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へんしん!ポンポコ玉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
へんしん!ポンポコ玉
ジャンル 特撮テレビドラマ
脚本 長野洋
ジェームス三木
大野武雄
田波靖男
ほか
監督 坪島孝ほか
出演者 安東結子
小林文彦ほか
声の出演 阪脩
ナレーター 太田淑子次回予告
音楽 来宮洋一
オープニング 「へんしん!ポンポコ玉」(斉藤美晴
言語 日本語
製作
制作 TBS
国際放映
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1973年4月15日 - 7月29日
放送時間日曜19:00 - 19:30
放送枠タケダアワー
放送分30分
回数15回
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へんしん!ポンポコ玉』(へんしんぽんぽこだま)は、1973年4月15日から7月29日まで、TBS系で毎週日曜19:00 - 19:30(JST)に全15話が放送された、国際放映制作のテレビドラマ

概要

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変身ブームの要素を変則的に取り入れた特撮ファンタジー作品。「へんしん」と言っても、主人公がヒーローに変身するわけではなく、男性と女性の性が入れ替わるというもので、後年の『転校生』の先駆け的な作品だが、実際には主人公2人の人格が入れ替わる程度の描写に抑えられた。その一方で、四代目三遊亭小圓遊小松政夫土居まさるといった、様々な著名芸能人が毎回のゲストに起用された。

魔人ハンター ミツルギ』に続く国際放映制作の「アニクリエーション」作品第2弾だが、人形アニメはペケペケの動きを中心としており、人形アニメによる戦闘シーンをクライマックスとしていた『ミツルギ』よりも控え目な使われ方となっている[1]

視聴率は振るわず、『タケダアワー』では1969年放送の『妖術武芸帳』の13回に次ぐ15回で打ち切りとなった。放送終了から10年以上が経過した1980年代後半に入り、「かつて塩沢ときが出演していた番組」として『テレビ探偵団』などの懐古番組で幾度か取り上げられた。

ペケペケの声を担当した阪脩と次回予告予告ナレーションの声を担当した太田淑子も実際のところ夫婦共演作であった。

ストーリー

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同じ日に隣同士に引っ越してきた立花家と河井家だが、ライバル意識が強かったにもかかわらず、中学生同士の百合と陽一は仲良くなった。2人は空き地でタヌキのぬいぐるみを拾ったのだが、それは宇宙人のペケペケで2人に赤い玉と青い玉をくれた。その玉を使うと10分間だけ入れ替わることができるのだ。そのせいで2人の周りは大騒動に巻き込まれるのだった。

主な登場キャラクター

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立花 百合(たちばな ゆり)
立花家の一人娘で中学生。美少女だが勝気で男勝り。ペケペケからもらった赤い「ポンポコ玉」を所有している。
河井 陽一(かわい よういち)
立花家の隣人である河井家の一人息子で、同じく中学生。秀才だが気弱。青い「ポンポコ玉」を所有している。
ペケペケ
立花家と河井家の近くの空き地で、百合と陽一が見つけた、タヌキのぬいぐるみそっくりな宇宙人。助けてくれた御礼に、2人に「ポンポコ玉」をプレゼントした。一人称は「我輩」。普段は百合の部屋でタヌキのぬいぐるみに扮して住んでいる。ストーリー冒頭とエピローグでは視聴者に語り掛けることが多い。
鵜之目 タカ子(うのめ タカこ)
立花家と河井家の近所に、夫・トビ夫と共に住む、口うるさいおばさん。偶然百合と陽一の入れ替わりを目撃し、秘密を探ろうとしている。「見たわよ、見たわよ」や「ああた、ああた」が口癖。キャラの原典は『奥さまは魔女』のクラディッツ夫人(「ああた」も彼女の口癖から引用)。

ポンポコ玉

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ペケペケが百合と陽一にプレゼントした玉で、2人が玉を出して向き合い、(百合)「男になりたい」(陽一)「女になりたい」(2人)「ポンポコピー!」と唱えることで、2人の性が入れ替わる。ただし効力は10分しかなく、タイムリミットが過ぎると、強制的に2人の性は元に戻る。

