谷川駅
谷川駅(たにかわえき)は、兵庫県丹波市山南町池谷字中道坪129-1にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅。
本数こそ少ないものの、特急「北近畿」、「タンゴエクスプローラー」の一部の列車も停車する。なお、昼間の上り「北近畿」は下り「北近畿」との行き違いのため停車するが、乗客の乗降は行わない。 1時間あたり上下線と加古川線を合わせて平均3~5本ほどしか列車がない。大阪近郊区間の終端駅の1つである。現地では「たにがわ」と濁って発音されることもある。
利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道
駅構造
福知山線用の相対式ホーム2面2線、加古川線用の頭端式ホーム1面1線、合計2面3線の地上駅。かつて福知山線ホームは2面3線であった(そのため、3番ホームが欠番になっている)。
駅本屋が1番ホームとなっており、2番ホームへは跨線橋で連絡している。加古川線ホーム(4番ホーム)は1番ホームの福知山寄りにある。待合室はホーム上には無い。駅舎内の売店を含む一角が待合室となっている。
有人駅。自動改札機は無く、JスルーカードやICOCAも使用できない。駅業務はジェイアール西日本福知山メンテック受託。
2006年1月までキオスクが営業していたが、2月から営業休止となっていた。後任オーナーを募集したところ地元の丹波市観光協会山南支部が名乗りを上げ、2006年6月に営業再開した。営業時間は短く、7:00-10:00、15:00-17:00である。
便所は、改札外に男女別の水洗式がある。かつては改札外・改札内に男女共用の汲取式便所が設置されていたが、閉鎖された。
1 | ■福知山線 | (下り) | ■普通(快速含む) | 柏原・福知山方面 |
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(上り) | ■普通・■快速 | 篠山口・三田・宝塚方面 | ||
2 | ■福知山線 | (上り) | ■普通・■快速 | 篠山口・三田・宝塚方面 |
■特急「北近畿」 ■特急「タンゴエクスプローラー」 |
尼崎・大阪・新大阪方面 | |||
(下り) | ■特急「北近畿」 | 福知山・豊岡・城崎温泉方面 | ||
■特急「タンゴエクスプローラー」 | 福知山・宮津方面 | |||
4 | ■加古川線 | 西脇市・粟生・加古川方面 |
福知山線の普通(快速)は行違いがない場合は上下線問わず1番線に発着する。普通(快速)同士で行違いがある場合、下り列車が1番線、上り列車が2番線に入る。また、特急は行違いがない場合、上下線問わず2番線に発着(あるいは通過)する。
利用状況
2002年度の1日あたりの乗車人員は平均682人、乗降人員は約1,300人である。
円応教の信者の乗降もあり、教団の行事が行われる毎月6日には特急の臨時停車や当駅止まりの臨時快速の運転もあった。これらは近年まで続いたが、参拝者の減少によりいずれも取りやめとなっている。
周辺都市の人口の減少や、地方路線によく見られる特徴であるモータリゼーションの発達もあって、毎年利用者が減少傾向にある。複線化を願っている丹波市にとって、篠山口以北のこの駅を含む利用者が減少しているのは深刻な問題であり、2007年度は鉄道利用促進を図るべく、近距離利用時の特急料金の一部を自治体が助成する社会実験を実施中(当駅もその対象となっている)。ちなみに伊丹駅~宝塚駅間は毎年利用者が増え続けている。
駅周辺
加古川線と福知山線の乗換駅で、周辺には旅館や食堂などがある。
- 谷川駅前郵便局
- 宗教法人「円応教」本部(バスで7分)
歴史
- 1899年(明治32年)5月25日 阪鶴鉄道の駅として開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 国有化。
- 1982年(昭和57年)10月3日 貨物取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。