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イアン・デズモンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イアン・デズモンド
Ian Desmond
コロラド・ロッキーズでの現役時代
(2019年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州サラソタ
生年月日 (1985-09-20) 1985年9月20日(39歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手遊撃手一塁手
プロ入り 2004年 MLBドラフト3巡目
初出場 2009年9月10日
最終出場 2019年9月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

イアン・モーガン・デズモンドIan Morgan Desmond, [ˈdɛzmənd]; 1985年9月20日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州サラソタ出身の元プロ野球選手外野手)。右投右打。愛称はチャロン[1]

ジョシュ・レニキーとは義兄弟である[2]

経歴

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プロ入りとナショナルズ時代

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2004年MLBドラフト3巡目(全体84位)でモントリオール・エクスポズから指名された[3]。6月16日に契約金43万ドルで契約を結び[4]、プロ入り。

2009年9月10日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。

2010年はオープン戦でクリスチャン・グーズマンとのポジション争いに勝利し、ナショナルズの正遊撃手となった[5]、シーズンでは154試合に出場して、打率.269、10本塁打、17盗塁だった。しかし、守備では両リーグ最多の34失策を記録してしまった[6]

2011年三振が増加し、前半戦は打率.223と低迷。後半戦は打率.289と復調したが[7]、トータルでの打撃成績は前年より下降した。

2012年オールスターゲームに初選出された。全遊撃手で最多の25本塁打を放ち、シルバースラッガー賞を初受賞した。

2013年は158試合に出場し、打率.280・20本塁打・80打点を記録した。

2014年1月17日にナショナルズと総額1750万ドルの2年契約に合意した[8]。154試合に出場し、打率.255、24本塁打・91打点(リーグ7位)・24盗塁を記録したが、リーグ3位の183三振を喫した。

2015年は156試合に出場し、打率.233、19本塁打、62打点に低迷した他、リーグワースト2位の187三振を喫した。オフの11月2日にFAとなった[9]。球団からはクオリファイング・オファーを提示されたが、拒否した[10]

レンジャーズ時代

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テキサス・レンジャーズでの現役時代
(2016年8月2日)

2016年2月29日にテキサス・レンジャーズと800万ドルの単年契約を結んだ[11]。この契約金額はクオリファイング・オファーの1580万ドル[10]より安い金額であった。昨年までとは大きく違いレンジャーズはデズモンドを左翼手として起用する方針だったが[12]。この年は好調を維持し、オールスターゲームに選出された。後半戦はやや調子を落としたが、最終的には156試合に出場して打率.285、22本塁打、86打点、21盗塁を記録した。2年ぶり自身4度目となる「20本塁打・20盗塁」を達成した。守備面では当初と違って主に中堅手として起用されたが、130試合で9失策(中堅手としてはリーグワースト)・守備率.971だった。また、左翼手としては29試合で3失策・守備率.929だった。なお、外野手としての合計12失策も、アリーグワーストだった。オフの11月3日にFAとなった。球団からは1720万ドルのクオリファイング・オファーを提示されたが、11月14日に拒否した[13]

ロッキーズ時代

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2016年12月13日にコロラド・ロッキーズと5年総額7000万ドルで契約を結んだ[14]

2017年3月12日、スプリングトレーニング中のシンシナティ・レッズとのオープン戦で左手人差し指に死球を受けて骨折[15]。手術を受けることになり、開幕は故障者リストで迎えた。4月30日に復帰し、同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で新天地デビューを果たした[16]

2018年は自己最多の160試合に出場し、打率.236、22本塁打、88打点、20盗塁を記録した。

2019年は正中堅手であるチャーリー・ブラックモンのコンバートにより再び中堅手として出場していたが、4失策とレンジャーズ時代同様に守備の粗さが目立った。またデビッド・ダールライメル・タピアの台頭によりシーズン途中からは左翼や代打として出場することが多くなった。140試合の出場で打率.255、20本塁打、65打点だった。

2020年COVID-19の影響で、SNSでシーズンの出場辞退を表明した[17]

