ザウス (ブランド)
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒101-0023 東京都千代田区神田松永町17-3 秋葉原妙見屋ビル8階[1] |
設立 | 1998年11月[2] |
法人番号 | 2010001115380 |
事業内容 | コンピューターゲームソフト開発 |
代表者 | 破産管財人 野口真吾[1][2] |
特記事項:2021年5月26日破産手続開始決定。2021年9月24日法人格消滅。 |
Xuse | |
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ジャンル | ゲーム |
企業名 | 株式会社ザウス |
審査 | ソフ倫 |
デビュー作 |
ねいちゃあトリップ (1999年4月23日) |
最終作 |
『神様のゲーム ‐監禁された6人の男女‐』 (2017年1月27日) |
公式サイト | 公式サイト |
ザウス(XUSE)は、株式会社ザウスが運営していたアダルトゲームのブランド。
歴史
[編集]元々、同社は株式会社ユースという社名で『ホッターマンの地底探険』『バツ&テリー 魔境の鉄人レース』(ともに1987年)などのファミリーコンピュータ用ゲームソフトを開発してきたが、後にアダルトゲーム産業に進出し別会社を設立した[3]。 メーカー名の由来は18禁の「X指定」+「ユース(USE)」でザウス(XUSE)。[4][要ページ番号] 成人向けの作品が多い一方、『永遠のアセリア』はPlayStation 2にも移植されており、一般ユーザーからの知名度も高かった[2]。 また、アダルトゲーム会社としては派手な演出のイベントを開催することでも知られており、『永遠のアセリア』は劇団21世紀FOXによって舞台化されたほか、2003年開催のキャラフェスでの和太鼓パフォーマンスが披露された。このほかにも、インターネットラジオ番組として『プロジェクトXuse』『それ行けトーマス』が過去に配信されていた。 2007年10月期時点の年収は最高で約4億2100万円だった[2]。
ザウスでは一部を除き作品の傾向に合わせて、酒の種類になぞらえて区分けを行っている。2008年以降、この区切りは一旦廃止されていたが、2014年に復活した。
- 本醸造 - ゲーム性重視の作品(RPGなど)
- 吟醸 - 陵辱要素の強い作品
- 純米 - 純愛要素の強い作品
- 発泡 - 新価格提案「Mid Price 5000」に基づく、定価5000円(消費税別)の作品
- 淡麗 - ゲームのブランドではなく、イベント専門のブランド
2021年5月26日に株式会社T.N.G、株式会社ユースと共に、東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けた[1][2]。破産手続開始決定から4日後である同年5月30日に、公式Twitterにて廃業が発表された[5][6]。
なお、代表の吉田ユースケはゲーム創作活動を継続する旨をザウス公式ツイッターアカウントで宣言している[3][6]。
また、元スタッフの高瀬奈緒文は2018年6月27日にザウスとの間で「永遠神剣」シリーズの権利を保有する権利を結んでおり[6]、2021年6月4日には管財人や担当弁護士に同シリーズの著作権を譲渡済みとして処理するという回答を得た旨をツイートしている[7]。
ザウスは2021年9月24日に法人格が消滅した[8]。
作品一覧
[編集]※この他1999年〜2000年にかけて、あいりゅブランドから3作品を発売している。
備考
[編集]- 「クラブXuse」というメーカーのファンクラブも運営しており、ゲーム・グッズの価格優待販売や限定ネットラジオの配信など会員限定のコンテンツが充実していた。
在籍していた主なスタッフ
[編集]- みかみたかし(原画)
- まさはる(原画)
- あらきまき(原画)
- 人丸(原画)
- 藤原将(シナリオ、企画。新ブランド「FOUNTAINHEAD」を立ち上げる)
- 座敷猫(シナリオ。現在はフリー。主にルーンに参加。)
- 高瀬奈緒文(シナリオ、企画。退社。新ブランド「ETERNAL」を立ち上げる)
関連項目
[編集]- 田中ロミオ - 『最果てのイマ』のシナリオを手がけた
- 畑亜貴 - 『プロジェクトXuse』のパーソナリティ・主題歌、「ちょこれ〜とDAYS」主題歌の作詞・作曲・歌唱を担当した。
- 大野まりな - 『プロジェクトXuse』のパーソナリティ、主題歌を担当した。
脚注
[編集]- ^ a b c TSR速報 (株)ザウスほか2社東京商工リサーチ 2021年6月2日
- ^ a b c d e 美少女ゲーム『永遠のアセリア』などのゲームソフトを開発、ザウスなど3社が破産Yahoo!ニュース(帝国データバンク) 2021年6月2日
- ^ a b “ゲームメーカー・ザウスが破産! - アキバ総研”. akiba-souken.com (2021年6月2日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “ゲームラボ8月号のファミコン30周年記念企画は? | ゲームラボ”. gamelabo.jp. 2019年8月24日閲覧。
- ^ @ザウス公式ツイッター (2021年5月30日). "ザウス廃業のお知らせ". X(旧Twitter)より2021年6月6日閲覧。
- ^ a b c “『最果てのイマ』など手掛けたザウスが廃業を報告―代表・吉田ユースケ氏は今後インディーとしてゲーム制作を継続か”. Game*Spark. イード (2021年5月31日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ @naofumi_takase (2021年6月4日). "管財人からのお話". X(旧Twitter)より2021年6月6日閲覧。
- ^ 株式会社ザウス国税庁法人番号公表サイト
- ^ セガサターン用ゲームソフト(18歳以上推奨)。URANが発売した同名の18禁ゲームの移植。
- ^ 『ねいちゃあトリップ』は、"オナトップ"ブランドからの発売という説もある。
- ^ Windows 95用ゲームソフト(18歳以上推奨)。なお、現在ではザウスの公式サイトに載っていない。
- ^ PlayStation 2用ゲームソフト(CERO:B(12才以上対象))。ザウスが製作し、日本一ソフトウェアから発売。
外部リンク
[編集]- 公式サイト
- ザウス (@xuse_corp) - X(旧Twitter)
- ザウス - メディア芸術データベース