第3護衛隊群
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第3護衛隊群 | |
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創設 | 1960年(昭和35年)12月1日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 海上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵種/任務 | 艦隊 |
所在地 | 京都府 舞鶴市 |
上級単位 | 護衛艦隊 |
第3護衛隊群(だいさんごえいたいぐん、英称:Escort Flotilla 3 )とは、海上自衛隊の護衛艦隊隷下の護衛艦部隊(護衛隊群)の一つであり、部隊は舞鶴基地及び大湊基地に配備されている。群司令は海将補(二)をもって充てられている[1]。
沿革
[編集]- 1961年(昭和36年)9月1日:護衛艦隊新編に伴い、第3護衛隊群が自衛艦隊直轄から護衛艦隊隷下に編成替え。
- 1962年(昭和37年)10月1日:第31護衛隊(「いすず」、「もがみ」)が舞鶴地方隊から編入。
- 1963年(昭和38年)3月31日:第4護衛隊を廃止。
- 1964年(昭和39年)
- ※ 編成(司令部、旗艦「ゆきかぜ」、第7護衛隊、第31護衛隊、第32護衛隊)
- 1968年(昭和43年)12月16日:第32護衛隊を大湊地方隊へ編成替え。
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)2月12日:「ながつき」が直轄艦として編入。
- 1971年(昭和46年)2月1日:第12護衛隊(「はるかぜ」、「ゆきかぜ」)が新編。
- ※ 編成(司令部、旗艦「ながつき」、第10護衛隊、第12護衛隊)
- ※ 編成(司令部、旗艦「ながつき」、第10護衛隊、第11護衛隊)
- 1977年(昭和52年)12月1日:第21護衛隊(「やまぐも」、「まきぐも」)が第2護衛隊群から編入。第11護衛隊を佐世保地方隊へ編成替え。
- 1983年(昭和58年)3月30日:「もちづき」が第1護衛隊群から直轄艦として編入。
- 1984年(昭和59年)3月30日:「はるな」が第2護衛隊群から、「てるづき」が第4護衛隊群から直轄艦として編入。第2護衛隊(「もちづき」、「ながつき」)が新編。第10護衛隊を廃止。
- 1987年(昭和62年)2月17日:第45護衛隊(「あさゆき」、「しまゆき」)が新編。第21護衛隊を佐世保地方隊へ編成替え。
- 1988年(昭和63年)3月23日:第63護衛隊(「あまつかぜ」、「しまかぜ」)が新編。
- ※ 編成(司令部、旗艦「はるな」、第2護衛隊、第45護衛隊、第63護衛隊)
- ※ 編成(司令部、旗艦「はるな」、第42護衛隊、第45護衛隊、第63護衛隊)
- 1995年(平成7年)11月29日:「あまつかぜ」を除籍、第63護衛隊が廃止。「しまかぜ」を直轄艦。
- 1996年(平成8年)3月14日:第63護衛隊(「みょうこう」、「しまかぜ」)が新編。
- 1997年(平成9年)3月24日:隊番号の改正により、第42護衛隊が第3護衛隊に、第45護衛隊が第7護衛隊に改称。
- ※ 編成(司令部、旗艦「はるな」、第3護衛隊、第7護衛隊、第63護衛隊)
- 1999年(平成11年)3月23日:能登半島沖不審船事件が発生し、海上自衛隊創設以来初となる海上警備行動が発令され、第3護衛隊群司令が現場指揮にあたり、「はるな」「みょうこう」が不審船を追跡、警告射撃等を行った。
- 2008年(平成20年)3月26日:体制移行による護衛隊の改編。
- ※ 群直轄艦、第63護衛隊を廃止し、第3護衛隊(DDHグループ)、第7護衛隊(DDGグループ)の2個護衛隊へ。
- 2009年(平成21年)3月18日:「しらね」が第1護衛隊群から編入。「はるな」を除籍。
- 2015年(平成27年)3月25日:「ひゅうが」が第1護衛隊群から編入。「しらね」を除籍。
- 2019年(平成31年)2月27日:「しらぬい」が就役し、第7護衛隊に編入。「せとぎり」を第14護衛隊へ編成替え。
