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東急目黒線

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東急電鉄 目黒線
シンボルマーク
目黒線で運用される5080系 (2005年9月3日)
目黒線で運用される5080系
(2005年9月3日)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 東京都神奈川県
起点 目黒駅
終点 日吉駅
駅数 13駅
路線記号 MG
路線色 水色
開業 1923年3月11日
所有者 東急電鉄
運営者 東急電鉄
車両基地 元住吉検車区
王子検車区(東京メトロ車)
志村車両検修場(都営車)
浦和美園車両基地(埼玉高速車)
使用車両 車両の節を参照
路線諸元
路線距離 11.9 km
軌間 1,067 mm
線路数 複線
電化方式 直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式 車内信号閉塞式
保安装置 ATC-P
最高速度 110 km/h[1]
路線図
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目黒線(めぐろせん)は、東京都品川区目黒駅神奈川県横浜市港北区日吉駅を結ぶ東急電鉄の鉄道路線である。

路線図駅ナンバリングで使用される路線カラーは水色、路線記号はMG

概要

目黒駅から武蔵小山駅大岡山駅田園調布駅を経て日吉駅へ向かう路線である。なお、国土交通省鉄道局監修の『鉄道要覧』では田園調布駅 - 日吉駅間は東横線複々線に含まれるため同区間は東横線に属し、正式な目黒線の区間は目黒駅 - 田園調布駅間となっている。

本路線のほとんどは道路との立体交差化が行われており、踏切がある区間は大岡山 - 奥沢間の4箇所、奥沢 - 田園調布間の2箇所、武蔵小杉 - 元住吉間の1箇所の合計7箇所のみとなっている。田園調布駅からは東横線の複々線内側2線を通り、同線と並走して日吉駅に至る。

営業運転される列車は全列車20m車両6両編成である。全駅にホームドアが設置されており、運転士が列車の運転と列車のドアとホームドアの開閉を行うワンマン運転が行われている。車両側には定位置停止装置(TASC)が搭載されており[2]、駅構内とその手前には、TASCの位置補正用と定位置停止用の地上子が設置されており、駅での停車時には、TASCによるブレーキが列車に掛かるようになっている。その他にも、車両側には、ホームに設置された監視カメラの映像を、ホームの先端側に設置された送信機からミリ波帯の電波で送信して、それを先頭車に搭載された受信機で受信した後、車両側に設置されたモニター画面でそれを見ることができる車上ITV(車上モニター画面)を運転台上部に装備しており、ドアの開閉時の際の監視に使用される[3]

目黒線を名乗っているが、目黒区を走行する区間は短く、同区に所在する駅は洗足駅のみ(大岡山駅大田区に所在するが目黒区にまたがる)。目黒駅は品川区にある[4]

目黒駅から地下鉄線への相互直通運転を実施しており、東京メトロ南北線埼玉高速鉄道線に乗り入れる系統と都営地下鉄三田線に乗り入れる系統の2種類がある。なお、両系統とも地下鉄線内白金台駅白金高輪駅までは同一の経路を走行する。

路線データ

  • 路線距離:目黒 - 田園調布間 6.5km(東横線区間5.4kmを含めると11.9km)
  • 軌間:1,067mm
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1,500V)
  • 閉塞方式:車内信号閉塞式 (ATC-P)
  • 営業最高速度:110km/h[1]

大規模改良工事

目黒線の目黒駅から多摩川駅(旧多摩川園駅)の間は、かつては目蒲線の一部であったが、東横線のバイパス路線として整備して同線の混雑を緩和するため、目蒲線を目黒駅 - 多摩川園駅間と多摩川園駅 - 蒲田駅間に分割し、前者を大規模に改良し、さらに東横線の多摩川 - 日吉を複々線化して前者と接続する工事が行われることになった。

並走する目黒線車両(左)と東横線車両。田園調布駅 - 日吉駅では目黒線は内側2線を使用し、東横線と並走する。

目蒲線の分割

東横線複々線化事業に伴い、2000年8月6日に目蒲線を多摩川駅(同日「多摩川園駅」から改称)を境に分割した上で、目黒側の列車が東横線の複々線部分を武蔵小杉駅まで走る「目黒線」が誕生した。一方、多摩川駅 - 蒲田駅間は区間運転化され「東急多摩川線」となった[5]

