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オクタビオ・ドーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オクタビオ・ドテルから転送)
オクタビオ・ドーテル
Octavio Dotel
デトロイト・タイガースでの現役時代
(2012年7月13日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1973-11-25) 1973年11月25日(50歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1993年 ドラフト外
初出場 1999年6月26日
最終出場 2013年4月19日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国代表
WBC 2013年
獲得メダル
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
ワールド・ベースボール・クラシック
2013 野球

オクタビオ・エドゥアルド・ドーテル・ディアス(Octavio Eduardo Dotel Diaz, 1973年11月25日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

MLB13球団でプレーしたジャーニーマン[1]。『ギネス世界記録 2014』には「在籍したメジャーリーグチーム最多数」というギネス世界記録の形で掲載されている[2]

経歴

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プロ入りとメッツ時代

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1993年5月20日に、ドラフト外でニューヨーク・メッツに入団。

1999年6月26日にメジャーデビューを果たした。同年は19試合中、14試合に先発登板。防御率は5.38だったが、8勝を挙げた。

アストロズ時代

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1999年12月23日にデレク・ベルマイク・ハンプトンとのトレードで、ロジャー・セデーニョカイル・ケッセルと共にヒューストン・アストロズへ移籍した。

2000年は先発として16試合に登板したが、リリーフとしても34試合に登板し、16セーブをマークした。

2001年からは、ほぼリリーフ専業状態となり、105.0イニングで145奪三振を奪う力投を見せた(奪三振率12.43)。

2002年は83試合に登板し、自身初の防御率1.00台をマーク。6勝6セーブをマークし、118奪三振を奪った。

2003年は、2002年ほどではないにしても、リリーフの軸として素晴らしい成績を残した。

2004年クローザーとして32試合に登板し、14セーブをマーク。

アスレチックス時代

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2004年7月24日にカルロス・ベルトランとのトレードでジョン・バックと共にカンザスシティ・ロイヤルズに送られるが、その場で直ちにマイク・ウッドマーク・ティーエンとのトレードでオークランド・アスレチックスへ移籍し、移籍後も22セーブをマークした。リーグをまたいだ2球団での合計の年間36セーブは結果的にキャリアハイとなった。

2005年も開幕からクローザーの地位を守り続けていたが、肘を故障してしまい、6月に手術を受けた。10月28日にFAとなった。

ヤンキース時代

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2006年1月4日にニューヨーク・ヤンキースと契約。8月に復帰した。しかし、復帰直後という事もあり、成績は振るわなかった。10月30日にFAとなった。

ロイヤルズ時代

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2006年12月8日にカンザスシティ・ロイヤルズと契約。

2007年はクローザーとしての役割を期待されていた。

ブレーブス時代

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2007年7月31日にトレードでアトランタ・ブレーブスへ移籍。11月7日にFAとなった。

ホワイトソックス時代

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シカゴ・ホワイトソックス時代
(2008年8月8日)

2008年1月22日にシカゴ・ホワイトソックスと2年1100万ドルで契約を結んだ。

2009年11月9日にFAとなった。

パイレーツ時代

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2010年1月20日にピッツバーグ・パイレーツと契約。

ドジャース時代

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2010年7月31日にトレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍。

ロッキーズ時代

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2010年9月18日にコロラド・ロッキーズへトレードで移籍。11月1日にFAとなった。

ブルージェイズ時代

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トロント・ブルージェイズ時代
(2011年6月4日)

2011年1月4日にオプション付きの1年契約でトロント・ブルージェイズと契約した。

カージナルス時代

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セントルイス・カージナルス時代
(2011年10月30日)

2011年7月27日にブルージェイズ、シカゴ・ホワイトソックスセントルイス・カージナルス間での三角トレードでカージナルスに移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した。オフの10月31日FAとなった。

