コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

イオンビッグ

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イオンビッグ株式会社
AEON BIG CO.,LTD
本社が入居する第二友豊ビル(2021年12月)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
450-0002
愛知県名古屋市中村区名駅五丁目25番8号
設立 2011年平成23年)8月21日
業種 小売業
法人番号 4180001101313 ウィキデータを編集
事業内容 ディスカウントストア等の運営
代表者 小林健太郎(代表取締役社長[1]
資本金 1000万円
売上高 2275億4400万円
(2024年2月期)[2]
営業利益 61億2600万円
(2024年2月期)[2]
経常利益 61億6200万円
(2024年2月期)[2]
純利益 41億1900万円
(2024年2月期)[2]
純資産 113億1700万円
(2024年2月期)[2]
総資産 423億2600万円
(2024年2月期)[2]
従業員数 10,200名(2023年6月現在)
支店舗数 94店舗 (2023年6月現在)
決算期 2月末日
主要株主 イオン株式会社 100%
(2019年2月末日現在)[3]
外部リンク https://www.aeonbig.co.jp/
特記事項:特に出典のない項目は、設立時のニュースリリース[4]に基づく
テンプレートを表示

イオンビッグ株式会社ÆON BIG CO.,LTD)は、イオングループディスカウントストア事業を展開・運営している企業である。

概要

2011年8月21日イオンリテールからの会社分割により設立された[4]。中部地方を中心に北関東・近畿でイオンリテールが手がけてきた「ザ・ビッグ」などのディスカウントストア21店舗の事業を承継している。2018年4月4日まで本社はイオンリテール東海・長野カンパニー(現・東海カンパニー)のある愛知県名古屋市中村区名駅に置かれていたが、同年4月5日に第二友豊ビルへ移転した[5]

元々「ザ・ビッグ」は、広島県に本社を置いていたジャスコグループ(現・イオングループ)の企業「みどり」(のちに合併によりマックスバリュ西日本フジ)が展開し、それ以外のマックスバリュ運営会社でも展開されるようになった食品中心のDS事業であった。消費者のデフレ嗜好などを踏まえてDS事業をイオングループの成長戦略の柱の一つと位置付けることになり[4]、新たに独立させたものである。イオングループは総合スーパー(GMS)事業子会社の統合などグループ再編を進めており、その一環として位置づけられている。従来からのイオンのDS事業であった「メガマート」は一部店舗が1992年にイオンと石黒ホーマ(当時)[注 1]ケーヨー[注 2]との合弁で設立した「イシグロジャスコ」「ケーヨージャスコ」により運営されていた時期があり[注 3]、再度の分社化となる。

当社と岐阜県内に7つある店舗全てで、災害時の協定を自治体と結んでいる[6]

2019年9月1日付でマックスバリュ東海(MV東海)とマックスバリュ中部(MV中部)が合併(MV東海がMV中部を吸収合併)するにあたり、両社の事業を通常のスーパーマーケットに集約し、「ザ・ビッグ」の運営はイオンビッグに移管する方針が示された[7]。なお、MV中部の店舗は同年6月1日に、MV東海の店舗は同年7月1日に承継された(会社分割(簡易分割)によって運営移管)[3]。また、2021年6月1日付でマックスバリュ長野を吸収合併し、同社が運営していた長野県内の全店舗を承継した。さらに、2024年3月1日付でマックスバリュ南東北を吸収合併し、同社が運営していた宮城県福島県の全店舗を承継した[8][9]

沿革

歴代社長

イオンビッグ株式会社 歴代代表取締役社長
期間 氏名 出典
1 2011年08月21日 2018年04月04日 鈴木新樹 [4]
2 2018年04月05日 2019年09月05日 宮崎剛 [12]
3 2019年09月06日 現在 小林健太郎 [1]

店舗

2024年3月1日時点で3業態合計の店舗数は122店舗(宮城県20、福島県8、栃木県4、神奈川県6、山梨県13、長野県15、静岡県15、岐阜県9、愛知県10、三重県12、滋賀県6、奈良県4)[9]

前述のように2013年よりエクストラ彦根店を皮切りに新規出店(居抜き出店によるものを含む)も行われており、2020年2月時点で25店舗が該当する。

当社発足時点では通常業態の「ザ・ビッグ」を出店していなかったが、「メガマート」からの業態転換により新たに展開されるようになった。なお、マックスバリュ東海・マックスバリュ長野・マックスバリュ南東北から継承された店舗の一部は「マックスバリュ」からの転換店舗であるほか、旧マックスバリュ東海から継承された店舗には「キミサワ」からの転換店舗、旧マックスバリュ長野から継承された店舗には「ジャスコ」からの転換店舗もある。

