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みちのく有料道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
現道活用区間一般国道自動車専用道路(A')
みちのく有料道路
青森県道257号標識
E4A みちのく有料道路
開通年 1980年昭和55年)
起点 青森県七戸町[1]
終点 青森県青森市
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
料金所付近

みちのく有料道路(みちのくゆうりょうどうろ)は、青森県青森市と青森県七戸町を結ぶ青森県道路公社が管理する一般有料道路である。全線が青森県道257号後平馬屋尻線の一部になっている。

高速道路ナンバリングでは、八戸自動車道百石道路第二みちのく有料道路上北自動車道青森自動車道とともに「E4A」が割り振られている[2]

概要

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  • 起点:青森県上北郡七戸町字志茂川原
  • 終点:青森県青森市大字滝沢字下川原
  • 総延長:21.52 km
  • 車線数:2車線
  • 最高速度:60 km/h(みちのくトンネル内のみ50 km/h)
  • 事業費:210億円
  • 料金徴収期間:1980年11月13日 - 2029年11月12日(49年間)

24時間交通量(台)

区間 天間林出入口 - 青森滝沢出入口
平成24(2012)年度 4,600
平成25(2013)年度 4,900
令和元(2019)年度 5,600
令和5(2023)年度 6,800

(出典:「青森県道路公社データ」(国土交通省青森河川国道事務所ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

当道路は青森 - 八戸間を最短で結ぶ路線である。

東北自動車道坂梨トンネル小坂IC - 碇ヶ関IC間)が開通する以前は、青森市と盛岡市を結ぶ路線の一つとして活用された。

青森自動車道上北自動車道(天間林道路、上北天間林道路、上北道路)、第二みちのく有料道路百石道路八戸自動車道と連携し、青森・八戸間を結ぶ高速道路東北縦貫自動車道八戸線を補完する[3]道路として機能する。ただし、本道路の前後の区間は一般道路(青森県道242号後平青森線青森県道123号清水川滝沢野内線)であり、高規格道路としては連続していない。

一般国道自動車専用道路(A')に分類されているが、道路構造令上の区分は第3種第2級であり、高速自動車国道及び自動車専用道路に必要な第1種の道路の基準を満たしていない[4]

通行料金

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2023年12月19日時点[5]

  • 通常料金
    • 普通車:860円
    • 大型車 (1):1,320円
    • 大型車 (2):3,080円
    • 軽自動車等:650円
    • 軽車両等:80円
  • ETC料金(10%割引)
    • 普通車:770円
    • 大型車 (1):1,180円
    • 大型車 (2):2,770円
    • 軽自動車等:580円

障害者割引が普通車と軽自動車に適用される。

※ ETCの休日割引、深夜割引は本路線では適用されない。

沿革

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インターチェンジなど

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施設名 接続路線名 起点
から
の距離
備考 所在地
E4A 上北自動車道 方面[8]
下北半島縦貫道路国道4号野辺地七戸道路)・県道242号後平バイパス(事業中) 方面
天間林出入口 県道242号後平青森線 0.0 上北郡
七戸町
東天間TN 50 cc以下通行禁止
西天間TN 50 cc以下通行禁止
みちのくTN 延長: 3,178 m
50 km/h制限、50 cc以下通行禁止
青森市
駐車場 トイレ利用可能、休憩所 (みちのく憩いの家) は廃止
みちのくTB 本線料金所
滝沢TN 50 cc以下通行禁止
青森滝沢出入口 県道123号清水川滝沢野内線 21.52
E4A 青森自動車道 方面[8]

本道路の主な扱い

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  • ETCには、当初は対応してなかったが、2023年12月19日15時から運用を開始した[5][9]。当初は2022年度中に整備を完了し、東日本高速道路との調整を経て利用開始予定だった[10]が、半導体不足の影響でずれ込んだ。
  • 当料金所付近にあったみちのく憩いの家は、2009年(平成21年)半ばまで高速道路サービスエリアの様な役割をなしていた。後に軽食コーナーは終了し、無料休憩所となる。2014年(平成26年)に休憩所の建物はなくなったが、その後も駐車場および別棟のトイレは利用可能で、パーキングエリアのような役割を果たしている。
  • 一部区間で青森県道242号後平青森線[11]や鍵掛林道、青乙林道、東岳林道などの林道が並行しており、みちのく有料道路の途中にもそれらへ通ずる分岐点がある。しかし、これらの並行道路は未舗装どころか通行自体困難を極める箇所もみられる。みちのく有料道路自体は軽車両(自転車など)の通行が認められており料金も設定されているものの、トンネル区間では50 cc以下の車両は通行禁止となっている。

脚注

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  1. ^ 設立当時は天間林村
  2. ^ 高速道路ナンバリング 一覧”. 国土交通省. 2017年5月15日閲覧。
  3. ^ みちのく有料道路とは別に高速自動車国道である東北縦貫自動車道八戸線の計画があるが、当該区間は基本計画区間のため当面実現の見込みはない。
  4. ^ ただし、道路構造令第3種に該当する一部の道路でも、自動車専用道路に指定されている道路もある。その例として、角館バイパス常陸那珂有料道路甲府山梨道路などがある。その一方で、道路構造令第1種に該当する道路でも、荒川道路新潟山形南部連絡道路の一部を構成する)などのように一般道路となっている場合がある。
  5. ^ a b c 【みちのく有料道路】ETC令和5年12月19日(火)15時~運用開始 - 青森県道路公社
  6. ^ 青森県有料道路経営改革推進会議 - ウェイバックマシン(2011年3月23日アーカイブ分) - 青森県庁
  7. ^ みちのく有料道路 - ウェイバックマシン(2011年8月21日アーカイブ分) - 青森県道公社
  8. ^ a b 直接接続はされていない。
  9. ^ みちのく道のETC運用開始 来年末にずれ込む見通し, NHK NEWS WEB, (2022-10-25), https://web.archive.org/web/20221025005012/https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20221025/6080017775.html 2022年11月26日閲覧。 
  10. ^ みちのく有料道にETC整備へ, 東奥日報, (2021-02-19), https://www.toonippo.co.jp/articles/-/477565 2021年2月20日閲覧。 
  11. ^ 七戸町(旧天間林村)側からみちのく有料道路と並行・重複し、みちのくトンネルの七戸側の坑口付近から分かれ、上北鉱山を経由し青森市田代に至る。みちのく有料道路付近から田代平付近までは未舗装かつ道幅の狭い悪路が続き、冬期は閉鎖される。

関連項目

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外部リンク

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