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'''FIPRESCI'''(フィプレシ、[[仏語]]:Fédération Internationale de la Presse Cinématographiqueの略、[[英語]]:International Federation of Film Critics)は、世界の職業的[[映画評論家|映画批評家]]および映画[[ジャーナリスト]]の各国組織で構成され、「映画文化の推進と発展、および職業的利益の保護のために」存在する組織。通常「'''国際映画批評家連盟'''」と訳される<ref name="cinemacafe 80448">{{Cite news|author=賀来比呂美|url=https://www.cinemacafe.net/article/2022/08/23/80448.html|title=濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が国際映画批評家連盟賞グランプリを受賞|work=シネマカフェ|publisher=[[イード (企業)|イード]]|date=2022-08-23|accessdate=2023-09-11}}</ref>。 |
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FIPRESCI(国際映画批評家連盟)は、[[カンヌ国際映画祭]]、[[ヴェネツィア国際映画祭]]、[[ベルリン国際映画祭]]といった[[映画祭]]の会期中に、同連盟が進取的な映画づくりであるとみなしたものを報奨するために'''国際映画批評家連盟賞'''<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2023090900319&g=soc|title=濱口監督作品に国際批評家賞 塚本監督はアジア賞―ベネチア映画祭|agency=時事ドットコム|publisher=[[時事通信社]]|date=2023-09-09|accessdate=2023-09-11}}</ref>(FIPRESCI Award)(もしくは'''国際批評家連盟賞'''<ref>{{Cite news|url=https://eiga.com/news/20230909/12/|title=【第80回ベネチア映画祭】濱口竜介に国際批評家連盟賞、塚本晋也にNETPAC賞 ヨルゴス・ランティモス「哀れなる者たち」が高評価|work=[[映画.com]]|publisher=エイガ・ドット・コム|date=2023-09-09|accessdate=2023-09-11}}</ref>)を授与する。1999年からは年に1作品、'''国際映画批評家連盟賞グランプリ'''(FIPRESCI Grand Prix、[[#FIPRESCI グランプリ受賞作品|FIPRESCI グランプリ]])を選んで授賞している{{R|cinemacafe 80448|cinematoday N0132366}}。FIPRESCI所属の批評家600人前後の投票によって選ばれ、例年[[サン・セバスティアン国際映画祭]]のオープニング・セレモニーで授賞式が行われる{{R|cinematoday N0094724|cinematoday N0111074|cinematoday N0132366}}。 |
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FIPRESCI(国際映画批評家連盟)は、[[カンヌ国際映画祭]]、[[ヴェネツィア国際映画祭]]といった[[映画祭]]の会期中に、同連盟が進取的な映画づくりであるとみなしたものを報奨するために、賞を授与する。 |
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== FIPRESCI グランプリ受賞作品 == |
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* 1999年度『[[オール・アバウト・マイ・マザー]]』[[ペドロ・アルモドバル]]監督 |
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* 2000年度『[[マグノリア (映画)|マグノリア]]』[[ポール・トーマス・アンダーソン]]監督 |
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* 2001年度『[[チャドルと生きる]]』[[ジャファール・パナヒ]]監督 |
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* 2002年度『[[過去のない男]]』[[アキ・カウリスマキ]]監督 |
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* 2003年度『{{仮リンク|冬の街|en|Uzak}}』[[ヌリ・ビルゲ・ジェイラン]]監督 |
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* 2004年度『[[アワーミュージック]]』[[ジャン・リュック・ゴダール]]監督 |
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* 2005年度『[[うつせみ (映画)|うつせみ]]』[[キム・ギドク]]監督 |
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* 2006年度『[[ボルベール〈帰郷〉]]』ペドロ・アルモドバル監督 |
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* 2007年度『[[4ヶ月、3週と2日]]』[[クリスティアン・ムンジウ]]監督 |
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* 2008年度『[[ゼア・ウィル・ビー・ブラッド]]』ポール・トーマス・アンダーソン監督 |
