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エラスモ・ラミレス (右投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エラスモ・ラミレス
Erasmo Ramírez
タンパベイ・レイズ #61
基本情報
国籍 ニカラグアの旗 ニカラグア
出身地 リバス県リバス
生年月日 (1990-05-02) 1990年5月2日(34歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 アマチュアFA
初出場 2012年4月9日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ニカラグアの旗 ニカラグア
WBC 2013年2023年

エラスモ・ホセ・ラミレス・オリベラErasmo José Ramírez Olivera, 1990年5月2日 - )は、ニカラグアリバス県リバス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBタンパベイ・レイズ所属。

愛称エブリデイ・エラスモ[1]ミート[2]

経歴

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プロ入り前

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ニカラグアで生まれ、12歳の時にエルサルバドルへ移住した[3]

プロ入りとマリナーズ時代

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2007年9月1日にアマチュア・フリーエージェントでシアトル・マリナーズと契約を結んでプロ入り[3]

2012年4月9日のテキサス・レンジャーズ戦でリリーフとしてメジャーデビューを果たした[4]。6月14日のサンディエゴ・パドレス戦で初先発した。先発として5試合目の登板となった9月11日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャー初勝利を挙げた。オフの11月には、パナマで行われた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選のニカラグア代表に選出された[5]。同大会では第1戦のコロンビア戦で先発したが、敗戦投手となった。

2014年2月27日にマリナーズと1年契約に合意した[6]。この年は17試合(うち14試合先発)に登板したが、1勝6敗、防御率5.26、WHIP1.54と打ち込まれた[4]

レイズ時代

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2015年3月31日にマイク・モンゴメリーとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[7]。レイズ加入1年目は、先発ローテーションのスポットを勝ち取り、34試合中27試合で先発投手として投げた[4]規定投球回に到達し、11勝6敗、防御率3.75という好成績をマークしてブレイクを果たした[4]

2016年はリリーフに転身し、64試合(うち先発1試合)に登板した。防御率は前年と同水準の3.77であり、勝敗(7勝11敗)では先発投手のような多さだった[4]

2017年5月28日の試合に延長15回から登板し、セーブを記録した[1]。29日には先発登板したが、セーブを記録した翌日に先発登板するのは33年ぶりのことだった[1]

マリナーズ復帰

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2017年7月28日にスティーブ・シシェックとのトレードでマリナーズへ移籍した[8]。この年は2球団合計で37試合(先発19試合)に投げ、5勝6敗1セーブ、防御率4.37という成績であった。

2018年大円筋を痛めて長期離脱し、10試合(全て先発)の登板にとどまった。オフの11月2日にFAとなった[4]。前後するが、10月29日には2018日米野球のMLB選抜に選出された[9]。この大会時は前述の通りFAで所属球団がなかったがマリナーズのユニフォームで出場している。

レッドソックス時代

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2018年12月18日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、2019年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]

2019年は開幕を傘下のAAA級ポータケット・レッドソックスで迎え、4月16日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。4月19日にDFAとなり[12]、21日にマイナー契約でAAA級ポータケットへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月1日にFAとなった[4]

メッツ時代

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2020年1月24日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。9月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。オフの10月28日にFAとなった[4]

タイガース時代

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2021年1月19日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14]。シーズンでは5月4日にAAA級トレド・マッドヘンズへ配属されて開幕を迎えた[4][15]。5月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。8月27日にDFAとなり、翌28日に自由契約となった[17]

ナショナルズ時代

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ワシントン・ナショナルズ時代
(2023年4月4日)

2022年3月16日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[4]。4月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。オフの11月6日にFAとなったが[18]、12月20日に再契約を結んだ[4]

2023年は23試合(27イニング)に登板したが、防御率6.33、わずか13奪三振と苦戦し、6月7日にDFAとなり、8日に自由契約となった[19]