司令部編成
[編集]司令部は、舞鶴基地(舞鶴北吸(きたすい)係留桟橋)に置かれている。
- 護衛隊群司令
- 首席幕僚
- 各幕僚
- 先任伍長
また、自衛艦隊#司令部の編成を参照。
部隊編成
[編集]※ 平成31年2月27日時点
以前の部隊編成
[編集]平成20年3月25日以前の部隊編成は下記の通りである。
- 直轄艦
- DDH-141 はるな
- 第63護衛隊(舞鶴基地)
- DDG-175 みょうこう
- DDG-177 あたご
平成27年3月24日までの部隊編成は下記の通りである。
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第3護衛隊群司令 | 海将補 | 横田和司 | 2023年 | 3月30日海上幕僚監部防衛部防衛課長 |
首席幕僚 | 1等海佐 | 山下健一 | 2023年 | 8月 1日海上幕僚監部指揮通信情報部情報課 →2023.7.18 第3護衛隊群司令部勤務 |
第3護衛隊司令 | 1等海佐 | 西端俊博 | 2023年10月10日 | 海上幕僚監部防衛部運用支援課 運用支援調整官 |
第7護衛隊司令 | 1等海佐 | 古賀丈憲 | 2024年12月20日 | 海上幕僚監部防衛部運用支援課 運用支援調整官 兼 運用支援課企画班長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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1 | 関戸好蜜 | 1960年12月1日 1961年8月14日 |
海兵57期 | 第2護衛隊群司令 | 海上自衛隊第1術科学校長 | |
2 | 星子直明 | 1961年8月15日 1962年4月30日 |
神戸高等商船 | 技術研究本部第5研究所 第2部長 |
自衛艦隊司令部付 →1962年7月1日 海上訓練指導隊群司令 |
1等海佐 |
3 | 伍賀守雄 | 1962年5月1日 1963年6月30日 |
海兵61期 | 海上幕僚監部総務部総務課長 →1962年2月16日 海上幕僚監部付 |
統合幕僚会議事務局 第3幕僚室長 |
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4 | 渡部正通 | 1963年7月1日 1963年9月9日 |
海兵62期 | 第5護衛隊司令 →1961年12月16日 防衛研修所所員 |
海上幕僚監部付 →1963年10月1日 退職 |
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5 | 内田一臣 | 1963年9月10日 1964年7月15日 |
海兵63期 | 海上幕僚監部総務部人事課長 →1962年2月16日 海上幕僚監部付 →1963年8月1日 護衛艦隊司令部付 |
海上幕僚監部調査部長 | 就任時1等海佐 1964年7月6日 海将補昇任 |
6 | 水谷秀澄 | 1964年7月16日 1965年11月15日 |
海兵62期 | 護衛艦隊司令部幕僚長 | 練習艦隊司令官 | 就任時1等海佐 1965年1月1日 海将補昇任 |
7 | 本村哲郎 | 1965年11月16日 1967年1月15日 |
海兵65期 | 海上幕僚監部総務部総務課長 | 横須賀地方副総監 | 就任時1等海佐 1966年1月1日 海将補昇任 |
8 | 谷川清澄 | 1967年1月16日 1968年7月15日 |
海兵66期 | 海上幕僚監部総務部人事課長 | 統合幕僚会議事務局 第1幕僚室長 |
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9 | 今井梅一 | 1968年7月16日 1969年6月30日 |
海兵67期 | 海上自衛隊幹部候補生学校 教育部長 |
海上幕僚監部調査部長 | 就任時1等海佐 1969年1月1日 海将補昇任 |
10 | 最上暢雄 | 1969年7月1日 1970年12月31日 |
防衛大学校教授 →1969年3月17日 海上訓練指導隊群司令部付 |