スタッフ

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主題歌

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主題歌の発売元である東京レコードは、TBSの関連子会社。後年ディスコメイトレコードへと名称変更され、1985年に事業解散となった。
主題歌は、1995年2月1日東芝EMIから発売されたCD「オリジナル版 懐かしの特撮ヒーロー大全」(第5巻)にも収録されている。

キャスト

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放送日程

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放送回 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
1 4月15日 変てこ変てこナノダ! 長野洋 坪島孝
2 4月22日 おやおや?おやおやナノダ!
3 4月29日 はてはて?はてはてナノダ! 野崎貞夫
4 5月06日 バッチリ、ばっちりナノダ! 大野武雄
5 5月13日 ドッキリ?どっきりナノダ! 長野洋 坪島孝
6 5月20日 見ちゃった!見ちゃったナノダ! ジェームス三木
7 5月27日 マラソン、アラッそうナノダ! 大野武雄 野崎貞夫
  • 玉川良一(五木武利)
  • 西岡慶子(山田先生)
8 6月03日 ピンチ?ぴんちナノダ! 長野洋
9 6月10日 大当り!大当りナノダ! 田波靖男 坪島孝
  • 人見明(三太)
  • 牧野和子(野村夫人)
  • 入江ゆき(山口夫人)
  • 小磯マリ(西野先生)
  • 北川陽一郎(警官)
  • 美笹ゆき子(美容師)
10 6月17日 うっかり?うっかりナノダ! 長野洋
服部一久
  • 小島三児(三次)
  • 木島新一(編集長)
  • 林寛一、今井和雄(社員)
  • 小山百合子、片野典子(女中)
11 6月24日 シビレタ!しびれたナノダ! 長野洋 上野英隆
  • 小松政夫(解説者)
  • 江藤博利、喜久川清(仲間)
12 7月01日 オヤオヤ孝行!親孝行ナノダ! 田波靖男
  • 大泉滉(雨傘栗介)
  • 豊村真理子(ウエトレス)
  • 若原初子(小母さん)
13 7月08日 早起き?早起きナノダ! 長野洋 野崎貞夫
  • 赤津進(山田昇)
  • 青沼三朗(老人)
  • 小磯マリ(西野先生)
  • 江原一哉(ラッキョウ)
  • 谷村昌彦(販売店の主人)
14 7月15日 子連れ?子連れナノダ! 大野武雄
15 7月29日
[注 2]
ヤッパリ!やっぱりナノダ! 長野洋 坪島孝
  • 田武謙三(教頭先生)
  • 海野かつを(水泳の先生)
  • 牧野和子(生花の先生)
  • 入江ゆき(日舞の先生)
  • 鈴木治夫(お巡りさん)
  • 向井淳一郎(茶の湯の先生)

漫画

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小学館の学習雑誌に連載された。

映像ソフト

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2006年11月22日日本クラウンより、初ソフト化となる3枚組のDVDが発売された他、2020年8月28日にはベストフィールドより「昭和の名作ライブラリー」シリーズとして2枚組のBDが発売された。

脚注

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注釈

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  1. ^ 全怪獣怪人 上巻』では、名称を「立花かほる」と記載している[2]
  2. ^ 7月22日は「オールスターゲーム・第2戦中継大阪スタヂアム朝日放送制作)のため、19:30より放送の『がんばれ!兄ちゃん』、20:00より放送の『日曜ゴールデンシリーズ』と共に休止された。当日の新聞のラジオ・テレビ欄では、雨傘番組となっていた本番組には「最終回マーク」が付けられていたが、予定通り試合が行われたのを受け、翌週放送分が最終回となった。

出典

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参考文献

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  • 全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。 
TBS系列 日曜19:00 - 19:30(タケダアワー
前番組 番組名 次番組
アイアンキング
(1972年10月8日 - 1973年4月8日)
へんしん!ポンポコ玉
(1973年4月15日 - 7月29日)
GO!GO!アイドル
(1973年8月5日 - 9月30日)