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スティーヴ・カーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スティーヴ・カーン
Steve Khan
スティーヴ・カーン
基本情報
出生名 Steven Harris Cahn
生誕 (1947-04-28) 1947年4月28日(77歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ジャズフュージョン
職業 ミュージシャン
担当楽器 ギター
活動期間 1969年 -
レーベル コロムビア、Novus、Antilles、Denon、GRP、Mesa/Bluemoon、ヴァーヴ、Evidence、Tone Center
共同作業者 ブレッカー・ブラザーズジョー・ザヴィヌルカリビアン・ジャズ・プロジェクト
公式サイト stevekhan.com

スティーヴ・カーンSteve Khan1947年4月28日 - )は、アメリカ合衆国ジャズ・ギタリストである。

略歴

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スティーヴ・カーンによれば、父親で作詞家のサミー・カーンについて「彼の歌のすべてのバージョンを聞くのが大好きだった」という[1]。つまり、カーンは音楽のある家で育った[1]。彼は子供の頃にピアノのレッスンを受け、サーフロック・バンドのシャンテイズ (Chantays)でドラムを演奏した[1]。バンドのギタリストが彼にザ・クルセイダーズのアルバム『Tough Talk』とウェス・モンゴメリーの『ムーヴィン・ウェス』を聴かせた[1]。10代後半になると彼はドラムをやめ、ギターを弾き始めるようになった[1]。彼はR&Bバンドのフレンズ・オブ・ディスティンクション (Friends of Distinction)のメンバーとなり、キーボード奏者のフィル・ムーアと録音した後、ウィルトン・フェルダー(「自身のヒーローの一人」)のアルバム『Bullitt』で演奏した[1]。音楽業界でのキャリアを避けるようにとの父親のアドバイスにもかかわらず、彼は音楽の作曲と理論の学位を取得してUCLAを卒業した[1]

1970年代初頭には、ラリー・コリエルとアコースティックギターのデュオで演奏し、ブレッカー・ブラザーズ・バンドのメンバーを務めた[1]。セッション・ミュージシャンとして、彼はアシュフォード&シンプソン、ルパート・ホルムズビリー・ジョエルスティーリー・ダンのアルバムに参加してきた[2]。ボビー・コロンビーとボブ・ジェームスの努力により、コロムビア・レコードと契約した[1]。最初の3枚のアルバム『タイトロープ』(1977年)、『ザ・ブルー・マン』(1978年)、『アロウズ』(1979年)において、彼は「オリジナル・ブレッカー・ブラザーズ・バンドのサウンドを片手で生かし続ける」ことを試みていた[1]。その次のアルバムはセロニアス・モンクによる歌曲の18分に及ぶメドレーを含む『エヴィデンス』(1980年)であった[3]

受賞(ノミネート)歴

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  • グラミー賞ノミネート 『ローカル・カラー』 - Local Color (1987年)
  • グラミー賞ノミネート 『ボロウド・タイム』 - Borrowed Time (2007年)
  • 『Jazz Life』誌 「22人のオールタイム・グレイト・ジャズ・ギタリスト」リスト入り (1998年)[4]

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • 『トゥー・フォー・ザ・ロード』 - Two for the Road (1977年、Arista) ※アコースティックギター・デュオ with ラリー・コリエル
  • 『タイトロープ』 - Tightrope (1977年、Tappan Zee)
  • 『ザ・ブルー・マン』 - The Blue Man (1978年、CBS)
  • 『アロウズ』 - Arrows (1979年、Columbia)
  • 『エヴィデンス』 - Evidence (1980年、Arista Novus)
  • 『アイウィットネス』 - Eyewitness (1981年、Antilles) ※旧邦題『目撃者』
  • 『モダン・タイムス』 - Modern Times (1982年、Trio Records) ※東京でのライブ録音、Blades (1985年、Passport) として再発
  • 『カサ・ロコ』 - Casa Loco (1984年、Antilles)
  • 『ヘルピング・ハンド』 - Helping Hand (1987年、Polydor) ※日本のみリリース
  • 『ローカル・カラー』 - Local Color (1987年、Passport) ※デュオ with ロブ・マウンジー
  • 『パブリック・アクセス』 - Public Access (1989年、GRP)
  • 『レッツ・コール・ディス』 - Let's Call This (1991年、Blue Moon) ※with ロン・カーターアル・フォスター
  • 『ヘッドライン』 - Headline (1992年、Blue Moon) ※with ロン・カーター、アル・フォスター
  • 『クロッシングス』 - Crossings (1994年、PolyGram)
  • 『ガット・マイ・メンタル』 - Got My Mental (1997年、Evidence) ※with ジョン・パティトゥッチジャック・ディジョネット
  • 『グリーン・フィールド』 - The Green Field (2005年、Tone Center) ※with ジョン・パティトゥッチ、ジャック・ディジョネット
  • 『ボロウド・タイム』 - Borrowed Time (2007年、Tone Center)
  • 『ザ・スーツケース』 - The Suitcase: Live in Köln '94 (2008年、Tone Center)
  • 『パーティング・ショット』 - Parting Shot (2011年、Tone Center)
  • 『サブテクスト』 - Subtext (2014年、Tone Center)
  • 『バックログ』 - Backlog (2017年、Tone Center)
  • Patchwork (2019年、Tone Center)