タイガース時代

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2011年12月7日にデトロイト・タイガースと契約。

2012年4月21日のテキサス・レンジャーズ戦(ダブルヘッダー2戦目)で通算700登板を達成。

2013年開幕前の3月に第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ドミニカ共和国代表に選出された[3]

シーズンでは6月8日、右ひじの怪我のため60日間の故障者リスト入りした。10月31日にFAとなった。

2014年10月3日に引退を表明。

選手としての特徴

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90~93mph(約145~150km)のストレート、80mph前半(約129km)のスライダー、70mph前半(約113km)を使いこなす。スライダーは右打者、カーブは左打者に有効に活用された[4]。キャリアを通して奪三振投手として知られ、10シーズンで奪三振率は10を超えた[5]

人物

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1993年11月、ニューヨーク・メッツと最初の契約を結んだすぐに、父親のエミリオ・ドーテルが殺された。当時53歳のエミリオは仕事帰りにタクシーに乗って帰ろうとしたところ、強盗に首を絞められ殺害された。遺体は1日後、自宅のサントドミンゴから8km離れたところで発見された。その後、犯人3人は逮捕された[6]

2019年8月、麻薬密売とマネーロンダリングに関する容疑で逮捕され、ルイス・カスティーヨも罪に関する容疑で出頭を命じられた[7][8][9]。同年末、マネーロンダリングに関する容疑は両者晴れたものの、ドーテルに関しては違法な武器を所持していたとして別件起訴されている[10]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1999 NYM 19 14 0 0 0 8 3 0 0 .727 368 85.1 69 12 49 1 6 85 3 2 52 51 5.38 1.38
2000 HOU 50 16 0 0 0 3 7 16 0 .300 563 125.0 127 26 61 3 7 142 6 0 80 75 5.40 1.50
2001 61 4 0 0 0 7 5 2 12 .583 438 105.0 79 5 47 2 2 145 4 0 35 31 2.66 1.20
2002 83 0 0 0 0 6 4 6 31 .600 376 97.1 58 7 27 2 4 118 2 0 21 20 1.85 0.87
2003 76 0 0 0 0 6 4 4 33 .600 346 87.0 53 9 31 2 3 97 2 0 25 24 2.48 0.97
2004 32 0 0 0 0 0 4 14 0 .000 146 34.2 27 4 15 4 1 50 3 1 15 12 3.12 1.21
OAK 45 0 0 0 0 6 2 22 0 .750 210 50.2 41 9 18 3 3 72 1 0 23 23 4.09 1.16
'04計 77 0 0 0 0 6 6 36 0 .500 356 85.3 68 13 33 7 4 122 4 1 38 35 3.69 1.18
2005 15 0 0 0 0 1 2 7 0 .333 65 15.1 10 2 11 2 0 16 1 0 6 6 3.52 1.37
2006 NYY 14 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 59 10.0 18 2 11 1 0 7 3 0 13 12 10.80 2.90
2007 KC 24 0 0 0 0 2 1 11 0 .667 108 23.0 24 3 11 4 4 29 2 0 11 10 3.91 1.52
ATL 9 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 30 7.2 5 1 1 0 0 12 0 0 5 4 4.70 0.78
'07計 33 0 0 0 0 2 1 11 1 .667 138 30.2 29 4 12 4 4 41 2 0 16 14 4.11 1.34
2008 CWS 72 0 0 0 0 4 4 1 21 .500 288 67.0 52 12 29 3 5 92 4 0 34 28 3.76 1.21
2009 62 0 0 0 0 3 3 0 16 .500 268 62.1 54 7 36 1 0 75 4 1 26 23 3.32 1.44
2010 PIT 41 0 0 0 0 2 2 21 0 .500 173 40.0 35 5 17 2 3 48 2 0 21 19 4.28 1.30
LAD 19 0 0 0 0 1 1 1 3 .500 78 18.2 11 3 11 3 0 21 3 0 7 7 3.38 1.18
COL 8 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 28 5.1 6 1 4 0 0 6 3 0 4 3 5.06 1.88
'10計 68 0 0 0 0 3 4 22 4 .429 279 64.0 52 9 32 5 3 75 8 0 32 29 4.08 1.31
2011 TOR 36 0 0 0 0 2 1 1 4 .667 122 29.1 20 5 12 2 2 30 0 0 13 12 3.68 1.09
STL 29 0 0 0 0 3 3 2 5 .500 96 24.2 16 1 5 0 0 32 1 0 10 9 3.28 0.85
'11計 65 0 0 0 0 5 4 3 9 .556 218 54.0 36 6 17 2 2 62 1 0 23 21 3.50 0.98
2012 DET 57 0 0 0 0 5 3 1 11 .625 234 58.0 50 3 12 4 1 62 2 0 23 23 3.57 1.07
2013 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 28 4.2 10 0 4 0 0 4 0 0 7 7 13.50 3.00
MLB:15年 758 34 0 0 0 59 50 109 139 .541 4024 951.0 765 117 412 39 41 1143 46 4 431 399 3.78 1.24
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












