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クロークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロークス
KROKUS
ドイツ・ヴァッケン公演(2019年8月)
基本情報
出身地 スイスの旗 スイス
ゾロトゥルン州ゾロトゥルン
ジャンル ハードロック
ヘヴィメタル
プログレッシブ・ロック(初期)
活動期間 1975年 - 2019年
レーベル Schnoutz Records
マーキュリー・レコード
アリオラ・レコード
アリスタ・レコード
MCAレコード
Phonag Records
エンジェル・エアー・レコード
ワーナー・ミュージック
AFMレコード
コロムビア/ソニー・ミュージック・ジャーマニー
公式サイト Official Website
メンバー マーク・ストラーチェ (Vo)
クリス・フォン・ローア (B)
フェルナンド・フォン・アーブ (G)
マンディ・メイヤー (G)
マーク・コーラー (G)
フラビオ・メゾディ (Dr)
旧メンバー ヨルグ・ネーゲリ (B)
フレディ・ステディ (Dr)
ほか別記参照

クロークスKrokus)は、スイス出身のハードロックバンド

HR/HMの草創期から活動するグループの一つで、同国でも長い歴史を持つ代表的存在。1980年代には北米市場でも成功を収めた。

経歴

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創設者クリス・フォン・ローア

1975年ベーシストボーカリストのクリス・フォン・ローア、ギタリストのトミー・キーファーらによってゾロトゥルンで結成。結成当初はプログレッシブ・ロック風の曲を演奏していた。

1970年代後半にローアをリードシンガーに一時期コンバート。この編成でスイス国内をツアーし人気を博す。またこの頃AC/DCのライブを観て衝撃を受け、バンドのサウンドをHR/HM路線に転換することを決めた。しかしローアの声域に限界があり、バンドは新しいリードシンガーを採用することを決定。オーディションの結果、元Eazy Moneyのシンガー、マーク・ストラーチェの加入が決まり、1980年に新ラインナップでの新作『メタル・ランデヴー』(Metal Rendez-vous) をリリース、同作により、グループはそれまでのスイス国内での人気から、国際的な認知を獲得する。

続く1981年のアルバム『ハードウェア』(Hardware)は、ロンドンのハマースミススタジオでレコーディングされ、収録曲の「イージー・ロッカー」(Easy Rocker) と「ロック・シティ」(Rock City)は、現在でもバンドのセットリストに採り上げられている。

1982年には、新マネジメントの下、ゲス・フーの大ヒット曲のカバー「アメリカン・ウーマン」(American Woman) を含む『ワン・ヴァイス・アット・ア・タイム』(One Vice at a Time) をリリース。当時クロークスは、単なるAC/DCの模倣と見做されることもあったが、これに対しローアは「このアルバムは決してAC/DCのコピーではない」とコメントしている。一部のネガティブな反応にもかかわらず、ヨーロッパにおけるバンドの人気はますます上昇し、アメリカでもその知名度は上がっていった。

1983年の『ヘッドハンター』(Headhunter) は、アメリカでアルバム・チャートの25位まで上昇した上にプラチナアルバムを獲得、商業的にも批評的にもそれまでで最も成功したアルバムとなった。収録曲のパワーバラード「スクリーミング・フォー・ザ・ナイト」(Screaming in the Night) がMTVでヘヴィ・ローテーションとなったほか、ジューダス・プリーストロブ・ハルフォードが「レディ・トゥー・バーン」(Ready to Burn) でバッキング・ボーカルを担当した。

1984年には、よりコマーシャルな方向に舵を切った『ザ・ブリッツ』(The Blitz)をリリース。スウィート1973年のヒット曲のカバー「ロックン・ロールに恋狂い」(The Ballroom Blitz) を収録した本作は商業的には大成功を収めたが、プレスには評判がよくなかった。

1986年、80年代半ばからのヘヴィメタル・ブームに乗り、アリス・クーパーのヒット「スクールズ・アウト」(School's Out)のカバーをフィーチャーした『チェンジ・オブ・アドレス』(Change of Address)をリリースしたが、このアルバムは商業的に失敗する。この後アリスタ・レコードからMCAに移籍し、ライブ・アルバム『アライヴ&スクリーミン』(Alive&Screamin)をリリースした。

2005年、長年リードギタリストを務めたフェルナンド・フォン・アーブが、手首の故障によりバンドを脱退。後任にはマンディ・メイヤーが加入。新ラインナップとなったバンドは2006年に『ヘルレイザー』(Hellraiser)をリリース、スイスでは発売初日にゴールド・ディスクを獲得した。

2008年再始動ラインナップ

一時期バンドは解散状態となるが、2007年11月18日、クリス・フォン・ローア、フェルナンド・フォン・アーブ、フレディ・ステディ、マーク・ストラーチェが集まり、スイスのテレビ番組"Die grössten Schweizer Hits"に出演し3曲を演奏した。これがきっかけとなり、2008年8月2日、1982年当時のラインナップでの再結成コンサートが行われた。

2010年ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」(Born To Be Wild)のカバーが収められたスタジオ最新作『フードゥー』(Hoodoo) をリリース。

2018年9月、2019年にフェアウェル・ツアー『Adios Amigos Tour』を行うと発表。同年12月7日 スイス・チューリッヒ公演をもってバンドは解散となる。解散についてバンドは「クロークスのショーは常に特別なものであって、またそうしておくべきである。だから俺たちは、まだ本当に良い時に辞めることを決めた」とコメントしている[1]

