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シャドウ・DN9

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シャドウ・DN9
シャドウ・DN9(2008年・シルバーストン)
シャドウ・DN9(2008年・シルバーストン)
カテゴリー F1
コンストラクター シャドウ
デザイナー トニー・サウスゲート
先代 シャドウ・DN8
後継 シャドウ・DN11
主要諸元
エンジン フォード・コスワースDFV 2993cc V8 NA ミッドエンジン
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム シャドウ・レーシング・カーズ
ドライバー ドイツの旗 ハンス=ヨアヒム・スタック
スイスの旗 クレイ・レガツォーニ
オランダの旗 ヤン・ラマース
イタリアの旗 エリオ・デ・アンジェリス
出走時期 1978 - 1979年
通算獲得ポイント 7
初戦 1978年アメリカGP
出走優勝ポールFラップ
26000
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シャドウ・DN9 (Shadow DN9) は、トニー・サウスゲートによって設計したフォーミュラ1カーで、1978年から1979年までシャドウチームによって使用された。

概要

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シャドウ・DN9

トニー・サウスゲートがシャドウ在籍時に製作した最後のF1マシンで、第4戦アメリカ西グランプリから投入された。エンジンはフォード・コスワース・DFVエンジンを搭載、グッドイヤータイヤを装着。

1978年

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ドライバーはエンサインからクレイ・レガツォーニブラバムからハンス=ヨアヒム・スタックを獲得したが、後方集団に埋もれ、名手レガツォーニでさえ5回予選落ちを喫するが、それでもレガツォーニ、スタックのドライビングで5位3回入賞した。

1979年

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1979年型のDN9

1979年も引き続き使用し、ドライバーはレガツォーニ、スタックといったベテランからヤン・ラマースエリオ・デ・アンジェリスとルーキー2人を起用したが、予選での後方位置は相変わらずで、入賞はアンジェリスが最終戦で4位のみと低迷した。

訴訟問題

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DN9を製作したサウスゲートはその後、アラン・リースジャッキー・オリバーと共にチームから離脱し、アロウズを設立。サウスゲートはDN9の図面をもとにしたマシン「FA1」を製作したが、マシンがあまりにもDN9と酷似していたことから、チームはコピーではないかと裁判(いわゆる「コピーマシン問題」)となり、結果はシャドウ陣営が勝訴した。一方敗訴となったアロウズはFA1の使用は禁止され、シーズン終盤に再設計した「A1」でデビューをせざるを得なくなった。

スペック

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シャーシ

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エンジン

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  • エンジン名 フォードDFV
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,993cc
  • 最大出力 510馬力

記録

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1978年(前年型シャドウ・DN8の成績を含む。)

  • コンストラクターズランキング11位。
  • ドライバーズランキング16位(クレイ・レガツォーニ)予選最高位8位1回 決勝最高位5位1回
  • ドライバーズランキング18位(ハンス=ヨアヒム・スタック)予選最高位15位2回 決勝最高位5位2回

1979年

  • コンストラクターズランキング10位。
  • ドライバーズランキング-位(ヤン・ラマース)予選最高位14位1回 決勝最高位9位1回
  • ドライバーズランキング15位(エリオ・デ・アンジェリス)予選最高位121回 決勝最高位4位1回