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サカモト (百貨店)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社坂本呉服店[1][2]

株式会社サカモト[3]

株式会社サカモトそごう[3][4]
種類 株式会社[1][3]
本社所在地 日本の旗 日本
千葉県木更津市中央1-3-8[3][4]
設立 1948年(昭和23年)2月7日[5]
業種 小売業
事業内容 百貨店[3]
代表者 坂本吉太郎

坂本慶四郎[5]
資本金 19万8,000円(設立時)[2]

1億円[2]

2億5000万円[3]
売上高 58億2500万円(1981年(昭和56年)8月)[3][4]

134億7535万円(1989年(平成元年)2月)[4]
純利益 3209万5,000円(1981年(昭和56年)8月)[3]

1692万円(1988年(昭和63年)2月)[4]
従業員数 220[3]

369[4]
主要株主 千葉そごう61.97%[4]
坂本武彦13.24%[4]
坂本喜美子5.35%[4]
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サカモト[3]

サカモトそごう[3]
店舗概要
所在地 千葉県木更津市中央1-3-8[3]
開業日 1973年(昭和48年)12月[3]
敷地面積 12,220 m²[3]
延床面積 16,194 m²[3] 
商業施設面積 10,066> m²[3]
最寄駅 JR内房線木更津駅[5]
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1923年(大正12年)6月に[1]坂本義が実兄の坂本利三郎が市原郡姉ヶ崎町で開いていた[6]坂本呉服店から独立し[7]、当時の君津郡木更津町本町[7](現・木更津市中央1-3-8)で[2]坂本呉服店の支店として[7]呉服商を開いたのが始まりである[2]。 当時の木更津での土地柄から綿布洋反物を主力として営業していた[6]

1948年(昭和23年)2月7日[5]資本金19万8,000円で株式会社坂本呉服店を設立した[2]

1949年(昭和24年)4月に坂本慶四郎が分家し、同年7月に茂原市榎町531で坂本呉服店を創業した[8]。翌年1950年(昭和25年)12月26日[9]同地で資本金50万円で株式会社坂本呉服店を設立した[9]

1959年(昭和34年)10月にサカモト食品株式会社を設立し、同年12月に株式会社サカモトに商号を変更した[5]

1962年(昭和37年)12月19日に木更津市中央2丁目でサカモト商事株式会社を設立し、1968年(昭和43年)10月に同社の本社を館山市に移転させると同時に株式会社サカモト百貨店へ商号を変更した[3]

1966年(昭和41年)9月3日に系列の共同仕入を目的としてサカモトチェーン協同組合を設立した[5]

1969年(昭和44年)3月に百貨店の認可を受け、同年10月に株式会社サカモト百貨店を合併した[5]

1970年(昭和45年)11月に茂原市の坂本呉服店に食品部を開設し、1972年(昭和47年)11月に同店の新店舗を茂原市茂原558に建設して大型店とした[9]

1973年(昭和48年)12月に木更津駅西口に[5]新店舗を建設して移転した[1]

木更津唯一の百貨店として業績を伸ばしていたが、当店の駅を挟んで反対側の東口に1972年(昭和47年)12月に西友ストアー、翌年1973年(昭和48年)12月にダイエーが相次いで進出した上、当社の当時の社長だった坂本吉太郎が急死したことから、業績が悪化してしまった[10]

1976年(昭和51年)11月に坂本慶四郎が当社の社長に就任したが[5]、有利子負債の金利負担などもあって独自の再建が困難として千葉そごうと提携を行うこととなった[11]

1億3000万円の増資を千葉そごうが引き受けて52%を出資すると共に社長などを派遣する形で[11]1978年(昭和53年)4月に千葉そごうと提携し[3]、同年10月1日に株式会社サカモトそごうに商号を変更した[12]

また、この提携に伴い、有利子負債を千葉そごうが連帯保証すると共に、事務処理などは同社が行って、当社は販売活動に専念することになった[12]

木更津アインスビル[13]
店舗概要
所在地 千葉県木更津市富士見1-2-1[13]
開業日 1988年(昭和63年)3月17日[14]
敷地面積 7,048 m²[13]
延床面積 43,067.21 m²[13] 
商業施設面積 19,300 m²[4]
最寄駅 JR内房線木更津駅[13]
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そして、1988年(昭和63年)3月17日に木更津西口再開発ビルアインスの核店舗としてを出店し、同時に「木更津そごう」となった[14]。 この新店舗の開業初年度は目標を上回る売上高を上げたが[15]、その後の業績伸び悩みに伴って1999年(平成11年)に店舗縮小の計画を発表し[16]、翌年2000年(平成12年)4月には撤退を表明した[17]

その後、2000年(平成12年)7月13日にそごうグループの経営破綻と共に当社は千葉地方裁判所に自己破産を申請して[18][19]閉店し[20][21]、正社員96名とパート47名は即日解雇され[22]、同月21日に千葉地方裁判所から破産宣告を受けた[23]。 負債総額は約278億円で[24]、閉店翌月の8月には破産管財人が在庫商品の換金セールを行った[25]