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* 2009年度『[[白いリボン]]』[[ミヒャエル・ハネケ]]監督 |
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* 2010年度『[[ゴーストライター (映画)|ゴーストライター]]』[[ロマン・ポランスキー]]監督 |
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* 2011年度『[[ツリー・オブ・ライフ (映画)|ツリー・オブ・ライフ]]』[[テレンス・マリック]]監督 |
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* 2012年度『[[愛、アムール]]』ミヒャエル・ハネケ監督 |
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* 2013年度『[[アデル、ブルーは熱い色]]』[[アブデラティフ・ケシシュ]]監督 |
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* 2014年度『[[6才のボクが、大人になるまで。]]』[[リチャード・リンクレイター]]監督 |
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* 2015年度『[[マッドマックス 怒りのデス・ロード]]』[[ジョージ・ミラー (プロデューサー)|ジョージ・ミラー]]監督 |
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* 2016年度『[[ありがとう、トニ・エルドマン]]』[[マーレン・アデ]]監督 |
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* 2017年度『[[希望のかなた]]』アキ・カウリスマキ監督<ref name="cinematoday N0094724">{{Cite news|author=中山治美|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0094724|title=巨匠アキ・カウリスマキ監督、国際映画批評家連盟賞グランプリ!2度目の受賞|work=[[シネマトゥデイ]]|publisher=[[シネマトゥデイ (企業)|株式会社シネマトゥデイ]]|date=2017-09-25|accessdate=2023-09-12}}</ref> |
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* 2018年度『[[ファントム・スレッド]]』ポール・トーマス・アンダーソン監督 |
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* 2019年度『[[ROMA/ローマ]]』[[アルフォンソ・キュアロン]]監督<ref name="cinematoday N0111074">{{Cite news|author=中山治美|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0111074|title=配信作品の『ROMA / ローマ』が国際映画批評家連盟賞グランプリに|work=[[シネマトゥデイ]]|publisher=[[シネマトゥデイ (企業)|株式会社シネマトゥデイ]]|date=2019-09-09|accessdate=2023-09-11}}</ref>。 |
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* 2020年度 未授賞 |
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* 2021年度『[[ノマドランド]]』[[クロエ・ジャオ]]監督 |
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* 2022年度『[[ドライブ・マイ・カー (映画)|ドライブ・マイ・カー]]』[[濱口竜介]]監督<ref name="cinematoday N0132366">{{Cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0132366|title=濱口竜介監督が国際映画批評家連盟賞グランプリ受賞に感謝!サンセバスチャン映画祭|work=[[シネマトゥデイ]]|publisher=[[シネマトゥデイ (企業)|株式会社シネマトゥデイ]]|date=2022-09-18|accessdate=2023-09-12}}</ref> |
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* 2023年度『[[枯れ葉 (映画)|枯れ葉]]』アキ・カウリスマキ監督 |
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* 2024年度『[[哀れなるものたち (映画)|哀れなるものたち]]』[[ヨルゴス・ランティモス]]監督 |
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== 脚注 == |
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* [http://old.fipresci.org/ FIPRESCI(old)] - 旧公式サイト。2000年〜2014年のグランプリ受賞作品が掲載されている。{{En icon}} |
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2024年11月18日 (月) 16:10時点における最新版
FIPRESCI(フィプレシ、仏語:Fédération Internationale de la Presse Cinématographiqueの略、英語:International Federation of Film Critics)は、世界の職業的映画批評家および映画ジャーナリストの各国組織で構成され、「映画文化の推進と発展、および職業的利益の保護のために」存在する組織。通常「国際映画批評家連盟」と訳される[1]。
