みいつ (クルアーン)
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みいつ | |
啓示 | マッカ啓示 |
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章題の意味 | クルアーンが最初に啓示されたみいつの夜の、全世界を照すことになった御光の輝きを立証することに由来[1] |
詳細 | |
スーラ | 第97章 |
アーヤ | 全5節 |
ジュズウ | 30番 |
語数 | 30語 |
文字数 | 114文字 |
前スーラ | 凝血 |
次スーラ | 明証 |
音楽・音声外部リンク | |
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Islam House - タルティール朗誦法。 朗誦者: ファーリス・アッバード |
音楽・音声外部リンク | |
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Islam House.com - タジュウィード朗誦法。 朗誦者: ムハンマド・スィッディーク・アル=ミンシャーウィー |
『みいつ』[2]とは、クルアーンにおける第97番目の章(スーラ)。5つの節(アーヤ)から成る[1]。
内容
[編集]この章は ライラトルカドルを描く。ムハンマドに最初の啓示が下ったのは、西暦610年のラマダーンのある夜(ラマダーンの最後の10日間の奇数日)だといわれる。そして、その夜のことを「ライラトルカドル(みいつの夜)」と呼ぶ[3]。Q44章3節の「祝福された夜」も、これを指しているという解釈がある[4]。
この章や様々なハーディスによれば、ライラトルカドルは、ラマダン月の最後の10日間に含まれるどれかの奇数日の夜に当たると考えられているが、正確な日付ははっきりしていない。ムスリムはこの夜を特に神への祈りと嘆願と悔悛に特に適していると考えている。
およその内容は以下のようになる。
「カドル(Qadr)」とは、井筒俊彦によると「(神の)意思決定」「(神の)威力」「至高至尊の地位」[6]などに解されており、クルアーンの日本語訳で「アル・カドル(Al-Qadr)」の章名は「稜威章」(大川訳)、「定め」(井筒訳)、「聖断の章」(藤本ら訳)、「みいつ」(日本ムスリム情報事務所)などと表されている。
第4節の「精霊」は、「ジブリール(ガブリエル)」であると広く考えられている。
啓示の時期
[編集]これがマッカ啓示かメディーナ啓示かについては論争がある。[7]
脚注・出典
[編集]- ^ a b 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳
- ^ 漢字では御厳または御稜威と書き、神などの威光を表す「厳」「稜威」(いずれも「いつ」と読む)に接頭語「御(み)」を付け、敬って言う言葉である。
- ^ シンガポール日本人会 知ろう!学ぼう!楽しもう!21
- ^ 岩波イスラーム辞典「ライラ・アル=カドル」
- ^ Quran 97:1–5
- ^ 井筒俊彦『コーラン(下)』岩波書店 2004年
- ^ Abdulmageed Falah, Grammatical Opinions of Abu Hayyan Andalusi between Theory and Practice. Arab Journal for the Humanities. Academic Publication Council, Kuwait University: Vol. 29, Issue 116. 2011.