イン・ア・センチメンタル・ムード (アルバム)
『イン・ア・センチメンタル・ムード』 | ||||
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ドクター・ジョン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ロサンゼルス オーシャン・ウェイ・スタジオ ニューヨーク パワー・ステーション | |||
ジャンル | R&B、ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | トミー・リピューマ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ドクター・ジョン アルバム 年表 | ||||
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『イン・ア・センチメンタル・ムード』(In a Sentimental Mood)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ドクター・ジョンが1989年に発表したスタジオ・アルバム。新たに契約を得たワーナー・ブラザース・レコードから発売された。
背景
[編集]メジャー・レーベルとの契約を失っていたドクター・ジョンは、以前所属していたアトランティック・レコードの社長アーメット・アーティガンに再契約を打診するが、アーティガンはドクター・ジョンから送られてきた曲を他のバンドに提供しようとしたため、交渉は決裂した[2]。そして、ドクター・ジョンは旧知のトミー・リピューマを介してワーナーと契約し[2]、リピューマは本作のプロデュースも担当した[3]。
全曲ともスタンダード・ナンバーのカヴァーで、「メイキン・フーピー!」にはリッキー・リー・ジョーンズがゲスト参加した。大部分の曲はロサンゼルス録音だが、「キャンディ」と「ラヴ・フォー・セール」の2曲のみニューヨークで録音され、このセッションではデヴィッド・バラードとハーリン・ライリーがリズム隊を務めた[3]。
反響・評価
[編集]アメリカでは『デスティヴリー・ボナルー』(1974年)以来15年ぶりのBillboard 200入りを果たし、142位を記録[1]。また、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは自身初の1位を獲得した[1]。収録曲「メイキン・フーピー!」は、グラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した[1]。
William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「彼は『グリ・グリ』の頃から変わってしまったかもしれないが、ドクター・ジョンはメロウになっても味わいがある」と評している[4]。
収録曲
[編集]5.のみインストゥルメンタルとして収録された[5]。
- メイキン・フーピー! - "Makin' Whoopee!" (Gus Kahn, Walter Donaldson) - 4:07
- キャンディ - "Candy" (Alex Kramer, Joan Whitney, Mack David) - 5:31
- アクセンチュエイト・ザ・ポジティヴ - "Accentuate the Positive" (Johnny Mercer) - 3:53
- マイ・バディ - "My Buddy" (G. Kahn, W. Donaldson) - 3:48
- イン・ア・センチメンタル・ムード - "In a Sentimental Mood" (Duke Ellington, Irving Mills, Manny Kurtz) - 4:04
- ブラック・ナイト - "Black Night" (Jessie Mae Robinson) - 4:10
- ドント・レット・ザ・サン・キャッチ・ユー・クライン - "Don't Let the Sun Catch You Cryin'" (Joe Greene) - 4:52
- ラヴ・フォー・セール - "Love for Sale" (Cole Porter) - 5:16
- モア・ザン・ユー・ノウ - "More Than You Know" (William Rose, Edward Eliscu, Vincent Youmans) - 4:36
参加ミュージシャン
[編集]- ドクター・ジョン - ボーカル、ピアノ、キーボード
- リッキー・リー・ジョーンズ - ボーカル(on #1)
- ヒュー・マクラッケン - ギター
- ポール・ジャクソン・ジュニア - アコースティック・ギター(on #1)
- ラリー・ウィリアムズ - シンセサイザー(on #1, #3, #6)
- エイブラハム・ラボリエル - ベース(on #1, #3)
- デヴィッド・バラード - ベース(on #2, #8)
- マーカス・ミラー - ベース(on #4, #5, #6, #7, #9)
- ハーヴィー・メイソン - ドラムス(on #1, #3, #6)
- ハーリン・ライリー - ドラムス(on #2, #8)
- ジェフ・ポーカロ - ドラムス(on #4, #5, #7, #9)
- レニー・カストロ - パーカッション(on #8)
- Trazi - パーカッション(on #8)
- デヴィッド・ファットヘッド・ニューマン - サクソフォーン・ソロ(on #2)
- ジョエル・ペスキン - サクソフォーン・ソロ(#3)
- ラルフ・バーンズ - ホーン・アレンジ
- マーティ・ペイチ - ホーン・アレンジ、ストリングス・アレンジ
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d Dr. John | Awards | AllMusic
- ^ a b Spera, Keith (1992年8月1日). “An Offbeat Interview With Dr. John”. Offbeat Magazine. 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b Dr. John - In A Sentimental Mood (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Ruhlmann, William. “In a Sentimental Mood - Dr. John”. AllMusic. 2015年12月12日閲覧。
- ^ 日本盤CD (WPCR-2600)歌詞カードに準拠