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エブリワン (コンビニエンスストア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社ココストアウエスト
エブリワンの店舗(垂水店、鹿児島県垂水市)
エブリワンの店舗(垂水店、鹿児島県垂水市)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 862-0967
熊本県熊本市南区流通団地2丁目11番地[広報 1]
設立 1994年(平成6年)10月13日[1]
業種 小売業
事業内容 コンビニエンスストアの運営、展開
代表者 桐戸通雄(代表取締役社長)[広報 1]
資本金 5500万円[広報 1]
売上高 約510億円(2011年5月)[広報 1]
従業員数 170名[広報 1]
決算期 5月[広報 1]
主要株主 株式会社ココストア
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エブリワンevery one)は、熊本県鹿児島県を中心に九州7県で店舗を展開していた日本のコンビニエンスストアチェーン。 かつて当チェーンの運営などを行っていた株式会社ココストアが株式会社ファミリーマートに買収された後、2016年(平成28年)8月までに大半の店舗がファミリーマートブランドに業態転換した(詳細は後節)。

歴史・概要

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寿屋が中心となって、1981年(昭和56年)11月10日九州地域スパー本部株式会社を設立したのが始まりである[2]

そして、独自にコンビニエンスストアチェーンを立ち上げることを目指し、1994年(平成6年)10月13日に寿屋が株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズを設立し、同年11月12日に1号店として菊池郡西合志町須屋(現・合志市)にエブリワン須屋店を開店した[1]

この1号店のエブリワン須屋店から、店内で焼き上げた焼き立てパンの提供を行って、競合他社と差別化を図っていた[3]

1995年(平成7年)1月27日 に長溝店を開店して福岡県に進出し[4]、同年9月に長嶺店で店内調理の「出来立て弁当」の販売を開始した[3]

1998年(平成10年)9月にエブリワン上田店を開店して大分県に進出し[5]1999年(平成11年)9月に寿屋とリョーユーパン九州コンビニエンスシステムズ株式会社を設立して[6]株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ九州地域スパー本部株式会社・リョーユーチェーンサポートシステムの3社が傘下に入る形で経営統合した[6]

1999年(平成11年)5月にココストアへの焼き立てパンの技術指導を開始し[3]、同年9月に寿屋とリョーユーパン九州コンビニエンスシステムズ株式会社を設立して[6]株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ九州地域スパー本部株式会社・リョーユーチェーンサポートシステムの3社が傘下に入る形で経営統合した[6]

2000年(平成12年)6月20日にココストアと業務提携し[7]2001年(平成13年)6月にはココストアに九州コンビニエンスシステムズやアイアンドアイリテイル(ニコマートのフランチャイジー)と共に買収されてその傘下に入った[8]

2004年(平成16年)2月1日に九州地域スパー本部を吸収合併[9]、同年5月20日にホットスパー沖縄与儀店を開店して沖縄県に進出した[10]

2005年(平成17年)に株式会社ココストアと九州地区エリアフランチャイズ契約を結び、同年5月2日から5月26日に九州地区のスパー87店舗を全てココストアへ転換した[11]

2007年(平成19年)12月14日にホットスパーのココストアへの転換を開始し[12]2008年(平成20年)3月末にホットスパーの全店舗のココストア転換が完了した[13]

2006年(平成18年)6月1日に九州コンビニエンスシステムズがココストアに吸収合併され、株式会社エブリワンは同社の子会社となった[14]

2010年(平成22年)8月24日に株式会社ミニストップと業務提携を締結し[15]、同年9月に同社九州地区と商品の相互供給を開始して[16]2012年(平成24年)8月18日にはグループとしてミニストップと資本・業務提携を締結し[17]2013年(平成25年)4月2日にイオングループのPBトップバリュ商品取扱い開始した[18]

2015年(平成27年)10月1日にココストアが株式会社ファミリーマートに買収されて完全子会社となり[19]、同年12月1日[20]ファミリーマートに当社も吸収合併されて法人が消滅した[21]。 そして、同月9日からエブリワンからファミリーマートへの転換を開始した[22]

