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グランデッツァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グランデッツァ
欧字表記 Grandezza
品種 サラブレッド[1]
性別 [1][2]
毛色 栗毛[1][2]
生誕 2009年3月3日(15歳)[1][2]
登録日 2011年7月21日
抹消日 2015年11月6日[3]
アグネスタキオン[1]
マルバイユ[1]
母の父 Marju[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1][4]
生産者 社台ファーム[1][2]
馬主 社台レースホース[1][2]
調教師 平田修栗東[1]
競走成績
生涯成績 19戦5勝[1]
獲得賞金 2億2320万4000円[1][2]
勝ち鞍
GII スプリングS 2012年
GIII 札幌2歳S 2011年
GIII 七夕賞 2015年
テンプレートを表示

グランデッツァGrandezza2009年3月3日 - )[1]は、日本競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2012年スプリングステークス2011年札幌2歳ステークス2015年七夕賞

馬名の由来は、イタリア語で偉大、雄大[4]

競走馬時代

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2011年

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デビューは8月21日の札幌の芝1800m戦。8頭立ての最後方から直線追い込むも2着惜敗するが[5]、9月17日に前走と同じ札幌の未勝利戦は単勝オッズ1.1倍と圧倒的一番人気に応え、2着に8馬身差の大勝で初勝利を飾った[6]。そして札幌2歳ステークスは好位から抜け出して重賞初制覇した[7]ラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは4、5番手で先行し、直線では一時トップになるも、伸び脚が鈍く後ろから差されて3着に敗れた[8]

2012年〜2013年

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3歳初戦となったスプリングステークスディープブリランテをゴール前で差し切って、重賞2勝目となった[9][10]。そして4月15日の皐月賞では1番人気での出走となった[11]。レースは大外18枠発走から終始後方外を回る展開となり[12]、直線で追い上げるも5着に敗れた[11]5月27日日本ダービーは5番手に付けるも、直線では伸びず10着に敗れた[13]。陣営は距離が長かったことを敗因に挙げていた[13]。そして秋になって左前脚屈腱炎を発症し、長期休養となってしまった[14]

2014年

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休養後、2戦はいずれもダート戦だったもののポルックスステークスで16着[15]、アルデバランSで11着[16]と惨敗だった。復帰3戦目だった都大路ステークスは2番手から最後は2着に5馬身差の圧勝で復帰後初勝利。時計も1分43秒9の日本レコードだった[17]。しかし、続く安田記念は不良馬場が影響したか、ジャスタウェイの11着に敗れる[18]函館記念に1番人気で出走する[19]。先行するも、直線で伸びず10着と敗れた[19]。10月の毎日王冠で5着、11月のマイルチャンピオンシップ3着といずれも先行するも敗戦[20][21]

2015年

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2015年の第51回七夕賞で勝利したグランデッツァ

好成績を残している京都の京都金杯で勝利を目指したが[22]、直線では伸びず5着に敗れる[23]。続く都大路ステークスではエイシンヒカリに逃げ切りを許し、2着となる[24]鳴尾記念では好位を進むも[25]、前が詰まり5着に敗れた[26]七夕賞では直線で2番手から抜け出すと[27]、2014年にメイショウナルトが記録したレースレコードを0.5秒更新し勝利した[28]。勝利は1年2か月ぶり、重賞勝利は3年4か月ぶりとなった[4]。その後、3ヶ月の休養をはさんだ毎日王冠では11着。その後、マイルチャンピオンシップに向けて調整されていたが、屈腱炎を再び発症し引退することになった[29]。引退後はブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬となる[30][31][32]

種牡馬時代

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2016年よりブリーダーズスタリオンステーション入りし、2017年には初年度産駒が誕生した。