1930年6月、フランス、イタリア、ベルギーの批評家が中心となってパリで結成された。現在、50か国を超える会員を持つ。日本からの加盟団体は日本映画ペンクラブである[2]。
FIPRESCI(国際映画批評家連盟)は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭といった映画祭の会期中に、同連盟が進取的な映画づくりであるとみなしたものを報奨するために国際映画批評家連盟賞[3](FIPRESCI Award)(もしくは国際批評家連盟賞[4])を授与する。1999年からは年に1作品、国際映画批評家連盟賞グランプリ(FIPRESCI Grand Prix、FIPRESCI グランプリ)を選んで授賞している[1][5]。FIPRESCI所属の批評家600人前後の投票によって選ばれ、例年サン・セバスティアン国際映画祭のオープニング・セレモニーで授賞式が行われる[6][7][5]。
2005年現在、オンライン映画ジャーナル『Undercurrents』(「底流」の意)を発行している。編集長は映画批評家のクリス・フジワラである。
FIPRESCI グランプリ受賞作品
[編集]- 1999年度『オール・アバウト・マイ・マザー』ペドロ・アルモドバル監督
- 2000年度『マグノリア』ポール・トーマス・アンダーソン監督
- 2001年度『チャドルと生きる』ジャファール・パナヒ監督
- 2002年度『過去のない男』アキ・カウリスマキ監督
- 2003年度『冬の街』ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
- 2004年度『アワーミュージック』ジャン・リュック・ゴダール監督
- 2005年度『うつせみ』キム・ギドク監督
- 2006年度『ボルベール〈帰郷〉』ペドロ・アルモドバル監督
- 2007年度『4ヶ月、3週と2日』クリスティアン・ムンジウ監督
- 2008年度『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』ポール・トーマス・アンダーソン監督
- 2009年度『白いリボン』ミヒャエル・ハネケ監督
- 2010年度『ゴーストライター』ロマン・ポランスキー監督
- 2011年度『ツリー・オブ・ライフ』テレンス・マリック監督
- 2012年度『愛、アムール』ミヒャエル・ハネケ監督
- 2013年度『アデル、ブルーは熱い色』アブデラティフ・ケシシュ監督
- 2014年度『6才のボクが、大人になるまで。』リチャード・リンクレイター監督
- 2015年度『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督
- 2016年度『ありがとう、トニ・エルドマン』マーレン・アデ監督
- 2017年度『希望のかなた』アキ・カウリスマキ監督[6]
- 2018年度『ファントム・スレッド』ポール・トーマス・アンダーソン監督
- 2019年度『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン監督[7]。
- 2020年度 未授賞
- 2021年度『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督
- 2022年度『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督[5]
- 2023年度『枯れ葉』アキ・カウリスマキ監督
- 2024年度『哀れなるものたち』ヨルゴス・ランティモス監督
脚注
[編集]- ^ a b 賀来比呂美 (2022年8月23日). “濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が国際映画批評家連盟賞グランプリを受賞”. シネマカフェ (イード) 2023年9月11日閲覧。
- ^ “事業内容 / 国際映画評論家連盟”. 日本映画ペンクラブ. 2023年9月28日閲覧。
- ^ “濱口監督作品に国際批評家賞 塚本監督はアジア賞―ベネチア映画祭”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2023年9月9日) 2023年9月11日閲覧。
- ^ “【第80回ベネチア映画祭】濱口竜介に国際批評家連盟賞、塚本晋也にNETPAC賞 ヨルゴス・ランティモス「哀れなる者たち」が高評価”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2023年9月9日) 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c “濱口竜介監督が国際映画批評家連盟賞グランプリ受賞に感謝!サンセバスチャン映画祭”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2022年9月18日) 2023年9月12日閲覧。
- ^ a b 中山治美 (2017年9月25日). “巨匠アキ・カウリスマキ監督、国際映画批評家連盟賞グランプリ!2度目の受賞”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ) 2023年9月12日閲覧。
- ^ a b 中山治美 (2019年9月9日). “配信作品の『ROMA / ローマ』が国際映画批評家連盟賞グランプリに”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ) 2023年9月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- FIPRESCI - 公式サイト。2010年以降のグランプリ受賞作品が掲載されている。
- FIPRESCI(old) - 旧公式サイト。2000年〜2014年のグランプリ受賞作品が掲載されている。
- Undercurrents - FIPRESCIサイト内『Undercurrents』
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