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クリス・デノーフィア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリス・デノーフィア
Chris Denorfia
サンディエゴ・パドレスでの現役時代
(2011年6月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コネチカット州ハートフォード郡ブリストル
生年月日 (1980-07-15) 1980年7月15日(44歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2002年 MLBドラフト19巡目
初出場 2005年9月7日
最終出場 2015年10月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム イタリアの旗 イタリア
WBC 2009年2013年

クリストファー・アンソニー・デノーフィアChristopher Anthony Denorfia, 1980年7月15日 - )は、アメリカ合衆国コネチカット州ハートフォード郡ブリストル出身の元プロ野球選手外野手)。右投右打。2020年シーズンよりMLBコロラド・ロッキーズ傘下のAA級ハートフォード・ヤードゴーツで監督を務める。

経歴

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プロ入りとレッズ時代

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2002年MLBドラフト19巡目(全体555位)でシンシナティ・レッズから指名を受け、6月8日に契約。この年は傘下のマイナー3球団(ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッズ、A級デイトン・ドラゴンズ、AA級チャタヌーガ・ルックアウツ)でプレーし、計63試合に出場した。

2003年は、A+級ポトマック・キャノンズで128試合に出場。

2004年はA+級ポトマックとAA級チャタヌーガの2球団合計で136試合に出場し、シーズン終了後ベスト・アウトフィールド・アームに挙げられるなど[1]、マイナーにおいて着実にキャリアを積み重ねる。

2005年、AA級チャタヌーガとAAA級ルイビル・バッツの2球団合計で137試合打率.317、出塁率.391、OPS.917、12盗塁と言うハイレベルな数字を叩き出し、レッズのマイナーリーグプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝く。9月7日、ミルウォーキー・ブルワーズ戦においてメジャーデビューを果たす。三回の裏、代打として登場し、空振り三振に倒れたが、9日のピッツバーグ・パイレーツ戦では初安打本塁打で飾っている。また、オフにはアリゾナフォール・リーグのオールプロスペクト・チームに選ばれ[2]、シーズン終了後チーム内の有望株リストで5位にランクされた他、ベスト・ストライクゾーン・ディシプリンにも選出された[3]

2006年はメジャー昇格とマイナー降格を何度も繰り返したが、AAA級ルイビルで83試合、打率.349、出塁率.409、OPS.893、15盗塁をマークし、7月12日にインターナショナル・リーグのオールスターに出場すると[2]、8月29日以降はメジャー定着[4]。49試合に出場して経験を積んだ上、一番打者として起用された試合では打率.302、出塁率.373と結果を出した[5]

2007年4月1日に右肘の故障で、15日間の故障者リスト入りした[4]。4月12日に60日間の故障者リストへ異動した。

アスレチックス時代

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2007年4月27日に後日発表選手とのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍[6]。この年はトミー・ジョン手術の影響でシーズンを全休した。

2008年2月16日にアスレチックスと1年契約に合意。

2009年第2回WBCイタリア代表に選出され3試合すべてに「5番・中堅手」として出場した。打率.400(10打数4安打)2打点を記録。シーズンではアスレチックスでプレーしたが、4試合の出場で2打数1得点1打点という結果しか残す事が出来なかった。しかし、傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツでは107試合に出場して打率.271、9本塁打、49打点、15盗塁という成績を残している。オフの11月9日にFAとなった。

パドレス時代

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2009年12月16日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ。

2010年は傘下のAAA級ポートランド・ビーバーズで開幕を迎え、5月17日にパドレスとメジャー契約を結んだ[7]。この年は99試合に出場して打率.271、9本塁打、36打点、8盗塁を記録した。オフの12月1日にパドレスと80万ドルの1年契約に合意した[8][9]

2011年は111試合に出場して打率.277、5本塁打、19打点、11盗塁を記録した。オフの12月12日にパドレスと1年契約に合意した[10]

2012年は130試合に出場して打率.293、8本塁打、36打点、13盗塁を記録した。9月5日にパドレスと総額425万ドルの2年契約を結んだ[11][12]

サンディエゴ・パドレス時代
(2013年4月10日)

2013年1月18日に第3回WBCイタリア代表に選ばれた。シーズンでは144試合に出場して打率.279、10本塁打、47打点、11盗塁を記録した。

2014年は89試合に出場して打率.242、1本塁打、16打点、8盗塁を記録した。

マリナーズ時代

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2014年7月31日にエイブラハム・アルモンテスティーブン・コールシェーンとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[13]。移籍後は32試合に出場して打率.195、2本塁打、5打点、1盗塁を記録した。オフの10月30日にFAとなった。

