いそなみ (護衛艦)
いそなみ | |
---|---|
基本情報 | |
建造所 | 新三菱重工業神戸造船所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 |
甲型警備艦→護衛艦(DDK) → 特務艦(ASU) |
級名 | あやなみ型 |
艦歴 | |
計画 | 昭和30年度計画 |
発注 | 1955年 |
起工 | 1956年12月14日 |
進水 | 1957年9月30日 |
就役 |
1958年3月14日 1983年3月30日(練習艦に種別変更) |
最期 | 実艦標的として撃沈処分 |
除籍 | 1987年7月1日 |
要目 | |
基準排水量 | 1,700トン |
満載排水量 | 2,400トン |
全長 | 109m |
最大幅 | 10.7m |
深さ | 8.1m |
吃水 | 3.6m |
ボイラー | 三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶×2基 |
主機 | 新三菱ウェスティングハウス式反動型蒸気タービン×2基 |
出力 | 35,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大 32ノット |
航続距離 | 6,000海里 (18ノット時) |
乗員 | 220名 |
兵装 |
Mk.33 3インチ連装速射砲 × 3基 55式533mm4連装魚雷発射管 × 1基 Mk.15 ヘッジホッグ × 2基 Mk.2 短魚雷落射機 × 2基 →68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1972年換装) 55式爆雷投射機(Y砲) × 2基(1966年撤去) 54式爆雷投下軌条 × 2条(1966年撤去) |
FCS |
Mk.63 砲射撃指揮装置×2基 SFCS-1A水中攻撃指揮装置 |
レーダー |
SPS-12 対空 OPS-5 対水上 |
ソナー |
SQS-11A 捜索用 →OQS-12(1963年換装) SQR-4/SQA-4 攻撃用 →OQY-2(1963年換装) OQA-1 可変深度式(1966年装備) |
電子戦・ 対抗手段 | NOLR-1 ESM(1963年装備) |
いそなみ(ローマ字:JDS Isonami, DD-104、TV-3502)は、海上自衛隊の護衛艦。あやなみ型護衛艦の2番艦。艦名は「磯に打ち寄せる波」から由来し、この名を受け継いだ日本の艦船としては神風型駆逐艦 (初代)「磯波」、吹雪型駆逐艦「磯波」に続き3代目にあたる。
艦歴
[編集]「いそなみ」は、昭和30度計画1,700トン型警備艦1604号艦として、新三菱重工業神戸造船所で1956年(昭和31年)12月14日に起工され、1957年(昭和32年)9月30日に進水、1958年(昭和33年)3月14日に就役し、横須賀地方隊に直轄艦として編入された。
1958年(昭和33年)3月31日、横須賀地方隊第8護衛隊に編入。 同年10月25日、第8護衛隊が第1護衛隊群に隷下に編成替え。
1962年(昭和37年)から1963年(昭和38年)にかけての特別修理工事のさいに装備の近代化工事が実施され、未装備であった電波探知装置(ESM)NOLR-1が後檣に装備、捜索ソナーをOQS-12へ、攻撃ソナーをOQY-2へ換装。
1964年(昭和39年)12月24日、試運転のため、横須賀を出港、濃霧のため港外でリベリア船籍のタンカー「オリンピック・グレース」(37,000トン)の船首が左舷後部に衝突し、損傷した[1]。
1966年(昭和41年)3月、後甲板の爆雷投射機2基、爆雷投下軌条2条が撤去され、可変深度式ソナー(VDS)OQA-1Aを装備。
1972年(昭和47年)には短魚雷落射機が撤去され、68式3連装短魚雷発射管を2基搭載する対潜攻撃能力強化工事を実施。
1975年(昭和50年)6月13日、第8護衛隊が廃止となり、練習艦隊第1練習隊に編入、定係港が呉に転籍。
1976年(昭和51年)には護衛艦籍のまま練習艦への改装が実施され、4連装長魚雷発射管を撤去し実習員講堂が新設された。
1983年(昭和58年)3月30日、練習艦に種別変更され、艦籍番号がTV-3502に変更。
1987年(昭和62年)7月1日、僚艦の「しきなみ」と共に除籍。
1988年(昭和63年)江田島造船所で実艦標的として使用するための準備作業を行い、対艦誘導弾の標的として海没処分 [2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)