アトリー (映画監督)
| アトリー Atlee | |
|---|---|
 第8回ヴィジャイ・アワード授賞式で新人監督賞を受賞するアトリー（2014年） | |
| 本名 | アルン・クマール（Arun Kumar） |
| 生年月日 | 1986年9月21日（38歳） |
| 出生地 |
 インド タミル・ナードゥ州マドゥライ県ティルッパランクンダム |
| 職業 | 映画監督、映画プロデューサー、脚本家 |
| ジャンル | タミル語映画 |
| 活動期間 | 2010年-現在 |
| 配偶者 | クリシュナ・プリヤー（2014年-現在）[1] |
| 事務所 | ア・フォー・アップル・プロダクション |
| 主な作品 | |
|
『ジョンとレジナの物語』 『火花 Theri』 『マジック』 『ビギル 勝利のホイッスル』 『JAWAN/ジャワーン』 | |
アトリー（Atlee、1986年9月21日 - ）は、インドのタミル語映画で活動する映画監督、映画プロデューサー、脚本家。
キャリア
[編集]25歳の時に助監督としてシャンカールの『ロボット』に参加し、2012年には『きっと、うまくいく』のリメイク作品『Nanban』でも助監督を務めている。2011年には短編映画『Mugaputhagam』を製作し、2013年にA・R・ムルガダースがプロデュースした『ジョンとレジナの物語』で監督デビューした。同作にはアーリヤー、ジャイ、ナヤンターラ、サティヤラージが出演し、興行収入5億ルピーを記録するヒット作となり、アトリーはヴィジャイ・アワード 新人監督賞を受賞している[2][3]。2016年はヴィジャイ、サマンタ、エイミー・ジャクソンを起用したアクション・スリラー映画『火花 Theri』を手掛け、同作はキャストの演技や音楽、カメラワーク、プロダクション・デザイン、アクションシーンなどが高く評価された。また、興行収入は15億ルピーを記録し、タミル語映画年間興行成績第2位にランクインするなど興行的にも成功を収めている[4]。
2017年には『マジック』を手掛け、同作にはヴィジャイ、サマンタ、ニティヤ・メーノーン、カージャル・アグルワール、S・J・スーリヤーが出演している。『マジック』は興行収入26億ルピーを記録するヒット作となり、タミル語映画で最も高い興行収入を記録した映画の一つに位置付けられている。同作は中国やフランスでも上映されたほか、海南国際映画祭や富川国際ファンタスティック映画祭でも上映されている[5]。また、妻プリヤー・アトリーと共同で映画製作会社ア・フォー・アップル・プロダクションを設立し、フォックス・スター・スタジオと共同でジーヴァー主演の『Sangili Bungili Kadhava Thorae』を製作している[6]。2019年にはヴィジャイ、ナヤンターラ、ジャッキー・シュロフを起用したスポーツ映画『ビギル 勝利のホイッスル』を手掛け、興行収入30億5000万ルピーを記録してタミル語映画年間興行成績第1位にランクインするなど興行的な成功を収めている[7]。
2020年はアルジュン・ダースとヴィノード・キシャン主演の『Andhaghaaram』をプロデュースし、同作は11月24日からNetflixで配信された[8]。2023年に『JAWAN/ジャワーン』でヒンディー語映画に進出し、同作にはシャー・ルク・カーン、ナヤンターラ、ヴィジャイ・セードゥパティ、プリヤーマニ、サニヤー・マルホートラ、リディ・ドーグラーが出演している[9]。同作は興行収入115億ルピーを記録するヒット作となり[10]、アトリーもフィルムフェア賞 監督賞にノミネートされたほか、ジー・シネ・アワード 監督賞を受賞するなど高い評価を得ている[11][12]。
私生活
[編集]2014年11月9日に女優のクリシュナ・プリヤーと結婚し[13]、2023年1月13日に息子が生まれた[14]。
フィルモグラフィー
[編集]| 年 | 作品 | 監督 | 製作 | 脚本 | 言語 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010 | ロボット | 助監督 | No | No | タミル語[15] | |
| 2012 | Nanban | 助監督 | No | No | 「Asku Laska」歌曲シーン出演 | |
| 2013 | ジョンとレジナの物語 | Yes | No | Yes | ||
| 2016 | 火花 Theri | Yes | No | Yes | ||
| 2017 | Sangili Bungili Kadhava Thorae | No | Yes | No | ||
| マジック | Yes | No | No | |||
| 2019 | ビギル 勝利のホイッスル | Yes | No | Yes | 「Singappenney」歌曲シーン出演 | |
| 2020 | Andhaghaaram | No | Yes | No | ||
| 2023 | JAWAN/ジャワーン | Yes | No | Yes | ヒンディー語 | 「Zinda Banda」歌曲シーン出演 |
| 2024 | Baby John | No | Yes | No | 『火花 Theri』のリメイク |
受賞歴
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| 年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| フィルムフェア賞 | ||||
| 2024年 | 監督賞 | 『JAWAN/ジャワーン』 | ノミネート | [11] |
| 原案賞 | ||||
| フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
| 2017年 | タミル語映画部門監督賞 | 『火花 Theri』 | ノミネート | [16] |
| 2018年 | 『マジック』 | [17] | ||
| 国際インド映画アカデミー賞 | ||||
| 2024年 | 監督賞 | 『JAWAN/ジャワーン』 | ノミネート | [18] |
| IIFAウトサヴァム | ||||
| 2017年 | タミル語映画部門監督賞 | 『火花 Theri』 | 受賞 | [19] |
| 南インド国際映画賞 | ||||
| 2017年 | タミル語映画部門監督賞 | 『火花 Theri』 | 受賞 | [20] |
| 2018年 | 『マジック』 | [21] | ||
| タミル・ナードゥ州映画賞 | ||||
| 2013年 | 台詞賞 | 『ジョンとレジナの物語』 | 受賞 | [22] |
| ヴィジャイ・アワード | ||||
| 2014年 | 新人監督賞 | 『ジョンとレジナの物語』 | 受賞 | [23] |
| 脚本賞 | ノミネート | |||
| 台詞賞 | ||||
| 2018年 | フェイバリット監督賞 | 『マジック』 | 受賞 | [24] [25] |
| 台詞賞 | ノミネート | |||
| エジソン賞 | ||||
| 2013年 | 新人監督賞 | 『ジョンとレジナの物語』 | 受賞 | |
| 2018年 | 監督賞 | 『マジック』 | [26] | |
| ジー・シネ・アワード | ||||
| 2024年 | 監督賞 | 『JAWAN/ジャワーン』 | 受賞 | [12] |
| ピンクヴィッラ・スクリーン&スタイル・アイコン賞 | ||||
| 2024年 | 監督賞 | 『JAWAN/ジャワーン』 | 受賞 | [27] |
出典
[編集]- ^ The Times of India (16 January 2017). “Atlee announces this wedding date!”. オリジナルの7 September 2023時点におけるアーカイブ。 7 September 2023閲覧。
- ^ “Raja Rani crosses 50 crore mark”. The Times of India. 25 December 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。16 February 2015閲覧。
- ^ “8th Annual Vijay Awards a grand success”. The Times of India. 25 December 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2016閲覧。