また、2016年(平成28年)4月15日に「ココストアリテール」の全株式がファミリーマートからミツウロコに譲渡されて同社の子会社となり[23]、8月末から一部の店舗でRICストアへの転換を始め[24]、エブリワン・ココストア合わせて14店舗が同社に継承された[23]。 その際にポプラと提携して運営されていたが、同社の営業縮小に伴って、2021年(令和3年)春にYショップとの提携に切り替わったため、旧エブリワン店舗のうち3店舗がYショップMGに転換して営業を継続した[23]

その他、宮崎・鹿児島両県に所在する店舗については南九州ファミリーマートに経営移譲されてファミリーマートへ転換し[25]、沖縄県の店舗は沖縄ファミリーマートに経営移譲され[26]2015年(平成27年)12月22日からファミリーマートへの転換を初めて[27]2016年(平成28年)10月31日にファミリーマートへの転換を完了した[28]

年表

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  • 1981年(昭和56年)11月10日 - 九州地域スパー本部株式会社を設立[2]
  • 1982年(昭和57年)3月 - 九州地域スパー本部1号店として田迎良町店を開店[2]
  • 1994年(平成6年)
  • 1995年(平成7年)
    • 1月27日 - 長溝店を開店し、福岡県に進出[4]
    • 9月 - 長嶺店で店内調理の「出来立て弁当」の販売を開始[3]
  • 1998年(平成10年)9月 - エブリワン上田店を開店し、大分県に進出[5]
  • 1999年(平成11年)
    • 5月 - ココストアへの焼き立てパンの技術指導を開始[3]
    • 9月 - 寿屋とリョーユーパン九州コンビニエンスシステムズ株式会社を設立し、株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ九州地域スパー本部株式会社・リョーユーチェーンサポートシステムの3社が傘下に入り、経営統合[6]
  • 2000年(平成12年)6月20日 - ココストアと業務提携[7]
  • 2001年(平成13年)6月 - ココストアに九州コンビニエンスシステムズやアイアンドアイリテイル(ニコマートのフランチャイジー)と共に買収されてその傘下に入る[8]
  • 2004年(平成16年)
  • 2005年(平成17年)
    • 3月 - 株式会社ココストアと九州地区エリアフランチャイズ契約を結び、九州のココストア既存店を引き継ぐ。
    • 5月2日 - 5月26日 - 九州地区のスパー87店舗を全てココストアへ転換[11]
  • 2007年(平成19年)12月14日 - 沖縄のホットスパーのココストアへの転換を開始[12]
  • 2008年(平成20年)3月末 - 株式会社ホットスパーコンビニエンスネットワークスの全店舗のココストア転換が完了[13]。株式会社エブリワンも、ホットスパー全店舗をココストアへ転換した。
  • 2010年(平成22年)
  • 2012年(平成24年)8月18日 - グループとしてミニストップと資本・業務提携を締結[17]
  • 2013年(平成25年)4月2日 - イオングループのPBトップバリュ商品取扱い開始[18]
  • 2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)
    • 4月15日 - 「ココストアリテール」の全株式がファミリーマートからミツウロコに譲渡されて同社の子会社となる[23]
    • 8月末 - 一部の店舗でRICストアへの転換を開始[24]
    • 10月31日 - ファミリーマートへの転換を完了[28]
  • 2021年(令和3年)春 - ポプラの営業縮小に伴ってYショップとの提携に切り替え、旧エブリワン店舗のうち3店舗がYショップMGに転換して営業を継続[23]

店舗

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1号店のエブリワン須屋店から店内で焼き上げた焼き立てパンの提供を行っており、1995年(平成7年)9月に長嶺店から店内調理の「出来立て弁当」の販売を開始して、競合他社と差別化を図っていた[3]

