エリカ賞
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エリカ賞 | |
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2011年エリカ賞 | |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 阪神競馬場 |
距離 | 芝2000m |
格付け | 1勝クラス(2019年) |
賞金 |
1着賞金1000万円 |
出走条件 | サラブレッド系2歳(特指)(混合) |
負担重量 | 馬齢 |
エリカ賞(えりかしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝2000mで施行する競馬の競走である。レース名の由来は植物のエリカから。
概要
[編集]2歳限定の条件戦ながら、のちのダービー馬をはじめとするGI(JpnI)優勝馬を多数輩出しており、「出世レース」として競馬ファンの間で知られている。
施行時期は阪神競馬の年末の開催でほぼ固定されており、2013年までは阪神ジュベナイルフィリーズ前日の土曜開催となっていたが、2014年は有馬記念前日の土曜開催となる[1]。2015年から2017年までは開催休止となっていたが、2018年より復活されることになった[2]。
歴史
[編集]- 3歳400万円以下、阪神競馬場の芝2000mの競走として新設。
- 1987年 - 阪神競馬場の芝1400mに変更される。
- 1988年 - 阪神競馬場の芝2000mに再度変更される。
- 1990年 - 阪神競馬場の改修工事のため、京都競馬場の芝2000mで施行される。出走条件が「3歳500万円以下」に変更される。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「3歳500万円以下」から「2歳500万円以下」に変更。
- 2015年〜2017年 - 施行休止[3](2015年から2017年までは年末最終週に同条件の2歳500万円以下・平場・阪神競馬場芝2000mのレースとして施行されていた[要出典])。
- 2019年 - 出走条件が「2歳500万円以下」から「2歳1勝クラス」に変更。
- 2024年 - 阪神競馬場のリフレッシュ工事のため、京都競馬場の芝2000mで施行。
歴代優勝馬
[編集]1985年以降のデータ。馬齢は2000年以前も現年齢を用いる。
施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 優勝馬ののちのGI(JpnI)優勝 |
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1985年11月30日 | アイノスター | 牡2 | 2:03.1 | 増井裕 | 土門健司 | |
1986年11月29日 | ファンドリスキー | 牡2 | 2:04.2 | 岩元市三 | 布施正 | |
1987年12月12日 | ラガーブラック | 牡2 | 1:23.5 | 村本善之 | 大久保正陽 | |
1988年12月3日 | ドウカンホープ | 牡2 | 2:03.3 | 松永幹夫 | 鹿戸明 | |
1989年12月2日 | グランドゴールド | 牡2 | 2:01.8 | 南井克巳 | 布施正 | |
1990年12月8日 | イイデサターン | 牡2 | 2:03.5 | 河内洋 | 大久保正陽 | |
1991年11月30日 | ノーザンコンダクト | 牡2 | 2:04.0 | 岡潤一郎 | 伊藤修司 | |
1992年12月5日 | ワコーチカコ | 牝2 | 2:03.9 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | |
1993年12月4日 | エアダブリン | 牡2 | 2:04.2 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | |
1994年12月3日 | タヤスツヨシ | 牡2 | 2:04.2 | 小島貞博 | 鶴留明雄 | 1995年東京優駿 |
1995年12月2日 | メイショウヤエガキ | 牝2 | 2:01.9 | M.キネーン | 伊藤雄二 | |
1996年12月7日 | タヤススリーセブン | 牡2 | 2:04.1 | 松永昌博 | 松永善晴 | |
1997年11月29日 | ヤマニントランザム | 牡2 | 2:04.4 | 武豊 | 浅見秀一 | |
1998年12月5日 | アドマイヤベガ | 牡2 | 2:06.1 | 武豊 | 橋田満 | 1999年東京優駿 |