- ^ “India's Vijay Scores New Personal Record With Excellent 'Theri' Debut”. Forbes. 24 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “Vijay's 'Mersal' Rules Overseas With ₹20 Cr./$3M Start”. Forbes. 24 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “Sangili Bungili... star cast gets bigger”. Deccan Chronicle. 24 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “Did Vijay's 'Bigil' incur losses at the box office despite being the highest-grossing Tamil film of 2019?”. The Times of India. 24 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “Atlee’s Andhaghaaram to release on Netflix”. The Indian Express. 5 December 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “‘A dream come true’: Atlee, Anirudh Ravichander express excitement about working with Shah Rukh Khan in Jawan”. The Indian Express. 28 July 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。24 July 2023閲覧。
- ^ “Jawan Box office”. Bollywood Hungama (8 September 2023). 7 September 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。8 September 2023閲覧。
- ^ a b “List of Nominations for 69th Filmfare Awards 2024” (英語). filmfare.com. 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b “ZCA 2024 Winners”. Zee Cine Awards. 2024年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月17日閲覧。
- ^ “Atlee-Krishna Priya Wedding Reception Photos”. International Business Times (9 November 2014). 25 December 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2016閲覧。
- ^ “Jawan director Atlee Kumar and wife Priya reveal name of baby boy, share family photo”. The Economic Times. (2023年5月7日). ISSN 0013-0389. オリジナルの7 October 2023時点におけるアーカイブ。 2023年9月25日閲覧。
- ^ “Before Thalapathy 63: The films Atlee has been accused of plagiarising” (英語). India Today (17 April 2019). 2 July 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。14 June 2021閲覧。
- ^ “Tamil Nominations for Filmfare Awards South 2017”. Filmfare. 9 June 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 June 2017閲覧。
- ^ “Nominations for the 65th Jio Filmfare Awards (South) 2018”. Filmfare (4 June 2018). 4 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。4 June 2018閲覧。
- ^ “IIFA AWARDS ANNOUNCES IT’S HIGHLY ANTICIPATED 2024 NOMINATIONS”. IIFA. 2024年11月20日閲覧。
- ^ Upadhyaya, Prakash (14 March 2017). “IIFA South Utsavam Awards 2017: Here is the complete nomination list for Tamil movies”. International Business Times. オリジナルの18 May 2017時点におけるアーカイブ。 18 May 2017閲覧。
- ^ “SIIMA 2017 Nomination List – Tamil”. South Indian International Movie Awards. 31 May 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。31 May 2017閲覧。
- ^ Goyal, Divya (15 August 2018). “SIIMA 2018 Nominations: Vijay's Mersal Beats Madhavan And Vijay Sethupathi's Vikram Vedha”. NDTV. 10 September 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。10 September 2018閲覧。
- ^ “TN Govt. announces Tamil Film Awards for six years”. The Hindu. (14 July 2017). オリジナルの15 June 2018時点におけるアーカイブ。 6 November 2021閲覧。
- ^ Sangeetha, Seshagiri (6 July 2014). “Vijay Awards: Ajith's 'Arrambam', Kamal Haasan, Sivakarthikeyan Bag Awards [Winners List”]. IB Times. オリジナルの19 May 2017時点におけるアーカイブ。 6 July 2014閲覧。
- ^ Upadhyaya, Prakash (4 June 2018). “Vijay Awards 2018: Here is the complete list of winners [Photos”]. International Business Times. オリジナルの4 June 2018時点におけるアーカイブ。 4 June 2018閲覧。
- ^ “The Glitzy Night is Here!”. Hotstar (16 June 2018). 18 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。18 June 2018閲覧。
“Stars of the Night”. Hotstar (17 June 2018). 18 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。18 June 2018閲覧。 - ^ Upadhyaya, Prakash (26 February 2018). “Ilayathalapathy Vijay's Mersal sweeps Edison Awards [winners' list”]. International Business Times. オリジナルの29 April 2018時点におけるアーカイブ。 29 April 2018閲覧。
- ^ “Pinkvilla Screen & Style Icons Awards: Complete list of winners ft. Kiara Advani, Akshay Kumar, Karan Johar and more”. Pinkvilla. 19 March 2024閲覧。
外部リンク
[編集]- Atlee - IMDb
- atlee (@Atlee_dir) - X（旧Twitter）