カブス時代

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2015年1月9日にシカゴ・カブスと260万ドル+出来高[14]の1年契約を結んだ[15][16]。この年は103試合に出場して打率.269、3本塁打、18打点を記録した。オフの11月2日にFAとなった[17]

ジャイアンツ傘下時代

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2016年3月2日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加した[18]が、27日に自由契約となった。

その後、6月10日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。傘下のAAA級サクラメント[19]でプレーし、36試合に出場して打率.255、4本塁打、15打点、2盗塁を記録した。8月15日に自由契約となった[20]

ロッキーズ傘下時代

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2017年1月13日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。開幕から傘下のAAA級アルバカーキ・アイソトープスでプレーしていたが、6月1日に自由契約となった[20]。この年が現役最後のシーズンとなった。

引退後

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2018年よりカブスのフロント入りした。2019年には同球団のクオリティ・コントロールコーチに就任する[21]も、1年で退任した。

2020年シーズンからはロッキーズ傘下のAA級ハートフォード・ヤードゴーツで監督を務める[22]

プレースタイル

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選球眼が鋭く、コンタクトの上手さとパワーも兼ね備えている。スピードがあり、守備範囲が広く、強肩でもある[4][23][24]。バランス良くまとまってはいるが、逆に言うと器用貧乏であり、突出した武器が無いと指摘する声もある[4]

マイナー5年間の通算成績は、打率.296、出塁率.377、OPS.818。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2005 CIN 18 44 38 8 10 3 0 1 16 2 1 0 0 0 6 0 0 9 1 .263 .364 .421 .785
2006 49 120 106 14 30 6 0 1 39 7 1 1 2 0 11 1 1 21 1 .283 .356 .368 .724
2008 OAK 29 71 62 10 18 3 0 1 24 9 2 0 2 0 6 0 1 16 3 .290 .362 .387 .749
2009 4 2 2 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2010 SD 99 317 284 41 77 15 2 9 123 36 8 4 1 3 27 3 2 51 5 .271 .335 .433 .769
2011 111 340 307 38 85 13 2 5 117 19 11 6 2 2 28 1 1 49 10 .277 .337 .381 .718
2012 130 382 348 56 102 19 6 8 157 36 13 5 2 3 27 0 2 52 9 .293 .345 .451 .796
2013 144 520 473 67 132 21 2 10 187 47 11 0 0 4 42 2 1 84 13 .279 .337 .395 .732
2014 89 268 248 25 60 10 3 1 79 16 8 1 2 0 18 0 0 51 4 .242 .293 .319 .612
SEA 32 90 82 11 16 2 1 2 26 5 1 2 0 1 7 0 0 19 2 .195 .256 .317 .573
'14計 121 358 330 36 76 12 4 3 105 21 9 3 2 1 25 0 0 70 6 .230 .284 .318 .602
2015 CHC 103 231 212 18 57 11 1 3 79 18 0 1 2 1 15 1 1 56 7 .269 .319 .373 .691
MLB:10年 808 2385 2162 289 587 103 17 41 847 196 56 20 13 14 187 8 9 408 55 .272 .330 .392 .722

年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 CHC 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 1 0.1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 0.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 1 0.1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 0.00

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2015 CHC 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2005 CIN 2 3 0 0 0 1.000 10 13 0 1 0 .929 2 9 0 0 0 1.000
2006 11 4 0 0 0 1.000 12 20 0 0 0 1.000 15 34 2 0 1 1.000
2008 OAK 13 9 1 0 0 1.000 12 26 0 0 0 1.000 2 2 0 0 0 1.000
2009 1 0 0 0 0 ---- 1 0 0 0 0 ---- 1 0 0 0 0 ----
2010 SD 44 41 2 0 0 1.000 50 107 5 2 2 .982 18 23 1 0 1 1.000
2011 33 29 0 1 0 .967 15 32 0 0 0 1.000 62 101 6 2 2 .982
2012 53 38 1 0 0 1.000 9 8 0 0 0 1.000 79 94 3 1 0 .990
2013 58 42 3 1 1 .978 41 78 2 2 0 .976 97 127 8 2 2 .985
2014 26 20 0 0 0 1.000 13 14 0 1 0 .933 55 104 2 0 0 1.000
SEA 7 6 0 0 0 1.000 - 21 35 1 1 0 .973
'14計 33 26 0 0 0 1.000 13 14 0 1 0 .933 76 139 3 1 0 .993
2015 CHC 43 48 5 0 0 1.000 6 5 0 0 0 1.000 28 35 0 0 0 1.000
MLB 291 240 12 2 1 .992 169 303 7 6 2 .981 380 564 23 6 6 .990
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 19(2005年、2008年 - 2009年)
  • 27(2006年)
  • 13(2010年 - 2014年途中)
  • 28(2014年途中 - 同年終了)
  • 15(2015年)
  • 76(2019年)