同年9月26日からは南北線および三田線との直通運転を開始し、さらに翌2001年3月28日からは埼玉高速鉄道開業および同線と南北線との相互直通運転開始に伴い、本路線も南北線を介して埼玉高速鉄道線との相互直通運転を開始した。この際、東急所属車両が営業運転列車としては初めて埼玉県内を走行することになった。

さらに、不動前駅から洗足駅間の地下化が行われた後、2006年9月25日からは急行運転も開始された。目黒駅から武蔵小杉駅までの日中の所要時間は、各駅停車の17分から短縮され13分である。この急行は、東急では初のワンマン運転を行う優等列車でもある(2020年現在も東急唯一のワンマン運転急行)。

2008年6月22日、武蔵小杉駅から日吉駅まで延伸開業した。

路線近代化工事

東横線混雑緩和のための目黒線近代化として、目蒲線の分割に先立つ1994年11月27日に田園調布駅を、また1997年6月27日に大岡山駅を地下化した。また、両駅はそれぞれ東横線、大井町線との乗換駅であるが、地下化以前は路線ごとにホームが設けられていたものを、地下化の際に立体交差を用いて方向別のホームとし、東横線、大井町線の同方向の列車と同じホームで乗り換えられるように配線を変更した。

さらに、目蒲線時代は18m車両4両編成で運転されていたのを、目黒線としては20m車両6両編成(将来は8両編成)で運転できるようにホーム改良工事を実施した。それに伴い、奥沢駅の武蔵小杉寄りの留置線も、20m車両6両編成が停車出来るよう延長工事を行った。

また、目黒線としての運行開始と同時にワンマン運転も開始し(当初しばらくは後部に車掌が「案内係」として乗務していたが、ドア開閉などの業務は行なっていない)、各駅にホームドア[6]を設置した。保安装置としてATCTASCを導入したが、東京メトロ南北線や都営地下鉄三田線とは異なり、地上区間が多く降雨の影響を受けやすいことや、路線上に踏切が設置されていることなどの理由から、ATOは導入されていない。

定位置停止支援装置(TASC)は 乗り入れ先の南北線・三田線で使用しているATOのブレーキ指令部分のみを使用した装置となっている[7] 。そのため、駅発車時の力行操作、駅間の走行制御は運転士がハンドル操作を行い、駅停車時のブレーキ制御は運転士がハンドルをニュートラル位置に保つことで、TASC制御により定位置停止を行う[7]。定位置停止精度は前後35cm以内、TASCブレーキ指令減速度は2.5km/h/sである[7]

連続立体交差化事業

地下化された武蔵小山駅
地下化後、関連工事が続く武蔵小山駅の地上部分
工事が行われていた頃の元住吉駅。現在は中央の2線を目黒線が走行している。

路線近代化と周辺地域の環境改善の一環として、目黒駅から洗足駅までの区間で連続立体交差事業が行われた。

1997年7月27日に地下鉄直通を前に目黒駅を相次いで地下化。1999年10月10日には、不動前駅付近を高架化した。

2006年7月2日には不動前駅 - 洗足駅間が地下化され、武蔵小山駅西小山駅も地下駅となった。この際、武蔵小山駅はホームを2面4線化し、急行列車の待避が可能となった。

東横線複々線化事業

将来の計画

相模鉄道との相互直通運転

日吉駅から新綱島駅(仮称・綱島駅付近の綱島街道直下に設置予定)、新横浜駅(仮称)までを結ぶ東急新横浜線、新横浜駅から羽沢横浜国大駅までを結ぶ相鉄新横浜線からなる約10キロの「相鉄・東急直通線」をほぼ全区間地下式で建設し、そこから相鉄が別途計画している「相鉄・JR直通線」(相鉄新横浜線羽沢横浜国大駅 - 相鉄本線西谷駅間、2019年11月30日開業)を介して相鉄線と東急線との相互直通運転を行う計画がある。

現在相鉄側では各駅の改良工事が行われ、工事状況がウェブサイトでも確認できる。また相鉄側は東急線への直通対応車両として20000系が計画されている。さらに相鉄への乗り入れを計画している東京都交通局でも都営地下鉄三田線の6300形の1・2次車の置き換え用に相鉄線直通対応の新型車両の導入が、同形式の3次車B修繕工事実施の際に相鉄乗り入れ対応工事を同時施工することがそれぞれ計画されている[8]。一方で東急側の相鉄への直通車両は新形の3020系を製造して相鉄-東急-都営地下鉄3者直通運転に対応させる。東急目黒線所属の既存車両(3000系と5080系)を相鉄直通対応を実施するかどうかについては未定である。

