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アンジュデジール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンジュデジール
2018年 JBCレディスクラシック
現役期間 2016年 - 2019年
欧字表記 Ange Desir
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2014年5月1日
死没 (存命)
ディープインパクト
ティックルピンク
母の父 フレンチデピュティ
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 辻牧場
馬主 安原浩司
調教師 昆貢栗東
競走成績
生涯成績 19戦6勝
獲得賞金 2億652万2000円
勝ち鞍
JpnI JBCレディスクラシック 2018年
JpnII エンプレス杯 2018年
JpnIII スパーキングレディーカップ 2017年
JpnIII マリーンカップ 2018年
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アンジュデジールは、日本競走馬。2018年のJBCレディスクラシックに優勝した。

馬名の意味はフランス語で天使の欲望から。

経歴

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2歳(2016年)

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6月25日函館の新馬戦に1番人気に推されてのデビューであったが、ロイヤルメジャーの2着に敗れる。続く7月31日の2歳未勝利戦は1番人気に応えて初勝利を飾る。休養を挟み、12月11日中京のこうやまき賞はペルシアンナイトの5着に終わり、この年を終える。

3歳(2017年)

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2月18日京都の3歳500万下は5着、続くフィリーズレビューでは13着と惨敗。芝に見切りをつけダートに新天地を求めて挑んだ4月23日京都の3歳500万下はファームフェイスの2着に入る。5月13日東京の3歳500万下では横山典弘との初コンビを組み2勝目を飾る。6月の関東オークスではクイーンマンボの2着に敗れるも、7月のスパーキングレディーカップは道中好位で追走すると直線で馬場のインから抜け出し、ララベル1馬身半差をつけ重賞初制覇を果たした[1]。秋に入り、レディスプレリュードは3着、JBCレディスクラシックは5着、そして年末のクイーン賞は2着と勝ちきれないレースが続いた。

4歳(2018年)

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4歳初戦となったエンプレス杯は中団追走から直線で外に持ち出すと最後はプリンシアコメータを差し切って重賞2勝目を挙げる[2]。続くマリーンカップは好スタートからハナを奪い軽快に逃げると最後はクイーンマンボの追撃を振り切って重賞3勝目となる[3]。その後、8月のエルムステークスは5着、10月のレディスプレリュードは4着と勝ちきれないレースが続いたが、11月4日のJBCレディスクラシックでは大外枠からの出走ながらスタート間もなく最内に進路を取ると好位追走から直線で脚を伸ばして先頭に立ち、最後はラビットランとの激しいたたき合いを差し返す格好でアタマ差制してJpnI初制覇を飾る[4]。実績が芝に特化していたディープインパクト産駒としては初のGI級ダート競走の勝ち馬となった。年内最後のレースとなったチャンピオンズカップは、一線級の牡馬と渡り合い4着に入線した。

5歳(2019年)

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フェブラリーステークスに向けての前哨戦東海ステークスでは歩様に異常を感じた鞍上の横山典弘が直線で追うのを止め、ブービーの12着で入線。横山は「見ての通り。何もなければいいが…」と状態を案じた[5]。その後、2度のレントゲン検査では異常が見られなかったが、3度目の検査で左前脚に軽度の骨折が判明。フェブラリーステークスは回避して放牧へ出されることになった。昆貢調教師は「1~2か月で治るようなものだと思う」と軽傷を強調した[6]。しかし、レースに復帰することなく、2019年11月20日付けで競走馬登録を抹消し、現役を引退した。引退後は生まれ故郷の辻牧場で繁殖入りする[7]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.06.25 函館 2歳新馬 芝1200m(稍) 16 7 13 003.00(1人) 02着 R1:10.6(36.5) -0.4 0四位洋文 54 ロイヤルメジャー 460
0000.07.31 札幌 2歳未勝利 芝1200m(良) 9 8 8 001.10(1人) 01着 R1:10.6(34.7) -0.2 0四位洋文 54 (ジェイケイマヤヒメ) 462
0000.12.11 中京 こうやまき賞 500万下 芝1600m(良) 13 1 1 021.90(6人) 05着 R1:35.9(34.0) -0.5 0太宰啓介 54 ペルシアンナイト 468
2017.02.18 京都 3歳500万下 芝1400m(稍) 14 8 14 005.70(3人) 05着 R1:24.1(34.6) -0.5 0岩田康誠 54 ベルカプリ 476
0000.03.12 阪神 フィリーズレビュー GII 芝1400m(良) 18 8 18 131.7(15人) 13着 R1:22.3(36.1) -1.3 0鮫島良太 54 カラクレナイ 474
0000.04.23 京都 3歳500万下 ダ1400m(良) 16 7 13 008.70(4人) 02着 R1:24.5(37.8) -0.3 0太宰啓介 54 ファームフェイス 474
0000.05.13 東京 3歳500万下 ダ1600m(重) 16 1 2 003.90(2人) 01着 R1:35.8(37.0) -0.6 0横山典弘 54 (アポロマーキュリー) 470
0000.06.14 川崎 関東オークス JpnII ダ2100m(重) 13 5 6 004.30(3人) 02着 R2:19.9(39.0) -0.9 0横山典弘 54 クイーンマンボ 470
0000.07.06 川崎 スパーキングレディーC JpnIII ダ1600m(稍) 12 6 7 004.40(2人) 01着 R1:41.6(38.5) -0.3 0横山典弘 52 ララベル 468
0000.10.05 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 16 5 10 005.50(3人) 03着 R1:54.7(39.8) -1.6 0横山典弘 53 クイーンマンボ 479
0000.11.03 大井 JBCレディスクラシック JpnI ダ1800m(重) 15 4 7 004.30(2人) 05着 R1:55.2(39.7) -1.0 0横山典弘 53 ララベル 478
0000.12.06 船橋 クイーン賞 JpnIII ダ1800m(良) 9 5 5 004.10(2人) 02着 R1:52.4(38.3) -0.6 0横山典弘 54 プリンシアコメータ 473
2018.02.28 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 11 1 1 004.90(4人) 01着 R2:16.3(39.4) -0.2 0横山典弘 54 (プリンシアコメータ) 469
0000.04.11 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(良) 12 6 7 003.70(2人) 01着 R1:41.2(37.4) -0.1 0横山典弘 57 (クイーンマンボ) 467
0000.08.12 札幌 エルムS GIII ダ1700m(重) 14 3 4 017.70(7人) 05着 R1:42.8(37.2) -0.8 0横山典弘 55 ハイランドピーク 474
0000.10.11 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 14 4 6 004.80(3人) 04着 R1:54.7(38.1) -0.8 0横山典弘 56 プリンシアコメータ 477
0000.11.04 京都 JBCレディスクラシック JpnI ダ1800m(良) 16 8 16 013.10(6人) 01着 R1:50.4(37.3) -0.0 0横山典弘 55 ラビットラン 480
0000.12.02 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 15 1 1 040.10(9人) 04着 R1:50.7(36.5) -0.6 0横山典弘 55 ルヴァンスレーヴ 486
2019.01.20 中京 東海S GII ダ1800m(良) 13 5 7 007.50(3人) 12着 R1:53.8(39.2) -4.0 0横山典弘 55 インティ 488