2019年7月1日にマックスバリュ東海から35店舗の運営を引き継ぎ、同年9月14日に同社からの継承後初の新店舗がオープン。2021年6月にマックスバリュ長野との合併により長野県の15店舗の運営を引き継ぎ、2024年3月にはマックスバリュ南東北との合併により宮城県・福島県の22店舗の営業を引き継いだ。

2024年3月1日時点の店舗数は82店舗(宮城県16、福島県6、栃木県1、神奈川県6、山梨県13、長野県15、静岡県15、岐阜県5、三重県3、滋賀県2)。

なお、東京都昭島店イオンリテールが、兵庫県の店舗はフジ(旧・マックスバリュ西日本)が、青森県秋田県山形県の店舗はイオン東北がそれぞれ運営する。また、2021年6月29日までは埼玉県の八潮南店もイオンリテール運営のザ・ビッグとして営業していた(同月30日以降はイオンに転換されている)。

ザ・ビッグエクストラ

通常の「ザ・ビッグ」よりも店舗面積が広く、品ぞろえを充実させた派生業態。当社が運営していた「ザ・ビッグ」業態は当初この「ザ・ビッグエクストラ」のみで、分社当時は栃木県および滋賀県内の3店舗で展開されていた。その後、「イオンスーパーセンター」や「メガマート」からの業態転換により岐阜県、愛知県、三重県、奈良県にも出店されるようになったほか、前述のように彦根店を皮切りに新規開業による出店も行われるようになり、当社の主力店舗となっている。

2024年3月1日時点の店舗数は20店舗(栃木県3、岐阜県4、愛知県2、三重県4、滋賀県3、奈良県4)。なお、兵庫県の店舗はフジの運営である。

ザ・ビッグエクスプレス

売場面積1,000m2クラスの小型店舗業態で主に食料品と日用品のみの取り扱いとなる。当社としての1号店は愛知県岡崎市の岡崎福岡店(2016年7月1日開店)であった。その後2019年6月1日にマックスバリュ中部が運営する全店舗(13店舗)[注 5]を引き継ぎ、2024年3月1日にマックスバリュ南東北が運営する全店舗(6店舗)を引き継いだ。

2024年3月1日時点での店舗数は20店舗(宮城県4、福島県2、愛知県8、三重県5、滋賀県1)。

過去の店舗ブランド

イオンビッグとして運営されたことがあるもののみ示す。詳細は各記事を参照。

特徴のある店舗

以下、当社店舗の店名表記では「ザ・ビッグ」を省略する。

ザ・ビッグとしての開業時点で、[東]はマックスバリュ東海運営であった店舗、[中]はマックスバリュ中部運営であった店舗、[長]はマックスバリュ長野運営、[南]はマックスバリュ南東北であった店舗を表す。