メンバー

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※2019年9月時点

現ラインナップ

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  • マーク・ストラーチェ (Marc Storace) - ボーカル (1979年–1988年、1994年–1999年, 2002年– )
  • クリス・フォン・ローア (Chris von Rohr) - キーボードベース、ドラムス (1975年–1983年、1986年–1989年、2008年– )
  • フェルナンド・フォン・アーブ (Fernando von Arb) - ギター、ベース、キーボード、ボーカル (1976年–2004年、2008年– )
  • マンディ・メイヤー (Mandy Meyer) - ギター (1981年、2004年–2008年、2012年– )
  • マーク・コーラー (Mark Kohler) - ギター (1982年–1988年、1994年–1999年、2008年– )
  • フラビオ・メゾディ (Flavio Mezzodi) - ドラムス (2013年– )

旧メンバー

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  • ピーター・リチャード (Peter Richard) - ボーカル (1975年–1976年)
  • トミー・キーファー (Tommy Kiefer) - ボーカル、ギター (1975年–1981年) ※1986年死去
  • レモ・スパディノ (Remo Spadino) - ベース (1975年–1976年) ※2010年死去
  • ハンジ・ドロー (Hansi Droz) - ギター (1976年) ※1999年死去
  • ヨルグ・ネーゲリ (Jurg Naegeli) - ベース、キーボード (1976年–1983年、1989年–1998年)
  • フレディ・ステディ (Freddy Steady) - ドラムス (1977年–1983年、1994年–1996年、2008年–2011年)
  • ヘンリー・フレス (Henry Friez) - ボーカル (1979年)
  • スティーブ・ペース (Steve Pace) - ドラムス (1983年–1984年)
  • アンディ・タナス (Andy Tanas) - ベース (1983年–1985年)
  • ダグ・ジョンソン (Doug Johnson) - キーボード (1983年–1985年)
  • ジェフ・クラベン (Jeff Klaven) - ドラムス (1984年–1986年)
  • ポール・フォックス (Paul Fox) - キーボード (1985年–1986年)
  • トミー・カイザー (Tommy Keiser) - ベース (1985年–1986年)
  • ジャイ・ウィンディング (Jai Winding) - キーボード (1986年–1987年)
  • ダニ・クリヴェッリ (Dani Crivelli) - ドラムス (1986年–1989年) ※2013年死去
  • ドミニク・フェイヴズ (Dominique Favez) - ギター (2003年–2006年)
  • ビョルン・ローディン (Björn Lodin) - ボーカル (1988年)
  • メニー・モーラー (Many Maurer) - ギター、ベース (1988年–2000年)
  • ピーター・マクタンナー (Peter McTanner) - ボーカル (1988年–1994年)
  • ピーター・ハース (Peter Haas) - ドラムス (1988年–1994年、1999年–2001年)
  • トニー・キャステル (Tony Castell) - ベース、ギター (1988年–1994年、2000年–2008年)
  • クリフ・ロジャース (Cliff Rodgers) - ドラムス (1997年–1999年)
  • クリフ・センテンス (Carl Sentance) - ボーカル (1999年–2002年)
  • クリス・ローパー (Chris Lauper) - ギター (1999年–2000年)
  • デイヴ・ステトラー (Dave Stettler) - ギター (2000年–2003年)
  • パトリック・アウビー (Patrick Aeby) - ドラムス (2001年–2004年)
  • ステファン・シュヴァルツマン (Stefan Schwarzmann) - ドラムス (2004年–2008年)
  • デニス・ワード (Dennis Ward) - キーボード (2004年–2008年)
  • コスタ・ツァフィリオ (Kosta Zafiriou) - ドラムス (2011年–2013年)

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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ライブ・アルバム

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  • Alive & Screamin' (1986年) US #97
  • Fire and Gasoline (2004年)

コンピレーション・アルバム

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  • Early Days '75-'78 (1980年)
  • Stayed Awake All Night - The Best (1987年)
  • The Dirty Dozen (1993年)
  • Definitive Collection (2000年)
  • The Collection (2000年)
  • Best Of (2000年)
  • Long Stick Goes Boom: The Anthology (2003年)

シングル & EP

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  • "Tokyo Nights" (1980年)
  • "Heatstrokes" (1980年)
  • "Bedside Radio" (1980年)
  • "Winning Man" (1981年)
  • "Rock City" (1981年)
  • "American Woman" (1982年)
  • "Save Me" (1982年)
  • "Bad Boys Rag Dolls" (1982年)
  • "Stayed Awake All Night" (1983年)
  • "Screaming tn the Night" (1983年)
  • "Midnite Maniac" (1984年) #71 Hot 100, #10 Mainstream Rock Tracks|US Rock
  • "Ballroom Blitz" (1984年)
  • "Our Love" (1984年) #22 US Rock
  • "School's Out (song)|School's Out" (1986年) #67 Hot 100
  • "Screaming in the Night (Live)" (1987年)
  • "Let the Love Begin" (1987年)
  • "Let It Go" (1988年)
  • "Wild Love" (1988年)
  • "You Ain't Seen Nothin' Yet" (1994年)
  • "I Want It All" (2003年)
  • "Angel of My Dreams" (2006年)

ビデオ & DVD

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  • The Video Blitz (1985年) ※VHS
  • Fire And Gasoline (2004年) ※ボーナスDVD
  • As Long As We Live (2004年) ※DVD

出典・脚注

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外部リンク

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