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となりの芝生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

となりの芝生』(となりのしばふ)は、橋田壽賀子脚本による日本テレビドラマのタイトルである。

概要

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1976年1月から2月に、NHKの『銀河テレビ小説』で放送。核家族が進む中で嫁姑問題を正面から描いた「辛口ドラマ」で、全国から反響があり、一大論争を巻き起こした[1][2]。第8回テレビ大賞優秀番組賞受賞。

本作が好評だったため、「となり3部作」として『となりと私』(1977年放送)、『幸せのとなり』(1979年放送)が放送された。

あらすじ

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高平知子はごく普通のサラリーマン家庭の専業主婦であった。夫は次男なので姑の苦労はなく、家は狭いながらも夫、娘、息子と4人で平穏に暮らしていた。しかし、郊外にマイホームを購入したところ、大阪の義兄一家の元で暮らしていた姑・志乃が突然転がり込んできた。知子と志乃は家事のやり方、子供たちの教育方針で何かにつけて対立するが、夫は知子を怒鳴るばかりでかばってはくれない。姑との軋轢や夫の態度に嫌気が差した知子は、友人の紹介で会員制高級サロンのマネージャーとして働き始めるが…。

登場人物

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高平家

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高平知子(たかひらともこ)
演 - 山本陽子(NHK版)、長山藍子(愛の劇場版)、瀬戸朝香(2009年版)
高平要(たかひらかなめ)
演 - 前田吟(NHK版・愛の劇場版)、大倉孝二(2009年版)
高平志乃(たかひらしの)
演 - 沢村貞子(NHK版)、赤木春恵(愛の劇場版)、泉ピン子(2009年版)
高平咲子(たかひらさきこ)
演 - 真屋順子(NHK版)、大森暁美(愛の劇場版)、横山めぐみ(2009年版)
高平花子(たかひらはなこ)
演 - 香山リカ(NHK版)、松尾瑠璃(2009年版)※『愛の劇場』版へは出演なし
高平太郎(たかひらたろう)
演 - 坂上忍(NHK版)、桑原崇(愛の劇場版)、今井悠貴(2009年版)

NHK版(1976年)

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NHKアーカイブスには、総集編のみ映像が現存している。

放送ライブラリーでは総集編が公開[3]

キャスト

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スタッフ

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TBS(1989年愛の劇場版)

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キャスト

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スタッフ

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主題歌

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作詞 - 秋元康 / 作曲 - 見岳章 / 編曲 - 竜崎孝路 / 歌 - 美空ひばり

TBS版(2009年)

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橋田壽賀子ドラマ となりの芝生
ジャンル テレビドラマ
脚本 橋田壽賀子
演出 荒井光明
山崎統司
出演者 瀬戸朝香
泉ピン子
製作
プロデューサー 荒井光明
遠藤正人
制作 ドリマックス・テレビジョン
TBS
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2009年7月1日 - 2009年9月16日
放送時間水曜21:00 - 21:54
放送枠水曜劇場 (TBS)
放送分54分
公式サイト

特記事項:
初回は2時間スペシャル(21:00 - 22:48)。
テンプレートを表示

2009年7月1日から9月16日までTBSドリマックス・テレビジョンの共同制作により、TBS系列水曜劇場枠に於いて『橋田壽賀子ドラマ となりの芝生』のタイトルで瀬戸朝香主演、泉ピン子共演でリメイクされた。初回は2時間スペシャル(21:00 - 22:48)を放送した。脚本はNHK版と同様、橋田が担当する。また、瀬戸は14年ぶりの民放の連続ドラマ主演となる[5]

キャッチコピーは『生みの親より夫の親?』。

キャスト

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その他

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スタッフ

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サブタイトル

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各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率 備考
第一回 2009年7月1日 不朽の名作が33年ぶりに完全復活…
甦る嫁姑対決
荒井光明 11.4% 54分拡大
第二回 2009年7月8日 山崎統司 9.8%
第三回 2009年7月15日 9.0%
第四回 2009年7月22日 荒井光明 10.2%
第五回 2009年7月29日 9.2%
第六回 2009年8月5日 山崎統司 9.8%
第七回 2009年8月12日 8.1%
第八回 2009年8月19日 荒井光明 8.5%
第九回 2009年8月27日 8.9%
第十回 2009年9月2日 傷ついた夫の反乱 山崎統司 8.7%
第十一回 2009年9月9日 壊れた夫婦の行方 荒井光明 9.5%
最終回 2009年9月16日 嫁と姑の決断 12.0%
平均視聴率9.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)
  • 数字は関東地区ビデオリサーチ調べ。
  • 水曜劇場』第二期では、当作品の初回と第4回と最終回だけではあるが初めて2桁視聴率を出した。
  • 平均は1桁だったものの、2桁近くを確保、前作「夫婦道」の平均を2ポイント以上上回った。
  • 第2回以降、サブタイトルがなくなったが、第10回から再びサブタイトルが付くようになった。

備考

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  • テーマ音楽を担当する門藤の2人が鳥取県出身であることから、BSSでは通常の番宣CMとともに門藤の2人の紹介による番宣CM(15秒)も放映された。

脚注

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  1. ^ 志賀信夫『テレビヒット番組のひみつ : 「ジェスチャー」から「おしん」まで』日本放送出版協会、1984年8月1日、219 - 221頁。NDLJP:12275392/113 
  2. ^ 鳥山拡『日本テレビドラマ史』映人社、1986年9月25日、281 - 282頁。NDLJP:12275265/144 
  3. ^ a b c d e f g h i 放送ライブラリー program番号:161514
  4. ^ 坂上忍 - NHK人物録
  5. ^ 泉ピン子:嫁の朝香ちゃん“いじめますよ” 「となりの芝生」会見 Archived 2009年5月14日, at the Wayback Machine.(毎日jp、2009年5月11日)

外部リンク

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NHK 銀河テレビ小説
前番組 番組名 次番組
となりの芝生
TBS 水曜劇場
夫婦道
(第2シリーズ)

(2009年4月15日 - 2009年6月24日)
橋田壽賀子ドラマ
となりの芝生
(2009年7月1日 - 2009年9月16日)
浅見光彦〜最終章〜
(2009年10月21日 - 2009年12月16日)