コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

おたくの星座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おたくの星座
AN ADVENTURE IN THE OTAKU GALAXY
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ (FC)
開発元 アドバンスコミュニケーションカンパニー
発売元 M&M
プロデューサー 武田亨
ディレクター てんまんしげのり
デザイナー 永井努
きむらひでのり
JIM BOY
シナリオ 本宮ひろ志
武田亨
プログラマー あーぴーぱー
音楽 笠井治
原田昌亮
美術 江口寿史
人数 1人
メディア 3メガビットロムカセット
発売日 日本 199107311991年7月31日
その他 型式:MAM-OQ
テンプレートを表示

おたくの星座 AN ADVENTURE IN THE OTAKU GALAXY』(おたくのせいざ - アン・アドベンチャー・イン・ザ・オタク・ギャラクシー)は、1991年7月31日に日本のM&Mより発売されたファミリーコンピュータロールプレイングゲーム

開発はアドバンスコミュニケーションカンパニーが行い、ストーリーは本宮ひろ志、キャラクター・デザインは江口寿史が担当した他、ゲーム・デザインは東宝のファミリ-コンピュータ用ソフト『不思議の海のナディア』(1991年)を手掛けた永井努が担当、音楽はハドソンのファミリーコンピュータ用ソフト『星霊狩り』(1989年)を手掛けた笠井治および原田昌亮が担当している。

1993年12月10日にはパック・イン・ビデオからPCエンジンSUPER CD-ROM²用として『オーロラクエスト おたくの星座 IN ANOTHER WORLD』のタイトルで、声優による音声、シナリオの修正やビジュアルシーンの追加などが行われたリメイク版が発売された。また、1994年にはOVAが全2巻で発売されている。

あらすじ

[編集]

遙か遠い未来。女が世の中を席巻し、世の情けない男は「おたくちゃん」と蔑まれる時代となっていた。社会は荒廃し、大地には凶暴な野獣が暴れる状況となった地球。この惨状を見かねた女神マーヤは、女神の親衛隊「オーロラ五人娘」を地球に遣わすが、彼女らは野獣を操りおたくちゃんをいじめるようになり、おたくちゃんは一層卑屈となっていく。こうした状況に熱く燃え上がる一人の男がいた。世の女に「本物の男」という物をみせるために、彼は旅立つのである。

登場キャラクター

[編集]

声優はPCエンジン版のもの。

ヤン
- 原えり子
ユン
声 - 中友子
リン
声 - 根谷美智子
ミン
声 - 緒方恵美
ルン
声 - 中山真奈美
ジョンジョン
声 - 緒方恵美
寿五郎
声 - 塩屋浩三
ブリトラ
声 - 石川英郎
ナーガ
声 - 風間信彦
熱血
声 - 風間信彦
アスラ
声 - 私市淳
ブラフマー
声 - 田中一成
インドラ
声 - 中尾みち雄

オーロラ五人娘

[編集]

本作の女性側メインキャラクターとして登場するのがオーロラ五人娘である。女神マーヤの親衛隊として地球に送り込まれ、全世界のおたく男性をいじめる美少女5人衆である。江口寿史デザインも相まって注目され、彼女らだけのタイアップによるパチンコ機『フィーバーガールズISANKYO)も1993年にリリースされていた。

また、このフィーバーガールズのイメージキャラクターとして、同名のアイドルグループも結成されている。メンバーとして、リンには当時『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の出演や電脳アイドルとして注目を集めていた千葉麗子、ルンには声優として活動する前の千葉千恵巳、ヤンに橋本市子、ミンに山下真希、ユンに山下玲子を起用した。1993年4月にはザ・ゴールデン・カップスの「クールな恋」(この曲は『巨人の星』でオーロラ三人娘が歌っており、このオーロラ三人娘がオーロラ五人娘の元ネタとなっている)のカバーでCDを出している。

OVAでは世の男を「おたく病」にしようとする、宇宙ナンバーワンアイドルグループという設定がなされている。なお、このOVAでは前述のアイドルグループの中から唯一、千葉麗子がルン役で出演している。

他機種版

[編集]
No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 オーロラクエスト おたくの星座
IN ANOTHER WORLD
日本 199312101993年12月10日
PCエンジンSUPER CD-ROM² パック・イン・ビデオ
ポーラスター
フェルガ
パック・イン・ビデオ CD-ROM PVCD-3010 リメイク版