店舗の入居していたアインスビルは、所有権一本化して茂原市が取得を目指したが[26]、多くを所有して管理していた第三セクターの木更津都市開発が2001年(平成13年)12月21日に自己破産を申請して倒産し[27]、競売にかけられたが入札者自体が現れなかった[28]

2003年(平成15年)11月1日にビルの引渡しが行われ[29]2004年(平成16年)4月28日に「アクア木更津」として新装開店し[30]、66店舗が出店した[31]

一方で株式会社サカモト百貨店は、1979年(昭和54年)6月に館山店を開設し、1982年(昭和57年)6月に夷隅郡大原町に開設している[4]

また、茂原市に本社があった株式会社坂本呉服店は、サカモトの店名で準百貨店や食品スーパーを展開していた[4]。 その後、同社はサカモトへ社名をして営業していたが、2006年(平成18年)9月に破産を申請して倒産した[32]、千葉財務事務所で商品券の払戻が行われた[33]

かつて存在した店舗

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サカモトそごう

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サカモト百貨店

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サカモト商事株式会社[4]

株式会社サカモト百貨店[4]
種類 株式会社[1][3]
本社所在地 日本の旗 日本
千葉県館山市北条1880-1[4]
設立 1962年(昭和37年)12月19日[4]
業種 小売業
事業内容 百貨店[4]
代表者 坂本吉太郎[4]

坂本利政[4]
資本金 600万円[4]
売上高 23億1914万円(1988年(昭和63年)5月)[4]
純利益 マイナス27万9,000円(1988年(昭和63年)5月)[4]
従業員数 142[4]
主要株主 株式会社サカモト呉服店80%[4]
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店舗面積約2,987m2[34]
館山駅前の百貨店形態の店舗だった[34]
  • サカモトショッピングセンター館山店(千葉県館山市館山1540[4][3]、1979年(昭和54年)6月開店[4]
  • サカモトショッピングセンター大原店(夷隅郡大原町大原1176[4]、1982年(昭和57年)6月開店[4]

坂本呉服店(本社・茂原市)

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株式会社坂本呉服店[8][9][35]
種類 株式会社[35]
本社所在地 日本の旗 日本
千葉県茂原市榎町531[8]

千葉県茂原市茂原558[9]

千葉県茂原市早野25-4[35]
設立 1950年(昭和25年)12月26日[9][35]
業種 小売業
事業内容 準百貨店・食品スーパー[35]
代表者 坂本慶四郎[8]

坂本利政[35]
資本金 1億2000万円[35]
売上高 125億8947万円(1988年(昭和63年)5月)[35]
純利益 9947万5,000円(1988年(昭和63年)5月)[35]
従業員数 550[35]
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茂原市

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店舗面積500m2[36]
  • サカモト茂原東部店[35](千葉県茂原市茂原1575-2[37]
  • サカモト高師店[35](千葉県茂原市高師348[36]
店舗面積500m2[36]
  • サカモト富士見店[35](千葉県茂原市高師4-5-2[36]
店舗面積1,361m2[36]
  • サカモト八幡原店(千葉県茂原市八幡原775[38]

山武郡

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店舗面積899m2[39]
店舗面積843m2[39]

