anesth Earth(会話) 2023年5月24日 (水) 06:04 (UTC)
- 全体の構成: おっしゃるとおり、導入部と本文に4つの効果、3つの種類、と矛盾があり、よくぞお気づきになられたものと思います。この矛盾は、実は全身麻酔のテーマの1つですので、全身麻酔の冒頭に記述したのですが(こちらも読んでいただき有り難うございます)、本稿においても、この矛盾を解消すべく書きなおします。これも、実のところ、英語版でその矛盾が残ったままなのを私が翻訳に当たって解消し切れていないのが一因なのですが、他の理由としては、そもそも麻酔の要素が英語圏では日本語圏のそれに比べて1つ、多くカウントされていること、根本概念である、「麻酔の要素」に関して、英語圏の論文、成書を複数あたっても「要素」に分解して単純化して定義された記載に乏しい(というか「無い」)こと、日本語圏の成書はそもそも出典が「無い」ものが多く、信を置けないことによります。いずれにせよ、導入部は書き下ろす予定です。あと、歴史の節をどうするか、は私も悩みましたし、今も決めきれないでいます。といいますのも、医学系記事の英語版は多くが歴史の節が最後尾となっています。それを翻訳した日本語版の記事もそうなっているものが多い。本稿もそうですが、医学系記事の読者は専門家が多いので、彼らにとっては重要度順に、総論、各論、歴史、社会という順番になります。ところが、一般の読者向けだと順番が真逆になります。実のところ、私は本稿を半ば以上、専門家に読んでもらうつもりで書きました。最近の記事も全部そうです。現時点では、この順番のフォーマットを変えることに関しては私は慎重です。例えば、新型コロナウイルス感染症 (2019年)はフォーマットに関するコンセンサスが確立されなかったので、編集合戦が起こったり、記事のバランスが悪くなってしまっています。
- 定義文: これは英語版の定義文を訳したものなので、訳を見直してみます。なお、私が訳したときは英語原文が"Anesthesia is a state of controlled, temporary loss of sensation or awareness that is induced for medical or veterinary purposes. "でした。ところが、現在の版は"Anesthesia (also spelt anaesthesia) is a physiological state of controlled, temporary loss of sensation or awareness that is induced for medical or veterinary purposes. "となっています。"Physiological"が加わったことに対しては違和感があります。すなわち、麻酔によって非生理的な状態になったことは明らかであるのに、この用語が書き加えられたことについて、です。このあたりから調べ直します。なお、コトバンクについては、世界大百科事典の定義がわりとよいかな、と思うので、そちらを参考にして差し替えるかもしれません。
- 返信 (SURUGA tank様宛) しっかり読んでいただいて有り難うございます。御指摘の部分、それぞれ手を加えるつもりでおりますが、いずれも短時日では難しいので、現在、お返事できる範囲でお答えいたします。
- 語源節: 御指摘有り難うございます。これは誤訳だったと思います。修正しました。
- 歴史節: これでも英語版の記載の文章の流れのおかしさを一部修正したのですが、おっしゃる通りだと思います。修正します。
- 現時点でのお返事は以上となります。
選考終了が5/25までとなっていますが、修正には相当時間を要するものと思いますので、選考延長は希望しません。本稿が、選考を通過するに足ると思える出来に仕上がれば、再度、こちらにお邪魔させていただきます。--Anesth Earth(会話) 2023年5月20日 (土) 23:50 (UTC) - 返信 (SURUGA tank様宛宛) 定義文なのですが、見直した上で、現時点では、これがよいか、と考えております(今後、よい文献を入手できれば変わる可能性はあります)。英語版原文にある、定義の"induced"なのですが、これは実は専門用語でして、この一言だけで「麻酔がかかった状態にする」という意味を含意します。これについては、全身麻酔の導入 (麻酔)において解説しました。しかし、この部分はいきなり、「導入」と書いてしまうと一般の方には意味不明となります。従って、「人為的に誘発」と訳したのです。英語版原文とこの部分だけを対照しますと、一見、誤訳に見えてしまうのですが…。コトバンクの世界大百科事典などの記述なのですが、コトバンクでなくとも、世界大百科事典などの事典類はいいところ、執筆者と執筆年が記されているのみで、記事の出典までは遡れません。医学関連記事は先ほど申し上げたように、正誤そのものの変転が大きく、言葉の定義も昔の定義というのはアテになりません。--Anesth Earth(会話) 2023年5月21日 (日) 05:02 (UTC)
- 返信 (SURUGA tank様宛) 全体の構成、についてなのですが、冒頭文からの「わかりにくさ」の原因なのですが、鎮静が医学的に多義語であることがひとつの原因では無いかと思っています。すなわち、麻酔の3要素(鎮静、鎮痛、筋弛緩)のひとつとしてと、麻酔の深さの種類(深い順に、全身麻酔、鎮静、覚醒)の2つの意味を持つことです。専門家は無意識に文脈の中で、どちらの意味かを判断できますが、一般向けにこれは通用しません。そして、このことは専門家が書く、麻酔に関する書籍のほとんどにおいて見過ごされてきたことであると思います。この点につき、気づかせていただいたことにつき、改めてお礼を申し上げる次第です。鎮静に関しては別途立項しておりますので、そちらに加筆するか、麻酔に加筆するか、現時点では分かりませんが、いずれ、このことは記載しようと思っています。--Anesth Earth(会話) 2023年5月22日 (月) 02:50 (UTC)