代表歴

[編集]

脚注

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  1. ^ Ages are as of April 1, 2005. Top Ten Prospects:Cincinnati Reds , BEST TOOLS” (英語). Baseball America (2005年1月26日). 2016年3月3日閲覧。
  2. ^ a b Chris Denorfia Awards and Honors” (英語). MiLB.com. Minor League Baseball. 2016年3月3日閲覧。
  3. ^ Ages are as of April 1, 2006. Top Ten Prospects:Cincinnati Reds , BEST TOOLS” (英語). Baseball America (2005年11月30日). 2016年3月3日閲覧。
  4. ^ a b c d Scouting Report , Transactions / Injuries / Suspensions” (英語). sportsnet.ca. Rogers Media. 2016年3月3日閲覧。
  5. ^ Chris Denorfia 2006 Batting Splits , Batting Order Positions” (英語). Baseball-Reference. Sport Reference LLC.. 2016年3月3日閲覧。
  6. ^ A's acquire outfielder Chris Denorfia from Cincinnati” (英語). MLB.com (Oakland Athletics) (2007年4月27日). 2016年3月3日閲覧。
  7. ^ "Padres place Hairston on DL; select contract of Denorfia" (Press release) (英語). MLB.com (San Diego Padres). 17 May 2010. 2016年3月3日閲覧
  8. ^ "Padres agree to terms on one-year contract with Chris Denorfia for 2011 season" (Press release) (英語). MLB.com (San Diego Padres). 1 December 2010. 2016年3月3日閲覧
  9. ^ Corey Brock (2010年12月1日). “Padres reach deal with Denorfia for 2011”. MLB.com. 2016年3月3日閲覧。
  10. ^ "Padres tender contracts to 36 players" (Press release) (英語). MLB.com (San Diego Padres). 12 December 2011. 2016年3月3日閲覧
  11. ^ "Padres agree to terms on contract extensiPadres agree to terms on contract extension with OF Chris Denorfia through 2014 seasonon with OF Chris Denorfia" (Press release) (英語). MLB.com (San Diego Padres). 5 September 2012. 2016年3月3日閲覧
  12. ^ Corey Brock (2012年9月5日). “Outfielder Denorfia signs two-year deal with Padres”. MLB.com. 2016年3月3日閲覧。
  13. ^ "Mariners acquire outfielder Chris Denorfia" (Press release) (英語). MLB.com (Seattle Mariners). 31 July 2014. 2016年3月3日閲覧
  14. ^ 400打席・450打席・500打席・550打席に立つたび10万ドルが追加される。
  15. ^ "Cubs, outfielder Chris Denorfia agree to terms on one-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (Chicago Cubs). 9 January 2015. 2015年1月10日閲覧
  16. ^ OF Chris Denorfia completes $2.6M deal 1-year deal with Cubs” (英語). ESPN (2015年1月9日). 2015年1月10日閲覧。
  17. ^ Transactions | cubs.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
  18. ^ Bryan Hoch (2016年3月2日). “Cubs, outfielder Chris Denorfia agree to terms on one-year contract” (英語). MLB.com. 2016年3月3日閲覧。
  19. ^ 2015年よりジャイアンツ傘下
  20. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年4月12日閲覧。
  21. ^ Steve Adams (2018年12月6日). “Cubs Announce Coaching Staff” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年4月12日閲覧。
  22. ^ Yard Goats Announce Southington Native Chris Denorfia as New Manager” (英語). NBC Sports Connecticut (2020年1月7日). 2020年1月9日閲覧。
  23. ^ PECOTA , Chris Denorfia” (英語). baseball prospectus.com. 2016年3月3日閲覧。
  24. ^ 『月刊スラッガー』 2008年4月号 46 - 47頁。

関連項目

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外部リンク

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