2019年に産駒がデビューするも、翌2020年をもって種牡馬を引退した。

種牡馬引退後は北海道札幌市のモモセライディングファームで乗馬となる。

2022年から引退名馬繋養展示事業の対象馬となっている。

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2011.08.17 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 8 2 2 02.3(2人) 02着 R1:52.8(34.0) -0.1 秋山真一郎 54kg マカハ
0000.09.17 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 7 2 2 01.1(1人) 01着 R1:50.9(36.9) -1.3 秋山真一郎 54kg (マイネルテュール)
0000.10.01 札幌 札幌2歳S GIII 芝1800m(稍) 13 7 11 01.6(1人) 01着 R1:50.8(36.4) -0.1 秋山真一郎 55kg ゴールドシップ
0000.12.24 阪神 ラジオNIKKEI杯2歳S GIII 芝2000m(良) 16 7 13 03.5(2人) 03着 R2:02.6(35.5) -0.2 秋山真一郎 55kg アダムスピーク
2012.03.18 中山 スプリングS GII 芝1800m(重) 14 8 14 06.0(3人) 01着 R1:50.7(35.5) -0.2 M.デムーロ 56kg ディープブリランテ
0000.04.15 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 18 8 18 03.1(1人) 05着 R2:02.0(35.4) -0.7 M.デムーロ 57kg ゴールドシップ
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 8 17 13.9(4人) 10着 R2:24.6(35.0) -0.8 池添謙一 57kg ディープブリランテ
2014.01.12 中山 ポルックスS OP ダ1800m(重) 16 3 6 19.3(8人) 16着 R1:59.2(44.9) -8.3 戸崎圭太 56kg ソロル
0000.02.15 京都 アルデバランS OP ダ1900m(不) 16 7 14 53.9(10人) 11着 R1:58.9(40.0) -2.9 国分優作 57kg エーシンゴールド
0000.05.18 京都 都大路S OP 芝1800m(良) 18 8 17 10.7(5人) 01着 R1:43.9(34.0) -0.9 秋山真一郎 56kg ディサイファ
0000.06.08 東京 安田記念 GI 芝1600m(不) 17 1 1 13.8(4人) 11着 R1:38:0(38.3) -1.2 石橋脩 58kg ジャスタウェイ
0000.07.20 函館 函館記念 GIII 芝2000m(良) 15 2 5 3.6(1人) 10着 R2:01:0(37.6) -1.2 秋山真一郎 57.5kg ラブイズブーシェ
0000.10.12 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 15 5 9 6.0(2人) 05着 R1:45:5(34.3) -0.3 秋山真一郎 56kg エアソミュール
0000.11.23 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 2 3 18.6(9人) 03着 R1:31:7(34.8) -0.2 秋山真一郎 57kg ダノンシャーク
2015.01.04 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 18 4 8 4.1(1人) 05着 R1:33:1(34.2) -0.3 秋山真一郎 57.5kg ウインフルブルーム
0000.05.16 京都 都大路S OP 芝1600m(稍) 13 7 11 2.7(2人) 02着 R1:45:9(34.6) -0.2 川田将雅 57kg エイシンヒカリ
0000.06.06 阪神 鳴尾記念 GIII 芝2000m(良) 11 1 1 5.6(3人) 05着 R1:59:3(35.6) -0.5 川田将雅 56kg ラブリーデイ
0000.07.12 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 16 6 11 4.5(2人) 01着 R1:58:2(34.3) -0.2 川田将雅 57kg (ステラウインド)
0000.10.11 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 13 1 1 16.4(8人) 11着 R1:46:4(34.5) -0.8 福永祐一 56kg エイシンヒカリ
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • [33]

血統表

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グランデッツァ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

アグネスタキオン
1998 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
アグネスフローラ
1987 鹿毛
*ロイヤルスキー Raja Baba
Coz o'Nijinsky
アグネスレディー *リマンド
イコマエイカン

