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コスモス3M

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コスモス3M
(R-14 11K65M)
コスモス3M
コスモス3M
機能 衛星打ち上げロケット
製造 ユージュノエ/NPO Polyot
開発国 ソビエト連邦 (ロシア)
大きさ
全高 32.4 m (106.2 ft)
直径 2.4 m (7.8 ft)
質量 109,000 kg (240,000 lb)
段数 2段
積載量
LEOへの
ペイロード
1,500キログラム (3,300 lb)
SSOへの
ペイロード
775キログラム (1,709 lb)
打ち上げ実績
状態 退役
射場 プレセツク 第132射場 & 第133/3射場
カプースチン・ヤール 第107射場
総打ち上げ回数 444回
成功 424回
失敗 20回
初打ち上げ 1967年5月15日
第1 段 - R-14U
エンジン RD-216 1基
推力 1486kN
比推力 291秒
燃焼時間 170秒
燃料 赤煙硝酸/UDMH
第2 段
エンジン RD-219 1基
推力 883kN
比推力 293秒
燃焼時間 1620秒
燃料 赤煙硝酸/UDMH

コスモス3M (ロシア語: Космос-3М "宇宙"の意, GRAUインデックス 11K65M)はロシアの衛星打ち上げ用ロケットである。2段式の液体燃料ロケットで1967年に初めて打ち上げられ420回以上成功した。コスモス3Mは赤煙硝酸を酸化剤として約1400kgの重量物を軌道に投入する能力を持つ。

従来のコスモス3との違いは第2段の燃焼を細かく制御する事で複数の衛星を一度に打ち上げる場合運用者は推力とロケットの周囲のノズルのチャンネルを調整する事で軌道投入を助ける。PO Polyotはこれらのロケットをロシアのオムスクで数10年間にわたり生産した。元の予定では2011年に退役する予定であったが[1]、2010年4月にロシア宇宙軍司令官オレグ・オスタペンコは2010年中に退役すると述べた[2][3]。その後、2013年にコスモス3MでKanopus-STを打ち上げる計画もあったが[4]、実現せずにコスモス3Mは退役、Kanopus-STはソユーズ 2.1vで打ち上げられることになった。

打ち上げ

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衛星 日付 ロケット 射場
アリヤバータ 1975年4月19日 コスモス3M カプースチン・ヤール
STSAT-1 2003年9月27日 コスモス3M [5]
SAR-Lupe-2 2007年7月2日 コスモス3M プレセツク
コスモス-2429 2007年9月11日 コスモス3M プレセツク
SAR-Lupe 4 2008年3月27日 コスモス3M プレセツク
Orbcomm[6] 2008年6月19日 コスモス3M カプースチン・ヤール
SAR-Lupe 5 2008年7月22日 コスモス3M プレセツク
コスモス2454号 (Parus)
Sterkh-1
2009年7月21日 コスモス3M プレセツク 132/1射場
コスモス2463号 (Parus) 2010年4月27日 コスモス3M プレセツク 132/1射場

事故

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1973年6月26日プレセツク宇宙基地でコスモス3Mが爆発して9人が死亡した[7]。1976年コスモス3Mが射場で爆発して9人の技術者が死亡した。近年では2000年11月21日コスモス3Mが第2段の失敗によりQuickBird 1衛星の軌道投入に失敗した。ロケットと衛星はウルグアイで大気圏に突入して事故が原因であると結論が出た。

脚注

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外部リンク

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