8両編成化

前述したように、旧目蒲線が分割されて本路線と東急多摩川線が誕生したが、本路線は将来的に現行の20m車両6両編成から同8両編成への増強が計画されており[9]、多くの駅では8両編成の運転を想定した準備工事などがなされている(乗り入れ先の南北線・埼玉高速鉄道線・三田線も同様)。東急は相鉄との直通運転にあわせて目黒線を8両編成とする意向を示し、また車両の増備についての検討も開始した[10]。2022年上期からの8両運転開始が予定されている[9]。また、目黒線の直通運転先で相鉄との直通運転が計画されている都営地下鉄三田線については2018年6月に、同じく直通運転先の東京メトロ南北線および埼玉高速鉄道線についても2019年3月に、それぞれ8両編成に増強することを発表している[8][11][12]

歴史

田園調布 - 日吉間は「東急東横線」の項を参照。駅の新設・廃止・改称は目黒 - 多摩川間の駅のみ記載する。

  • 1923年(大正12年)
    • 3月11日 目黒線として目黒 - 丸子(現・沼部駅)間開業。
    • 10月 目黒不動前駅を不動前駅に改称。
    • 11月1日 丸子 - 蒲田間開業(全通)、目蒲線に改称。
  • 1924年(大正13年)6月1日 小山駅を武蔵小山駅に改称。
  • 1926年(大正15年)1月1日 調布駅を田園調布駅に、多摩川駅を丸子多摩川駅に改称。
  • 1928年(昭和3年)8月1日 西小山駅開業。
  • 1931年(昭和6年)1月1日 丸子多摩川駅を多摩川園前駅に改称。
  • 1955年(昭和30年)11月5日 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
  • 1965年(昭和40年)洗足駅を環七通りとの立体交差のため地下化。
  • 1989年(平成元年)3月18日 この日を以て旧型車両初代3000系が運用終了(池上線では3月9日で運用終了、7200系などのステンレスカーを池上線へ転属させ目蒲線に初代3000系が集結)。
  • 1994年(平成6年)11月27日 田園調布駅地下化。
  • 1997年(平成9年)
  • 1999年(平成11年)10月10日 不動前駅付近高架化。
  • 2000年(平成12年)
    • 8月6日 目蒲線から目黒 - 田園調布間を分離、目黒線に改称[13]。運行系統上は直通運転する東横線田園調布 - 武蔵小杉間と共に目黒線と呼称、同時に多摩川園駅を多摩川駅に改称、ワンマン運転開始。
    • 9月26日 営団地下鉄(現・東京メトロ)南北線・都営地下鉄三田線との相互直通運転を開始[14]
      • これに伴うダイヤ改正は9月22日に実施され、9月25日までは「予行運転」の形で新規開業区間(目黒 - 溜池山王・三田間)は回送列車として運転。そのため9月22日より目黒線で営団(現・東京メトロ)9000系・都営6300形が、南北線・三田線で東急3000系がそれぞれ営業列車に使用開始。
  • 2001年(平成13年)3月28日 営団地下鉄南北線を介して埼玉高速鉄道線との相互直通運転を開始[15]
  • 2006年(平成18年)
    • 7月2日 不動前 - 洗足間連続立体交差事業に伴い、武蔵小山駅・西小山駅地下化。
    • 9月25日 全線で急行列車の運転開始[16]
  • 2008年(平成20年)6月22日 目黒線武蔵小杉 - 日吉間2.8km延長[17]。日中において、目黒行の各駅停車を地下鉄線直通の急行に変更し、これに伴い急行の運転間隔を1時間2本(30分間隔)から4本(15分間隔)に増発したほか、同時間帯の全列車が地下鉄線直通となった[17]
  • 2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)
    • 2月 目黒線を含む東急全線で駅ナンバリング制度を導入。目黒線の路線記号は「MG」。

車両

自社車両

目蒲線時代は池上線同様、初代3000系初代5000系が最後まで使用され、近代化が立ち遅れた路線だった。

乗り入れ車両

列車番号と車両運用

どの列車がどの車両で運転されるかは列車番号末尾のアルファベットにより区別しており、「K」が東急の車両(01K - 29K)、「T」が都営地下鉄の車両(31T以降の奇数)、「S」が東京地下鉄の車両(30S - 78Sの偶数)、「M」が埼玉高速鉄道の車両(80M以降の偶数)となっている。列車番号は『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄にも掲載されている。

ただし、三田線の列車番号は下り(西高島平方)が奇数、上り(目黒・日吉方)が偶数となっており、例えば「31T」運用の場合は下り列車は「xx31T」、上り列車は「xx30T」となる。

また、6桁の数字で表記されている目黒線内の列車番号では上1桁が車両の所属元を表し、2が東急の車両、3が東京地下鉄の車両、4が都営地下鉄の車両、5が埼玉高速鉄道の車両となっている。次の上2桁が運用番号を表す(例えば「01K」の場合は目黒線内は「201」となる)。

なお、東急車両の運用は三田線運用と南北線・埼玉高速鉄道線運用とで別々に組まれ、奇数番号が三田線運用、偶数番号が南北線・埼玉高速鉄道線運用となっている。また各社局間の走行距離調整の関係上、東急車両は目黒線に乗り入れない列車(白金高輪折り返しなど)にも使用されている。

列車種別

日中1時間の運行パターン
種別\駅名 目黒 日吉
運行
本数
急行 4本
各停 8本

急行と各駅停車が運行されている。

急行

所要時間は目黒駅 - 日吉駅間で最短16分。日中は1時間に4本運転されており、このうち1本が日吉駅 - 埼玉高速鉄道線浦和美園駅間、1本が日吉駅 - 南北線赤羽岩淵駅間[18]、2本が日吉駅 - 都営三田線西高島平駅間の運転となる。2018年3月30日のダイヤ改正後は鳩ヶ谷駅発着の一部列車が赤羽岩淵駅発着となる。線内のみの列車は設定されておらず、すべて東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線に直通する。早朝の1本を除き全列車が武蔵小山駅で各駅停車と接続する。大半の列車は日吉駅発着だが、ラッシュ時の一部列車は武蔵小杉駅発着となる。その他にも三田線高島平駅発着の列車や、南北線王子神谷行きの列車が設定されている。なお、乗り入れ先の南北線、埼玉高速鉄道線、三田線は目黒方面のみ「急行」表示を行い、浦和美園・西高島平方面では「各停」または「各駅停車」表示となる。

以前は日中の急行は武蔵小杉駅にて東横線の特急列車に接続(日吉行き⇔元町・中華街方面、目黒方面⇔渋谷方面でそれぞれ接続)していた。これにより、目黒方面と元町・中華街方面との連絡の利便性が考慮されていたほか、特急の停車しない日吉駅から東横線渋谷方面、同じく特急の停車しない田園調布駅・多摩川駅から東横線元町・中華街方面への速達列車利用機会を補完する面も兼ねていた。ただし接続列車としては正式に案内しておらず、どちらかが遅れると接続を行わないこともあった。その後、2013年3月16日ダイヤ改正より、東横線と目黒線の並走区間において、到着時刻を意図的にずらすこととなったため、現在は東横特急(Fライナー)と目黒線急行の接続はしなくなっている。

基本的に赤色で表記される。

みなとみらい号

2004年より特定日に、埼玉高速鉄道線浦和美園駅と三田線高島平駅より横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅までの臨時列車「みなとみらい号」が運行されていた。2006年8月運転分までは、東横線とみなとみらい線内のみが急行運転だったが、同年12月運転分から目黒線内も急行運転に変更された。2012年以降は運行のない状態が続いている。

2006年8月運転分までは終点の武蔵小杉駅で東横線への転線を行っていたが、同年12月運転分からは武蔵小杉駅 - 日吉駅間の複々線(高架)化工事の影響で武蔵小杉駅からの転線ができなくなったため、田園調布駅での転線となった。その後目黒線が日吉駅に延長した2008年7月運転分より日吉駅での転線に変更となったものの、2011年の運転では再び田園調布駅での転線に変更した。

