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サインはV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サインはV!から転送)

サインはV!』(サインはブイ)は、神保史郎望月あきら漫画作品。『サインはV』はその漫画を原作とした実写映画もしくはテレビドラマ

原作である漫画作品のタイトル表記は『サインはV!』だが、その他の作品では「!」を省略して『サインはV』の表記が用いられている。

概要

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アタックNo.1』とともに、1964年の東京オリンピック・女子バレーボール"東洋の魔女"の登場から始まった日本のバレーボールブームを巻き起こしたが、当作はもともと「『アタックNo.1』への対抗馬が欲しい」という少女フレンド編集部の要請から企画された。このため『アタックNo.1』がまだ少女マンガ的な路線を残していたのに対し、特訓もあれば魔球もありと『アタックNo.1』との違いを打ち出している[1]。このため漫画もテレビ放映も(初代は)両作品の発表時期はほぼ同時である。

1969年版のテレビドラマはTBS系で放送。実写スポ根ドラマ(スポーツ根性ドラマ)の草分け的番組。大人から子供まで広い年齢層に熱狂的な支持を受け、最高視聴率39.3%、平均視聴率32.3%を誇る大ヒット・ドラマとなった。その後1973年版もTBS系で放送されている。

漫画版の所属チーム名は「立木武蔵」となっているが、ドラマ版では「立木大和」となっている。また、ライバルチームも「ニチボー」から「レインボー」に、「ヤシカ」が「ミカサ」に変更されている[注釈 1]

1969年版は朝丘ユミが主人公。彼女は、バレーボールの練習中に姉を亡くしたため、天性の才能を持ちながらもバレーボールを憎み一度は離れようとしていたが、「立木大和」の牧圭介にスカウトされ、再びバレーボールと向き合おうと決意する。「立木大和」は立木製作所の新設バレーボール部だが、厳しい練習のために退部する選手が続出していた[注釈 2]

1973年版は、前作の4年後という設定で、バレーボールの全国を行脚していた牧圭介が再び登場、新光物産という新チームを結成する。第1話他に、岡田可愛が前作と同じ朝丘ユミ役でゲスト出演した。

1969年版は、不二家の単独提供(不二家の時間)であったが、1973年版は複数社提供となった[2]

漫画

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講談社週刊少女フレンド』に1968年から連載された。

テレビドラマ(岡田可愛版)

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キャスト(岡田可愛版)

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スタッフ(岡田可愛版)

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主題歌(岡田可愛版)

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  • 主題歌
  • 挿入歌
    • 「この道の果てに」(作詞:岩谷時子、作・編曲:三沢郷)
      • 歌:麻里圭子、横田年昭とリオ・アルマ
    • 「しあわせは 何処かにいるよ」(作詞:岩谷時子、作曲:三沢郷)
      • 歌:ティーカップス

放送局(岡田可愛版)

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映画版

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1970年7月18日、東宝系で劇場公開された[10]。監督は竹林進、脚本は上條逸雄[10]。79分[10]。同時上映は『恋の大冒険』(監督 - 羽仁進、主演 - 今陽子)。

テレビドラマ(坂口良子版)

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※初回同時ネット局では1話カットされて放送された。再放送時には全話放送された。

キャスト(坂口良子版)

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スタッフ(坂口良子版)

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サブタイトル

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  • 1~20回はサブタイトルなし
  • 21回:怪物スパイカー出現!
  • 22回:頑張れ!キャプテンゆか
  • 23回:試合場からの脱走!!
  • 24回:勝利!!この道は永遠(とわ)に

主題歌(坂口良子版)

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  • オープニング主題歌
  • 挿入歌
    • 「美しき仲間たち」(作詞:かわいひろし、作曲:三沢郷、編曲:青木望)
      • 歌:坂口良子

放送局(坂口良子版)