レイズ復帰

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2023年6月13日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ[20]。7月30日に40人ロースターに登録された[21]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 SEA 16 8 0 0 0 1 3 0 0 .250 238 59.0 47 6 12 1 3 48 0 0 26 22 3.36 1.00
2013 14 13 0 0 0 5 3 0 0 .625 321 72.1 79 12 26 0 3 57 0 0 44 40 4.98 1.45
2014 17 14 0 0 0 1 6 0 0 .143 338 75.1 82 13 34 2 6 60 3 0 44 44 5.26 1.54
2015 TB 34 27 0 0 0 11 6 0 0 .647 666 163.1 145 16 40 0 9 126 3 0 73 68 3.75 1.13
2016 64 1 0 0 0 7 11 2 15 .389 378 90.2 90 14 26 5 4 63 7 0 39 38 3.77 1.28
2017 26 8 0 0 0 4 3 0 7 .571 282 69.1 66 10 16 1 1 55 1 0 39 37 4.80 1.18
SEA 11 11 0 0 0 1 3 0 0 .250 257 62.0 57 12 15 1 1 54 0 0 31 27 3.92 1.16
'17計 37 19 0 0 0 5 6 1 7 .455 539 131.1 123 22 31 2 2 109 1 0 70 64 4.39 1.17
2018 10 10 0 0 0 2 4 0 0 .333 202 45.2 52 14 12 0 3 33 0 0 35 33 6.50 1.40
2019 BOS 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 3.0 4 2 1 0 1 1 0 0 4 4 12.00 1.67
2020 NYM 6 0 0 0 0 0 0 1 0 ---- 53 14.1 8 1 4 0 0 9 0 0 1 1 0.63 0.84
2021 DET 17 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 109 26.2 24 4 5 0 1 20 0 0 17 17 5.74 1.09
2022 WSH 60 2 0 0 0 4 2 0 5 .667 347 86.1 79 11 14 1 6 61 1 0 31 28 2.92 1.08
2023 23 0 0 0 0 2 3 0 2 .400 126 27.0 36 4 6 0 3 13 0 1 20 19 6.33 1.56
TB 15 2 0 0 0 1 0 0 1 1.000 148 33.1 46 7 7 0 1 30 2 0 27 24 6.48 1.59
'23計 38 2 0 0 0 3 3 0 3 .500 274 60.1 82 11 13 0 4 43 2 1 47 43 6.41 1.57
MLB:12年 314 96 0 0 0 40 45 4 31 .471 3480 828.1 815 126 218 11 42 630 17 1 431 402 4.37 1.25
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 50(2012年 - 2014年)
  • 30(2015年 - 2017年7月27日)
  • 31(2017年7月31日 - 2019年)
  • 43(2020年)
  • 66(2021年)
  • 61(2022年 - )

代表歴

[編集]

脚注

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  1. ^ a b c セーブを挙げた翌日に先発マウンドへ。レイズの右腕が33年ぶりの「連投」 2017年6月4日閲覧
  2. ^ M's Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月1日閲覧
  3. ^ a b Worldwide scouting web nets Mariners a top prospect
  4. ^ a b c d e f g h i j k l MLB公式プロフィール参照。2022年5月15日閲覧。
  5. ^ 2012 Qualifier Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月4日閲覧。
  6. ^ Seattle Mariners player signing updates” (英語). MLB.com Mariners Press Release (2014年2月27日). 2014年3月1日閲覧。
  7. ^ Rays acquire righty Ramirez in trade with Mariners MLB.com 英語 (2015年4月1日) 2015年4月3日閲覧
  8. ^ Greg Johns (2017年7月28日). “Mariners acquire Ramirez in swap for Cishek” (英語). MLB.com. 2017年7月28日閲覧。
  9. ^ 2018日米野球 MLBオールスターチーム コーチ・出場予定選手発表 侍ジャパン公式サイト (2018年10月29日) 2019年1月9日閲覧
  10. ^ David Adler (2019年1月3日). “Smith among 10 Red Sox non-roster invitees” (英語). MLB.com. 2019年1月9日閲覧。
  11. ^ Jeff Todd (2019年4月16日). “Red Sox Select Contract Of Erasmo Ramirez” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年4月17日閲覧。
  12. ^ Steve Adams (2019年4月19日). “Red Sox Place Eduardo Nunez On IL, Promote Michael Chavis, Designate Erasmo Ramirez” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年4月20日閲覧。
  13. ^ Connor Byrne (2020年9月4日). “Mets Select Erasmo Ramirez” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月5日閲覧。
  14. ^ Steve Adams (2020年1月19日). “Tigers Sign Erasmo Ramirez To Minor League Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月20日閲覧。
  15. ^ Mud Hens roster includes top Tigers prospects” (英語). MiLB.com (April 29, 2021). May 8, 2021閲覧。
  16. ^ Jason Beck (May 7, 2021). “Notes: Farmer DFAed; Ramos heads to IL” (英語). MLB.com. May 8, 2021閲覧。
  17. ^ Steve Adams (2021年8月28日). “Tigers Place Erasmo Ramirez On Release Waivers” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月8日閲覧。
  18. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). December 7, 2022閲覧。
  19. ^ Erasmo Ramirez: Released by Washington”. CBS Sports (2023年6月9日). 2023年7月15日閲覧。
  20. ^ Mark Polishuk (2023年6月13日). “Rays Sign Erasmo Ramirez To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年7月15日閲覧。
  21. ^ Rays' Erasmo Ramirez: Joining big club”. CBSSports.com (2023年7月30日). 2023年9月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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