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スクイーズ・ボックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「スクイーズ・ボックス」
ザ・フーシングル
初出アルバム『ザ・フー・バイ・ナンバーズ
B面 "サクセス・ストーリー"
リリース
規格 レコード
録音 1975年5月30日[1]
ジャンル カントリー・ロック
時間
レーベル ポリドール (UK)/MCA (US)
作詞・作曲 ピート・タウンゼント
プロデュース グリン・ジョンズ
ザ・フー US 年表
ポストカード
(1974年)
スクイーズ・ボックス
(1975年)
スリップ・キッド
(1976年)
ザ・フー UK 年表
リアル・ミー
(1974年)
スクイーズ・ボックス
(1976年)
フー・アー・ユー
(1978年)
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スクイーズ・ボックス』(Squeeze Box)は、イギリスロックバンドザ・フーの楽曲。作詞・作曲はピート・タウンゼント。1975年のアルバム『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』収録。シングルカットもされ、イギリスで10位[2]アメリカで16位[3]を記録。

解説

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タイトル通り[注釈 1]アコーディオンや、バンジョーを使用したカントリー色の強い軽快なナンバー。タウンゼントはこの曲で初めてアコーディオンを演奏したというが、「ものの10分で弾き方をマスターしたよ」と本人は語っている[4]

歌詞は、ザ・フーの楽曲では珍しく、かなり際どい性的なメタファーが用いられている[5]。タウンゼントも「遊び半分で、下品なジョークを意図した歌詞を書いた」と認めており[6]、実際にこの曲をコンサートで披露した際には、タウンゼントとロジャー・ダルトリーは、「in-and-out...」のくだりで腰を前後に動かすパフォーマンスをしていた[7]ジョン・エントウィッスルも「“スクイーズ・ボックス”が“おっぱい”を指していることは、俺たちみんなわかってたよ」と語っている[8]。「タウンゼントの遺書[5]とまで言われるほどに暗い歌詞の多い『バイ・ナンバーズ』の中にあって、この曲は特に異彩を放っている[9]

「スクイーズ・ボックス」は、同じく『バイ・ナンバーズ』収録の「サクセス・ストーリー」(エントウィッスル作)をB面に、アメリカで1975年11月に、イギリスでは1976年1月にリリースされ、イギリスで10位、アメリカで16位まで上昇。特にカナダでは1位を記録するなど[10]、世界的なヒットとなった。この曲を嫌っていたタウンゼントは「アメリカでこれがヒットした時は信じられない思いだった」と語り[6]、エントウィッスルも「これがヒットしたらものすごく決まりが悪い」と不安を漏らしたが[11]、一方でダルトリーは「とても爽やかでシンプル、そして信じられないほどキャッチーだ。飾らないところが気に入ってる。観客もこの曲が好きだ。“in-and-out”に悪い意味はないよ!」と語っている[8]

この曲のデモ・バージョンが、タウンゼントのソロ・コンピレーションアルバム『スクープ』(1983年)に収録されている。

コンサートでの演奏

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「スクイーズ・ボックス」は、1975年から1976年にかけて行われた『バイ・ナンバーズ』に伴う大掛かりなツアーで披露された。このツアー以降は演奏されなくなったが、1982年、解散前のラストツアーで再登場した[7]。また、ダルトリーのソロツアーでも頻繁に採り上げられている[5]。1976年6月12日、スウォンジーのシティー・フットボール・クラブで行われたライブ・バージョンが、1996年にリリースされた『バイ・ナンバーズ』リミックス/リマスターCDのボーナストラックとして収録された。

演奏メンバー

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ヒットチャート

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カバー

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  • フレディ・フェンダー - アルバム『The Texas Balladeer』(1979年)収録。
  • ローラ・ブラニガン - アルバム『Branigan 2』(1982年)収録。
  • ポイズン - アルバム『Hollyweird』(2002年)収録。シングルとしてもリリース。

脚注

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注釈

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  1. ^ “Squeezebox”とは、アコーディオンやコンサーティーナを含む、蛇腹楽器の俗称である。

出典

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  1. ^ a b c Squeeze Box - The Who” (英語). thewho.com. 2024年6月7日閲覧。
  2. ^ a b SQUEEZE BOX – WHO | Official Charts
  3. ^ a b The Who | Biography, Music & News | Billboard
  4. ^ ベストアルバム『マイ・ジェネレイション~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フ―』(1996年)のライナーノーツより。
  5. ^ a b c 『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』2011年リマスター版付属の犬伏功による解説より。
  6. ^ a b 41 Essential Pop/Rock Songs with Accordion” (英語). 2024年6月7日閲覧。
  7. ^ a b The Hypertext Who › Liner Notes › The Who By Numbers” (英語). 2024年6月7日閲覧。
  8. ^ a b The Who's 20 best songs, chosen by Roger Daltrey - Page 10 of 11 - UNCUT” (英語). 2024年6月2日閲覧。
  9. ^ 5CDボックス『Maximum As&Bs』(2017年)付属のマット・ケントの解説より。
  10. ^ a b Image : RPM Weekly - Library and Archives Canada” (フランス語). 2024年6月7日閲覧。
  11. ^ 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、297頁
  12. ^ The Who - Squeeze Box - austriancharts.at” (ドイツ語). austriancharts.at. 2024年6月7日閲覧。

外部リンク

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