*マルバイユ
Marbye 2000
鹿毛
Marju 1988
黒鹿毛
*ラストタイクーン
Last Tycoon
*トライマイベスト
Mill Princess
Flame of Tara *アーテイアス
Welsh Flame
母の母
Hambye 1994
鹿毛 イギリス
Distant Relative Habitat
Royal Sister
Paglietta Gener Final Straw
Miss Puddleduck
母系(F-No.) (FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 なし [§ 4]
出典
  1. ^ [34]
  2. ^ [35]
  3. ^ [34]
  4. ^ [34]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n グランデッツァ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 一口馬主DB グランデッツァ”. 一口馬主DB. 2015年7月13日閲覧。
  3. ^ グランデッツァが引退、種牡馬へ”. netkeiba.com. 2022年7月10日閲覧。
  4. ^ a b c “【七夕賞】将雅に導かれグランデッツァ3年4ヶ月ぶり重賞V”. 競馬ラボ. (2015年7月12日). http://keibalab.jp/topics/27593/ 2015年7月13日閲覧。 
  5. ^ “4番人気マカハ、良血馬グランデッツァの追撃抑える/新馬戦”. netkeiba.com. (2011年8月21日). http://pr.news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=57976 2015年7月12日閲覧。 
  6. ^ a b “【札幌1R】グランデッツァ、8馬身差圧巻V!”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2011年9月18日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/09/18/kiji/K20110918001644300.html 2015年7月12日閲覧。 
  7. ^ 【札幌2歳S】(札幌)~良血グランデッツァが断然人気に応えて初重賞V”. 中央競馬実況Web. ラジオNIKKEI (2011年10月1日). 2015年7月12日閲覧。
  8. ^ 第28回ラジオNIKKEI杯(G3)”. netkeiba.com (2011年12月24日). 2015年7月12日閲覧。
  9. ^ “スプリングS・グランデッツァが豪快な差し切り勝ち(18日)”. 馬三郎タイムス (デイリースポーツ). (2012年3月19日). http://uma36.com/?pid=news_view&news_id=13259&category=B&id=c201206020811 2015年7月13日閲覧。 
  10. ^ 第61回フジTVスプリングS(G2)”. netkeiba.com (2012年3月18日). 2015年7月13日閲覧。
  11. ^ a b “皐月賞・ゴールドシップがインから抜け出し完勝”. 馬三郎タイムス (デイリースポーツ). (2012年4月16日). http://uma36.com/?pid=main_race_news&category=B&id=c201206030811 2015年7月13日閲覧。 
  12. ^ 第72回皐月賞(G1)”. netkeiba.com (2012年4月15日). 2015年7月13日閲覧。
  13. ^ a b “【日本ダービー】グランデッツァ失速「距離かな」”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2012年5月28日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/05/28/kiji/K20120528003340650.html 2015年7月13日閲覧。 
  14. ^ “グランデッツァが左前脚屈腱炎 全治は不明”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2012年10月4日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/10/04/kiji/K20121004004251960.html 2013年5月13日閲覧。 
  15. ^ ポルックスステークス”. netkeiba.com (2014年1月12日). 2015年7月13日閲覧。
  16. ^ アルデバランS”. netkeiba.com (2014年2月15日). 2015年7月13日閲覧。
  17. ^ “【京都11R・都大路S】グランデッツァが日本レコードV”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2014年5月18日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/05/18/kiji/K20140518008182500.html 2015年7月13日閲覧。 
  18. ^ “【安田記念(GI)】(東京)~ジャスタウェイがG寸前捉えてV”. 中央競馬実況Web (ラジオNIKKEI). (2014年6月8日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_3537.html 2015年7月13日閲覧。 
  19. ^ a b “函館記念・ラブイズブーシェが得意の函館で重賞初V”. 競馬ラボ. (2014年7月20日). http://keibalab.jp/topics/23534/ 2015年7月13日閲覧。 
  20. ^ 第65回毎日王冠(G2)”. netkeiba.com. 2015年7月13日閲覧。
  21. ^ 第31回マイルチャンピオンS(G1)”. netkeiba.com (2014年11月23日). 2015年7月13日閲覧。
  22. ^ 初重賞制覇か連覇か/京都金杯の見どころ”. netkeiba.com. 2015年7月13日閲覧。
  23. ^ 第53回スポニチ賞京都金杯(G3)”. netkeiba.com (2015年1月4日). 2015年7月13日閲覧。
  24. ^ 都大路ステークス”. netkeiba.com (2015年5月16日). 2015年7月13日閲覧。
  25. ^ 第68回鳴尾記念(G3)”. netkeiba.com (2015年6月6日). 2015年7月13日閲覧。
  26. ^ “【七夕賞】勝負の秋へ賞金加算だ!グランデッツァ”. サンスポ競馬予想王 (産経新聞社). (2015年7月11日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20150711/ope15071112550005-n1.html 2015年7月13日閲覧。 
  27. ^ “【七夕賞】グランデッツァ復活V”. デイリースポーツ. (2015年7月13日). https://www.daily.co.jp/horse/2015/07/13/0008203866.shtml 2015年7月13日閲覧。 
  28. ^ “グランデッツァ復活重賞3年4カ月ぶり/七夕賞”. 日刊スポーツ. (2015年7月13日). http://p.nikkansports.com/goku-uma/biglobe3/news/article.zpl?topic_id=1&id=1506271&year=2015&month=7&day=13 2015年7月13日閲覧。 
  29. ^ グランデッツァ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2015年11月5日閲覧
  30. ^ グランデッツァが引退!種牡馬入りへ「アグネスタキオンの最高傑作に」と期待された逸材競馬タイムス、2015年11月5日閲覧
  31. ^ グランデッツァがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン競走馬のふるさと案内所、2015年11月14日閲覧
  32. ^ 2016年ブリーダーズ・スタリオン・ステーション繋養種牡馬2016年3月20日閲覧
  33. ^ 競走成績:全競走成績|グランデッツァ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年7月13日閲覧。
  34. ^ a b c 血統情報:5代血統表|グランデッツァ|JBISサーチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年5月14日閲覧。
  35. ^ グランデッツァの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年7月6日閲覧。

外部リンク

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