コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

オラパデ・アデニケン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オラパデ・アデニケン Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム オラパデ・チャールズ・アデニケン
ラテン文字 Olapade Charles Adeniken
国籍 ナイジェリアの旗 ナイジェリア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1969-08-19) 1969年8月19日(55歳)
生誕地 ナイジェリアの旗 オスン州オショッボ英語版
身長 186cm
体重 78kg
成績
オリンピック 100m 6位 (1992年)
200m 5位 (1992年)
4x100mR 2位 (1992年)
世界選手権 100m 7位 (1995年)
200m 5位 (1991年)
4x100mR 2位 (1997年)
地域大会決勝 英連邦競技大会
100m 6位 (1994年)
4x400mR 4位 (1994年)
自己ベスト
100m 9秒95 (1994年)
9秒92w (1995年)
200m 20秒11 (1992年)
20秒00w (1992年)
獲得メダル
陸上競技
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
オリンピック
1992 バルセロナ 4x100mR
世界選手権
1997 アテネ 4x100mR
アフリカ選手権
1989 ラゴス 200m
ユニバーシアード
1989 デュースブルク 100m
世界ジュニア選手権
1988 サドベリー 200m
1988 サドベリー 4x100mR
アフリカ
ワールドカップ
1992 ハバナ 100m
1994 ロンドン 100m
1994 ロンドン 4x100mR
1989 バルセロナ 200m
1992 ハバナ 4x100mR
編集 テンプレートのヘルプを表示する

オラパデ・チャールズ・アデニケンOlapade Charles Adeniken1969年8月19日 ‐ )は、ナイジェリアオショッボ英語版出身で短距離走を専門にしていた元陸上競技選手。100mで9秒95、200mで20秒11の自己ベストを持つ、両種目の元ナイジェリア記録保持者。1992年バルセロナオリンピック1997年アテネ世界選手権の男子4×100mリレー銀メダリストである。個人種目の男子100mと200mでは、オリンピック世界選手権の両大会でファイナリストになっている。

経歴

[編集]

1991年8-9月、東京世界選手権に出場すると、男子100m2次予選で追い風参考記録ながら10秒00(+4.1)をマークして準決勝に進出した。準決勝では組4着までに入れば決勝に進出できたが、結果は10秒17(+1.3)の組5着に終わり、0秒04差で決勝進出を逃した[1]。男子200mでは準決勝を20秒47(-3.1)の組3着で突破し、オリンピック世界選手権を通じて初のファイナリストとなった。決勝は20秒51(-3.4)の5位に終わり、3位とは0秒02差で惜しくもメダルは逃した[2]。男子4×100mリレーでは2走(George Ogbeide、アデニケン、Victor Omagbemiデビッドソン・エジンワ)を務め、決勝では38秒43のアフリカ記録(当時)を樹立しての4位に貢献した[3]

1992年4月4日、100mで9秒97(+1.2)のナイジェリア記録(当時)を樹立し、10秒の壁を突破した初のナイジェリア選手になった[4]

1992年8月、バルセロナオリンピックに出場すると、男子100mでデビッドソン・エジンワと共にこの種目でナイジェリア勢初のファイナリストになり[注 1]、10秒12(+0.5)をマークして6位に入った。これは1996年アトランタ大会でデビッドソン・エジンワが記録した6位と並び、現在もオリンピック100mのナイジェリア勢最高成績である(女子も含め)。男子200mでもオルイェミ・カヨデ英語版と共にナイジェリア勢初のファイナリストになり、20秒50(-1.0)をマークして5位に入った。これは現在もこの種目におけるナイジェリア勢最高成績である[注 2]。男子4×100mリレー決勝では3走(Oluyemi Kayodeチディ・イモー、アデニケン、デビッドソン・エジンワ)を務めると、37秒98をマークしての2位に貢献し、この種目ではナイジェリア初のメダルとなる銀メダルを獲得した[注 3]。これは現在もオリンピック4×100mリレーにおけるナイジェリア最高成績である(女子も含め)[5]

1994年4月16日、100mで9秒95(+1.9)のナイジェリア記録(当時)を樹立し、1992年にデビッドソン・エジンワがマークした9秒96を塗り替えた。

1995年8月、イェーテボリ世界選手権に出場すると、男子100mでは初のファイナリストになり、10秒20(+1.0)をマークして7位に入った[6]