1999 NYM 19 8 9 1 0 .944
2000 HOU 50 4 14 1 1 .947
2001 61 9 14 2 3 .920
2002 83 0 8 0 0 1.000
2003 76 0 6 0 0 1.000
2004 32 4 0 0 0 1.000
OAK 45 2 5 0 1 1.000
'04計 77 6 5 0 1 1.000
2005 15 0 1 1 0 .500
2006 NYY 14 0 2 0 0 1.000
2007 KC 24 1 1 0 0 1.000
ATL 9 0 0 0 0 ----
'07計 33 1 1 0 0 1.000
2008 CWS 72 3 4 1 0 .875
2009 62 2 3 1 0 .833
2010 PIT 41 3 4 1 0 .875
LAD 19 2 0 0 0 1.000
COL 8 0 0 0 0 ----
'10計 68 5 4 0 1 1.000
2011 TOR 36 0 1 0 0 1.000
STL 29 4 0 1 0 .800
'11計 65 4 1 1 0 .833
2012 DET 57 1 4 1 0 .833
2013 6 0 1 0 0 1.000
MLB 758 43 77 10 5 .923

記録

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  • 13球団でプレー(MLB歴代1位)[1]

代表歴

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脚注

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  1. ^ a b Most Franchises Played For”. Baseball-Reference.com. 2017年7月19日閲覧。
  2. ^ クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録 2014』p230(2013年9月12日初版、KADOKAWA)
  3. ^ 2013 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月7日閲覧 [リンク切れ]
  4. ^ Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool — Player Card: Octavio Dotel”. Brooks Baseball. September 20, 2012閲覧。
  5. ^ Octavio Dotel Statistics and History”. Baseball-Reference.com. September 20, 2012閲覧。
  6. ^ Hill, Thomas (August 15, 1999). “Toughest Loss Of All Rookie Octavio Dotel Deals With The Murder Of His Father As He Embarks On A Promising Big-league Career”. New York Daily News. November 18, 2023閲覧。}
  7. ^ Daniels, Tim (August 20, 2019). “Ex-MLB Players Luis Castillo, Octavio Dotel Arrested on Drug Trafficking Charges”. Bleacher Report. August 20, 2019閲覧。
  8. ^ Gaydos, Ryan (August 20, 2019). “Octavio Dotel, Luis Castillo - ex-MLB stars - arrested in Dominican Republic drug trafficking case: reports”. Fox News. August 20, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。August 20, 2019閲覧。
  9. ^ Lewis, Brian (August 20, 2019). “Ex-Mets Octavio Dotel, Luis Castillo allegedly linked to drug ring”. New York Post. August 20, 2019閲覧。
  10. ^ Dwyer, Colin (August 30, 2019). “Ex-MLB Players Octavio Dotel, Luis Castillo Cleared Of Drug Ring Allegations”. NPR. April 7, 2020閲覧。

関連項目

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外部リンク

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