スタッフ

[編集]
ファミリーコンピュータ版
  • ストーリー:本宮ひろ志
  • キャラクターデザイン:江口寿史
  • シナリオ:武田亨
  • ディレクター:てんまんしげのり
  • プロデューサー:武田亨
  • ゲームデザイン:永井努、きむらひでのり、JIM BOY
  • プログラム:あーぴーぱー
  • サウンド:笠井治、原田昌亮
  • サウンド・ドライバー:蓮谷通治
  • グラフィック:はせがわひろあき、寺門広修、さいこまこと、やのっピー、ゆーきあきら、いいだしんいち、岩井直樹、まーちゃん
PCエンジン版
  • ストーリー原案:本宮ひろ志、武田亨
  • キャラクター原案:江口寿史
  • プログラム:宮沢徹、川野広行
  • ストーリー脚色・構成:前田哲也
  • グラフィックデザイン:永井一成、松田亨(有限会社フェルガ)、堀内雅人(ギンガム音楽出版株式会社)
  • ビジュアル・シーン製作:原昭太郎(株式会社ポーラスター)、保屋野潤(株式会社ポーラスター)、谷広幸(株式会社ポーラスター)、中島三郎(株式会社ポーラスター)、岩見恭作、川野広行
  • グラフィックプロデューサー:松永宏樹(TOMBOY)
  • サブ・グラフィックプロデューサー:神原正夫(TOMBOY)、二宮克拓(TOMBOY)
  • 絵コンテ:長谷川浩司(TOMBOY)
  • 原画:向山祐治(スタジオギグ)、筱雅律(スタジオギグ)、富沢和雄(雷神ふぃるむ)、うめつゆきのり(雷神ふぃるむ)、伊魔崎斎(雷神ふぃるむ)
  • 動画:井上博文
  • オープニング・エンディング音楽:ギンガム音楽出版株式会社
  • サウンドクリエイト:西岡治彦
  • サウンドエンジニア:鳥羽清
  • サウンドプロデュース:黒田慎一
  • Singer(オープニング):LISA(From ALBATROSS CAFE)
  • Singer(エンディング):レイナルド・ピネーダ
  • 音響効果(音楽・効果音):笠原咲奈恵(株式会社ラディカルプラン)、宮串英明(株式会社ラディカルプラン)、松田康(株式会社ラディカルプラン)
  • スペシャルサンクス:木津精一、大野泰生、石川眞理子、和田康宏金沢十三男
  • プロデュース:宮沢徹、関根彰規

評価

[編集]
評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通19/40点 (PCE)[1]
ファミリーコンピュータMagazine20.8/30点 (FC)[2]
月刊PCエンジン79/100点 (PCE)
電撃PCエンジン62.5/100点 (PCE)
PC Engine FAN18.2/30点 (PCE)[3]
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.8点(満30点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.9 3.3 3.1 3.2 3.8 3.5 20.8
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では5・5・5・4の合計19点(満40点)[1]、『月刊PCエンジン』では85・80・80・75・75の平均79点(満100点)、『電撃PCエンジン』では55・55・80・60の平均62.5点(満100点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.2点(満30点)となっている[3]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.7 3.1 2.9 2.9 2.8 2.9 18.2

関連作品

[編集]

OVA

[編集]

声の出演

[編集]

スタッフ

[編集]
  • 原案 - 江口寿史本宮ひろ志
  • 企画 - 中野徹
  • 監督 - 勇轍夫
  • 脚本 - 十川誠志
  • 絵コンテ - 勇轍夫(第1巻)、九十九十一(第2巻)
  • 演出 - 西森章
  • キャラクターデザイン - 古瀬登
  • メカニックデザイン - 堀井敏之
  • 作画監督 - 本橋秀之(第1巻)、岡野幸男(第2巻)
  • 美術監督 - 荒井和浩
  • 色彩設計 - 山名公枝
  • 撮影監督 - 細野正
  • 音楽 - 白石公彦
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • プロデューサー - 浅賀孝郎、望月正雄、南沢道義
  • 制作プロデューサー - 中野徹、南喜長
  • 制作 - 81プロデュース
  • 制作協力 - Bee.Media
  • 製作 - ケイエスエス

主題歌

[編集]
エンディングテーマ「クールな恋」
作詞 - 松井由佳 / 作曲 - 村井邦彦 / 編曲 - Yong-Ching / 歌 - オーロラ五人娘

脚注

[編集]
  1. ^ a b オーロラクエスト おたくの星座 IN ANOTHER WORLD まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年12月30日閲覧。
  2. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、26頁、ASIN B00J16900U 
  3. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、571頁、ASIN B00J16900U 

外部リンク

[編集]