その他

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店舗面積989m2[42]
店舗面積983m2[43]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e 『千葉県会社要覧 1978年』 千葉経済センター、1978年5月1日。pp554
  2. ^ a b c d e f 『日本繊維商社銘鑑 1978年版』 東京信用交換所、1978年1月1日。pp718
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『全国繊維企業要覧 昭和58年版 東日本篇』 信用交換所大阪本社、1982年9月20日。pp1414
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 『全国繊維企業要覧 1990 東日本篇』 信用交換所大阪本社、1989年9月20日。pp1688-1689
  5. ^ a b c d e f g h i 『全国繊維企業要覧 昭和54年版 東日本篇』 信用交換所大阪本社、1978年9月20日。pp1243
  6. ^ a b 『織物商要鑑 昭和10年度編纂 関東之部』 信用交換所東京局、1935年10月30日。pp465
  7. ^ a b c 『大日本商工録 公認 分冊』 大日本商工会、1922年6月15日。pp4千葉県
  8. ^ a b c d 『日本繊維商社銘鑑 昭和36年版』 東京信用交換所、1961年9月15日。pp857
  9. ^ a b c d e f 『全国繊維企業要覧 昭和58年版 東日本篇』 信用交換所大阪本社、1982年9月20日。pp1424
  10. ^ 和田進 『不死鳥・そごうの経営』 評言社、1981年8月25日。pp102
  11. ^ a b 和田進 『不死鳥・そごうの経営』 評言社、1981年8月25日。pp103
  12. ^ a b 和田進 『不死鳥・そごうの経営』 評言社、1981年8月25日。pp104-105
  13. ^ a b c d e 渡辺仲三 橋本芳男 鳥海三夫 佐藤正幸 “木更津アインスビル”. BE建築設備 1988年9月号 (建築設備綜合協会) (1988年9月1日).pp12
  14. ^ a b “木更津そごうオープン 主婦ら2万人殺到”. 千葉日報(千葉日報社). (1988年3月18日). pp13
  15. ^ “目標上回る売り上げ 開店1周年、木更津そごう”. 千葉日報(千葉日報社). (1989年3月17日). pp15
  16. ^ “木更津そごう店舗縮小 市が議員に説明 来年2月までに再建築”. 千葉日報 (千葉日報社). (1999年10月15日). pp13
  17. ^ “木更津そごう閉鎖 市、地権者救済で対策委 市長にも陳謝”. 千葉日報(千葉日報社). (2000年4月8日). pp13
  18. ^ “経済日誌”. ちば経済季報 2000年秋号 (千葉経済センター) (2000年9月).pp44
  19. ^ “木更津そごう自己破産 県内そごう5社 負債総額7千135億円”. 千葉日報(千葉日報社). (2000年7月14日). pp1
  20. ^ 仲野実 “民事再生法の運用実務(番外編)そごうグループの民事再生法申請”. Credit & law 2000年7月号 (商事法務研究会) (2000年7月20日).pp24
  21. ^ “「速やかに、資産現金化」 木更津そごう債権者説明会 閉鎖のまま清算作業”. 千葉日報(千葉日報社). (2000年7月27日). pp13
  22. ^ “産研トレンド”. スクウェア21 2000年8月号 (全国経営者団体連合会) (2000年8月1日).pp26
  23. ^ “倒産短信”. Credit & law 2000年8月号 (商事法務研究会) (2000年8月20日).pp76
  24. ^ “木更津そごう第1回債権者集会 債券総額は278億円”. 千葉日報(千葉日報社). (2000年11月17日). pp19
  25. ^ “木更津そごうに長蛇の列 在庫商品8割引きも 破産管財人が換金セール”. 千葉日報(千葉日報社). (2000年8月11日). pp17
  26. ^ “市「取得も選択肢」 西口再開発ビル 所有権一本化前提 木更津”. 千葉日報(千葉日報社). (2001年12月5日). pp13
  27. ^ “木更津都市開発 自己破産申し立て 第3セクター破たん”. 千葉日報(千葉日報社). (2001年12月22日). pp1,19
  28. ^ “そごう分、応札なし 木更津のアインスビル 不動産競売の第1回開札”. 千葉日報(千葉日報社). (2002年7月4日). pp13
  29. ^ “中心商業地の活性化期待 木更津 アインスビル引き渡し式”. 千葉日報(千葉日報社). (2003年11月2日). pp13
  30. ^ “「アクア木更津」きょうオープン 旧アインスが再出発 元気な木更津実現の一歩”. 千葉日報(千葉日報社). (2004年4月28日). pp7
  31. ^ “再生へ第一歩 アクア木更津あす新装開店 66店舗入居へ”. 千葉日報(千葉日報社). (2004年4月27日). pp15
  32. ^ “サカモト破産申請へ 茂原のスーパー 負債は今年4番目の45億円”. 千葉日報(千葉日報社). (2006年9月6日). pp4
  33. ^ “商品券払い戻しへ サカモトの破産宣告で 千葉財務事務所”. 千葉日報(千葉日報社). (2006年10月27日). pp4
  34. ^ a b c 『東日本繊維小売商総覧 1979』 信用交換所東京本社、1979年6月1日。pp793
  35. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 『全国繊維企業要覧 1990 東日本篇』 信用交換所大阪本社、1989年9月20日。pp1700
  36. ^ a b c d e f 『首都圏ビッグストアマップ・ストア名鑑 1984年版』 日本マーケティング教育センター、1983年8月20日。pp118
  37. ^ 『全国薬局薬店名鑑 1992~93年版』 薬事日報社、1992年11月16日。pp419
  38. ^ 『全国商業通覧 第3回 1985年版 東日本 1』 通商産業調査会、1985年3月。pp1189
  39. ^ a b c d 『首都圏ビッグストアマップ・ストア名鑑 1984年版』 日本マーケティング教育センター、1983年8月20日。pp126
  40. ^ a b 『事業所名鑑 昭和63年版』 総務庁統計局、1988年12月。pp1054
  41. ^ “附表 千葉県(地元資本)の主要SM二〇〇店一覧表”. 総合食品 1980年4月号 (総合食品研究所) (1980年4月).pp170
  42. ^ a b 『首都圏ビッグストアマップ・ストア名鑑 1984年版』 日本マーケティング教育センター、1983年8月20日。pp119
  43. ^ a b 『首都圏ビッグストアマップ・ストア名鑑 1984年版』 日本マーケティング教育センター、1983年8月20日。pp120
  44. ^ 『事業所名鑑 昭和63年版』 総務庁統計局、1988年12月。pp1053