展開していた店舗ブランド

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関連項目

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d “寿屋、焼き立てパンプラスの新型CVS展開へ”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1994年12月2日). pp4
  2. ^ a b c 『流通会社年鑑 1986年版』 日本経済新聞社、1985年11月11日。pp241
  3. ^ a b c d e f “企業の挑戦九州コンビニエンスシステム(株)と業務提携 (株)ココストア”. 中部財界 2000年9月号 (中部財界社) (2000年9月).pp34
  4. ^ a b “コトブキヤCVS、福岡進出1号店「エブリワン長溝店」大牟田に開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年2月1日). pp4
  5. ^ a b “九州版 コトブキヤCVS、大分県内1号店「エブリワン上田店」開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1998年6月5日). pp12
  6. ^ a b c d e “M&A取引レビュー 1999年9月、10月買収・部門買収・子会社の買収・合併”. M&A review 2000年1月号 (ポリグロットインターナショナル) (2000年1月1日).pp29-57
  7. ^ a b “ココストアがKCSなどと業務提携、大手に対抗”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2000年6月23日). pp1
  8. ^ a b “ココストア、壽屋CVSを完全傘下に、グループ総店舗2200店でCVS界7位へ”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2001年6月22日) pp2
  9. ^ a b “BUSINESS ANGLE 九州コンビニエンスシステムズ コンビニ店を進化させる生活密着型の新型店を熊本市に出店”. 財界九州2004年2月号 (財界九州社) (2004年2月)
  10. ^ a b c d e f “沖縄県沖縄市に「ホットスパー与儀店」オープン 九州コンビニエンスシステムズ 沖縄進出1号店”. 週刊経済 No.1275 (地域経済センター) (2004年5月18日).pp47
  11. ^ a b “スパー全87店をココストアに順次転換 エブリワン ココストアとエリアフランチャイズ契約”. 週刊経済 No.1325 (地域経済センター) (2005年5月10日).pp47
  12. ^ a b “ホットスパーが「COCO!」に変更 あす久米島に1号店”. 琉球新報 (琉球新報社). (2007年12月13日)
  13. ^ a b “ココストアイースト、新装で新規客増加 タスポ効果も”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2008年10月8日). pp4
  14. ^ “ココストア、グループ会社合併 商品・管理部門を統合”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2006年3月27日). pp1
  15. ^ a b “ミニストップとココストア、独自商品を相互供給、九州で提携。”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. (2010年8月24日) 
  16. ^ a b “ミニストップ、九州でココストアウエストと協業 開発・調達・供給など”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2010年9月1日). pp4
  17. ^ a b “ココストアと資本提携、ミニストップ、子会社に10%出資。”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. (2012年8月17日) 
  18. ^ a b “ココストアグループ、4月から「トップバリュ」商品取扱い開始”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2013年4月3日). pp16
  19. ^ a b “ココストアを子会社化 ファミマ、12月に吸収合併”. 中日新聞 (中日新聞社). (2015年10月2日). pp7
  20. ^ a b “ファミマに転換 中部は9日開始 ココストア”. 中日新聞 (中日新聞社). (2015年12月2日). pp6
  21. ^ a b 大畑滋生(2016年8月26日). “「エブリワン」今月末まで 吸収合併でファミマに衣替え”. 朝日新聞(朝日新聞社). pp西部本社第2経済面
  22. ^ a b “ココストア系→ファミマ、合併で衣替え 熊本で九州初”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年12月10日). pp熊本全県版
  23. ^ a b c d e RICストア(旧エブリワン、ココストア)、2016年秋より残存店舗を整理してポプラと提携へ”. 都商研ニュース. 都市商業研究所 (2016年11月17日). 2024年9月24日閲覧。
  24. ^ a b エブリワン・ココストア九州、2016年末までに「RICストア」に改称-人気のベーカリーも存続”. 都商研ニュース. 都市商業研究所 (2016年8月27日). 2024年9月24日閲覧。
  25. ^ 板倉千春(2016年6月22日).“南九州ファミリーマート、ココストア転換で鹿児島県離島に初出店”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). pp10
  26. ^ “始まりはホットスパー 沖縄県内のコンビニ史”. 琉球新報 (琉球新報社). (2019年7月12日)
  27. ^ “始まりはホットスパー 沖縄県内のコンビニ史”. 琉球新報 (琉球新報社). (2015年12月22日)
  28. ^ a b “さよならココストア 沖縄が最後 31日で全て閉店”. 中日新聞 (中日新聞社). (2016年10月29日). pp9

広報など1次資料

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  1. ^ a b c d e f 会社概要 ココストアウエスト 2024年9月24日閲覧。

外部リンク

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エブリワン公式サイト - ココストア運営時のサイト。2015年10月時点でのインターネットアーカイブ

株式会社エブリワン公式サイト - 九州コンビニエンスシステムズ提携時のサイト。2004年12月時点でのインターネットアーカイブ。