2021年2月22日、前年に続き2021年シーズンも辞退すると表明した[18]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2009 WSH 21 89 82 9 23 7 2 4 46 12 1 0 1 1 5 0 0 14 2 .280 .318 .561 .879
2010 154 574 525 59 141 27 4 10 206 65 17 5 9 7 28 3 5 109 9 .269 .308 .392 .700
2011 154 639 584 65 148 27 5 8 209 49 25 10 11 5 35 2 4 139 9 .253 .298 .358 .656
2012 130 547 513 72 150 33 2 25 262 73 21 6 0 1 30 1 3 113 17 .292 .335 .511 .845
2013 158 655 600 77 168 38 3 20 272 80 21 6 2 5 43 3 5 145 16 .280 .331 .453 .784
2014 154 648 593 73 151 26 3 24 255 91 24 5 0 3 46 0 6 183 17 .255 .313 .430 .743
2015 156 641 583 69 136 27 2 19 224 62 13 5 6 4 45 0 3 187 9 .233 .290 .384 .674
2016 TEX 156 677 625 107 178 29 3 22 279 86 21 6 0 3 44 2 5 160 11 .285 .335 .446 .782
2017 COL 95 373 339 47 93 11 1 7 127 40 15 4 2 4 24 1 4 87 13 .274 .326 .375 .701
2018 160 619 555 82 131 21 8 22 234 88 20 6 1 4 53 0 6 146 17 .236 .307 .422 .729
2019 140 482 443 64 113 31 4 20 212 65 3 3 1 2 34 1 2 119 12 .255 .310 .479 .788
MLB:11年 1478 5944 5442 724 1432 277 37 181 2326 711 181 56 33 39 387 13 43 1402 132 .263 .315 .427 .742
  • 2021年度シーズン終了時

年度別投手成績

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W
H
I
P
2019 COL 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2019 COL 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 遊撃(SS)




































2009 WSH - 5 12 12 2 2 .923 17 37 43 4 14 .952
2010 - - 149 221 382 34 87 .947
2011 - - 152 226 437 23 85 .966
2012 - - 128 171 306 15 65 .970
2013 - - 158 234 446 20 96 .971
2014 - - 154 203 416 24 82 .963
2015 - - 155 226 417 27 94 .960
2017 COL 27 200 5 1 12 .995 - 1 1 3 0 0 1.000
2018 138 1111 84 6 113 .995 - 3 0 1 0 0 1.000
MLB 165 1311 89 7 125 .995 5 12 12 2 2 .923 917 1319 2451 147 523 .962
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2009 WSH - - 1 3 0 0 0 1.000
2010 - - 1 0 0 0 0 ----
2016 TEX 29 37 2 3 0 .929 130 293 6 9 2 .971 -
2017 COL 66 101 2 3 0 .972 1 5 0 0 0 1.000 -
2018 18 22 1 0 0 1.000 2 7 0 0 0 1.000 -
2019 44 57 4 1 1 .984 74 125 1 4 0 .969 -
MLB 157 217 9 7 1 .970 207 430 7 13 2 .971 2 3 0 0 0 1.000
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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背番号

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  • 6(2009年 - 2011年)
  • 20(2012年 - )

脚注

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  1. ^ Rockies Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  2. ^ C. Trent Rosecrans (2012年6月28日). “Nats' Ian Desmond takes brother-in-law deep” (英語). CBSSports.com. CBS Interactive. 2016年3月1日閲覧。
  3. ^ 2004 DRAFT TRACKER” (英語). MLB.com. July 16, 2023閲覧。
  4. ^ 2004 Draft Picks for Round #3” (英語). The Baseball Cube. 2016年3月1日閲覧。
  5. ^ Bill Ladson (2010年3月28日). “Desmond awarded starting shortstop job” (英語). MLB.com. 2016年3月1日閲覧。
  6. ^ Major League Leaderboards » 2010 » All Positions » Fielding Statistics” (英語). FanGraphs Baseball. 2016年3月1日閲覧。
  7. ^ Ian Desmond 2011 Batting Splits” (英語). Baseball-Reference. Sports Reference LLC.. 2016年3月1日閲覧。
  8. ^ Bill Ladson (2014年1月17日). “Zimmermann, Desmond sign two-year deals”. MLB.com. 2016年3月1日閲覧。
  9. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年12月13日閲覧。
  10. ^ a b Anthony Castrovince (2016年2月26日). “Sizing up the best fits for Desmond” (英語). MLB.com. 2016年3月1日閲覧。
  11. ^ T.R. Sullivan (2016年2月29日). “Rangers, Desmond complete 1-year deal” (英語). MLB.com. 2016年3月1日閲覧。
  12. ^ T.R. Sullivan (2016年2月29日). “Rangers to keep Desmond in LF all season” (英語). MLB.com. 2016年3月1日閲覧。
  13. ^ "Ian Desmond declines qualifying 2017 contract offer from Texas Rangers" (Press release). MLB.com (Texas Rangers). 14 November 2016. 2016年11月16日閲覧
  14. ^ Cash Kruth (2016年12月13日). “RangersDesmond excited to start next chapter with Rockies” (英語). MLB.com. 2016年12月14日閲覧。
  15. ^ Desmond headed for surgery, out indefinitely”. MLB (2017年3月13日). 2017年5月1日閲覧。
  16. ^ [1]
  17. ^ リークが、デスモンドが…MLBに相次ぐ辞退者日刊スポーツ 2020年7月1日掲載
  18. ^ ロッキーズのデズモンド、今季もプレーしないと発表日刊スポーツ 2021年2月22日掲載

関連項目

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外部リンク

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