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 アズデザイヤ 2021年 鹿毛 デクラレーションオブウォー (デビュー前) [8]
2番仔 アンジュアルディ 2022年 黒鹿毛 バゴ 安原浩司 栗東・昆貢 (デビュー前) [9]
3番仔 アンジュデジールの2023 2023年 栗毛 カリフォルニアクローム (デビュー前) [10]
  • 2024年9月27日現在

血統表

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アンジュデジール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

ティックルピンク
2006 栗毛
*フレンチデピュティ
French Deputy(米)
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
母の母
*ブラッシングプリンセス
Blushing Princess(米)
1996 栗毛
Crafty Prospector Mr.Prospector
Gold Digger
Princess Laika Blushing Groom
Cool Mood
母系(F-No.) (FN:2-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5・5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][13]

脚注

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  1. ^ アンジュデジールが古馬を破って重賞初V!/スパーキングレディーC・川崎 netkeiba.com 2017年7月6日公開 2018年11月4日閲覧
  2. ^ アンジュデジールが差し切り重賞2勝目/エンプレス杯・川崎 netkeiba.com 2018年2月28日公開 2018年11月4日閲覧
  3. ^ 【マリーンC】(船橋)~アンジュデジールが逃げ切り重賞3勝目 ラジオNIKKEI 2018年4月18日公開 2018年11月4日閲覧
  4. ^ 【JBCレディスクラシック】叩き合い制してアンジュデジールが戴冠 サンケイスポーツ 2018年11月4日公開 2018年11月4日閲覧
  5. ^ 【東海S】アンジュデジールは12着大敗 横山典「何もなければいいが…」. サンケイスポーツ(2019年1月20日付). 2019年2月13日閲覧
  6. ^ 【フェブラリーS】アンジュデジール、左前脚の骨折で回避. スポーツ報知(2019年2月13日付). 2019年2月13日閲覧
  7. ^ “アンジュデジールが繁殖入り 18年JBCレディスクラシック優勝”. スポーツ報知. (2019年11月23日). https://hochi.news/articles/20191123-OHT1T50126.html?page=1 2019年11月23日閲覧。 
  8. ^ _________”. JBISサーチ. 2022年1月27日閲覧。
  9. ^ アンジュアルディ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
  10. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月30日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|アンジュデジール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年6月29日閲覧。
  12. ^ アンジュデジールの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年8月29日閲覧。
  13. ^ アンジュデジールの血統表”. netkeiba.com. 2019年6月29日閲覧。
  14. ^ アキトクレッセント”. netkeiba.com. 2019年6月29日閲覧。
  15. ^ Healthy Addiction(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  16. ^ My Sweet Addiction(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  17. ^ Hedonist(CAN)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  18. ^ Haynesfield(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  19. ^ Brilliant Speed(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  20. ^ Buryyourbelief(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  21. ^ Pretty Discreet(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。
  22. ^ Discreetly Mine(USA)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2019年6月29日閲覧。

外部リンク

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