コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

スティーブ・シシェック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スティーブ・シシェック
Steve Cishek
ワシントン・ナショナルズでの現役時代
(2022年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州ファルマス
生年月日 (1986-06-18) 1986年6月18日(38歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト5巡目
初出場 2010年9月26日
最終出場 2022年10月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2013年

スティーブン・R・シシェックSteven R. Cishek , 1986年6月18日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ファルマス出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はスピードパス[1]

メディアによっては「シーシェック」「シーシェク」「シシェク」と表記される。

経歴

[編集]

プロ入りとマーリンズ時代

[編集]

2007年MLBドラフト5巡目(全体166位)でフロリダ・マーリンズから指名され、プロ入り[2]

2010年9月26日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で4番手として登板し、メジャーデビューを果たした[3]

2011年はリリーフとしてメジャーに定着した。この年は45試合に登板して2勝1敗3セーブ、防御率2.63、55奪三振を記録した[4]

2012年はシーズン途中から不振のヒース・ベルに代わってクローザーに昇格した[5]。この年は68試合に登板して5勝2敗15セーブ、防御率2.69、68奪三振を記録した[4]

マイアミ・マーリンズ時代
(2013年5月12日)

2013年はシーズン開幕前の2月27日に第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出され[6]。シーズンでは69試合に登板して4勝6敗34セーブ、防御率2.33、74奪三振を記録した[4]

2014年1月17日にマーリンズと380万ドルの1年契約を結んだ[7]。この年は67試合に登板し、4勝5敗39セーブ・防御率3.17だった[4]

2015年は開幕から大不振に陥り、6月2日に傘下のAA級ジャクソンビル・サンズへ降格した[8]。その後、13日にメジャー復帰した[2]

カージナルス時代

[編集]
セントルイス・カージナルス時代
(2015年8月13日)

2015年7月24日にカイル・バラクローとのトレードで、セントルイス・カージナルスへ移籍した[9]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[10]

マリナーズ時代

[編集]

2015年12月14日、シアトル・マリナーズと2年1000万ドルの契約を結んだ[11][12]

2016年は7月末まで抑えを務め、通年では62試合に登板して4勝6敗25セーブ[2]、防御率2.81、WHIP1.02、奪三振率10.7[4]という素晴らしい成績を残した。

レイズ時代

[編集]
タンパベイ・レイズ時代
(2017年9月21日)

2017年7月28日にエラスモ・ラミレスとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[13]。この年は2チーム合算で49試合と登板数は減少したが、3勝2敗1セーブ、防御率2.01[2]、WHIP0.90[4]と投球内容は前年よりも良化した。オフの11月2日にFAとなった[14]

カブス時代

[編集]

2017年12月16日にシカゴ・カブスと2年1300万ドルで契約した[15]。翌2018年は自己最多かつチームトップの80試合に登板、4勝3敗4セーブ、防御率2.18、WHIP1.04、奪三振率10.0を記録した。

2019年はチーム2位の70試合に投げ、4勝6敗7セーブ、防御率2.95、WHIP1.20を記録した。オフの10月31日にFAとなった[16]

ホワイトソックス時代

[編集]

2020年1月7日にシカゴ・ホワイトソックスと1年600万ドル(2年目は675万ドル)で合意したと報じられ、14日に正式契約を結んだ[17]。9月24日にDFAとなり[18]、29日に自由契約となった[19]

エンゼルス時代

[編集]

2021年2月9日にヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[20]が、3月25日に自由契約となり[21]、29日にロサンゼルス・エンゼルスと100万ドルの単年契約を結んだ[22]。成績が安定したシーズン後半からはクローザーライセル・イグレシアスの前を投げるセットアッパーとして起用された。オフの11月3日にFAとなった[23]

ナショナルズ時代

[編集]

2022年3月14日にワシントン・ナショナルズと175万ドルの単年契約を結んだ[24]。オプションとして最大50万ドルの出来高が含まれる。オフの11月6日にFAとなった[25]。12月30日に現役引退を表明した[26]

投球スタイル

[編集]

長身のサイドスロー右腕。シンカーボーラーで、全投球の約半数が91~94mphシンカーである。決め球は81~85mphのスライダーで、基本的にはシンカーとスライダーの組み合わせがメインである。その他にはフォーシームチェンジアップも投げるが、チェンジアップは左打者にしか投げない[27]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2010 FLA
MIA
3 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 15 4.1 1 0 1 0 0 3 0 0 0 0 0.00 0.46
2011 45 0 0 0 0 2 1 3 2 .667 229 54.2 45 1 19 7 3 55 5 0 18 16 2.63 1.17
2012 68 0 0 0 0 5 2 15 13 .714 275 63.2 54 3 29 6 6 68 1 1 26 19 2.69 1.30
2013 69 0 0 0 0 4 6 34 1 .400 281 69.2 53 3 22 6 2 74 1 0 19 18 2.33 1.08
2014 67 0 0 0 0 4 5 39 0 .444 275 65.1 58 3 21 2 1 84 1 0 26 23 3.17 1.21
2015 32 0 0 0 0 2 6 3 3 .250 144 32.0 37 2 14 3 0 28 0 0 19 16 4.50 1.59
STL 27 0 0 0 0 0 0 1 3 --- 99 23.1 18 2 13 0 1 20 1 0 7 6 2.31 1.33
'15計 59 0 0 0 0 2 6 4 6 .250 243 55.1 55 4 27 3 1 48 1 0 26 22 3.58 1.48
2016 SEA 62 0 0 0 0 4 6 25 9 .400 258 64.0 44 8 21 2 4 76 4 0 21 20 2.81 1.02
2017 23 0 0 0 0 1 1 1 6 .500 80 20.0 13 3 7 1 1 15 1 1 7 7 3.15 1.00
TB 26 0 0 0 0 2 1 0 9 .667 94 24.2 13 0 7 0 2 26 2 0 3 3 1.09 0.81
'17計 49 0 0 0 0 3 2 1 15 .600 174 44.2 26 3 14 1 3 41 3 1 10 10 2.01 0.90
2018 CHC 80 0 0 0 0 4 3 4 25 .571 288 70.1 45 5 28 4 9 78 2 0 19 17 2.18 1.04
2019 70 0 0 0 0 4 6 7 11 .400 267 64.0 48 7 29 1 7 57 4 0 22 21 2.95 1.20
2020 CWS 22 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- 93 20.0 21 4 9 0 4 21 0 0 12 12 5.40 1.50
2021 LAA 74 0 0 0 0 0 2 0 21 .000 308 68.1 61 2 41 5 6 64 4 2 32 26 3.42 1.49
2022 WSH 69 0 0 0 0 1 4 1 6 .200 287 66.1 54 11 27 1 13 74 3 0 33 31 4.21 1.22
MLB:13年 737 0 0 0 0 33 43 133 109 .434 2993 710.2 565 54 288 38 59 743 29 4 264 235 2.98 1.20
  • 2022年度シーズン終了時
  • FLA(フロリダ・マーリンズ)は、2012年にMIA(マイアミ・マーリンズ)に球団名を変更