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その他

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  • バラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』にて、当作品のパロディコント『サインは2V(ニブイ)』が放送された。
    • 朝丘ユミ役を西田ひかるが演じた。また、本家で朝丘役を演じた岡田も「初代・朝丘ユミ」として登場した。
    • ジュン・サンダースが「ジュン・サンダー杉山清貴」(=ジュン・サンダース+サンダー杉山杉山清貴)になっており、山田邦子が演じた。
    • コーチの名前が「中山仁」になっており、関根勤が演じた。
    • 必殺技「X攻撃」が「Y攻撃」に変更されている。
  • もーれつア太郎』第66回Bパートで、当作品のパロディ「サインはブィーべし」が放送。ブタ松一家が社会人チームとバレー勝負をするという話で、「稲妻落とし」ならぬ「雷おこし」という必殺技が登場する。
  • ウルトラマンタロウ』第50話「怪獣サインはV」で本作品とのコラボが行われ、坂口良子がバレーボールが得意なスチュワーデス志望の女性・ユキ役でゲスト出演し、劇中で怪獣ガラキングと試合をする話があり、このシーンで第2作の主題歌が挿入歌として使用された。
  • 1994年に同局で放送された『テレビの王様』で、「サインはV同窓会」が放送、同窓会には岡田可愛・中山仁・小山いく子・青木洋子・泉洋子・林マキが参加したが、范文雀・中山麻理・岸ユキは参加しなかった。番組では同窓会の模様や、第1作の名場面などが放送、ラストには後日談とも言うべきミニドラマ『帰ってきたサインはV〜24年目の稲妻おとし〜』も放送された。
  • 1995年にV6が主演したドラマ『Vの炎』には本作品へのさまざまなオマージュがあり、岡田可愛も盲目の元バレー選手、鮎原ユミ[注釈 3]としてゲスト出演した。

脚注

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脚注

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  1. ^ 漫画版が実在するチームの名称を使用していたため。
  2. ^ 第1話の段階では、選手はキャプテンの松原かおりしか残っていなかった。
  3. ^ アタックNo.1とサインはVの主役を掛け合わせた役名。

出典

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  1. ^ 宝島社いきなり最終回』『いきなり新連載[要ページ番号]
  2. ^ 『福島民報』1973年10月14日付朝刊8面、本作広告。
  3. ^ 『懐かしのソノシート世界』朝日ソノラマ、1995\11\30、80頁。 
  4. ^ 電撃ホビーマガジン編集部 編「東宝チャンピオンまつりキャストインタビュー 麻里圭子」『ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション』KADOKAWAアスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日、70頁。ISBN 978-4-04-866999-3 
  5. ^ 麻里圭子 Official [@mari_keiko] (2021年12月4日). "今晩は~". X(旧Twitter)より2021年12月22日閲覧
  6. ^ a b c 河北新報』1970年2月11日付朝刊、テレビ欄。
  7. ^ a b c 福島民報』1969年10月5日 - 1970年8月16日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ 北國新聞』1969年10月5日付朝刊、テレビ欄。
  9. ^ a b c 愛媛新聞』1969年12月17日付朝刊、テレビ欄。
  10. ^ a b c ゴジラ画報 1999, p. 160, 「サインはV」
  11. ^ 大杉久美子 40周年記念CD-BOX『燦(きらめき)のとき やさしさの歌』発売記念 大杉久美子スペシャル・インタビュー 第3回より。
  12. ^ 『河北新報』1973年12月2日 - 12月30日付朝刊、テレビ欄。
  13. ^ 『河北新報』1974年3月5日 - 3月26日付朝刊、テレビ欄。
  14. ^ a b c 『福島民報』1973年10月14日 - 1974年3月31日付朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 『北國新聞』1974年8月3日付朝刊、テレビ欄。
  16. ^ 『北國新聞』1973年10月14日付朝刊、テレビ欄。

参考文献

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  • 『ゴジラ画報 東宝幻想映画半世紀の歩み』(第3版)竹書房、1999年12月24日(原著1993年12月21日)。ISBN 4-8124-0581-5 

外部リンク

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TBS 日曜19時台後半枠(不二家の時間
前番組 番組名 次番組
サインはV
岡田可愛版)
TBS 日曜19時台後半枠
サインはV
坂口良子版)