参加アルバム

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アシュフォード & シンプソン
  • 『愛のメッセージ』 - Send It (1977年)
  • So So Satisfied (1977年)
  • 『ステイ・フリー』 - Stay Free (1979年)
ブレッカー・ブラザーズ
  • 『バック・トゥ・バック』 - Back to Back (1976年)
  • 『ドント・ストップ・ザ・ミュージック』 - Don't Stop the Music (1977年)
ビリー・コブハム
  • 『インナー・コンフリクツ』 - Inner Conflicts (1977年)
  • 『スーパースター・スーパーライヴ』 - Alivemutherforya (1978年)
  • 『シンプリシティ・オブ・エキスプレッション』 - Simplicity of Expression (1978年)
ラリー・コリエル
  • Level One (1975年、Arista) ※イレヴンス・ハウス名義。タイトル曲に12弦ギターで参加
  • 『プラネット・エンド』 - Planet End (1975年、Vanguard)
  • 『アスペクツ』 - Aspects (1976年、Arista) ※イレヴンス・ハウス名義。アコースティックギターで参加
マイケル・フランクス
  • 『愛のオブジェ』 - Objects of Desire (1982年)
  • 『スキン・ダイヴ』 - Skin Dive (1985年)
  • 『カメラ・ネヴァー・ライズ』 - The Camera Never Lies (1987年)
  • 『ドラゴンフライ・サマー』 - Dragonfly Summer (1993年)
  • 『ベアフット・オン・ザ・ビーチ』 - Barefoot on the Beach (1999年)
ボブ・ジェームス
  • 『ヘッズ』 - Heads (1977年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『ラッキー・セヴン』 - Lucky Seven (1979年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『サイン・オブ・ザ・タイムス』 - Sign of the Times (1981年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『ニューヨーク・ライヴ』 - All Around the Town (1981年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『ザ・ジーニー:テーマス&ヴァリエーションズ・フロム“タクシー”』 - The Genie: Themes & Variations from the TV Series "Taxi" (1983年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『フォクシー』 - Foxie (1983年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『トゥウエルヴ』 - 12 (1984年、Tappan Zee/Columbia)
  • 『オブセッション』 - Obsession (1987年、Warner Bros.)
  • 『白鳥』 - The Swan (1995年、Tappan Zee/Columbia)
エスター・フィリップス
  • 『恋は異なもの』 - What a Diff'rence a Day Makes (1975年、Kudu, CTI) ※Khan on rhythm guitar
  • 『カプリコーン・プリンセス』 - Capricorn Princess (1976年、Kudu, CTI) ※Khan on three tracks.
  • 『フォー・オール・ウィ・ノウ』 - For All We Know (1976年、Kudu, CTI) ※Khan on rhythm guitar.
ベン・シドラン
  • 『ライヴ・アット・モントルー』 - Live at Montreux (1978年、Arista)
  • 『バップシティ』 - Bop City (1984年、Antilles, Baybridge)
  • 『ライフ・イズ・ア・レッスン』 - Life's a Lesson (1993年、Go Jazz)
スティーリー・ダン
ステップス・アヘッド
  • 『ニューヨーク・シティ』 - N.Y.C. (1989年)
  • 『陰陽』 - Yin-Yang (1992年)
その他

書籍

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  • Pentatonic Khancepts (2002年、Alfred Music)
  • Contemporary Chord Khancepts (1996年、Alfred Music)
  • Wes Montgomery Guitar Folio (1973年、Jamey Aebersold)
  • Pat Martino: The Early Years (1991年、Alfred Music)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j Yanow, Scott (2013). The Great Jazz Guitarists. San Francisco: Backbeat. p. 109. ISBN 978-1-61713-023-6 
  2. ^ Steve Khan”. AllMusic. 6 May 2019閲覧。
  3. ^ Evidence”. AllMusic. 6 May 2019閲覧。
  4. ^ Steve Khan Biography”. Steve Khan. 30 September 2016閲覧。
  5. ^ 日本ではアコム名義(Eastworld EWJ-80193)で1981年に発売されたことがある

外部リンク

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