- 返信 結局、鎮静に関しては両方に追記しました。(麻酔#適応、鎮静)--Anesth Earth(会話) 2023年5月28日 (日) 03:48 (UTC)
- 返信 (SURUGA tank様宛) 全体の構成ですが、歴史に関する記載が随所に分散していたので、一カ所にまとめ、さらに歴史には小見出しをつけました。さらに効果、種類などの矛盾点を解消しました。歴史節は最も分量が多くなりましたので、これ全体を前に持ってきますと総論記事としてのバランスが悪くなると思えましたので、御提案のあった概要説の書き下ろし、歴史に関して記載を追加しました。Anesth Earth(会話) 2023年5月28日 (日) 01:50 (UTC)
- 賛成 SURUGA tankさんの指摘事項は尤もですが良質な記事の目安は満たしていると判断します。--津三(会話) 2023年5月21日 (日) 09:11 (UTC)
- コメント 要出典が残っているようでは厳しいです。また1つの節全体にわたって脚注形式の出典が示されていない箇所もあります。長い段落に渡って脚注が少ないと、十分な出典の付与・独自研究の排除ができているのか不安になります。たとえば「語源」の節、「字義的には旧字の「痲」や「痳」を用いるのは間違いで「痳」は植物の麻ではなく淋病を意味する別の文字である」とあって、漢字ペディアが出典として示されているのですが、「痳」が淋病を意味することの出典になっていても、麻酔の漢字として「痲」や「痳」を用いるのが誤りであるということには出典になっていないようです。歴史節も、扁鵲や華佗の故事と、華岡青洲の世界初の全身麻酔との関係が整理されていないようで、もう少しうまくまとめる必要があると感じます。--Tam0031(会話) 2023年5月22日 (月) 15:24 (UTC)
- 読んでいただき、ありがとうございます。特に華岡青洲の麻酔薬の名前が華佗のそれと同じなのは偶然なわけがないですよね。再メジャー改稿になりそう
なので、数ヶ月かかりそうですが、気長に直していきます。--Anesth Earth(会話) 2023年5月22日 (月) 22:20 (UTC)
- 読んでいただき、ありがとうございます。特に華岡青洲の麻酔薬の名前が華佗のそれと同じなのは偶然なわけがないですよね。再メジャー改稿になりそう
- 情報 日本医事新報3989号「麻酔の語源」に笹原宏之先生による「麻酔」「痲酔」両語の起源に関する記述があるようです。私は現時点においてこの情報源にアクセスできていないのですが、とりいそぎ報告いたします。[1] --Nux-vomica 1007(会話) 2023年5月23日 (火) 12:55 (UTC)誤字訂正 --Nux-vomica 1007(会話) 2023年5月23日 (火) 12:57 (UTC)
- 返信 情報有り難うございます。早速アクセスしてみたのですが、どうも独立記事では無いコラムか何かのようでオンラインでは該当記事には辿り着けませんでした。ただ、現物が近くの図書館にあるので確認できそうです。それに、この分野では斯界の泰斗、松木明知先生が多量の著作を著されていますので、それも併せて文献を渉猟すれば、ナントカなりそうな気がします。--Anesth Earth(会話) 2023年5月23日 (火) 13:35 (UTC)
- 返信 (Tam0031様宛) 経過報告です。要出典タグのある部分は文献追記しました。語源や歴史に関しても改稿を行いました(というか歴史部分の改稿は他の方のご助力によります)。語源に関しては、明確な説を提示するのが現段階では難しく、疑義のある記載は削除しました。深掘りすると結構な紙数になりそうです。いずれ、麻酔の歴史に関しては独立記事をいくつか書きたいと思っており、今後の課題とさせてください。Anesth Earth(会話) 2023年5月28日 (日) 01:50 (UTC)
- 情報 日本医事新報3989号「麻酔の語源」に笹原宏之先生による「麻酔」「痲酔」両語の起源に関する記述があるようです。私は現時点においてこの情報源にアクセスできていないのですが、とりいそぎ報告いたします。[1] --Nux-vomica 1007(会話) 2023年5月23日 (火) 12:55 (UTC)誤字訂正 --Nux-vomica 1007(会話) 2023年5月23日 (火) 12:57 (UTC)
- 返信 管理人様へ。当初、選考延長を希望しない、と申し上げましたが、私以外に、私が苦手とするところの改稿を進めてくださっている方がおられ、「数ヶ月」かかるであろう改稿が一ヶ月あれば、間に合う可能性が出てきました。可能ならば、選考期間の一ヶ月延長を希望いたします。Anesth Earth(会話) 2023年5月23日 (火) 12:47 (UTC)
- (延長)選考期間を4週間延長。--YellowSmileyFace(会話) 2023年5月23日 (火) 13:08 (UTC)
- 賛成 :歴史の部分を改訂されているということですが、現状でも良質な記事の基準を満たしていると考えます。--しんかわな(会話) 2023年5月25日 (木) 13:40 (UTC)
- 賛成 :質、量ともに基準を超えていると判断いたしました。--Hanabishi(会話) 2023年5月30日 (火) 07:57 (UTC)
- コメント ご報告。歴史節の部分含めて、全体の構成の見直し含む改訂は一段落したと考えています。特に歴史の節は、それぞれに起源の違う局所麻酔と全身麻酔が独自の発展を遂げつつも最終的に現代のバランス麻酔に収斂していった、というストーリーにまとめられたのは本選考のご意見がなければ、なし得ないところでした。改訂に御協力頂いた方がとコメントをいただいた方々にこの場でお礼申し上げます。--Anesth Earth(会話) 2023年6月18日 (日) 00:05 (UTC)
- 賛成 歴史節はすっきりと直されてわかりやすくなったと思います。医学的な正しさはその分野の方に委ねますが、良い記事になっているものと思います。--Tam0031(会話) 2023年6月21日 (水) 13:59 (UTC)
選考終了時点で、賛成5票、反対1票より、通過。--Family27390(会話) 2023年6月22日 (木) 01:46 (UTC)