他社店舗閉店後に出店した店舗
  • 石巻鹿又店[南](宮城県) - スーパーセンター ステップ1の跡地に出店。
  • エクスプレス将藍店[南](宮城県)- 将監ふれあい市場の跡地に出店。
  • 新利府店[南](宮城県)- イオン利府店の跡地に出店。
    • 旧イオン利府店が入居していた旧イオンモール利府自体が改装のため一時閉店となり、イオンモール新利府 北館として新装開業した際にザ・ビッグが出店した。旧イオン利府店はイオン東北による運営であり、旧店舗の南側に新規に建設されたイオンモール新利府 南館にイオンスタイル新利府(運営はイオン東北とイオンリテールによる2社共同)として移転された為、業態転換とはみなさず本項に含めた。
  • 小田原寿町店[東](神奈川県) - ユーコープ寿町店の跡地に出店。
  • 北杜須玉店[東](山梨県) - スーパーやまと須玉店の跡地に出店。
  • 韮崎店[東](山梨県) - スーパーやまとフジミモール店の跡地に出店。
  • 甲西店[東](山梨県) - プラスバリュー甲西店の跡地に出店。
  • 甲府和戸店[東](山梨県) - ビッグプラスバリュー甲府和戸店の跡地に出店。
  • 甲斐敷島店[東](山梨県) - オギノ敷島店の跡地に出店。
  • 笛吹井戸店(山梨県) - オギノ石和井戸店の跡地に出店。
  • 佐久インターウェーブ店[長](長野県) - つるかめランド佐久店[注 7]の跡地に出店。
  • 上田中央店[長](長野県) - デイツー上田中央店の跡地に出店。
  • 北中込店[長](長野県) - ツルヤ中込原店の跡地に出店。
  • 浜松萩丘店[東](静岡県) - リベロ萩丘店の跡地に出店。
  • 静岡豊田店[東](静岡県) - キミサワ静岡豊田店[13]の跡地に出店。
    • 当時のキミサワの運営会社であるCFSコーポレーションは、当時すでにイオングループ入りしていたものの、キミサワ静岡豊田店が2010年8月20日に閉店した[注 8]以降はしばらく空き家となっていた(ザ・ビッグ静岡豊田店の開店は2014年10月)ことから業態転換とはみなさず本項に含めた。
  • エクスプレス岡崎福岡店(愛知県) - フードマーケットマム福岡店の跡地に出店。
  • エクスプレス楠店[中](愛知県) - ナフコ不二屋楠店の跡地に出店。
  • エクスプレス南陽店[中](愛知県) - スター港店の跡地に出店。パチンコ店舗跡への居抜き出店となる。
  • 岐南店(岐阜県) - トミダヤ岐南店の跡地に出店[14]
  • 津藤方店(三重県) - DCMカーマ津藤方店の跡地に出店。
  • 豊郷店(滋賀県) - ピアゴ豊郷店の跡地に出店。
新築により新規出店した店舗
業態転換により開業した店舗(特記事項のある店舗のみ)
  • 信州池田店[長](長野県、マックスバリュ+メガマートから転換) - 「マックスバリュ」と「メガマート」の双方が出店しているショッピングセンターにおいて双方を閉店させ代わりに「ザ・ビッグ」を開店させる場合、「メガマート」の建物を「ザ・ビッグ」にする例が多いが、当店については双方の建物を合わせたものを「ザ・ビッグ」としている。
  • エクストラ岐阜池田店(岐阜県、マックスバリュ+メガマートから転換) - 同上。ただし店舗名を大型店「ザ・ビッグエクストラ」の扱いとしている。
  • 石和店[東](山梨県、マックスバリュから転換) - 総合スーパーの「石和サティ」(現・イオン石和店)において、食品売り場を「マックスバリュ」を入居させる形に変更(2008年5月30日)、その後「ザ・ビッグ」に転換している(2015年3月14日)。「ザ・ビッグ」が「イオン」店舗の食品売り場を受け持つ形で出店するのは珍しく、他にはイオン九州(2020年8月31日まではマックスバリュ九州)が運営する江北店(佐賀県杵島郡江北町、同じくイオン九州が運営するイオン江北店1階に入居)があるのみである。

閉店店舗

  • ザ・ビッグ相模原二本松店[東](神奈川県) - 2022年12月26日に閉店[15]
  • ザ・ビッグ静岡城北店[東](静岡県) - 2023年2月28日に一時閉店[19](店舗建て替えのため[20])。
    • もとはダイエー系列のスーパーマーケット「シヅオカヤ」→「セイフー」→「グルメシティ」として営業していた(グルメシティ関東も参照)ものの、2014年3月にマックスバリュ東海が譲り受けて「マックスバリュエクスプレス」として開業。その4ヶ月後に旧「ジョイフル東海」の店舗だったマックスバリュエクスプレス静岡唐瀬店(同店は閉店後、グループ会社のウエルシア薬局へ移管され「ウエルシア静岡唐瀬店」となる)との統合を兼ねて「ザ・ビッグ」に再転換された店舗であった。
  • ザ・ビッグ仙台南光台店[南](宮城県)- 2024年8月31日に一時閉店[21][22]。(店舗建て替えのため)
    • もとは1973年にジャスコとして開店し、マックスバリュを経て2014年9月に「ザ・ビッグ」に転換された店舗であった。イオンビッグが運営する店舗の中で1番古い建物であった。[21]

脚注

  1. ^ その後、ホーマック、DCMホーマックを経て、現在はDCM
  2. ^ 2024年9月にDCMに吸収合併。
  3. ^ イシグロジャスコは1995年、ケーヨージャスコは2000年に提携関係を解消。かつてのイオン直営以外のメガマートは提携先に引き継がれた。
  4. ^ マックスバリュ長野に継承され、2012年3月9日に隣接のマックスバリュと統合してザ・ビッグ信州池田店に転換。なお、後述するマックスバリュ長野との合併によりザ・ビッグ信州池田店も当社の運営となる。
  5. ^ マックスバリュ中部運営のザ・ビッグエクスプレスのイオンビッグへの運営承継が発表された時点では、マックスバリュ中部運営店舗は他に向島店(愛知県名古屋市中村区)もあったものの、イオンビッグには承継されず2019年5月30日をもって閉店した。
  6. ^ マックスバリュに転換された当初はマックスバリュ名古屋運営。
  7. ^ なおつるかめランドを運営していたテスコジャパンは2013年にイオングループとなりイオンエブリに社名が変更されたが、つるかめランド佐久店はイオングループ入りする前に閉店していた。
  8. ^ なおCFSコーポレーションのスーパーマーケット事業は2010年8月21日にイオンキミサワへ分社化されたが、キミサワ静岡豊田店はその直前に閉店していた。
  9. ^ 元は忠実屋の店舗であったが、同社のダイエー傘下入りにより「ダイエー」→「グルメシティ」と改称していた。

