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いそなみ (護衛艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いそなみ
基本情報
建造所 新三菱重工業神戸造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 甲型警備艦→護衛艦(DDK)
→ 特務艦(ASU)
級名 あやなみ型
艦歴
計画 昭和30年度計画
発注 1955年
起工 1956年12月14日
進水 1957年9月30日
就役 1958年3月14日
1983年3月30日(練習艦に種別変更)
最期 実艦標的として撃沈処分
除籍 1987年7月1日
要目
基準排水量 1,700トン
満載排水量 2,400トン
全長 109m
最大幅 10.7m
深さ 8.1m
吃水 3.6m
ボイラー 三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶×2基
主機 新三菱ウェスティングハウス式反動型蒸気タービン×2基
出力 35,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大 32ノット
航続距離 6,000海里 (18ノット時)
乗員 220名
兵装 Mk.33 3インチ連装速射砲 × 3基
55式533mm4連装魚雷発射管 × 1基
Mk.15 ヘッジホッグ × 2基
Mk.2 短魚雷落射機 × 2基
68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1972年換装)
55式爆雷投射機(Y砲) × 2基(1966年撤去)
54式爆雷投下軌条 × 2条(1966年撤去)
FCS Mk.63 砲射撃指揮装置×2基
SFCS-1A水中攻撃指揮装置
レーダー SPS-12 対空
OPS-5 対水上
ソナー SQS-11A 捜索用
→OQS-12(1963年換装)
SQR-4/SQA-4 攻撃用
→OQY-2(1963年換装)
OQA-1 可変深度式(1966年装備)
電子戦
対抗手段
NOLR-1 ESM(1963年装備)
テンプレートを表示

いそなみローマ字JDS Isonami, DD-104TV-3502)は、海上自衛隊護衛艦あやなみ型護衛艦の2番艦。艦名は「に打ち寄せる波」から由来し、この名を受け継いだ日本の艦船としては神風型駆逐艦 (初代)磯波」、吹雪型駆逐艦磯波」に続き3代目にあたる。

艦歴

[編集]

「いそなみ」は、昭和30度計画1,700トン型警備艦1604号艦として、新三菱重工業神戸造船所1956年(昭和31年)12月14日に起工され、1957年(昭和32年)9月30日に進水、1958年(昭和33年)3月14日に就役し、横須賀地方隊に直轄艦として編入された。

1958年(昭和33年)3月31日、横須賀地方隊第8護衛隊に編入。 同年10月25日、第8護衛隊が第1護衛隊群に隷下に編成替え。

1962年(昭和37年)から1963年(昭和38年)にかけての特別修理工事のさいに装備の近代化工事が実施され、未装備であった電波探知装置(ESM)NOLR-1が後檣に装備、捜索ソナーをOQS-12へ、攻撃ソナーをOQY-2へ換装。

1964年(昭和39年)12月24日、試運転のため、横須賀を出港、濃霧のため港外でリベリア船籍のタンカー「オリンピック・グレース」(37,000トン)の船首が左舷後部に衝突し、損傷した[1]

1966年(昭和41年)3月、後甲板の爆雷投射機2基、爆雷投下軌条2条が撤去され、可変深度式ソナー(VDS)OQA-1Aを装備。

1972年(昭和47年)には短魚雷落射機が撤去され、68式3連装短魚雷発射管を2基搭載する対潜攻撃能力強化工事を実施。

1975年(昭和50年)6月13日、第8護衛隊が廃止となり、練習艦隊第1練習隊に編入、定係港がに転籍。

1976年(昭和51年)には護衛艦籍のまま練習艦への改装が実施され、4連装長魚雷発射管を撤去し実習員講堂が新設された。

1983年(昭和58年)3月30日練習艦に種別変更され、艦籍番号がTV-3502に変更。

1987年(昭和62年)7月1日、僚艦の「しきなみ」と共に除籍。

1988年(昭和63年)江田島造船所で実艦標的として使用するための準備作業を行い、対艦誘導弾の標的として海没処分 [2]

脚注

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  1. ^ 「我が国の艦艇事故」『世界の艦船』第528号、海人社、1997年9月、80頁。 
  2. ^ 「ニュースフラッシュ」『世界の艦船』第392号、海人社、1988年4月、32頁。 

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
  • 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)