年度別守備成績

[編集]
投手守備


投手(P)












2010 FLA
MIA
3 2 0 0 0 1.000
2011 45 4 5 4 0 .692
2012 68 9 5 1 0 .933
2013 69 9 6 1 0 .938
2014 67 2 5 2 0 .778
2015 32 4 5 1 0 .900
STL 27 0 2 1 0 .667
'15計 59 4 7 2 0 .846
2016 SEA 62 0 8 1 0 .889
2017 23 2 3 1 1 .833
TB 26 0 2 2 0 .500
'17計 49 2 5 3 1 .700
2018 CHC 80 5 8 1 1 .929
2019 70 4 8 1 1 .923
2020 CWS 22 1 0 0 0 1.000
2021 LAA 74 3 8 1 1 .917
2022 WSH 69 2 2 0 0 1.000
MLB 737 47 67 17 4 .870
左翼守備


左翼(LF)












2018 CHC 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

[編集]
  • 66(2010年 - 2011年)
  • 31(2012年 - 2015年途中、2016年 - 2017年7月27日、2020年)
  • 28(2015年途中 - 同年終了)
  • 33(2017年7月29日 - 同年終了、2022年)
  • 41(2018年 - 2019年)
  • 40(2021年)

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Bill Chastain (2017年8月27日). “Rays Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  2. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2017年12月18日閲覧。
  3. ^ September 26, 2010 Florida Marlins at Milwaukee Brewers Play by Play and Box Score” (英語). Baseball-Reference.com. Sports Reference LLC. 2015年12月3日閲覧。
  4. ^ a b c d e f Baseball-Reference参照。2017年12月18日閲覧。
  5. ^ Miami Marlins' Heath Bell says it's 'hard to respect' manager Ozzie Guillen” (英語). ESPN (2012年9月26日). 2015年12月3日閲覧。
  6. ^ Team USA final roster for WBC announced” (英語). USABaseball.com (2013年2月22日). 2015年12月3日閲覧。
  7. ^ Joe Frisaro (2014年1月7日). “Marlins avoid arbitration with Stanton, Cishek, Dunn” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  8. ^ Jason Butt (2015年6月1日). “Marlins option P Steve Cishek to Double-A to work on mechanics” (英語). CBS Sports. CBS Interactive. 2015年12月3日閲覧。
  9. ^ Marlins trade Steve Cishek to Cardinals for pitching prospect” (英語). Sports Illustrated (2015年7月24日). 2015年7月26日閲覧。
  10. ^ Jenifer Langosch (2015年12月2日). “Cards keep Moss, non-tender Cishek, Stanley” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  11. ^ Mariners, Cishek make two-year deal official” (英語). MLB.com (2015年12月14日). 2015年12月19日閲覧。
  12. ^ この契約ではそれぞれの年、交代完了の数に応じて最大で350万ドルの出来高が発生する可能性がある
  13. ^ Greg Johns (2017年7月28日). “Mariners acquire Ramirez in swap for Cishek” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  14. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
  15. ^ Greg Johns (2017年12月16日). “Cubs, Cishek agree to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  16. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2020年1月16日閲覧。
  17. ^ Scott Merkin, David Adler (2020年1月14日). “Cishek, White Sox agree to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2020年1月16日閲覧。
  18. ^ White Sox Designate Steve Cishek, Ross Detwiler For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月24日閲覧。
  19. ^ White Sox Release Steve Cishek; Ross Detwiler Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月30日閲覧。
  20. ^ Connor Byrne (2021年2月9日). “Astros Sign Steve Cishek To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月21日閲覧。
  21. ^ Astros Release Steve Cishek” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。
  22. ^ Angels To Sign Steve Cishek, Tony Watson” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。
  23. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). MLB Players.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  24. ^ Steve Cishek Nationals deal”. MLB.com. 2022年3月15日閲覧。
  25. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). December 7, 2022閲覧。
  26. ^ 元エ軍の通算133S右腕が引退 今季69登板も36歳で区切り「切れある球いかなくなった」”. Full-Count (2022年12月31日). 2022年12月31日閲覧。
  27. ^ Player Card: Steve Cishek” (英語). Brooks Baseball. Baseball Prospects. 2015年12月3日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]