あさかぜ (護衛艦)
あさかぜ | |
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平成18年度自衛隊観艦式で受閲艦となった「あさかぜ」 | |
基本情報 | |
建造所 | 三菱重工業長崎造船所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | ミサイル護衛艦(DDG) |
級名 | たちかぜ型護衛艦 |
艦歴 | |
発注 | 1973年 |
起工 | 1976年5月27日 |
進水 | 1977年10月15日 |
就役 | 1979年3月27日 |
退役 | 2008年3月12日 |
除籍 | 2008年3月12日 |
その後 | 2009年10月、伊万里港にて解体処分2010年3月、解体完了 |
要目 | |
基準排水量 | 3,850トン |
満載排水量 | 5,200トン |
全長 | 143m |
最大幅 | 14.3m |
深さ | 9.0m |
吃水 | 4.65m |
ボイラー | 三菱長崎CE2胴水管型 × 2基 |
主機 | 三菱船舶用2胴衝動型蒸気タービン |
出力 | 60,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
最大速力 | 32ノット |
乗員 | 247名 |
兵装 |
73式54口径5インチ単装速射砲 × 2門 Mk.13 Mod3 単装発射機(スタンダードSM-1) ×1基 Mk.15 高性能20mm機関砲(CIWS) × 2基(後日装備) 74式アスロック 8連装発射機×1基 68式3連装短魚雷発射管 × 2基 |
FCS |
Mk.74 Mod.6 × 2基 (SAM用) 72式射撃指揮装置1型A (艦砲用) |
C4ISTAR |
OYQ-2→OYQ-2B(1989年換装) SFCS-6A 水中攻撃指揮装置 |
レーダー |
OPS-11B 対空 OPS-17 対水上 OPS-20 航海用(後日装備) SPS-52B 三次元 SPG-51C ミサイル誘導用 × 2基 |
ソナー | 66式探信儀 OQS-3 |
電子戦・ 対抗手段 |
NOLQ-1電波探知妨害装置 OLR-9B ESM Mk.137 デコイ発射機 × 4基 曳航具3型(対魚雷デコイ) |
あさかぜ(ローマ字:JDS Asakaze, DDG-169)は、海上自衛隊の護衛艦。たちかぜ型護衛艦の2番艦。艦名は「日の出後しばらくの間、陸上から海上、または山頂から山麓に向かって吹く風」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍神風型駆逐艦 (初代)「朝風」、神風型駆逐艦 (2代)「朝風」、あさかぜ型護衛艦「あさかぜ」(DD-181)に続き4代目だった。
艦歴
[編集]「あさかぜ」は、第4次防衛力整備計画に基づく昭和48年度計画3,800トン護衛艦2309号艦として、三菱重工業長崎造船所で1976年5月27日に起工され、1977年10月15日に進水、1979年3月27日に就役し、第1護衛隊群に直轄艦として編入され横須賀に配備された。
1979年8月10日から12月11日の間、ターター装置装備認定試験(SQT)のため、米国ロングビーチに派遣
1981年3月27日、第1護衛隊群隷下に第61護衛隊が新編され「あまつかぜ」とともに編入された。
1982年、1984年、1988年に環太平洋合同演習(リムパック)に参加。
1982年11月2日から12月2日の間、護衛艦「はるな」、「しらね」及びP-2J 8機とともにハワイ派遣訓練に参加。
1985年4月25日から7月13日の間、護衛艦「しらね」、「さわかぜ」とともに米国派遣訓練に参加。
1991年6月27日から8月28日の間、護衛艦「くらま」、「せとぎり」とともに米国派遣訓練に参加。
1995年3月16日、第4護衛隊群隷下に第64護衛隊が新編され「たちかぜ」とともに編入された。
2002年7月1日、テロ対策特別措置法に基づき、護衛艦「いなづま」と共にインド洋に派遣、同年10月29日に帰国した。
2004年、リムパックに参加。
2008年3月12日、あたご型護衛艦「あしがら」 (DDG-178)の就役に併せて除籍された。 就役中に地球約36周分にあたる72万9,187海里を航行し、環太平洋合同演習(リムパック)に4度参加した。
