台所太平記
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台所太平記 | |
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作者 | 谷崎潤一郎 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説 |
発表形態 | 雑誌連載 |
初出情報 | |
初出 | 『サンデー毎日』1962年10月28日号-1963年3月10日号 |
出版元 | 毎日新聞社 |
刊本情報 | |
出版元 | 中央公論社 |
出版年月日 | 1963年4月 |
id | NCID BN15681574 |
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『台所太平記』(だいどころたいへいき)は、谷崎潤一郎の長編小説。戦前の1936年(昭和11年)から戦後の1963年(昭和38年)にかけ、家の台所仕事を担っていた歴代の女中たちの変遷の物語。本の文章を読み聞かせるなど一種の徒弟修行の教育的側面もあった彼女らとの主従関係に、『春琴抄』『痴人の愛』などの主題に通底する深層意識も垣間見られる作品で、戦後民主化に伴う封建的な家制度の解体や、失われてゆく存在への共感と哀惜が描かれている[1]。ある階層の女性たちの生活文化史としても読める作品にもなっている[1]。
1962年(昭和37年)10月28日号から1963年(昭和38年)3月10日号まで『サンデー毎日』に連載された[2]。単行本は1963年(昭和38年)4月に中央公論社[2][3]で刊行された。
同年に豊田四郎監督により映画化され、連続テレビドラマ化もされた。その後もドラマ化が度々行われた[4]。
映画
[編集]台所太平記 | |
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監督 | 豊田四郎 |
脚本 | 八住利雄 |
原作 | 谷崎潤一郎 |
製作 | 佐藤一郎、金原文雄 |
出演者 |
森繁久彌、森光子 団令子、乙羽信子、淡路恵子 |
音楽 | 團伊玖磨 |
撮影 | 岡崎宏三 |
編集 | 広瀬千鶴 |
製作会社 | 東京映画 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1963年6月16日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
豊田四郎監督により製作された日本映画。1963年(昭和38年)6月16日公開。
出演者
- 千倉磊吉:森繁久弥
- 百合:団令子
- 梅:乙羽信子
- 小夜:淡路恵子
- 鈴:池内淳子
- 万里:中尾ミエ
- 銀:大空真弓
- 節:水谷良重
- 駒:京塚昌子
- 千倉讃子:淡島千景
- 薬屋・花村:山茶花究
- 呉服屋・新田:西村晃
- 種村:松村達雄
- 医師・小島:若宮忠三郎
- 園田光雄:小沢昭一
- 光雄の母:飯田蝶子
- 看護婦長・本山:都家かつ江
- 内田朝雄
- 中原成男
- 松本染升
- 種:万代峰子[5]
- 安吉:フランキー堺(特別出演)
- 長谷川清造:三木のり平(特別出演)
- 初:森光子(特別出演)
併映作品
テレビドラマ
[編集]1963年版
[編集]台所太平記 | |
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ジャンル | 連続テレビドラマ |
原作 | 谷崎潤一郎 |
脚本 | 八住利雄ほか |
演出 | 池田義一ほか |
出演者 | 柳永二郎ほか |
製作 | |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1963年11月9日 - 1964年3月28日 |
放送時間 | 土曜21:00 - 21:30 |
放送分 | 30分 |
回数 | 21 |
公式ウェブサイト | |
特記事項: 武田薬品工業一社提供。 |
1963年(昭和38年)11月9日から1964年(昭和39年)3月28日まで日本テレビ系列で放送。全21回。武田薬品工業の一社提供。
キャスト
スタッフ
1970年版
[編集]台所太平記 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 谷崎潤一郎 |
脚本 | 松山善三 |
演出 | 清水満 |
出演者 | 京マチ子 |
製作 | |
制作 | NHK総合テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1970年6月29日 - 同年7月10日 |
放送時間 | 平日21:00 - 21:30 |
放送枠 | 銀河テレビ小説 |
放送分 | 30分 |
回数 | 10 |
公式ウェブサイト |
1970年6月29日から同年7月10日まで、NHK総合テレビジョンの『銀河ドラマ』(後の『銀河テレビ小説』)で放送。全10回。
キャスト
スタッフ
1974年版
[編集]- 『めしはまだか!』NET(現:テレビ朝日)
- 1974年(昭和49年)4月6日-9月28日
→詳細は「めしはまだか!」を参照
1982年版
[編集]台所太平記 〜おんな八人寄れば… | |
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ジャンル | 単発テレビドラマ |
原作 | 谷崎潤一郎 |
脚本 | 平岩弓枝 |
演出 | 山像信夫 |
出演者 |
十七代目中村勘三郎 新珠三千代 一の宮あつ子 |
製作 | |
制作 | よみうりテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1982年4月22日 |
放送時間 | 木曜21:02 - 22:54 |
放送枠 | 木曜ゴールデンドラマ |
放送分 | 112分 |
回数 | 1 |
公式ウェブサイト |
1982年4月22日、よみうりテレビ制作・日本テレビ系列の『木曜ゴールデンドラマ』で放送。脚本の平岩弓枝と、主演の十七代目中村勘三郎は、1974年版でも担当・主演していた。
キャスト
スタッフ
日本テレビ系列 土曜21時台前半枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
台所太平記
(1963年版) |
||
NHK総合テレビジョン 銀河ドラマ | ||
台所太平記
(1970年版) |
||
よみうりテレビ制作・日本テレビ系列 木曜ゴールデンドラマ | ||
哀しみは女だけに4
ああ獄舎の母! 女子刑務所 涙の手配 (1982.4.15) |
台所太平記
〜おんな八人寄れば… (1982.4.22) |
運命の殺意
北信濃母子心中 (1982.4.29) |
脚注
[編集]- ^ a b 石川義正「谷崎潤一郎と言説の抗争」(夢ムック 2015, pp. 147–161)
- ^ a b キネマ映画館(台所太平記)
- ^ 「谷崎潤一郎年譜」(夢ムック 2015, pp. 262–271)。中公文庫で再刊(1978年、改版2021年)
- ^ テレビドラマデータベース
- ^ 日本映画データベース
参考文献
[編集]- 笠原伸夫 編『新潮日本文学アルバム7 谷崎潤一郎』新潮社、1985年1月。ISBN 978-4-10-620607-8。
- 『文藝別冊 谷崎潤一郎――没後五十年、文学の奇蹟』河出書房新社〈KAWADE夢ムック〉、2015年2月。ISBN 978-4309978550。
外部リンク
[編集]カテゴリ:
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