海上幕僚監部付 →1971年3月16日 防衛研修所副所長 |
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11 | 宮田敬助 | 1971年1月1日 1972年6月15日 |
海兵69期 | 海上自衛隊少年術科学校長 | 海上幕僚監部付 →1972年7月1日 同総務部長 |
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12 | 寺部甲子男 | 1972年6月16日 1974年1月15日 |
海兵71期 | 第1護衛隊司令 | 横須賀地方総監部付 →1974年4月1日 防衛大学校訓練部長 |
就任時1等海佐 1973年1月1日 海将補昇任 |
13 | 佐藤文夫 | 1974年1月16日 1975年7月31日 |
海兵73期 | 海上幕僚監部総務部総務課長 | 海上幕僚監部付 →1975年9月1日 同総務部長 |
就任時1等海佐 1974年7月1日 海将補昇任 |
14 | 秋山正之 | 1975年8月1日 1976年8月31日 |
海兵74期 | 海上幕僚監部総務部 総務課長 |
海上幕僚監部付 →1976年12月1日 同総務部長 |
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15 | 小室祥悦 | 1976年9月1日 1977年12月4日 |
海上幕僚監部調査部 調査第1課長 |
練習艦隊司令官 | ||
16 | 植田一雄 | 1977年12月5日 1978年12月10日 |
海上自衛隊第1術科学校 教育第1部長 |
就任時1等海佐 1978年2月1日 海将補昇任 | ||
17 | 柳幸士朗 | 1978年12月11日 1979年12月4日 |
海兵75期 | 自衛艦隊司令部幕僚 | 舞鶴地方総監部幕僚長 | 就任時1等海佐 1979年3月16日 海将補昇任 |
18 | 菅田昭男 | 1979年12月5日 1980年12月4日 |
海兵76期 | 海上自衛隊幹部学校教育部長 | 練習艦隊司令官 | |
19 | 田邊元起 | 1980年12月5日 1981年12月1日 |
第1練習隊司令 | 就任時1等海佐 1981年3月16日 海将補昇任 | ||
20 | 小川正美 | 1981年12月2日 1983年12月19日 |
水産講習所・ 2期幹候 |
第52護衛隊司令 | 就任時1等海佐 1982年1月1日 海将補昇任 | |
21 | 伊東隆行 | 1983年12月20日 1984年12月16日 |
海保大2期・ 6期幹候 |
横須賀地方総監部幕僚長 | ||
22 | 松本正幸 | 1984年12月17日 1985年12月19日 |
商船大・ 6期幹候 |
中央通信隊群司令 | 海上幕僚監部付 →1986年3月31日 退職 |
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23 | 白石洋介 | 1985年12月20日 1986年12月4日 |
防大1期 | 護衛艦隊司令部幕僚長 | 開発指導隊群司令 | 就任時1等海佐 1986年7月1日 海将補昇任 |
24 | 堀内敏夫 | 1986年12月5日 1988年3月15日 |
防大3期 | 舞鶴地方総監部防衛部長 | 大湊地方総監部幕僚長 | |
25 | 内田耕太郎 | 1988年3月16日 1988年12月14日 |
防大4期 | 大湊地方総監部防衛部長 | 海上幕僚監部装備部長 | |
26 | 小田優秀 | 1988年12月15日 1989年12月14日 |
防大5期 | 舞鶴地方総監部幕僚長 | 防衛大学校訓練部長 | |
27 | 古賀雄次郎 | 1989年12月15日 1990年3月15日 |
防大7期 | 海上幕僚監部防衛部 防衛課長 |
呉地方総監部幕僚長 | |
28 | 五味睦佳 | 1990年3月16日 1992年12月14日 |
防大8期 | 護衛艦隊司令部幕僚長 | 練習艦隊司令官 | |
29 | 牛来邦夫 | 1992年12月15日 1994年12月14日 |