除籍後は2008年4月から佐世保基地沖の佐世保湾内で係留されていたが、2009年8月中旬に佐賀県伊万里市の伊万里港へ曳航され、同港内で解体が始まり、翌2010年3月に解体を完了した。
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長崎港にて
歴代艦長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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1 | 天沼正光 | 1979.3.27 - 1980.7.31 | 3期幹候 | あさかぜ艤装員長 | 佐世保地方総監部付 | 1等海佐 |
2 | 山口善松 | 1980.8.1 - 1981.11.3 | 防大1期 | 第3海上訓練指導隊副長兼指導部長 | 開発指導隊群付 | 1981.1.1 1等海佐昇任 |
3 | 井上 哲 | 1981.11.4 - 1983.11.23 | 防大4期 | しらね副長 | 第32護衛隊司令 | 1983.1.1 1等海佐昇任 |
4 | 藤原弘之 | 1983.11.24 - 1986.1.9 | 防大5期 | 海上幕僚監部防衛部防衛課 | しらね艦長 | 1985.7.1 1等海佐昇任 |
5 | 今道昌信 | 1986.1.10 - 1987.7.31 | 防大6期 | 海上自衛隊幹部学校教官 | 海上自衛隊第1術科学校 研究部長 |
1等海佐 |
6 | 日原哲兵 | 1987.8.1 - 1988.12.14 | 防大10期 | 第1護衛隊群司令部付 | 海上幕僚監部人事教育部 教育課教育班長 |
1等海佐 |
7 | 才原晧央 | 1988.12.15 - 1989.12.14 | 鳥取大・ 16期幹候 |
海上幕僚監部防衛部通信課 | かとり艦長 | |
8 | 堀内洋治 | 1989.12.15 - 1991.12.15 | 防大9期 | 呉地方総監部管理部人事課長 | はまな艦長 | 1991.7.1 1等海佐昇任 |
9 | 濱田良昭 | 1991.12.16 - 1993.3.23 | 防大13期 | 海上幕僚監部調査第2課第2班長 | プログラム業務隊副長 | 1992.7.1 1等海佐昇任 |
10 | 保井信治 | 1993.3.24 - 1994.8.29 | 防大16期 | 佐世保地方総監部防衛部 第3幕僚室長 |
みょうこう艤装員長 | 1等海佐 |
11 | 寺田世紀男 | 1994.8.30 - 1996.8.19 | 護衛艦隊司令部幕僚 | 大湊地方総監部管理部人事課長 | ||
12 | 薮田 隆 | 1996.8.20 - 1998.8.19 | 防大16期 | 自衛艦隊司令部幕僚 | 海上自衛隊幹部学校研究部員 | |
13 | 石川雅敏 | 1998.8.20 - 1999.12.19 | 防大17期 | 海上幕僚監部人事教育部教育課 兼 統合幕僚学校 |
第1護衛隊司令 | 1等海佐 |
14 | 外村尚敏 | 1999.12.20 - 2000.12.7 | 防大19期 | 防衛研究所所員 | 阪神基地隊 | 1等海佐 |
15 | 御厨清志 | 2000.12.8 - 2001.12.11 | 愛知工大・ 25期幹候 |
開発指導隊群司令部幕僚 | 阪神基地隊副長 | 2001.1.1 1等海佐昇任 |
16 | 増田拓治 | 2001.12.12 - 2002.10.29 | むらさめ艦長 | |||
17 | 松浦正幸 | 2002.10.30 - 2004.8.19 | 防大21期 | 佐世保地方総監部防衛部 第3幕僚室長 |
佐世保地方総監部監察官 | 2003.7.1 1等海佐昇任 |
18 | 濱田暢喜 | 2004.8.20 - 2006.3.26 | 防大24期 | 海上幕僚監防衛部運用課訓練班長 | 自衛隊長崎地方協力本部長 | |
19 | 三輪一雅 | 2006.3.27 - 2008.3.12 | 防大27期 | 第3護衛隊群司令部幕僚 | 海上自衛隊幹部学校 |
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)