1999年12月4日 | ヒダカサイレンス | 牡2 | 2:03.2 | 秋山真一郎 | 野村彰彦 | |
2000年12月3日 | クロフネ | 牡2 | 2:01.2 | 松永幹夫 | 松田国英 | 2001年NHKマイルカップ、ジャパンカップダート |
2001年12月2日 | ヤマニンセラフィム | 牡2 | 2:02.3 | 蛯名正義 | 浅見秀一 | |
2002年12月7日 | アドマイヤグルーヴ | 牝2 | 2:03.0 | 武豊 | 橋田満 | 2003年・2004年エリザベス女王杯 |
2003年12月13日 | キングカメハメハ | 牡2 | 2:02.6 | 武豊 | 松田国英 | 2004年NHKマイルカップ、東京優駿 |
2004年12月11日 | トーセンマエストロ | 牡2 | 2:02.5 | M.デムーロ | 飯田雄三 | |
2005年12月10日 | サクラメガワンダー | 牡2 | 2:03.4 | 安藤勝己 | 友道康夫 | |
2006年12月9日 | ダノンジュンコウ | 牡2 | 2:02.1 | 佐藤哲三 | 佐々木晶三 | |
2007年12月8日 | アルスノヴァ | 牝2 | 2:02.5 | 安藤勝己 | 池江泰寿 | |
2008年12月14日 | アーリーロブスト | 牡2 | 2:03.4 | 吉田豊 | 本田優 | |
2009年12月13日 | エイシンフラッシュ | 牡2 | 2:05.3 | 内田博幸 | 藤原英昭 | 2010年東京優駿、2012年天皇賞(秋) |
2010年12月12日 | スマートロビン | 牡2 | 2:05.2 | 内田博幸 | 松田国英 | |
2011年12月11日 | ヴィルシーナ | 牝2 | 2:04.1 | I.メンディザバル | 友道康夫 | 2013年・2014年ヴィクトリアマイル |
2012年12月9日 | マイネルマエストロ | 牡2 | 2:04.7 | 和田竜二 | 西園正都 | |
2013年12月7日 | バンドワゴン | 牡2 | 2:01.7 | 和田竜二 | 石坂正 | |
2014年12月27日[4] | ベルーフ | 牡2 | 2:02.4 | 川田将雅 | 池江泰寿 | |
2018年12月8日[5] | エールヴォア | 牝2 | 2:01.4 | 川田将雅 | 橋口慎介 | |
2019年12月7日[6] | ヒュッゲ | 牡2 | 2:00.6 | 川田将雅 | 友道康夫 | |
2020年12月12日[7] | アドマイヤハダル | 牡2 | 2:03.4 | 福永祐一 | 大久保龍志 | |
2021年12月11日[8] | サトノヘリオス | 牡2 | 1:59.7 | 岩田望来 | 友道康夫 | |
2022年12月10日[9] | レミージュ | 牝2 | 2:00.7 | 荻野極 | 松永幹夫 | |
2023年12月9日[10] | メリオーレム | 牡2 | 2:00.3 | 川田将雅 | 友道康夫 | |
2024年12月7日[11] | ナグルファル | 牡2 | 2:00.6 | 坂井瑠星 | 杉山晴紀 |
出典
[編集]- netkeiba.com
- 1985年 - 『優駿』1986年2月号、日本中央競馬会、154頁
脚注
[編集]- ^ 平成26年第5回阪神競馬番組(PDFファイル) - 日本中央競馬会、2014年8月3日閲覧
- ^ 平成30年第5回阪神競馬番組(PDFファイル) - 日本中央競馬会、2018年7月29日閲覧
- ^ 平成27年第5回阪神競馬番組(PDFファイル) - 日本中央競馬会、2015年8月3日閲覧
- ^ 2014年レース結果競馬ラボ 2014年12月28日閲覧
- ^ “2018年エリカ賞”. スポーツナビ (2018年12月8日). 2018年12月8日閲覧。
- ^ “2019年エリカ賞”. スポーツナビ (2019年12月7日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ “2020年エリカ賞”. スポーツナビ (2020年12月12日). 2020年12月12日閲覧。
- ^ “2021年エリカ賞”. スポーツナビ (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ 2022年エリカ賞スポーツナビ、2022年12月12日閲覧
- ^ 2023年エリカ賞スポーツナビ、2023年12月9日閲覧
- ^ “2024年エリカ賞”. スポーツナビ (2024年12月7日). 2024年12月7日閲覧。