防大9期 | 大湊地方総監部幕僚長 | 自衛艦隊司令部幕僚長 | |
30 | 勝山 拓 | 1994年12月15日 1996年12月15日 |
防大12期 | 海上幕僚監部人事教育部 人事課長 |
練習艦隊司令官 | |
31 | 古庄幸一 | 1996年12月16日 1997年12月7日 |
防大13期 | 海上幕僚監部人事教育部 人事課長 |
就任時1等海佐 1997年3月26日 海将補昇任 | |
32 | 吉川榮治 | 1997年12月8日 1999年12月9日 |
防大15期 | 舞鶴地方総監部幕僚長 | ||
33 | 香田洋二 | 1999年12月10日 2001年1月10日 |
防大16期 | 護衛艦隊司令部幕僚長 | 海上幕僚監部防衛部長 | |
34 | 袴田忠夫 | 2001年1月11日 2001年12月2日 |
防大17期 | 海上幕僚監部調査部長 | ||
35 | 杉本正彦 | 2001年12月3日 2002年12月1日 |
防大18期 | 練習艦隊司令官 | ||
36 | 河野克俊 | 2002年12月2日 2004年3月28日 |
防大21期 | 海上幕僚監部防衛部 防衛課長 |
佐世保地方総監部幕僚長 | |
37 | 古閑 修 | 2004年3月29日 2005年7月27日 |
防大16期 | 海上訓練指導隊群司令 | 開発隊群司令 | |
38 | 宮崎行隆 | 2005年7月28日 2007年7月3日 |
防大20期 | 情報業務群司令 | 海上自衛隊幹部候補生学校長 | |
39 | 鍜治雅和 | 2007年7月4日 2008年11月30日 |
防大24期 | 護衛艦隊司令部幕僚長 | 防衛監察本部監察官 | |
40 | 堂下哲郎 | 2008年12月1日 2010年3月28日 |
防大26期 | 海上自衛隊幹部候補生学校長 | ||
41 | 佐伯精司 | 2010年3月29日 2011年8月4日 |
東京大[2]・ 35期幹候 |
海上幕僚監部指揮通信情報部 指揮通信課長 |
統合幕僚監部 指揮通信システム部長 |
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42 | 北川文之 | 2011年8月5日 2012年12月3日 |
防大26期 | 自衛艦隊司令部作戦主任幕僚 | 練習艦隊司令官 | |
43 | 中畑康樹 | 2012年12月4日 2014年12月14日 |
防大30期 | 潜水艦隊司令部幕僚長 | ||
44 | 眞鍋浩司 | 2014年12月15日 2016年12月19日 |
防大28期 | 自衛艦隊司令部作戦主任幕僚 | ||
45 | 梶元大介[3] | 2016年12月20日 2018年12月19日 |
防大32期 | 横須賀地方総監部管理部長 | ||
46 | 石巻義康[4] | 2018年12月20日 2020年12月21日 |
防大36期 | 海上幕僚監部人事教育部 厚生課長 |
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47 | 池内 出 | 2020年12月22日 2023年3月29日 |
防大35期 | 自衛艦隊司令部作戦主任幕僚 | 海洋業務・対潜支援群司令 | |
48 | 横田和司 | 2023年3月30日 | 防大41期 | 海上幕僚監部防衛部防衛課長 |
脚注
[編集]- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第18条”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年12月23日閲覧。
- ^ 昭和59年卒(防大28期相当)
- ^ 2018.3.1~6.27第151連合任務部隊(CTF151)司令官
- ^ 2020.2.20~7.16 第151連合任務部隊(CTF151)司令官
参考文献
[編集]- 『世界の艦船』第358号 特集・自衛艦隊(海人社、1985年12月号)
- 『世界の艦船』第750号 特集・護衛艦隊の50年(海人社、2011年11月号)