1997年8月、アテネ世界選手権の男子4×100mリレーで2走(オズモンド・エジンワ英語版、アデニケン、フランシス・オビクウェル、デビッドソン・エジンワ)を務めると、準決勝では37秒94のアフリカ記録を樹立。決勝では38秒07をマークしてカナダ(37秒86)に次ぐ2位に入り[7]、4×100mリレーでは男女通じてナイジェリア勢初のメダルとなる銀メダルを獲得した。これは現在もナイジェリア勢最高成績である(女子も含め)[8]

自己ベスト

[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒95A (+1.9) 1994年4月16日 アメリカ合衆国の旗 エルパソ 元ナイジェリア記録
高地記録
9秒92w (+2.8) 1995年7月29日 イタリアの旗 セストリエーレ 追い風参考記録
200m 20秒11 (+0.2) 1992年6月6日 アメリカ合衆国の旗 オースティン 元ナイジェリア記録
20秒00w (+3.4) 1992年5月23日 アメリカ合衆国の旗 コロラドスプリングス 追い風参考記録
4x100mR 37秒94 1997年8月9日 ギリシャの旗 アテネ アフリカ記録
ナイジェリア代表2走
室内
100m 10秒13 1995年1月28日 アメリカ合衆国の旗 ジョンソンシティ

主要大会成績

[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1988 世界ジュニア選手権 カナダの旗 サドベリー 100m 4位 10秒40 (-2.8)
200m 2位 20秒88 (+4.2)
4x100mR 2位 39秒66
オリンピック 大韓民国の旗 ソウル 100m 準決勝 10秒33
200m 準決勝 20秒67
4x100mR 準決勝 39秒05
1989 アフリカ選手権 (en ナイジェリアの旗 ラゴス 200m 優勝 20秒74
ユニバーシアード (en 西ドイツの旗 デュースブルク 100m 2位 10秒35 (-1.3)
ワールドカップ (en スペインの旗 バルセロナ 100m 4位 10秒20 (+0.5) アフリカ代表
4x100mR 4位 38秒81 (3走) アフリカ代表[注 4]
200m 3位 20秒38 (+1.9)
1991 世界選手権 日本の旗 東京 100m 準決勝 10秒17 (+1.3)
200m 5位 20秒51 (-3.4)
4x100mR 4位 38秒43 (2走) アフリカ記録
1992 オリンピック スペインの旗 バルセロナ 100m 6位 10秒12 (+0.5) 男女通じナイジェリア最高成績
200m 5位 20秒50 (-1.0) ナイジェリア男子最高成績
4x100mR 2位 37秒98 男女通じナイジェリア最高成績
ワールドカップ (en キューバの旗 ハバナ 100m 2位 10秒26 (-0.3) アフリカ代表
4x100mR 3位 39秒08 (2走) アフリカ代表[注 5]
1994 英連邦競技大会 (en カナダの旗 ビクトリア 100m 6位 10秒11
4x100mR 予選 DNF
4x400mR 4位 3分03秒06
グランプリファイナル フランスの旗 パリ 100m 6位 10秒25 (-0.6)
ワールドカップ (en イギリスの旗 ロンドン 100m 2位 10秒25 -0.3 アフリカ代表
4x100mR 2位 38秒81 (4走) アフリカ代表[注 6]
1995 世界選手権 スウェーデンの旗 イェーテボリ 100m 7位 10秒20 (+1.0)
200m 1次予選 DNS
1996 オリンピック アメリカ合衆国の旗 アトランタ 100m 1次予選 DNS
1997 世界選手権 ギリシャの旗 アテネ 4x100mR 2位 38秒07 男女通じナイジェリア最高成績
準決勝37秒94:アフリカ記録

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 女子もこの大会でメアリー・オンヤリがファイナリスト(7位)となった。
  2. ^ 女子は1996年アトランタ大会でメアリー・オンヤリが銅メダルを獲得している。
  3. ^ 女子もこの大会で銅メダルを獲得した。
  4. ^ 混成チーム。1走はセネガルAmadou M'Baye、2走はナイジェリアのチディ・イモー、3走がアデニケン、4走はナイジェリアのデビッドソン・エジンワ
  5. ^ 混成チーム。ガーナJohn Myles-Mills、2走がアデニケン、3走はナイジェリアのOluyemi Kayode、4走はシエラレオネSanusi Turay
  6. ^ 混成チーム。1走はナイジェリアのFrank Nwankpa、2走はガーナのエマニュエル・テュフォー、3走はナイジェリアのOluyemi Kayode、4走がアデニケン。

出典

[編集]

外部リンク

[編集]