各駅停車

乗り入れ先の東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・三田線内を含めた各駅に停車する。一部列車は武蔵小山駅で急行と接続する。終日において南北線・三田線に直通するが、早朝と夜間を中心に奥沢駅・武蔵小杉駅発着区間列車が数本設定されており、一部列車は目黒駅 - 日吉駅間のみ運転の線内折り返しとなる。また乗り入れ列車において日吉駅 - 浦和美園駅または西高島平駅の設定が多数だが、武蔵小杉駅、奥沢駅発着で駒込駅、王子神谷駅、赤羽岩淵駅、鳩ヶ谷駅、高島平駅発着の列車が設定されている。なお、乗り入れ先の南北線・三田線・埼玉高速鉄道線では「各停」表示を行わなかった。また、2018年3月30日のダイヤ改正後は鳩ヶ谷駅発着の一部列車が赤羽岩淵駅発着となり、さらに2019年3月16日改正で残った日中の鳩ヶ谷行きも赤羽岩淵駅発着となった。

「みなとみらい号」は、2006年8月運転分まで各駅停車で運転していた。

基本的に緑色で表示されている。

利用状況

2018年度の朝ラッシュ時の最混雑区間は不動前駅目黒駅間で、ピーク時(7:50 - 8:50)の混雑率174%である[19][20][21](1両当たり148名の自社車両の場合)。

南北線や埼玉高速鉄道と共に通常車体なのに1両当たり幅広車体基準の148名と水増しをしているため、6両編成での平均標準定員138名を用いた場合、混雑率は8-9%上がる。なお、三田線は標準定員の140名で統計を出している[22]

1989年度に4両編成となってから混雑率は150%を下回り、1999年度まで輸送量は減少傾向が続いた。2000年度に目蒲線から目黒線へ分離し、南北線・三田線との直通運転を開始してから輸送人員が増加した。全列車が6両編成での運行で、混雑率は当路線がバイパスとなっている東横線(172%)より高く、東急全線の中でも田園都市線(182%)に次ぐ。

近年の輸送実績を下表に記す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度 両数×運転本数 輸送力:人 輸送量:人 混雑率:% 1両平均定員 備考
1955年(昭和30年) 中型3両×17 6,630 11,572 175 134 目蒲線
1965年(昭和40年) 中型3両×20 7,800 16,103 206 130
1970年(昭和45年) 中型3両×24 8,690 14,173 173 121
1975年(昭和50年) 中型3両×23 7,521 13,923 185 109
1980年(昭和55年) 中型3両×24 7,848 13,342 170 109
1985年(昭和60年) 中型3両×23 7,935 12,951 163 115
1986年(昭和61年) 13,549 171
1987年(昭和62年) 13,422 169
1988年(昭和63年) 13,210 166
1989年(平成元年) 中型4両×19 9,424 12,964 138 124 オールステンレス車両化・4両編成化
1990年(平成2年) 13,231 140
1991年(平成3年) 13,423 142
1992年(平成4年) 13,657 145
1993年(平成5年) 12,664 134
1994年(平成6年) 12,003 127
1995年(平成7年) 11,664 124
1996年(平成8年) 11,664 124
1997年(平成9年) 10,934 116
1998年(平成10年) 10,874 115
1999年(平成11年) 10,245 109
2000年(平成12年) 大型6両×15 12,720 17,691 139 141 8月6日、目黒線開業(9月26日、南北線・三田線と直通運転開始。
2001年3月28日埼玉高速鉄道と直通運転開始)
2001年(平成13年) 13,290 21,369 161 148
2002年(平成14年) 22,031 166
2003年(平成15年) 大型6両×17 15,062 22,695 151
2004年(平成16年) 23,495 156
2005年(平成17年) 23,662 157
2006年(平成18年) 大型6両×21 18,606 27,316 147 9月25日、急行運転開始
2007年(平成19年) 29,417 158 2008年3月30日、横浜市営地下鉄グリーンライン開業
2008年(平成20年) 大型6両×24 21,264 33,581 158 6月22日、武蔵小杉 - 日吉間開業
2009年(平成21年) 34,895 164
2010年(平成22年) 33,677 158
2011年(平成23年) 33,179 156
2012年(平成24年) 32,873 155 2013年3月16日、東横線渋谷駅が地下化、副都心線と直通運転開始
2013年(平成25年) 33,220 156
2014年(平成26年) 34,196 161
2015年(平成27年) 35,252 162
2016年(平成28年) 36,193 170
2017年(平成29年) 36,265 171
2018年(平成30年) 36,946 174