出典

  1. ^ a b グループ各社代表者の異動について” (PDF). イオン株式会社 (2019年9月6日). 2019年9月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f イオンビッグ株式会社 第55期決算公告
  3. ^ a b c d マックスバリュ東海株式会社及びマックスバリュ中部株式会社の合併契約締結並びにマックスバリュ東海株式会社からイオンビッグ株式会社への会社分割(簡易分割)及びマックスバリュ中部株式会社からイオンビッグ株式会社への会社分割(簡易分割)に関するお知らせ” (PDF). マックスバリュ東海株式会社、マックスバリュ中部株式会社. pp. 20-21 (2019年4月10日). 2020年6月22日閲覧。
  4. ^ a b c d 「イオンビッグ株式会社」設立のお知らせ (PDF) - イオン株式会社2011年8月19日付けニュースリリース
  5. ^ a b イオンビッグ株式会社の情報”. 法人番号公表サイト. 国税庁 (2018年4月10日). 2018年6月28日閲覧。
  6. ^ “御嵩町がイオン子会社と災害協定”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2018年10月4日). オリジナルの2018年10月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181012125145/https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20181004/3080000388.html 2018年10月12日閲覧。 
  7. ^ マックスバリュ東海株式会社及びマックスバリュ中部株式会社の経営統合(合併)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ” (PDF). マックスバリュ東海、マックスバリュ中部、イオン (2018年10月10日). 2018年10月12日閲覧。
  8. ^ a b イオンビッグ株式会社とマックスバリュ南東北株式会社の合併契約締結に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)イオン、イオンビッグ、マックスバリュ南東北、2023年9月26日https://www.aeonbig.co.jp/assets/pdf/news_230926.pdf2023年9月27日閲覧 
  9. ^ a b c イオンビッグとマックスバリュ 南東北 がひとつに “新生”イオンビッグ株式会社が誕生”. イオンビッグ (2024年3月1日). 2024年3月1日閲覧。
  10. ^ 11月21日(月)モール型SC名を「イオンモール」に名称統一します (PDF) - イオン株式会社 ニュースリリース 2011年10月27日(2011年10月30日閲覧)
  11. ^ イオンビッグとマックスバリュ長野が一つに 6月1日(火)新生イオンビッグ株式会社が誕生』(PDF)(プレスリリース)イオンビッグ株式会社、2021年6月1日https://www.aeonbig.co.jp/pdf/news_210601.pdf2021年6月1日閲覧 
  12. ^ グループ各社代表者の異動について” (PDF). イオン株式会社 (2018年4月5日). 2018年6月15日閲覧。
  13. ^ 平成23年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)”. CFSコーポレーション (2011年4月5日). 2011年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月24日閲覧。
  14. ^ 大規模小売店舗の変更の届出に関する件”. 岐阜県 (2022年10月11日). 2022年11月14日閲覧。
  15. ^ 閉店のお知らせ ザ・ビッグ相模原二本松店”. イオンビッグ (2022年11月26日). 2022年12月9日閲覧。
  16. ^ グルメシティ跡に小型ザ・ビッグ相模原二本松店開業”. 流通スーパーニュース (2017年6月27日). 2023年11月5日閲覧。
  17. ^ 相模原二本松店”. サンドラッグ. 2023年11月5日閲覧。
  18. ^ サンドラッグ相模原二本松店オープン”. サンドラッグ (2023年3月31日). 2023年11月5日閲覧。
  19. ^ 一時休業のお知らせ ザ・ビッグ静岡城北 店”. イオンビッグ (2023年1月28日). 2023年7月18日閲覧。
  20. ^ ビッグ城北店建て替え 解体は石川建材で”. 建設ニュース. 建通新聞社 (2023年5月9日). 2023年7月18日閲覧。
  21. ^ a b ザ・ビッグ仙台南光台店、9月1日から一時休業 老朽化に伴い建て替えへ”. 河北新報オンライン (2024年8月5日). 2024年8月9日閲覧。
  22. ^ 一時休業のお知らせ ザ・ビッグ仙台南光台店”. イオンビッグ株式会社. 2024年8月9日閲覧。

関連項目

ザ・ビッグ運営会社

外部リンク