駅一覧

  • 色はステーションカラーを表す。
  • 接続路線の () 内の英数字はその路線の駅番号を表す。
  • 停車駅 … ●:停車、|:通過
    各駅停車はすべての駅に停車する(表では省略)。
  • 駅番号は、2012年2月上旬から順次導入[23]
  • 武蔵小山駅で列車待避ができる。なお、奥沢駅は折り返し列車があるだけで、列車待避はない。
正式路線名 駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 急行 接続路線・備考 地上/地下 所在地
  直通運転区間 N 東京メトロ南北線経由 SR 埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)浦和美園駅まで
I 都営地下鉄三田線西高島平駅まで
目黒線 MG01 目黒駅   - 0.0 東京地下鉄N 南北線 (N-01)(直通運転:上記参照)
都営地下鉄I 三田線 (I-01)(直通運転:上記参照)
東日本旅客鉄道JY 山手線 (JY 22)
地下区間 東京都 品川区
MG02 不動前駅   1.0 1.0   地上
MG03 武蔵小山駅   0.9 1.9   地下区間
[24]
MG04 西小山駅   0.7 2.6  
MG05 洗足駅   0.7 3.3   目黒区
MG06 大岡山駅   1.0 4.3 東急電鉄:OM 大井町線 (OM08) 大田区
MG07 奥沢駅   1.2 5.5 車両基地所在駅 地上 世田谷区
MG08 田園調布駅   1.0 6.5 東急電鉄:TY 東横線 (TY08) 〈自由が丘渋谷方面〉 地下 大田区
東横線 MG09 多摩川駅   0.8 7.3 東急電鉄:TY 東横線 (TY09)・TM 東急多摩川線 (TM01) 地上区間
MG10 新丸子駅   1.3 8.6 東急電鉄:TY 東横線 (TY10) 神奈川県 川崎市
中原区
MG11 武蔵小杉駅   0.5 9.1 東急電鉄:TY 東横線 (TY11)(東横特急接続)
東日本旅客鉄道:JN 南武線 (JN 07)・JO 横須賀線 (JO 15)・JS 湘南新宿ライン相鉄・JR直通線 (JS 15)
MG12 元住吉駅   1.3 10.4 東急電鉄:TY 東横線 (TY12)
MG13 日吉駅   1.5 11.9 東急電鉄:TY 東横線 (TY13) 〈菊名横浜元町・中華街方面〉
横浜市営地下鉄G グリーンライン (G10)
横浜市
港北区

脚注

  1. ^ a b 杉崎行恭『山手線 ウグイス色の電車今昔50年』JTBパブリッシング、2013年 p.161
  2. ^ ホームに設置されたホームドアの位置に正確に止まるためであり、ホームドアの開閉も車内から行う。
  3. ^ これは、乗り入れ先の東京メトロ南北線都営地下鉄三田線でも使用されている。
  4. ^ 目黒駅 - 西小山駅の各駅は品川区の目黒区界に近い地域を走行しており、西小山駅に至っては駅の北側に沿って通る道路が区界になっている。洗足駅も前後を品川区と大田区に挟まれており、大岡山駅付近を含めても目黒線が目黒区を走行する距離は1kmに満たない。
  5. ^ 既存の西武多摩川線およびかつて自社路線として存在していた東急玉川線との混同を防ぐために「東急」を付けた「東急多摩川線」が正式な路線名であり、旅客案内などでもこのように呼称される
  6. ^ 可動式ホーム柵・プラットホームスクリーンドア(京三製作所)によると京三製作所
  7. ^ a b c 日本鉄道運転協会「運転協会誌」2006年7月号ワンマン運転特集「東急電鉄のワンマン運行システム - 線区特性に応じた3つのワンマンシステム - 」参照。
  8. ^ a b 都営三田線「8両化」乗り入れ各社はどう動く?新車は近畿車輛が落札、目黒線も駅改修進む - 東洋経済オンライン。2018年7月30日発信、同年8月20日閲覧。
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  10. ^ YOKOHAMA NAVYBLUE TRAIN相模鉄道20000系が2月11日にデビュー - @DIME、2018年2月2日発信。
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  18. ^ 埼玉スタジアム2002Jリーグの試合やFIFA(国際サッカー連盟)主催サッカー国際試合が開かれる際は、一部列車が浦和美園駅まで延長運転される。
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  24. ^ 西小山駅 - 洗足駅間と洗足駅 - 大岡山駅間に掘割または地上区間あり(踏切はなし)。

参考文献

関連項目

外部リンク

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